奇妙な隣人 10
Added 2020-10-04 01:11:20 +0000 UTC10第四、第五の男と『岩崎 啓司』 緑原の次、4番目に現れた男はボクサーみたくキレッキレのスリ筋ボディに変身して『灰沼 慶示』と名乗った。 眼光鋭くさながらストイックな少年戦士の風格を漂わせていたけど、俺のチンポでアナルを突かれりゃアンアンよがり狂うバリネコだった。 そんな「アナルジャンキー灰沼」の次は誰か、と思ったら岩崎だった。 「お、俺は別に、シなくたっていいんだけど。他の奴らがお前とヤれてんのに俺だけ無しってのもなんか、……嫌じゃん?」 ようやく元に戻れたんだ、と思った矢先、俺の内心を読んだように岩崎の姿をしたそいつはこう言った。 「俺は『岩崎 啓司』なんかじゃねぇよ。 俺の名は『黒川 敬治』 ほら、チンポを見りゃ分かるだろ?」 サイズこそ岩崎のモノと変わりないように見えたが、『黒川 敬治』と名乗る岩崎そっくりな男のチンポは、 亀頭にいくつもの銀色の金属球が浮かび鈴口から裏筋にはプリンスアルバートと呼ばれるやリングピアスが貫通していて、カリの下にはボコボコとシリコンボールが埋め込まれている改造チンポであった。 「凄ぇだろ? シュンも欲しいか? 付けてやろうか?」 俺は首を左右に振った。 「ちぇっ。要らないのかよ? このピアスは金属じゃなくカラダの一部を変化させて創ったモノなんだ。 だから痛みなんか無しでシュンにもピアスを付けてやれるんだけどな。 ……まぁ、いいか。 シュンが欲しくないんなら無理に勧めたりはしねぇ。大好きなシュンが望まない事はしない主義だからな。 つっても、俺がシュンに惚れたのはほんの数日前からだけどな!」 「数日前?」 「俺が岩崎の中で生まれたのは一か月ほど前だしぃ? 赤井や藍山に比べたら子供同然だけどよ、人を好きになるのに時間の長さは関係あるか? 無いだろ?」 理屈では正しいのかも知れない。 「もしかして、前に会った時無視した岩崎って……」 「そういや前に『Ignition』の近くでシュンと会ったよな? あんときゃまだ何とも思っていなかったし 岩崎から得られる情報もそこそこだったもんで悪い事しちまった。ゴメン、謝る」 黒川にせよ他の人格にせよベースとなる岩崎を窓口にして情報を得ているのだろう。 いずれにしてもこれで謎の一つは解明された。 あの時の岩崎は外見こそ「岩崎」だったが、実際には『黒川 敬治』と言う別人だったのだ。 「ハナシはこれぐらいにして、シュンのチンポ、俺も欲しい。 俺のケツマンをシュンのチンポでグチョグチョにして、シュン専用の肉便器に変えてくれ。頼むよ。 シなくたっていい、って言ったけど、あれは、その、照れてたからその、つい出ちまった嘘ってやつで、 ホントは俺も、凄くシュンとセックスしたかった。マジで」 見た目が本物の岩崎と同一だからか、何を言われても何だか憎めない。 生意気な口調にも愛嬌を感じてしまう。 「分かった。いいぜ。黒川にも俺のチンポをぶち込んでやるよ。何故か分かんねぇけど、ちっとも萎えないし、 精液も全然空っぽになんねぇ。 いきなり絶倫になっちまったみたいだしな」 「そりゃぁ、俺たちの体液を取り込んじまったらそうなるよ」 「何だって?」 「亀頭の粘膜からだって俺らの体液は浸み込む。精液を飲み込んだら余計に。俺らの体液は精力増強と催淫作用があるのさ」 「それでか」 何故ここまでセックスし続けても衰えないのか、の謎が解けた。 「ほら、こっちへおいで。俺のチンポが欲しいんだろう?」 「ほ、欲しい!」 黒川が俺に飛びつき、股間をグリグリと押し当てた。 ピアスチンポが俺のチンポを刺激して、それだけでも半端無く気持ち良かった。 引き剥がして後ろ向きに立たせ、バックで下からズブズブと貫く。 