SamSuka
鷹取リュウゴ
鷹取リュウゴ

fanbox


性癖拡張プリンター 11 平吾編 (オマケその4)

11性癖拡張プリンター・平吾編 (オマケその4)  SF同好会のメンバーは「天王寺 平吾」を入れて総勢6名。 会員が一堂に集まって何かを一緒に行う、と言うよりかは個人個人でテーマを決めて自由に研究しては定期的に報告し合う、と言う活動形態であった。 平吾のテーマは「未知との遭遇」 UFOや宇宙人との出会い、及び交信が今年のテーマである。 地球外生命との接触を求めて夜の公園に行くと、この頃は地球外ではなくモロ地球人であり親しい友人になれたばかりの 青雲の密会現場を目撃する事や、頼流が他の弓道部員と下半身を繋げ合っているシーンなどを垣間見てしまう事が何度もあった。 「こんばんわ、平吾くん? こんな時間に天体観測かい?」 「芦原さん? いえ、これはサークル活動の一つでUFOの捜索中でござるよ」 日没後は随分と冷えるようになって来た秋の夜空の下、望遠鏡を覗いてUFO観測にいそしむ平吾に声を掛けたのはいかにも仕事帰りと言った風情の芦原であった。 通勤時に着ているのであろう着慣れた観のあるダメージジーンズに赤いフリースパーカーと言うラフないで立ちである。 対して平吾はいつも通り地味なスラックスにチェックの柄シャツをウエストの中にインしたスタイルだった。 「熱心だね。そんなに頑張っているんなら宇宙人にもきっと出会える気がするよ」 淫魔にはすでに会えているんだしね、と芦原は心の中で呟いていた。 「ありがとうございます。芦原さんこそこんな時間までお仕事だったんでござるか?」 「ん~、俺のは仕事と言うよりも趣味に近いかな? 配送作業はとっくに終わっているんだけどその後から色々と機械いじりって言うか、道具作りをやっていたんだ」 「それはそれは。なんとも乙なご趣味でらっしゃる」 「智也くんにも俺が作ったプリンターをプレゼントしたし、平吾くんも何か欲しい物があれば作ってあげようか?」 「へぇ~。智也くんにプリンターを、でござるか。 僕は今の所特に欲しい物は思い付かないのでお気持ちだけ頂くでござるよ」 「平吾くんは控え目だねぇ。前髪で隠してはいるけど超イケメンなのに」 「いえいえ。小生は別にイケメンなどでは無く――」 不意に芦原が腕を組み不敵な笑みを浮かべた。 「ボルテージ、って店、知ってるかい?」 「っ!?」 サッと平吾は芦原と距離を取った。 「やっぱり知っているんだ? 会員制のSMクラブについて」 「…………」 「2年前、いや、3年前だったかな? 平吾くんに良く似た少年がさ、手枷を嵌められたオジサンと並んで、仮面の女王様に踏みつけられ慰み者になっているのを見たような気が……するんだよねぇ?」 「……それが、何か?」 「ペニスバンドを着けた女の人にさ、ケツをガンガン掘られて絶叫する姿、そりゃ興奮したもんだよ。 左右の乳首に付けられたピアスとチンポがチェーンで繋がれていてさぁ、チンポがビクつくたびに乳首も引っ張られるんだろうね? 平吾くんに似た少年てば随分と気持ち良さそうに悶えまくってたなぁ」 平吾が前髪をたくし上げ芦原をキッと睨みつけた。 「おお~! 凄い目つきだね。怖いくらいカッコイイじゃない」 「何が言いたいんです? 『俺』の事、どこまで調べたんすか?」 雰囲気をがらりと変えた平吾がそこに居た。オタクなオーラは微塵も感じられない。猫背だった背筋がグッと伸びて堂々と 芦原に対峙している。 「そっちが本当の平吾くんかな? まぁ、俺にはどっちでもいいんだけど。 で、さっきの質問だけどさ、別に君の事を調べた訳じゃない。むしろ思い出しただけ。俺もボルテージには通っていたのさ」 「て、事は……、まさか、芦原さんも?」 「そう。実は俺も女主人に泣かされる豚野郎の一人。肉奴隷をしていたって訳。