俺と魔神とコックボアヒーロー 9
Added 2020-09-14 14:15:30 +0000 UTC9ヒーローのピンチ 「千本 針一」をモンスターと分離させ救出した翌日。 次のターゲットである雑誌記者、「五味 芥」を目指して独善社の前までやって来た。 「しかしさ、あの時なんで遠島まで俺の中に入ってくるんだ? なんにも聞いてなかったから驚いたじゃんか」 「説明不足で悪かった。しかしな、あのままでは強化用エネルギーとして飲み込んだ男まで俺のように従魔になっちまう恐れがあったからな。 気付いた俺はお前の中でそうならないようブロックしてたのさ」 なるほど。そういう訳なら仕方がない。 結局、若い男は何事も無かったかのようにバー『ワナビ』の中へ入っていった。 俺にボアされた事や融けてエネルギーになっていた事は記憶していないようだ。 そして、千本は―― 「い、今のは、なんだったんだ? 夢? 夢なのか?」 あまりに現実離れした経験を事実とは思えず夢を見た、と思い始めていた。 「千本さん、あなたはモンスターに憑りつかれ、あなた自身もモンスターと化してたんです。覚えていますか?」 「俺が? あ、あぁ、そう言えば、サボテンみたいな変な奴になっちまってたような……、でも、そうか、俺が、モンスター、か……」 「もう大丈夫です。あなたからモンスターは消滅しています。後はあなた次第、ですが」 「俺、次第?」 「俺たちが手助けできるのはここまでですから」 「……そう、か、俺次第、か」 膝をついて項垂れていた千本が、顔を上げた。 「世話をかけてすまなかった。助けてくれてありがとう、ガルプマン……」 その顔は、嫌味な笑顔でも暗い絶望でも無く、苦しみを乗り越えた後の清々しい表情だった。 ◇ さて、独善社まで来たのはいいが、どうやって五味と会うかが問題だった。 「正面から行こうぜヒーロー。あれこれ考えて策を弄するなんて正義の味方らしくないだろ?」 遠島も良い事を言う。 そう思った俺は、ドアをくぐり独善社のビルに入った。 誰もいない受付に古いタイプの電話機が置いてあった。 その電話は担当者ごとにナンバーが付与されている内線電話だった。 『情報提供のお客様で担当者がいらっしゃる場合は直接担当者へ、それ以外のお客様は編集部代表の番号をプッシュしてお呼びください』 電話機に貼られた案内通り、五味の内線番号を押し呼び出した。 『はいどうもー、どちらさんですか?』 「あ、あの、五味さんですか?」 『いえ、五味の奴は先ほど社を出たんで代理の者です』 どうしよう、五味はここにいないようだ。 「どこに行かれたか分かります?」 『ん~、ちょーっと、それは言えないって言うか……』 遠島が俺に代わった。 「どうしても五味さんに会いたいんですが。それも今すぐ。自力で向かいますので今いる場所を教えて欲しいんですよ」 『今すぐ、ってアイツ、またなにかやらかしたのか? ……あ、いえ、ゴホン。 そこまでおっしゃられるのなら仕方ありません。 お教えしますのでできるだけ当人同士でお話し頂き、こちらは挟まない様お願いしたいですね』 「かしこまりました。そのようにします」 『五味は空港へ向かいました。2時間後の飛行機でハワイまで取材に行くと言っておりましたのでお話になるのであれば少々お急ぎ下さい。それでは――』 ここで内線電話は切れてしまった。 「五味は空港だ。2時間後の飛行機でハワイらしい」 「えっ?」 「いつ帰国するかは知らんが急がないとな」 どう考えても五味に憑いているモンスターがその間じっとしているとは思えない。 さらなる合体を進め五味を取り込んで行くに違いない。 しかし、ここから空港まで最低でも1時間は必要だ。 逆算すると残りは1時間。間に合うだろうか? 「鉄也。もう一つ言っておかねばならないんだが、俺もお前も変身すれば誰の目にも見えず気付かれないのだが、機械はダメだ。 監視カメラみたいな意識や感情の無い機械は誤魔化せない。 それ故、空港の中で変身する場合はカメラに注意が必要だ」 と言う事は、五味が出国審査を済ませて搭乗ゲートエリアにまで進んでいると、俺たちには手も足も出ない、と言う事じゃないか? パスポートも飛行機のチケットを持っていない上、一番監視カメラが多く存在する「関所」を俺たちは通過する術がない。 「……マジで間に合うか?」 