「ひぐ! あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーっ!」 黒川が快感のあまり膝をガクガク震わせているので、挿入したまま床に膝をつき四つん這いにさせた。 「あひ! すげ、すげえ! きもち、いいっ! うわひ! カラダが、俺のカラダが! ケツから融けちまいそうだ!」 喘ぎ声を出したいのに歯を食いしばって耐えている。 そんな姿が愛らしく思えて俺はますます深く腰を沈め、黒川のケツ穴でチンポをズブズブとピストンさせた。 「んぎひぃぃ! しゅ、しゅごいひぃぃぃ! きもひよすぎれ、おかひくなるりょう! あひ! はひぃぃ!」 俺もまた黒川のケツマンコ気持ち良さに酔い痴れていた。 岩崎とも、先の4人とも異なる粘っこい絡み具合。締め付け具合に。 喜悦の涙を亀頭の先からだらだら溢れさせ、腰をググンと黒川に押しつける。 「はぎひ!? な、なんらぁ! おかひぃ! 俺のからだ、なんらかへんら! 下半身がぁ! 勝手に! かってにぃひぃ動いちまうよぉ!」 尻の穴をグチュチュと引きつらせている黒川。意識してそうしているのではなく本当に勝手に動いているのだろう。 快感を求め貪る肉膣イソギンチャクと化した黒川のケツマンコ。 俺のチンポもまた淫らにクチュクチュしゃぶるイソギンチャクの動きにあっけなく限界を超え、射精へと至ってしまった。 ◇ 焦点の定まっていない両眼に光が戻って来た。 ハッと自分自身のカラダを確かめ、ついで俺の顔を見た岩崎は、眉毛を「ハ」の字にして情けない笑顔を俺に向けた。 「……今度こそ引いたでしょ? 俺、シュンちゃんの前では出さない様に頑張ってたんだけどなぁ」 何を? と問うまでも無い。 赤井や藍山と言った岩崎とは「別」の人格の事だ。 「意識がはっきりしても体形や顔を戻さなくていいって事は、さっきまで黒川が表に出ていたんだね」 岩崎はチンポに装着されていた銀色の球やピアスを皮膚や粘膜の中に埋没させ、改造を加えていない普通の外見に戻した。 「俺が不在通知を持って行った時は『藍山』から戻る前だったんだな」 「そうなんだ。前にシュンちゃんが俺に似た人を見た、って言ってたでしょう? きっと『黒川』が表に出てる時に見かけたんだと思う。 アイツ、『黒川』は生まれてから日が浅いんだ」 本人もそう言ってたのだからそうなんだろう。 ◇ 「つまり、岩崎は多重人格者?」 「近いけど、少し違うと思う。姿まで変わっちゃうし。それに、あの5人は俺の記憶や感覚を共有できるんだけど、俺は5人が表に出ている時に何をやってたのかも分からないし感覚も共有できない」 「じゃぁ、俺とどうしてたのかも?」 「……セックスしてた、ってのは状況で分かるけど、何を話してたのかまでは分からない」 「悪い。アイツらに迫られたら逃げられなかった」 「謝るのは俺の方。気味が悪いでしょ? ヒトじゃ無い上にあんな別人まで中に居るんだもんね」 「正直言うと驚いたけど、気味が悪いよりもまたセックスしてぇ、って思っちまった。やっぱ、ゴメンな」 岩崎は苦笑いを返した。 「シュンちゃん……、ほんと正直なんだね。ホッとしたけど、やっぱり嫉妬しちゃう」 「あれって、浮気になるのか?」 「浮気、ではないね。人格は別だとしてもあの5人は俺の一部だし」 そう聞いて俺もホッとした。 「それにしても凄いよな? マッチョになったりスリ筋になったり。二ノ宮さんはこの事を知っているのか?」 岩崎は首を横に振った。 「報告しようとするとあの5人が抵抗するんだ。消されるんじゃないか、って怯えて……」 少し間が空いた。 「……で」 「――で」 同時に話し始めたので先を譲る。 「こんな俺だけど、どうかな? まだ付き合っていけそう?」 「俺はもちろんお前とこのまま付き合っていきたい。