気に入られていた女王様が平吾くんとは違う女だったせいで直接会う機会は無かったけど、何度かサポート役で入っていたんだよ? 気付いていなかったかな? 汁男優みたいに精液をぶっかけてたんだけど」 「サポートの人がいたのは覚えているけど、それが芦原さんかどうかは、ほとんど記憶に無い……」 「だろうねぇ。顔をちゃんと見る余裕なんて無かっただろうし、俺だってあの頃とは雰囲気も見た目もガラッと変わっているからね」 夜の公園に冷たい風が吹き抜けた。 揺れて動く樹々の枝に街灯を翳らせ、その影が二人の間でザワザワと蠢いた。 「俺の昔を知っている芦原さんもボルテージの肉奴隷だった、てのは驚きましたが、それで結局何なんですか? その頃を懐かしんで昔の話をしよう、って訳ではないですよね?」 平吾はギロリと凄みを効かせた目で芦原を睨んだ。 未成年者がやっていい仕事では無い事くらい当時の平吾だって理解していた。 今更そのことを咎め、違法性を指摘するために芦原は「ボルテージ」の話題を突き付けたのだろうか? 高校のころはかなりグレていて悪い遊びを散々やってきた平吾にとって、今じゃ忘れたい、消し去りたい過去の最たるモノであった。 「もちろんさ。昔は昔、今は今、だからね。今の平吾くんはSFを愛し、宇宙人との出会いを希求するロマンチスト、だ。 それと同時に智也くんを愛し、カラダとカラダでずっと結ばれていたい、と願う一人の男、でもあるよね」 「……智也くんに俺の過去を話すつもりなんですか?」 獅子の唸り声のような低い声で平吾は芦原に詰め寄った。 「君はさっきから勘違いをしているね。俺は君と一緒なんだ。 分かるかい? 俺も智也くんとカラダとカラダで繋がっていたいし、 智也くんを愛する男の一人、なんだ。つまり、君と立場は一緒なんだよ?」 平吾は、芦原が何を話したいのかが見えなくなっていた。 単に平吾の過去をネタにして脅すのであれば、自分までボルテージにて肉奴隷をやっていた、などと打ち明ける必要は無い。 むしろ黙っておけば完全にマウントを取り続けられた筈、であった。 「……本当に、何が言いたいんです? 芦原さん。俺を強請る訳でも、智也くんに暴露するつもりも無いと言うし。 本気で分からないんですが?」 「ズバリ言わせてもらうよ。俺はね、智也くんにもっと色々な性の世界、フェチ(性癖)の世界を体験してもらいたい、と思っているんだ。 そもそも俺が智也くんを知ったのは同人誌の作家として、ノンケ向けエロ同人作家の『HOMME烈人』先生としてが先だ。 濃密なセックスの描写が実に実に最高でねぇ。もうそれ以来俺は先生の大ファンになっちまった。 後になってBL漫画やイラストを投稿した裏サイトも見つけて大いに喜んだもんさ。 でもねぇ、やっぱり欲望ってのはキリがないもんだね。先生の、本気のBL作品を紙媒体で手に入れたい、もっと様々な作品を読んでみたいと日を追うごとに痛切に願うようになっていったんだ。 そして今回、プリンターを通じて『HOMME烈人』先生である智也くんとリアルでもお近づきになれて、君たちと同じようにセックスもし、 智也くんにリアルな男同士の体験してもらって、それでいよいよ決意が固まったみたいで頒布するためのBL作品を執筆し始めてくれたんだ。 いや~、嬉しかった! 『俺とのセックスをネタにしても良いですか?』って聞かれた時は天にも昇る気持ちだったさ~」 街灯に照らされて伸びる芦原の影に、何故か翼と尻尾が伴っていた。 「えっ!?」 目を何度も擦って瞬きをしてから再び地面を見る。やはり翼と尻尾があるではないか。 樹々の葉や枝の影が重なっていてそう見えるのか? と、振り仰いでみても芦原と重なりそうな位置に樹木の存在は無かった。 では、この「カタチ」は何なのだろうか? 智也がBL作品を手掛け始めた事に喜びと興奮を隠さず身振りを交えて話す芦原は平吾の不審がる視線に気付いていない。 