3開発日和 コネクトシリーズ最新作、『コネクト・ディベロッパー』 それがオナニー専門店「スイートバルジ」で手に入れた不思議なオナホの商品名だ。 オナホを手に入れた翌々日、つまり2日後に再び「スイートバルジ」に足を運んだ。 理由はただ一つ。効果が確認できたので改めてオナホの代金を支払うために。 「あっ! 藤堂さん! いらっしゃいませ~! どうでしたか~? 僕の話、本当だったでしょう~?」 店員くんが俺の名を呼ぶのは前回お店に来た時、俺の名刺を渡しておいたからだ。 無断で商品のオナホを持ち出した訳じゃなくむしろその反対なのだが、世の中、ハナシが逆に伝わってトラブルに発展する事は結構ある事なので、 念のため無断拝借じゃないんだよ、との意味を込めて敢えて身分をバラしておいたのだ。 「驚いたよ。本当に感覚が伝わってリンクしているんだな」 「でしょでしょ? 凄いアイテムでしょう~?」 ◇ 《オナホ使用開始から2日目》 仕事を終え自宅に戻った俺は晩飯を手早く済ませると期待で勃起したチンポをオナホに挿入した。 「く、ああ、まだ挿入時はやっぱ、かなりキツイ、けど、んぐ、ふっ! は、入った……」 オナホそのものが俺のイメージを「記憶」するので一番最初だけで良い、と言う事だったが念のためスマホで圭太の画像を目にしつつオナホをゆっくりと前後に動かす。 「んぉ、おお、昨日よりも気持ち良さがアップしている……。普通にシコったらあっという間にイってしまうな」 オナホでの快感はやっぱり段違いだ。 早々とチンポの付け根に精液の「疼き」を感じ取る。 まだだ。まだ早いって。 圭太に俺のチンポをもっと感じ取ってもらわないと。ケツの気持ち良さに気付いてもらわないと。 チンポをオナホに挿入したまま今日の圭太の様子を思い出す。 仕事中、何度も席を離れトイレに行っていた。 その何度目か、圭太がまたトイレに向かったタイミングで圭太に気付かれないよう少し時間をおいてトイレに入る。 いくつかある個室のドアが一か所閉まっていた。おそらくそこに圭太は籠っているのだ。 足を忍ばせ隣の個室に俺は潜んで「お隣」に聞き耳を立てる。 「ああ、やっぱ気張っても何も出ないんだよなぁ……。でも、ずっとケツの中に何かが入ってるような違和感が消えない……。 血も出て無いし痔になった訳じゃなさそうなのは良いけど、何なんだろうなこの疼く感じは……。 それにしても昨夜のアレは一体何だったんだろうな? 棒みたいなモノでケツん中をグリグリ弄られてるようなアレは……」 これ以上圭太のつぶやきを聞いていると俺の股間の収拾が付かなくなりそうなのでここでお先にトイレから離れた。 そして、勃起を目立たなくするため自販機コーナーに行きコーヒーでひと息入れながら心の中でガッツポーズをする。 店員の説明は嘘じゃ無かったんだ! と。 思い出しては逸る気持ちを抑え何度も小休止を挟みながらオナホオナニーを堪能。 20分近く経過したあたりで動きを加え、フィニッシュを迎えさせる。 精液が想像以上にドバドバとオナホの中に溢れ出る。昨日の倍近くは射精しているんじゃないか? 今頃は圭太も俺の射精を感じてくれてるのだろう、と思うと頭が痺れる程気持ち良く感じ、そのままもう一度イってしまった。 イキ終えてオナホからチンポを抜き取る。 「やっぱり精液が付いていないな。昨夜と一緒だ……」 指を入れて探してみたが挿入時に使ったローションのヌルつきはあるものの、俺がぶっ放した精液がどこにも見当たらない。 普通、オナホ使用後は速やかに内部を洗って清潔にしておかなければガッビガビになるし雑菌が繁殖してとてつもなく臭くなる。 なのにこの『コネクト・ディベロッパー』は使い終わると、いつの間にか中に放出した精液はきれいさっぱり消えてなくなっているし、早くも足したローションの粘つきすら感じない。 もちろんニオイはしないし一晩たってもガビガビにはならない。まるで未使用のような清潔さを取り戻しているのだ。 