SamSuka
カラサワ・裏
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2025年3月9日

『狂愛の小屋』


「みなさんに大切なお話があります。先週からお友達の久島悠馬君が家に帰っていません。心当たりが少しでもある生徒は先生に教えてください・・・」


先生が疲れた顔でクラスのみんなに話す。

もう3月。みんなとお別れする時期。

そう、もうすぐ卒業なんだ。


ずっと憧れていたユウマ君。卒業後は離れ離れになっちゃうね。

ユウマ君への想いは大切にしまっておこうと思ってたけど、

いざ離れ離れになると思ったら急に我慢できなくなった。

想いを告げるため、裏庭に呼んだんだ。


「うぇ、何言ってんのお前?俺、男だし!てゆーか、誰だよ?」


僕はクラスじゃ目立たない存在。片やユウマ君はクラスの人気者。

知らないフリしちゃうのは、しょうがないよね。

でも今は周りに友達がいないんだから、気にしなくていいのに。

話したことなくても、気持ちは通じてたよね?


「なんか知んないけど、そーゆーのキモくて無理だから!じゃな!」


ショックだった訳でも、怒った訳でもないんだ。

ユウマ君がこのまま遠くに行っちゃう。もう手に入らないと感じた。

だから僕は咄嗟にユウマ君を・・・。



今は使われていない土場の奥の林、捨てられた古いプレハブ。

誰も入ってこない、僕とユウマ君だけの秘密の小屋。


「あはは、今日ね、先生がユウマ君のこと話してたよ」

「いや・・・も・・・・るし・・・て・・・」

「あぁーもう、すっごく可愛いよユウマ君。僕がずっと大事にしてあげるからね」

「だから僕だけのことを見て、僕だけのことを考えてね?」

「ずっとずっとず~っと、僕だけのモノだよ」


腫れあがった顔、傷だらけの身体。

ユウマ君は僕だけにしか見せない表情を見せてくれた。

友達に聞かせたことのない声で鳴いてくれた。

傷が増えるたび、どんどん言う事を聞くようになった。

もう手を縛らなくても大丈夫。

ユウマ君がどんどん僕だけのモノになっていくんだ。


「本当に可愛いよ、ユウマ。大好き」


ユウマ君の鉄の味がする口に、僕はキスをした。

安心して。いつかこの小屋を飛び出して、二人だけの世界へ行こうね。


END

あっぶねー思考の子と巻き込まれた不運な子。

どーなっちゃうんでしょーかね?

2025年3月9日 2025年3月9日

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