「でも、このままじゃいつまた気分が萎えて作業を途中で止めるか分からない。作品が完成に至る前に心が折れて、結局完成しないかも知れない。 そんなの俺は嫌だ。 ようやく智也くんだって一皮剥けて自分の性癖や性指向を隠さず、良い意味で自己表現の幅を広げようとしているのにさ、 有りもしない不安とかで再び幅を狭めるなんて、してもらいたくない」 「……はぁ、で? それで?」 平吾は少し冷めて来ていた。芦原がさっきから言い続けているのはBL作家として智也にもっと頑張って欲しい、と言っているだけなのだから。 「だから俺は思ったんだ。智也くんが男同士の世界を作品化し、これからもどんどん同人誌として結実させられるように彼の中の迷いや不安を取り除き、 少しでも力に、エロい気持ちが高まるようにお手伝いしたい、と」 「回りくどいですね。そんな事を言うためだけに俺の後をつけて来たんですか?」 「バレてたか」 「そりゃバレますよ。俺、視線には人一倍敏感なんで」 少年の頃から周囲の目を惹いていた平吾にとって、視線の「集中砲火」の中から友人や知人のモノを察知して掴みとるのは少なくとも生きて行く上での必須事項であった。 さらに言うと、平吾を値踏みする視線への嫌悪が高じて、高校時代は荒れていたのだった。 「凄いな。それって平吾くんの特殊能力か何かかい?」 「違います。経験と訓練との賜物、みたいなもんです」 「ま、それはさて置いて、智也くんのBL創作意欲をもっと高めるためにできる事、セックスなり他の事なり、男同士の 色んな快感を体感してもらって、妄想を深め、拡げてもらうしかない、と俺は考えた。 3Dプリンターを渡したのもその一環だ」 「はぁ……。プリンターがどうして創作意欲を高めるのかはまったく分かりませんが」 「ただ、それでもまだ足りない。智也くんの執筆がもっと捗るようにしてあげたい。後に引けないほど男同士の世界にどっぷり浸って、 それで作品化に集中してもらいたい。 だから平吾くん、君にも手伝ってもらいたいんだ」 「でも俺、智也くんの同人活動についてとやかく言う気はありませんが? 芦原さんも、応援するのは良いとしても外野がごそごそ動きまわるのは感心しないですね」 「そこ、なんだよねぇ。智也くんに頑張って欲しい、けど余計なお節介はしたくない。藪蛇にならないように気を付けてはいるんだ。俺も平吾くんと同じで智也くんを愛しているからねぇ」 「それは愛じゃなくてただの期待、でしょう? さっきから聞いていれば智也くんより同人作品の方を待ち望んでいるように聞こえますし」 「それはそれ、これはこれ、だよ。自由な意思でのびのびと作品をモノにして欲しい、と俺は考えているんだ。人間が持っている想像力、妄想力は俺たちの遥か上を行っているからね」 「まるで自分は人間じゃない、別の生き物だ、って言っているみたいですね」 街灯が作り出す芦原の影には相変わらず翼と尻尾が揺れ動いている。 鋭い目つきになった芦原が平吾を見極めるようにして呟いた。 「俺には人間の意識を操ったり記憶を操作するチカラは無い。故に、ここで正体を明かすのも一応考え来てはいるが、リスクの大きさと天秤にかけた場合どちらにすべきか、もう少し判断材料が欲しい所ではあるが……」 「芦原さん、何ブツブツ言ってるんです? 翼と尻尾、見えてますけど?」 「うん?」 芦原は思わず首をひねって背中や尻を確かめた。 しかし、何も見えず背後に異常は無かった。 「影、です。影に映っていますけど? それ、何なんです?」 真後ろでは無く足元を見た。 「あ! あっちゃぁ~、透明にしてるから大丈夫だと油断しちゃってたなぁ。ちゃんと仕舞っておけば良かった」 「芦原さん、あなた、何者なんです?」 「俺は――」 瞬間、風が吹き抜けた。木枯らしだろうか、ひと際強い風であった。 「こう言うモノだよ」 巻き上がった土ぼこりを避けて目を閉じた。 