感覚のリンクもさることながら自動洗浄機能付き、ってのも画期的じゃぁないか? この機能だけでも購入する価値がある、と言えよう。 ◇ 「すっかり気に入ってもらえたようで、オススメした僕も嬉しいです~」 「直接聞いた訳じゃないけど、俺が気になってる奴、職場の後輩なんだけど、明らかにいつもと違ってケツのあたりを やたらと気にしてたんだ。 だからオナホとそいつのケツが繋がっていたのは確実だな」 「藤堂さんが片思い中のノンケさん、でしたよね~? 同じタイミングでアナルオナニーをしていた確率がゼロでは無いにしても、藤堂さんのおっしゃる通り、オナホで繋がっていたから藤堂さんのチンポをしっかりと感じてたんでしょうね~」 「ただ、一つ心配なのは痛い思いをさせていないか、って点なんだ。全くのアナル処女だとすれば相当痛みが来る筈だろ?」 「ご安心を~。『コネクト・ディベロッパー』には連結相手のペインキャンセラー効果も搭載していますので~」 「え? ペイン、キャンセラー?」 「はい~。痛みを消去する効果ですね~。イヤホンやヘッドホンだと周囲の雑音を消す『ノイズキャンセラー』って機能があるじゃないですか~。それのオナホ版、だそうですよ~」 「そのペインキャンセラーのお陰で痛みも無くすぐにモロ感アナルになっているのか?」 「それは無理でしょうねぇ~。痛みは少なくなりますけれど100%じゃありませんし、圧迫感や異物感は消せません~。 でも、藤堂さんがオナホを通してそのノンケさんのアナルを完全に開発してあげたら、きっと極上のケツマンコに成長されると思いますよ~」 「俺が、アイツを開発?」 「そうです~。『コネクト・ディベロッパー』は名前の通りアナルの開発に対して特に優れた効果を発揮するオナホなんです~。 他の『コネクトシリーズ』も快感を相手とリンクできる特徴を持っているんですが~、ノンケさんに限らず未使用アナルを覚醒させるには 『コネクト・ディベロッパー』が最も効果が高いんです~。僕がこれをオススメしたのは、藤堂さんのお話を聞いてこれなら一番お役に立てると思ったからなんです~」 「俺が……、アイツを……」 「男同士の気持ち良さをそのノンケさんにも教えてあげちゃいましょう~。オナホでオナニーしながらこっそり開発してあげたら藤堂さんの気持ちも伝えられるようになるかも、ですよぉ~?」 何と言う甘い誘惑だろう。 マジで好きになる前に早く諦めなければ、と捨てていた「思い」をわざわざ拾い上げるだけじゃなく、美味しく調理して皿の上に乗せられ、「どうぞ召しあがれ」と突き付けられたような気分だ。 俺が圭太をカスタマイズしてやれば……。 抗えない……。 ゴクリ、と咽喉が鳴る。 食っちまおうか……。 圭太のアナルを目覚めさせ、男の世界に引きずり込んでやれば……。 諦めなくても、捨てなくても、良いのかも知れない。 目を閉じると浮かんでくる。丸いお皿の上でケツワレ一丁の圭太が卑猥なポーズを取って俺におねだりをしている。 ああ、圭太! そんなにケツをおっ拡げて! そこまで俺のチンポが欲しいのか? そこまで俺に食われたいのか? ……だったら、だったら俺も、自分の欲望に素直になってお前を、圭太を――! 「食っちまおうか!」 《オナホ使用開始から3日目》 試しにコンドームをチンポに着けてからオナホに挿入。 「おお! 滑らかに入った! 緩んでいないのにキツく感じなかったぞ?」 圭太はこの日もトイレへ頻繁に入った。 そして、ちらちらと俺に何度も視線を送る。 視線が俺とぶつかるとサッと外すが顔が赤くなっている。もしかして、オナホを通じて俺の存在まで「伝わって」いるのか? 「……まさか、な」 オナホの奥がグチュンと動いた。 俺の呟きに反応したみたいだった。 ゆっくりとオナホでチンポを扱く。コンドームのお陰で動きやすい上により一層オナホの中の様子が感じ取れる。 初めて使った時よりも内部の構造が複雑化しているようだ。ヒダのような突起があり微妙に硬く感じる部分もある。 違いを味わいつつチンポへの刺激を高めていけばドクドクと竿の付け根にエネルギーが集まり、溜まった熱いマグマは出口を求めてチンポの切っ先をグパァと拡張させる。 