「分からん」 バスと電車を乗り継ぎだだっ広い空港の中を駆け足で五味を探す。 途中で警備員に呼び止められたが「ハワイ行きの飛行機、間に会いますか?」と遠島が機転を効かせて質問すると遅れた旅行者と思ってもらえたようで、最短ルートで案内してくれた。 「ここまで、だな」 海外へ渡航する人専用の荷物やボディチェックを行う保安検査場の手前に到着した。 ここから先へはパスポートやチケットを持った者しか入れない。 「まだ居るかな?」 時計を見ればハワイ行きの飛行機のフライトまで1時間20分前。 出国審査なんかも控えているだろうしチェックインの締め切り時刻も間もなくだろう。 周囲を見渡せば待合の席にいるのはごくわずか。いずれも五味ではないと遠島は言った。 「もう中へはいっちまったか?」 ダメだ。やっぱり遅かったようだ。 検査場の保安員が俺たちを怪訝な目で見ている。不審者だろうか、と怪しんでいる。 「いつまでもここに居るのはマズいな。余計な悶着を起こす前に退散するか」 遠島と小声で相談していると空港の女性スタッフが話しかけて来た。 「どうかなさいましたか? もう間もなくチェックインゲートを閉じますので搭乗予定でございましたら速やかにチェックを済ませてお通り下さい」 「いえ、俺たちは搭乗客ではないんです。ええと、知り合いが忘れ物をしたので急いで届けに来たんです」 女性スタッフは「なるほど。そう言う事か」と合点したようで更に柔らかい笑顔を俺たちに向けた。 「さようでございましたらお呼び出し致しましょうか?」 「お願いします!」 「ただ、搭乗エリアにお進みの場合はテロ防止の観点からお荷物の受け渡しはできませんが」 「それでも構いません!」 直後、女性スタッフのアナウンスが付近に響き渡った。 『ハワイ、ホノルル行き28便にご搭乗予定の五味様、五味 芥様、いらっしゃいましたら恐れ入りますがチェックインゲート前にお越しください』 すると、だ。 通路の反対側にあるトイレの方から頭に不気味な肉色のヒマワリを生やした一人の男がこちらへと近づいてくるのが見えた。 「アイツだ、鉄也。アイツが五味だ」 さすがに俺もひと目でそいつが五味だと悟った。 幸いな事に五味はまだチェックインの前だったのだ。 「恐れ入ります。こちらの知人の方が五味様にお忘れ物をお届けしたいとのことですのでお呼びいたしました。 チェックインの締め切り時刻が迫っておりますのでできるだけ手短にお済ませ下さい」 女性スタッフはそう告げると他に乗り遅れそうな搭乗客が居ないか手元のタブレットを見てチェックに専念し始めた。 「俺に届けもの? つうか、あんたら誰だ?」 「お前を助けに来たヒーローだ。モンスターを取り除かないと大変な目に遭うぞ」 「は? くそつまんねぇ嘘で呼びやがって。俺は頭のイカレタ野郎と関わる気は無い。とっとと失せろ」 五味はそう言残すとボストンバッグを担ぎ直してチェックインを済ませようとした。 「鉄也。急ぐんだ。アイツを飛行機へ乗せてはダメだ」 「分かってる――変身っ!」 着ている衣服がヒーロースーツへ切り替わり、肉体がボコボコと蠢いてマッチョボディになる。 股間からはブルン! ビュルン! と図太いイチモツが踊り出る。 「ガルプマン! 推参っ!」 「ん? な、なにぃっ!?」 振り向いて驚く五味。しかし、頭の上のヒマワリ型モンスターはニタァと口を開けて俺らにこう言った。 『コイツを救う? 無駄だ。止めて置け。この人間は性根の腐ったどうしようもない奴だ。 せめて我が養分となり新たな繁殖のための宿主としてその精を捧げるのがふさわしい。 貴様らが救うに値しない存在である』 「は? だ、誰だ? 今喋ったのは? 養分? 宿主?」 五味が辺りをきょろきょろと見渡す。自分の頭上にモンスターが生えているなど微塵も考えていない。 「今度のモンスターの声は俺だけじゃなく憑いた奴にも聞こえるようだぜ?」 「千本の時と違って肉体より先に精神との合体を進めていたためだろう。そうなるとボアした後の分離に少々てこずるかも知れん」 「また鉄也自身の強化のために他の人間の力を借りねばならないだろう。精神との結びつきが強い方が実は厄介なのさ。 こうやって憑りついた本人にさえ合体しているとは最後まで悟らせないタイプなのだろう」 『シシシッ! ようく分かってるじゃないか? 我は非魔割(ひまわり)。