再び瞼を開いて見れば普段着のジーンズやフリースパーカーが消え、全裸のビルダーマッチョ、いや、紫色の卑猥な淫紋を皮膚に浮かべる ピンクの髪を持つ淫魔がそこに立っていた。 「えええっ!?」 平吾はのけぞって驚いた。翼や尻尾が陰では無く本体の一部として動いていた。 「俺は淫魔セルガウル。人間に変身してる時は『芦原 京介』って名で通している。これで分かっただろ? 平吾。 智也がBL同人誌を完成できるよう俺と共に支援してやって欲しい」 努めて冷静を保って平吾は答えた。 「……さっきも言ったけど、それは智也くん自身が決める事。完成させる気があるなら俺や芦原さ、じゃなくて淫魔セルガウルも口を出すべきじゃない」 「分かってるさ。その程度の事は。ただな、智也のためにやっぱりここは同人誌を完成させ、成功体験を味わわせてやるべきなんだ」 「智也くんのために?」 「智也の画力、ストーリー、構成、実に見事で評価も高い。即売会に出りゃ一時間で完売する人気ぶりだ。知ってたか?」 平吾は首を左右に振った。 「ま、即売会に行かなくても智也の、いや、『HOMME烈人』先生としてのアカウントなりを覗きゃ分かる。フォロワーの数6万も居るんだぞ?」 「それは、知らなかった……。6万も居るんだ」 「でも、俺が言うのも何だが、やっぱりストーリーについては少し物足りなさがある。別に好きでも無い女の裸やセックスを描いているから、てのもあるんだろうが、本当に描きたい物を描いていない、って感じが滲み出てんだよ。 裏サイトで名前を変えてひっそりと、じゃなくて、堂々と好きなエロを好きに描けりゃ作家として一皮剥けて成長できるだろうし智也自身、何よりも智也自身が本当はそうなりたい、と願っているんだ。 だけど過去の経験や生い立ちのせいで後ろめたさとか迷いが出ちまって、今一歩のところで立ちすくんでしまう。 惜しいと思うだろ? 平吾もさ、智也には本音と本気をぶつけた作品を描いて欲しいと思うだろう?」 「それでも、俺やあんたが出しゃばるんじゃなくて、智也くん自身が乗り越えるべき課題だと思うけど。 そもそも、なんであんたが智也の内面をそこまで熟知してんだよ? 幼馴染とか親友とかじゃないんだろう?」 「まぁな。でも過去の記憶は精液を通して見える。いや、見ちまったのさ。 智也の孤独で悲惨な過去を――」 「待ってくれセルガウル。それ以上は言うんじゃない。俺だって他人に言いたくない過去なんて幾つもある。ボルテージの件もその中の一つだし。 ただ、見えたからと言って本人でも無いお前が言うべきことじゃない。 分かるだろ? 淫魔でも黙っていて欲しい記憶くらいあんだろ? 智也自身が口にするならまだしも、他人が口にするのは絶対ダメなんだ」 「ふぅむ……。ますます気に入ったぜ平吾。筋の通ったその意見、その考え、淫魔の連中にも教えてやりてぇな」 「褒めたってなんも出ないから」 「いやいや、感服した、と言ってるのさ。ま、智也の過去については黙っておくとしよう」 「俺以外の奴にも、つか特に智也本人には話したらダメだからな」 「ああ。了解した。俺の胸の中だけにしまっておくさ」 セルガウルの本心からかどうかはともかく、智也の過去を耳に入れずに済むことに平吾はホッと胸を撫で下ろした。 隠れたプライベートな部分に迂闊に踏み込めば平吾自身も「どこかが」変質してしまう、と危惧していた。 それは、SMクラブ『ボルテージ』にて露わになった人間の本性をまざまざと見せつけられた経験からもたらされる実感でもあった。 「俺は人間が好きだ。人間界も好きだ。欲望に溺れて堕ちて行く姿も好きだが智也には欲望をもっと表に出して、好きな自分になれるようになっていって欲しい、と思っているのさ」 「淫魔ってのは随分と優しいんだな。皆そういうモンなのか?」 セルガウルは首を左右に振った。 「俺だけ、かもな。他の淫魔は人間を単なるエサ程度にしか見ちゃいねぇヤツばっかだ」 「そっか。