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鷹取リュウゴ
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俺と魔神とコックボアヒーロー 4

4ヒーローの名は  魔神が飛び出した「封印の書」はいつの間にかどこにも見当たらなくなっていた。 恐らく魔神本人が二度と封印されまいとして持ち去ったに違いない。 「おはよう! ご主人! 朝のランニングは清々しいっすよ!」 部屋のドアを開けて「帰って来た」男は昨日俺のチンポに丸飲みされ「従魔」へと転生した『遠島 昇』と言う奴だ。 筋肉質な細身の体にタンクトップとランニングパンツ、そしてランニングシューズを履いた姿で近所を30分ほど走っていい汗をかいている。 明け方近くまで俺の巨大チンポをアナルで受けて何度も大量射精していたのに元気いっぱい超溌剌モードだ。 「あのさ、今更、なんだけどご主人ってのは止めてくれないか? さすがに俺の居心地が悪いからさ」 「従魔にとってご主人はご主人なんすけど、そうおっしゃるなら了解っす。ええと、お名前は――」 「鉄也、俺は『金銅 鉄也』だ」 俺と一体化してた時に俺の記憶や情報を共有していたのじゃなかったのか? 「なるほど。金銅さま、ですね?」 「さま、もダメ。俺の方が年下なのに」 「年齢が下でもご主人に対してあまりに無礼な対応は従魔として恐れ多いのですが……」 「じゃぁ、命令させてもらう。俺の事は年下かタメの友人みたいに扱うんだ。これは命令だからな」 「そこまでおっしゃるのでしたら。かしこまりました。では、鉄也、と呼ばせて頂きます」 こうしてようやくご主人呼ばわりされなくなった。 7つも年上の相手からいつまでもご主人と呼ばれ続けるのは正直しんどいんだよな。 ◇  さて、これからどうしようか?   いつも通りなら朝飯食って大学に向かう所なんだが、いつ超巨根化するか分からないカラダで登校なんて大丈夫か? 誰にも見えないと遠島は言っていたが、まだ100%信用はできない。 「遠島はどうするんだ? 会社に行くのか? 自宅に戻らなくていいのか?」 「昨日の説明、覚えていないのか? 俺はもう鉄也の従魔なんだ。この世界の人間としてはもう存在しないんだぜ? 自宅なんてすでに別の人間が済んでいるだろうし、会社には俺の社員としての情報は残っちゃいない。 俺の帰る場所はここ、鉄也の元だけだ」 タンクトップやランニングシューズをカラダに一体化させ、ボコボコと筋肉を肥大させマッチョになった遠島は、今更何を聞くのか、と言わんばかりだ。 「鉄也は俺のご主人なのだから、主としての責任があるんだぜ? まぁ、昨日今日でいきなりその自覚を持て、と言われたって難しいのは分かるけどさ」 語尾はふわっと緩めて笑顔を向ける遠島。 こんなイケメンでも死を願って過ごしていた日々があるとは、世の中ってほんと分からないな。 「ペニスがデカくなっても無関係の人間には見えないから登校したって問題は無いと俺は思うけど。 それでも心配なら正義のヒーロー活動に向けて準備してみるのもアリなんじゃないか?」 それもそうだな、と遠島の意見に同意した。 「そもそも敵っているのか?」 「居る。従魔になったから分かるが割とそこいらに居るな」 「え? マジで?」 「普通の人間には見る事も触れる事もできないから気が付かないんだが、モンスターに取り付かれた人間はかなり居る。 精神力がある程度強い人間ならモンスターに取り付かれても人間となかなか一体化できずそのうち消滅するんだが、弱ってる人間はモンスターに取りこまれて身も心もモンスター化しちまうのさ。 今の鉄也なら目に見える筈なんだが……」 「そ、そうなんだ……」 「何だったら今からモンスターを退治しに行ってみるか? さっき公園まで走った時に見かけたがモンスターに取りつかれた人間がうろついてたぞ?」 「俺でも撃退できそう?」 「ああ。できると思う。鉄也の魔神ペニスは昨日も言ったけど本当に凄いんだぜ? 腕試しのつもりで行ってみようじゃん」 腰を上げた遠島に俺は「待った」をかけた。   「あ! しまった!」 「どうした鉄也?」 「すっかり忘れてたぜ……」 「何をだ?」 「ヒーローとしての名前とコスチュームさ」 遠島の口がポカーンと開いた。 「それ……、今、必要……か?」 「絶対必要だね! 敵に聞かれてから考えてるようじゃダサいし、かと言って本名なんてあり得ないだろ? それとコスチューム! 戦う時にこの恰好が締まりが悪いよ」 今の俺はいつものスラックスにパーカーと言う格好だ。 チンポがチャックから50cmほど「こんにちわ」と顔を出しているのは遠島のマッスルボディがじわじわと俺をトロ火で興奮させているからだ。 コイツ、絶対誘ってやがる。無駄にマッチョ化しやがってさぁ。  俺の粘ついた欲望を知ってか知らずか、遠島は俺の衣装ボックスから別のパーカーやジーンズを引っ張り出し、玄関から靴まで持ってきた。 「なに?」 「こいつをチンポで飲み込んで加工すればいい。鉄也の玉袋は物質加工もお手の物だからな」 「か、加工? でもどうやって?」 「イメージするだけ。鉄也がイメージするヒーローのコスチュームってあるだろ? それだけ」 「簡単なんだな」 「それだけ凄いんだよ。鉄也の魔神ペニスってのは」 遠島が俺の股間をむんずと掴んでグニグニと刺激した。 