人間の心に宿り、人間の精を養分とし、 本人の知らぬ間に身も心も我の繁殖素材として搾り取られ息絶えるのだ』 「えっ!? 俺が素材? 息絶える? 何をバカな! 気持ち悪ぃこと言うんじゃねぇ!」 耳元で聞こえる不気味な声の発信源がまさか自分のカラダと繋がっているなどと思わない五味。 俺らが脅かしているように思っているようだ。 「サクッと、つうか、パクッと飲み込んじまったほうが良くないか? ガルプマン」 遠島の言う通りだ。 この辺りを監視するカメラにはもう映っているだろうし。 肉眼では見えない存在(俺たち)を確かめようとして多くの警備員がここに駆けつけてくるのも時間の問題と言える。 「あ、マズイぞ! 五味の奴が保安員のトコに行きやがった!」 混乱し怯えた五味が保安員に訴えていた。 「へ、変な奴が! 自分をヒーローとか抜かすチンポ丸出しの変態野郎が居るんです! 助けて下さい!」 「はい? どこに居るんです? そのような不審者はどこにも見えませんが」 保安員たちは一様に首を傾げ、そしてむしろ五味に対して疑いの眼差しを向ける。 「う、嘘じゃないって! どうして分からない!? 俺のすぐ後ろに居るじゃないか! ほら! ほら! でっけぇチンポを丸出しにして、ほらぁ!」 「その、お客様。こう言う公共の場で猥褻な言葉を大声でおっしゃられるのは非常に困りますし、それ以上おかしな行動をされるようでしたらこちらも毅然とした対応をせざるを得ません」 「な、何を言ってんだよぉ! 何で俺の方が危ない奴扱いになるってんだよぉ!」 「ガルプマン。しょうがないからこの方たちも飲み込んじまいな。美味しそうだな、って思ってる顔してるぞ?」 バレてたか。 どうせボアするのなら好きなタイプの男がいいに決まっている。逞しく雄臭く、そして快楽に堕ち行く顔が普段とは大きく異なるギャップのある男――。 「じゃぁ、そうする!」 ――ギュルギュブ! ズヌンッ! 五味の背後でチンポを2mのメガサイズに巨大化させた俺は、五味の向こうに立っていた保安員を一人残らずチンポで飲み込んでいった。 【GULP!】 【GULP!】 【GU、GULL、LPP!】 ――グチュンッ! ――ゴクンッ! ――ズプニュルンッ! 「ぬふぉぉ! んぐぅぅ! あぐ! あああっ! ぎもぢぃぃっ! んぎもぢぃぃーーーーっ!」 ビュルルと溢れ出る先走り! 連続コックボアの快感に俺も大声で喘いでしまう。 保安員たちは何かに取り込まれてしまった恐怖の顔をすぐに快楽に切り替え、チンポの中で股間を大きくさせたまま玉袋の中で液体へと溶かされていく。 「いかん! もう警備員が到着したぞ!」 遠島の声に振り向くと、数名の警備員がこちらへ向かってくるのが見えた。 「あれ? 確かこの辺りだろう?」 「変なコスプレ野郎がイチモツを丸出しにして立っていましたよね?」 「おかしいな。カメラでは確かに見えたのに一瞬で逃げたのか?」 騒然とし始めた中、五味はあろうことかチェックインを諦め素早く駆けだしていた。 「あっ! 逃げやがった!」 「ガルプマンは五味を追うんだ! こっちは俺が対処する!」 「悪いが任せた!」 遠島に警備員を任せた俺は五味を追った。 が、日頃の不摂生と運動不足が祟ったのか、五味の足取りは遅くすぐに追いついてしまった。 「逃げなくていいから! 俺はあんたを助けに来たって言っただろ!」 「な、ンな事言って、俺もそのでっけえチンポで飲み込んじまうつもりだろ! 止めろ! この変態チンポ怪人め! 俺はまだ死にたくねぇ!」 飲み込むのは正解だけど―― 「死にはしないって! モンスターだけを浄化したらちゃんと元に復元できるから!」 壁際に追い詰めた五味を一気に飲み込む! 【GULP!!】 チンポの中でもがき暴れる動きが凄く気持ち良くって、ドロリとカウパーが溢れてしまう。 すると摩擦が無くなりヌルヌルになった尿道をつるんと五味が滑り一気に玉袋へと落ち込んだ。 ああ、もう少しこの快感を味わっていたかったぜ。 すぐに五味は融けてしまったがヒマワリ型モンスターの非魔割は、融けずに俺を内側から支配しようとして根を伸ばして来やがった! や、ヤベェ! 「ガルプマン! チンポを思いっきり刺激してさっき吸収したエネルギーをモンスターにぶつけるんだ!」 状況を察した遠島が俺にアドバイスをくれた。 「よぉぉぉし!」 思いっきりチンポを扱く。 デカ過ぎて手は届かないが両手を使って陰茎をシコシコと愛撫する。 