じゃぁセルガウルも淫魔界じゃ肩身が狭いな」 「はは、言ってくれるぜ。ま、その通りなんだがな。だから俺は淫魔界に戻るつもりは無ぇ。智也が実家に戻らねぇのと同じようにな」 なんだかんだ言っているがセルガウルは本当に智也を応援したいだけなんだ、と平吾は感じ始めていた。 「それで? 俺に何を求めてんだよ?」 「理解してくれたようでありがたいぜ。単刀直入に言うが智也ともっとセックスしてくれ。んでもって肉奴隷時代のプレイもやって欲しいのさ」 「そ、それは……」 「智也にそう言う嗜好があるかどうかは分からねぇ。だが、やってみなくちゃ分からんだろう? 未知の扉をお前から叩いてみて欲しいのさ」 「…………」 「お前たちのセックスを見ていたが、せっかくあれほどの肉体になっているくせにまだまだ活用し切れてるとは言い難い」 「ヒトのセックスを覗くなよ! つか、俺や智也や他の皆のカラダをあんなマッチョで巨根にしたのはお前の仕業だったんだな?」 セルガウルは肯定とも否定とも取れるような笑顔を平吾に示した。 「智也とセックスするいいきっかけにはなっただろ?」 「やっぱりお前のせいか」 「っはは、気にすんなって。特に不都合は無ぇだろう?」 「あるよ! いきなり射精しちまったり、夜な夜なマッチョになってちゃ堪ったもんじゃないぜ。今日だっていつまで観測できるか気にしながら、だったんだからな!」 「そいつは困るな。智也にも良く言っておいてやるよ」 「うん? なんでそこで智也が出てくるんだよ」 「おっと。こっから先は俺にも言えねぇ。使う奴以外がバラしちまうと効果が切れる淫魔術だからな」 3Dプリンターの心臓部にはセルガウルの魔力で受肉した、「生きた機械」が嵌め込まれている。 電気などは不要になる代わりにいくつか呪的な制約が掛かっており、その内の一つに使用者が3Dプリンターをどのように利用しているかについて、であった。 人通りの無い公園に冷たい風が吹き抜ける。 時計を見ればすでに22時をとっくに過ぎていた。 「ん、あ……、やば……、こ、この感じ、また……」 平吾のカラダがビクン、ビクンと撥ねている。 大急ぎで望遠鏡などを片付け部屋に戻ろうとするが、急激に膨らむ筋肉によって背中からバリバリとチェックのシャツが 裂けてしまった。 「んぐぁ! あ゛あ゛あ゛ーーーっ! ま、待っ! ぐひ! あがががががーーーーっ!」 ベルトがブチンと弾けてバックルが飛び去った。 スラックスもシャツの後を追うようにビリビリと引き千切れ、紙くず同然になって地面に落ちる。 破れた服の中から現われたのは上半身も下半身も鍛えに鍛えまくったスーパーマッチョなメガ筋肉ボディであった。 パンパンに発達したそれぞれの筋肉の上に血管がゴリゴリと浮かんで木の根のように縦横に伸びている。 「智也のやつ、また新しいパーツを作っていたんだな? にしてもコイツは凄いぜ。ここまでゴリマッチョにしちまうなんて、 さらに筋肉フェチの度合いが強まったのか?」 ただのメガマッチョではない。左右の乳首と臍には大粒ピアスが銀色に輝く変態マッチョな平吾。 変わり果てた平吾の股間がギュム! と頭を持ち上げ、メリメリと巨大化して行く。 身に付けていたボクブリがバツンと破れて枯葉のように地に落ちた。 「っあひ! んぐひぃぃ! ち、チンポが! チンポがまた! デカくなっていくぅぅーーーーっ!」 サイズアップの勢いや早さがいつもと違っている。 今までに無い大きさになる予感がした。 熱いマグマがチンポにどんどん流れ込む。押えようとした両手を撥ね除け成長し続ける平吾のチンポ。 力強くみなぎりながら50cmを遥かに超え、間を置かず1m近い超々ビッグサイズへ変貌してしまった。 「むぅ……、確実に巨根フェチも根付いているな。こいつは」 ほどなく、公園に現れたのはとてつもないジャイアントコックを勃起させたメガマッチョの男であった。 