でも、その前にさ、お前、そんないくつもの人格を抱えたままで大丈夫なのか?」 「よく、分からないんだ。俺も。……俺の中に別の人格が初めて生まれたのは、シュンちゃんがこのアパートに引っ越してきた頃、だったと思う。 その前からシュンちゃんの事はいいな、って思ってたんだけど、そう言う風に思ってた人が引っ越して来て、お隣さんになれたらはっきりと意識しちゃって。 もっともっと近づきたい仲良くなりたい! でも、こんな俺じゃシュンちゃんに振り向いてもらえない、人間じゃないから人間に恋なんてしちゃダメだ、って我慢してて、きっとそれが原因……」 「岩崎、……お前、そんな前から俺に?」 「そう。でも、どうすれば親しくなれるか分からなかったし、ましてや俺みたいなのが恋なんて、って……」 なるほど。よく分かった。 つまり、原因の半分は俺じゃねーか! 隣人はノンケだと思いこんで距離を取ってたばっかりに! どうしてもっと早くアクションを起こしてなかったんだよ! 俺は! 「と、ともかく、俺とこうして付き合う事になった訳だし、これ以上人格が増える事は無くなったんじゃないか?」 「そう、だね、多分、『黒川』で終わりだと思う」 「この際だから聞いていいか?」 「何?」 「お前さ、オナニーの動画を撮って投稿してただろ?」 「え?」 「動画をアップしてお金を稼いでいるのか、あるいは単なる趣味的な奴かと思ってたけど、あれって、お前、だよな?」 岩崎の顔がみるみる赤くなっていく。 「マジで? マジで俺のオナニーが投稿されてたの!? うわぁぁぁ!」 「おいおい、落ち着けって!」 「しかもしかも! シュンちゃんに見られてた? は、恥ずかしぃぃぃぃ!」 「恥ずかしい、つってもあれってさ、どう見ても自撮りっぽいし」 「ち、違うよ! 俺、自撮りなんてしてない! 多分、俺の知らない内に『赤井』がカメラをセットしてたんだと思う! アイツ、俺と違って露出狂だから!」 赤い髪で目を隠してるくせに性器は見せたいなんて、随分と変態だったんだ。 つうか、別人格とは言え『赤井』的な要素が岩崎の中にあったからこそ、その部分が強化され、一人の人格を得て独立したんじゃないんだろうか? まぁ、こんなに困惑している岩崎に追い打ちをかけるような指摘はしないけど。 「ま、まぁ、一旦冷静になろうぜ? そんなに恥ずかしいんだったら削除すればいいんだよ」 「……俺、そのサイトのログインIDもパスワードも知らないんだけど」 「今度『赤井』が出て来たらきっちり問い詰めて聞き出しといてやるよ。まぁ、その上で本人に削除させるつもりだけどな」 「お、お願いします。……シュンちゃん、ありがとう」 岩崎は俺の「オカズ」ではなく俺だけの彼氏になったのだから、有象無象の奴らにコイツのエロい姿を晒すのは俺としても不愉快なのだ。 それにしても、だ。 俺の恋人『岩崎 啓司』 元はヒトではなく未知の新生物らしいけど、子犬みたいに嬉しそうに笑う顔はどう見たって普通の人間じゃん。 体格は俺よりもデカく筋肉質でワンコ系イケメンな彼氏がさぁ、俺に甘えて見えない尻尾をブンブンと振ってる姿って、最高じゃん。 他の人格が表に出たら性格どころか姿や声まで変わっちまうって点や、相手まで絶倫にさせる体液を持ってるってのは少々特異だけれど、それもコイツの個性だと思えばなんとかなる! これからもきっと大丈夫だ! 「シュンちゃん……。もう一回セックスしよ? 俺、まだまだシ足りないんだ。 それに、俺もシュンちゃんのアナル、味わってみたいし」 おっとぉ。 俺の場合はシャワ浣してアナルを掃除して、それから岩崎のデカマラでも苦悶にのたうつほどの痛みが走らない様にじっくり拡張して、 そして、それから、ええと……。 ああ~! とにかく、しっかり準備しておかないとヤバイぞ! 俺!