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カラサワ・裏
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2024年6月12日


2024年3月13日

「ペット通販④」 同好から聞いた会員制の裏通販サイト。年会費だけで車が買えるほど金がかかるが、払う価値はある。売られているのは全て日本人。昔はずいぶん裕福な国だと思っていたが、経済的にすっかり落ちぶれて、こういう商売に手を染める輩も出てきてる。今では俺たちが顧客として、この国の連中を商品として眺め...

↑の作品は今回の投稿が格納されるまでの間、格納倉庫から解放しています。


『ペット通販④ その後』

僕が下校中に誘拐されて、海外に連れてこられて、もう何年も経った。

意味も無く何度も身体を叩かれて、地獄のような日々を泣き叫んで過ごしていた。

毛が生えるようになると、前の飼い主様は僕をあっさり手放した。

奴隷を買い取る人たちは、すでに使い古されて、年齢的にも買い手が見つかりづらい僕を引き取るのはあまり乗り気ではないのは雰囲気でわかった。

僕はもう日本には戻ることは出来ないし、人間に戻ることも出来ない。

このまま人生が終わってしまっても良いと思っていた。

「人」生はもう終わってるか。


そんなある日、僕は箱に詰められて出荷された。

新しい飼い主様の元に届き、箱が開くとそこには、僕とさほど年齢の変わらない若い人がいた。

僕を見て、にやっと笑みを浮べて僕を箱から引っ張り出す。


以前の飼い主様は歳が離れていたこともあり、あまり気にならなかったが、同年代が飼い主様になると知り、今までになかった感情が出てきた。

こんなみじめな姿を見られる羞恥心。

同じの人生の長さなのに、奴隷と主人という境遇の違いによる屈辱感と悲しさ。

そして親近感というか、何か嬉しさのようなものもあった。


僕を浴室に連れて行き、全身にクリームを塗る。僕は直立不動でおとなしく飼い主様に従う。陰茎が固くなってしまった。僕は奴隷として過ごしてきたけど、こんな風になることはほとんど無かった。

クリームを流すと僕の体毛はきれいさっぱり無くなった。少し伸びていた髪の毛も無くなる。


首輪や枷、コックリング、すでに開いていた穴にピアスを通し、鼻フックもつけられる。お尻の穴にも何かを挿れられた。でも何年もこんな姿になっていたので今更つらいとは思わない。また奴隷生活の始まりを感じただけ。


飼い主様にとって僕は初めての奴隷だったらしく、毎日たくさんの調教を受けた。

前の飼い主様の元ではやらなかったような事。僕にとっても気持ち良いと思うようなことも多かった。その代わり立ち上がるのも膝をつけるのも禁止で、僕は四つん這いで過ごすことを強要されていた。常に床や飼い主様の足が目線にある生活。

それでも、ペットとして愛されているような気分に浸った。


数年過ぎると飼い主様にとって僕がいることが当たり前になった。

僕は労働として床を磨く。ロボット掃除機がホコリを吸って、僕が磨く。

褒められることもないし、気にかけられることも無い。

飼い主様にとって僕はペットではなくなって、掃除機と同じくらいの価値なのかもしれない。


たまに「おい」って声を掛けられると、泣きそうになるほど嬉しい。

世界中が人間だった僕を覚えてないけど、飼い主様だけは僕を認識してくれている。

僕はまだ人間に戻りたいと思っているのかな。

きっと違う。僕はまたペットのように扱ってもらいたいんだ。

以前のように扱ってもらえないのはわかっているけど。


いつか邪魔になったら捨てられるかもしれない。

今はこの飼い主様の為になることだけ考えて、少しでも役に立つことが生きがい。

あとどれくらい、僕は飼い主様の元にいられるんだろう?

この通販サイトで売られる子の中で、成人まで生きられるのは幸せな部類です。


2024年6月12日 2024年6月12日

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