気持ち良さで腰が前後し亀頭がビクビクと震える。 すると、先ほど飲み込んだ保安員のエネルギーがギュウっとチンポの付け根に集まり非魔割を包み込んだ! 『ギャウゥ!? な、なんだこのエネルギーは! ヤ、ヤメロぉ! ヤメテ! お願い! 我が、我が消える! 融ける! 分解するぅぅぅーーーーっ!』 断末魔の叫びを残し、モンスターは俺の玉袋の中で枯れて縮んで煙のように霧散した。 「よしっ! 浄化完了!」 「よくやったガルプマン、ではすぐに取り込んだ人間を射精して吐き出してやるんだ」 にこりと微笑む遠島にうなずく。 が、そんな遠島もまた巨大にしたチンポで警備員を貪り食っているではないか。 「こ、これは、この場を収める為致し方なくやっているだけで、決して気持ち良くなりてぇって訳じゃない。 俺はあくまでもガルプマンのチンポでボアされたいしな」 でもムチャクチャ気持ち良さそうな顔をしているぞ? 遠島はゴクッ、ゴクッ、と咽喉では無くチンポを鳴らし、かろうじて外に出ていた靴ごと警備員をズポンッ! と飲み込み干した。 「ぐううっ! まじ、ギモチィッ!」 ほら、やっぱり気持ち良くなってんじゃん! 保安員と警備員を全員飲み込んでも他のスタッフは表情一つ変えず自分の役割を淡々とこなしていた。 五味は俺がチンポの中に収めた時点で搭乗客のリストから消え、離陸準備は滞りなく進んでいった。 そして―― 「ああ、間に合わなかったか……」 監視カメラの無いエリアに移動して射精を繰り返した。 大量に溢れ出た精液が、一人、また一人とヒトの姿を得て元の人間へと復元される。 遠島が深いため息を吐いたのはこの時だった。 「初めましてご主人様!」 「従魔にして頂きありがとうございます!」 「救って頂き深く、深く感謝いたします!」 キラキラ輝く6つの瞳。うう、そんな目で俺を見るんじゃねぇ~! ここで俺もため息を吐いた。 そう、保安員も五味も、全員が俺の従魔になってしまったのだ。 「やっぱり俺がブロックしていないと従魔になっちまうんだな……、あ~あ……」 「て言うか! 遠島だって警備員を飲み込んでただろ! あの人たちはどうなったんだよ!」 「俺の場合はガルプマン、いや、鉄也と違って従魔になど改造できない。ただ単に飲み込んで、吐き出す。 エネルギーとしても利用もできないんだが?」 「え? あ、ああ、そうなの?」 「あの警備員たちはとっくに意識を取り戻して仕事に戻ってるぞ? 少し居眠りしてたようだ、って言いながらな」 「そう、そうなんだ、はは……は、で、どうしよう?」 五味を含め新しく従魔に、俺の下僕になっちまった者が3名。 「どうしよう、と言われても俺にはどうにもできない。こうなってしまった以上、ちゃんと面倒を見てやるほかないだろう? 俺もそうだがこいつらだってお前なしではもう生きていけないカラダになっちまってんだからな」 遠島の言葉を思い出した。 『従魔はご主人の精液を定期的に摂取しないと死んでしまうんすよ! だから俺は一生ご主人に付いて行くっす!』 だけど、マジでどうしよう? こいつらまで一緒に暮らすのか? あの狭いアパートで? いや無理だって! 寝るスペースが無くなっちまう! 「まずは、……そうだな。精液を飲ませてやったらどうだ? 目の前で死なれては後味悪いだろう?」 うむむ。生まれたばかりの雛鳥みたいに3人の男、いや3体の従魔が俺を見上げている。 「……分かった。じゃぁ、精液を飲ませてやるよ」 「ご主人! その後はまた飲み込んでドロドロにして下さい」!」 「俺もっす! あの融ける快感! もう最高っす!」 「あ、あの、俺も、できれば精液を飲んだ後はそのチンポで飲み込んで欲しいっす。救ってもらったばかりで図々しいんですけど……」 五味が控えめに懇願する。 記者だった時のような驕りや人を舐めたような目つきはとっくに消え失せていた。 小さくさせていたチンポを再び巨大化させた。 群がる従魔達を見下ろし、俺は今後の事を考えた。 このまま従魔が増えていったら本当にヤバイ。今回みたく遠島がブロックして防げるとは限らないのだし。 ピンチだよな? 大ピンチじゃん。ヒーロー以前に普段の俺の生活がもたない。 すでに住居的には限界を超えている訳だし。 6畳+キッチンスペースしかない狭小アパートに大の男が5人。 どう工夫したって無理だとしか言いようがない!