途端に俺のチンポは超巨大化。遠島が咽喉を鳴らしてチンポの中に入りたそうに見ていたが、それは置いておいて 靴や衣服をチンポで吸いこみゴクン、と飲み込んだ。 ドロドロになった頃合いを見計らってヒーローのコスチュームについて頭の中であれこれとイメージする。 やっぱヒーローと言えばアメコミだろ? スー◯ーマン、バッ◯マン、スパ◯ダーマンもかっこいいな。 いやでも仮面◯イダーやスーパー戦隊シリーズも捨てがたい。 ううー、迷う~! けど、そっくりそのまんまって訳にも行かないし。 おぼろげなイメージのまま色んなヒーローを思い出していると、溶解した素材が一つのカタチを選び取り、ドビュゥ! とチンポから噴き出て来た! 「これで完成だな」 「はぁ、はぁ、た、多分、んっ、ふぅ、時間制限があるなんて思わなかったよ」 チンポから吐き出され床に落ちたひと塊の物体にまとわりついていた白い粘液は見る間に乾き、拡げてみれば 確かにそれはヒーローコスチュームと呼べる代物になっていた。 「それにしても大き過ぎないか? 俺のサイズじゃ余りまくるじゃん」 持ち上げれば俺の身長の遥か上にフェイスを覆うマスクがくっついている。肩幅だって今の俺じゃデカ過ぎて 弛みまくるに違いない。 「作り直した方がいいな、これ」 「待て、鉄也。このコスチュームはこれでいいんだと思う。まずは試しに着てみたらどうだ?」 横から見ていた遠島が何か確信めいた事を言うもんだから俺も勢いに負けてコスチュームを着てみることにした。 ツヤのある黒いゴム製の全身タイツに赤いロングブーツが繋がっている。いわゆるスーツってやつだよな? 胸の部分が青くなっていて例えるなら、バッ◯マンをベースにスー◯ーマンとスパイ◯ーマンの要素がミックスしたようなコスチュームだ。 背中に開いたスリットから腕を通し足を入れ、超巨大から20cmへとサイズダウンしたチンポをなるべく目立たぬようポジションを整える。 最後に頭部を覆うマスクを被る。 「……ほら、やっぱりぶかぶかじゃない、か――うん?」 余ったスーツを引っ張って見せようとしたら指が滑って摘まめない。 おかしいな、と腰や肩を見渡してみればあれほど大きかったスーツがぴったりフィットしているじゃないか。 「あれ? なんで丁度良いんだ?」 不思議さに首を傾げていたらじわじわとカラダの内側から熱気が込み上げ、それは急速に全身へと拡がった。 「んを? おおおおおおーーーっ!?」 メキメキと音を立てて視界が持ち上がる。いや、視界じゃなくて俺の目の位置が高くなっているのだ! 首がメリメリと頭よりも太くなり僧帽筋がゴキゴキと不気味な音を立てて分厚く盛り上がる! 「あぐ! ふうう゛ーーーっ!?」 肩を覆う三角筋が肩パッドを入れたアメフト選手ばりに膨張し、上腕二頭筋がボゴン! ボゴン! とメロンでも格納したかの如く膨らんだ。 「うお!? ど、どうして!? か、カラダが! こんなに! んぐ! ううぅおおおお!」 大胸筋がグググと前に出て乳首を下向きにすると腹筋が板チョコみたくブロックごとに割れてシックスパックを形成した。 背中の広背筋がバリバリと厚く広くなり、腕を上げれば腋の下から蝙蝠の翼みたいに窺う事ができる程になった。 腰と大臀筋はギュギュっと引き締まり、逆にハムストリングスを含めた大腿筋や膝から下の下腿筋群がパンパンにデカく成長した。 「やっぱり思った通りだ。鉄也のチンポが作ったコスチュームはそのサイズに合わせた大きさだったんだな」 「はぁ、はぁ、つー事は、このコスチュームのせいで俺、こんなマッチョなカラダに?」 見るまでも無いんだけど鏡の前に立ってみたら遠島以上のバルキーマッチョになってんじゃん。 身長も2mは超えているんだろう。天井がいやに近いんだ。 遠島は俺の意見に首を左右に振った。 「あれ? 違う?」 「今の鉄也のカラダはそのコスチュームのせいじゃない。俺の場合と同じで通常のフォルムとマッチョフォルムの両方を持っているんだ。 だからその衣装はマッチョフォルムにも合うように仕上がっていたんだろう」 てことは何? 俺も遠島と同じでコスチューム関係なくマッチョに変身できるっての? 「その筈だ。鉄也自身が気が付いてないだけだったんだ。魔神のペニスを持つ者であればそのくらいできて当たり前さ」 そうだったの!? やっぱ凄ぇな! 魔神ペニス! 俺のチンポは! こんなにイケてるメガマッチョボディにも変身できるんだもんな!  ひとまずこれでコスチューム問題は片付いた。 残るはヒーローネームだけ。 超巨大ペニスで人間を丸飲みできることを踏まえて、ジャスティスボア? いや、スワローコック? むむぅ、なんだかしっくりこないな。他に響きの良い単語はないのだろうか? と考えていると目にとまったのが読みかけのヒーローコミックだ。 ページを開くと超人ヒーローが悪の手先に捕まり妖しい薬を飲み込まされている場面だった。 飲み込む咽喉の動きの効果音として「GULP」と付けられている。 ガルプ、ガルプか……、うん、良いんじゃないか? よし、決めた! 「ヒーローの名前は、『ガルプマン』だ!」 遠島は特に表情を変えなかった。ネーミングには興味が無いのだろう。 別に遠島に喜んでもらえなくとも俺が満足できればいいのだ。 そう、俺が気に入る名前であればそれで十分なんだ。


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