「さてどうする? 変身が解けるまでいつもみたく隠れてるか? だが、今夜は冷えるらしいじゃないか。あまりノンビリしてると確実に風邪を引いちまうぞ」 「た、助けて、下さい。お願い、します……、元の姿に戻して、下さい」 悔しそうに唇を噛みながら平吾は目の前の淫魔に懇願した。 「どうする、つったけど俺にはその変身を解くことはできねぇ。直接力を使って平吾を変身させた訳じゃないからな」 「じゃ、じゃぁ……」 「だが、人目につかねぇよう隠れる事は可能だ。さっき俺が翼や尻尾を見えなくしてたみてぇに透明にはできるんでな」 「なら、今すぐ俺を透明にしてくれ! そんで、俺が部屋に戻るまで透明なままにして下さい!」 「戻る? 平吾の部屋へか? せっかくそんなエロいカラダになってんのに?」 「な、何を考えてんだよ……」 「どうせなら智也の部屋に行こうぜ? そこまでチンポがガチガチになってたんじゃオナニー程度では済まねぇだろ?」 「と、智也くんの部屋に?」 「ああ。智也もきっと喜ぶぞ」 「喜ぶ? 智也くんが?」 平吾のチンポがまた少し膨らんだ。 淫魔セルガウルが平吾の巨大チンポを掴むと亀頭のてっぺんからするすると透明になっていく。 「おお?! ほ、本当に見えなくなってく!」 「残念な事に俺が触れている間だけ透明化の術は効果がある。手を離せばすぐに切れて、ほら、この通りだ」 パッとチンポを手離すと根元まで透明になっていたチンポが再び姿を現す。 「わっ! わわっ! ちょ、ちょっと!」 「お手て繋いで、ってのも色気がねぇし、そうだな、平吾、俺をハグするんだ。飛んで智也の部屋まで移動しよう」 「飛ぶ? お、俺と一緒に?」 「今の平吾はざっくり見積もっても100キロは超えているだろうが、なぁに、俺の翼は頑丈でな、それぐらい重さが増えたって問題はねぇよ。 お前だって地べたをノロノロ歩くよりかは一気に飛んでったほうが安全だろう?」 「ま、まぁ、そりゃそうだろうけど……」 「よし。話はこんぐらいにして移動しちまおう。そら、何ぐずぐずしてんだよ? 俺に抱き付いて来いって」 「あ、あのさ、こんだけチンポもデカいし、セルガウルのチンポも凄くおっきいし、ハグじゃなくたって……」 「あー、もー、面倒くせぇな! 翼を動かすには正面でしがみついてもらうっきゃないだろ! それともなんだ? 智也以外の野郎にゃ抱き付くのも嫌って事か?」 「そ、そう言うつもりで言ったんじゃないけど」 「お前から来ないんなら俺から行くぞ!」 セルガウルが平吾を引き寄せ両腕でホールドした。 ごつくなった肩やパツパツに盛り上がる大胸筋の厚みで手を組み合う事はできなかったが、平吾の股下にチンポを通すことによって3点で支え、飛行に耐えうる態勢となった。 「わっ! ちょっと! チンポが俺の股間に! んうぅ! か、感じるよぉっ!」 メガマッチョになった平吾の股下にはヴァギナも生まれていて、そこをダイレクトにセルガウルのチンポがずりずりと擦り上げる。 快感が走り抜けた途端にヴァギナがトロトロな涎を吐き漏らす。 「おいおい、智也の部屋に着く前に達しちまうんじゃねぇか? もう少し我慢しろよ」 「そ、そんな事言ったってさぁ、気持ちいいもんは気持ちいんだからしょうがないだろぉ!」 ◇  黒い翼をはためかせ、平吾を抱えた淫魔が空を横切る。 冴えた月明かりに照らされた淫魔の顔を間近に見た平吾は、会陰のヴァギナのように自身の気持ちが濡れてときめくのを抑えられなかった。 (マズイ! マズイでござるぅ! 智也くん以外にときめいているなんて! しかもコイツは淫魔! ヒトじゃない人外ですぞ! だけど、だけども! ああ、助けて智也くん! 僕、淫魔に抱かれてイキたくなってる! 早く! 早く俺を智也くんの肉奴隷にして下されぇぇ!)    終

性癖拡張プリンター 11 平吾編 (オマケその4)

More Creators