
俺が訪れているこの発展途上の南の国には、少年だけの娼館がある。当然、公にはなっていないが観光資源の目玉の一つとして黙認されているらしい。これを目的にそういった嗜好の外国人が多く訪れるとか。 俺は足早に用事を済ませ、現地のタクシードライバーに教えてもらった娼館に着いた。俺が入店するなり、支配人らしき...
俺は再びこの国へ観光にやって来た。
相変わらず蒸し暑い国、旅のデザートは当然あの店だ。
「オ客サン、ヨク来タネ。ドウスルノ?何歳ニスル?」
数年前と変わらず、カタコトの言葉で支配人の男が話しかけてくる。
カタログを見る限り、どうやらあの時のボーイはすでに店にいないらしい。
今頃なにをやっているのか、いやどうなったのか。ちゃんと暮らせているだろうか。
商品として価値のある時間は短い。
俺のような客がいるから、このような店は無くならないのだろう。
「早ク決メテ!「初物」スグ用意出来ルカラ、値段同ジ。イイネ?」
思い出に浸る間もなく、支配人の男は急かすように話を進める。
俺は背中を押され、促されるまま部屋に連れていかれた。
安っぽい扉を開くと、相変わらず派手で品の無い部屋にお香の煙たい匂い。
しかしそれらが気にならないほど、俺はすぐに目を奪われ、胸が高鳴った。
目に飛び込んできたのは、まるで祭壇に捧げられた贄のような姿。
照らされた光を反射させるきめ細やかな褐色の肌にさらさらな黒髪。
エキゾチックな幼い顔にはそぐわない挑発的な下着と首輪。
ぷるんとした厚めのくちびるに、憂いを帯び、うるんだ大きな瞳は宝石の様。
俺がベッドに上がるとボーイは「ンン・・・」っときれいなソプラノで反応する。
無防備に晒された妖艶な身体に見惚れた。
この歳の子に使う言葉では本来無いが、セクシーという言葉が良く似合う。
いや、卑猥と言った方がいいか。
幼い顔の割に感度の良さそうな熟れた乳首に、少し膨らんだ乳房。
触り心地の良さそうな、やわらかな肌肉は性的な目的のためだけに発達しているようだ。俺のような人間を幾人と相手にしてきた結果なのかもしれない。
小さなランジェリーに収まってしまう幼茎はすでに固くなっており、にじんだ汗で濡れた身体からはフェロモンを含む香りが漂い、俺の理性を奪おうとする。
「オ客サン、ヤラナイノ?何デモ出来マス。チップ、イッパイクダサイ・・・」
相変わらず「初物」ではなかったし、当然の権利と言わんばかりにチップを要求してくる愛らしいボーイにほくそ笑んで、小さな身体に覆いかぶさった。
膨らんだ胸に手を添え包むと同時に、喘ごうと開いたくちびるを口づけで封じる。
積極的に入ってくる舌が口の中で踊り、粘液が絡み合う音を奏でる。
両手両足で力いっぱい俺の身体をホールドするボーイを強く強く抱きしめた。
こんな店にいる理由など知らない。今この小さな天使は、俺だけの物。
END
2年くらい前に描いた『蒸し暑い国で』というSSの続編。