「うう゛っ! イ、イグゥッ! でるっ! でちまぅぅーーーっ!」 《オナホ使用開始から4日目》 会議資料を渡す時、敢えて圭太の手をとってギュッと握ってやった。 「ほわぁ!? せ、先輩ぃぃ~」 素っ頓狂な声を出し思いっきり手を振りほどく圭太。 「どうした? おいおい、何で資料をばら撒くんだよ」 後ずさる圭太の手から渡した資料がバサバサと落ちる。 「うわわっ! す、すみませんっ!」 「どうしたんだ圭太、 風邪でも引いているのか?」 「えっ? 圭太って? い、いえ、その違いますけどっ」 うんうん。そりゃぁ風邪じゃないんだよな? その反応、やっぱり俺を意識してくれてると思ってもいいのか? 圭太は泡を食ったかのようにそのままフロアを走って出て行った。 「おんやぁ~? 藤堂先輩、菊池になんかヤらかしたんですかぁ~?」 様子を眺めていた圭太と同期の後輩が面白がっているのを隠さずに聞いてきた。 「俺にはサッパリ身に覚えはないんだがな。そっちこそ何か知っていないか?」 「知らないっすねぇ。でも、アイツの態度ってまるで乙女みたいっすね? しかも恋する乙女。ぐぬっふふふ」 あまり変に勘繰られないよう俺は会話を切り上げトイレに向かう。 『――くっそ~、やっぱダメだぁ~。あれは夢だって分かってるのに本物を前にしたら態度に出てしまうんだもんなぁ~』 おっと。 圭太が洗面台の鏡に向かって何やら呟いているのが聞こえた。 トイレに入る寸前で俺は立ち止まった。 ザブサブと水音がした。顔を洗っているようだ。 『はぁぁ~。スッキリした。……けど、先輩が俺の名前を、初めて圭太って呼んでくれたのは嬉しかったな。いつもの[菊池]より近くなった感じがして』 そういや無意識に圭太を下の名で呼んでいたな。あのオナホでオナニーするようになって圭太をイメージしてばかりいるせいだ。 さて、いつまでもトイレの影に佇んでいる訳にも行かず、そろそろ俺も引き返すかトイレに入るかしようとしていたら圭太がひょいと顔を出した。 「うわわわっ! せ、先輩! いつからそこに!?」 「い、今だが?」 俺も焦ったが何とか態度や顔には出さないで済んだ。 「そ、そそ、そうっすか! はは、あっははは」 「お前もトイレだったんだな」 「えっ? ええ! ! 急にもよおしちゃって!」 「用が済んだら仕事に戻れよ? あと、会議資料はあらかじめ目を通しておいてくれ」 「は、はいっ!」 くっそかわえぇ~! 必死に誤魔化す圭太! 超かわええ~! 俺に背を向けて廊下を走る圭太を目で追いながら、俺は自然と笑みがこぼれた。 『コネクト・ディベロッパー』 このオナホはアナル開発や感覚を伝えリンクするだけじゃなく、使用している人物の姿まで伝えているに違いない。 そうでなければ圭太のあの態度に説明がつかない。 あれは、圭太の同期が言う通り「恋」をしている人間の態度だ。 「んでもって俺に圭太は気があると見た。ノンケの圭太が男の、しかも俺に惚れるなんて絶対にあり得ないって思っていたが、世の中分からないもんだなぁ」 オナホ一つで意中の相手を落とせるなんてな。マジで面白くなって来たぜ。自然と顔がほころびニンマリと口許が緩む。 「良し良し良い感じだぜ……って、――ん?」 何だか股間がきつく感じたので視線をソコに向ければ、高々とテントを張った我が息子が鼻息荒く存在感を示していた。 さすがにこのままでは戻れない。 時計を見て会議の時間までまだ余裕があるなと確認した俺はそのままトイレの個室に入って一発抜いて落ち着かせる事にした。 「んはっ、はぁ、はぁ、んうっ! イ、イグゥッ!」 膝までボクブリごとスラックスを下げ、チンポを扱くこと数分。 ドビュゥと放出された白い粘液が便器の中へボトボトと落ちていった。 「ヤバイな……。職場のトイレでオナるなんて……。俺もいよいよ変態じみてきてるよな……」 手に付いた精液やターゲットを外した白い雫をペーパーで拭き取り、後始末をしてから俺も会議室へ向かった。