ご支援ありがとうございます。ほのかでございます。
すっかり涼しくなりましたね。
さて今回は闇な感じの過去話をば。
夏の間長期手がけていたお仕事にやっと終わりの目処がついてきましたので、チェック待機中の時間を使って部屋の模様替えや机の中身を片付けたりしていました。
数年前...5,6年くらい前だったかと思いますが、初めてイラスト関連のお仕事を請けた当時の記録を残していたノートを発掘しました。
内容がなかなかの地獄だったので、もう何年も経過してるし、笑い話にいいかなと思って、公開してみます。
念のため書いておきますが、全ての企業さま、お仕事のパートナーとして、いつでも暴言じみた考えを持っているわけじゃないです。
この当時があまりに特殊だっただけです、という感じで。あー、世の中こんなのもまだいるんだなくらいで笑い飛ばしておいてください。
当時、私は接客業を辞めて改めて絵の仕事を目指そうと、一年中ありとあらゆるコンテストに応募、クラウドソーシング登録、ホームページを作ってイラストを公開などをしておりました。業界のことについては知り合いの又聞きの話くらいで知識はない状態でした。(単価のこととか全然知らなかった)
ニートを1年続けて生活リズムも昼夜逆転してボロボロになっていて、もう次のバイトでも探そうかな、と思いかけていた頃、とある企業さまから「うちでお手伝いしてみない?」といった具合のメールが来ました。ついに入口が!と飛びついた私。
メモもきっちりとったりして本当に真面目に取り組もう!と頑張ってはいました。
本当に当時のやる気が感じる細かなメモですね。
というより、当時この企業様とはskypeチャットでのやりとりだったので(個人的にはメールの方が好きです...)次々と連絡事項で流れてしまうので、言われたことはとにかくひたすら手元にメモしておりました。
さっそく単価やっす!とか言ってますねこいつ...。でも今読み返すと冷静に考えてもそうでなくてもお安い価格でした。当時無知だった上一度やりますと言ってしまったのでこれが普通なんですか?とも聞けませんでした。
数ページ飛ばしてすでに文字が怪しくなっています。
お仕事をいただいてから数日、設定された締め切りがあまりにタイト&あまりにも理不尽なリテイク箇所、リテイク量にまったく眠っていない状態が続いておりました。
やっと終わったあとの落書きですでに死にたいと言ってますね。多分「ここの会社おかしい」とは感じ取っていたはずです。でも他にすがるものがなくて、次も引き受けちゃったんでしょうね私...
左ページのメンタルの限界度がやばいですね。
そして右ページの「イラレできないっつってんのに」については、最初この企業さんとお仕事するにあたり「なんのソフト使えますか?」ってやりとりがあったので、Psとクリスタですねーとは言っていたはずです。Illustratorについては、所持はしているが、使えないとお伝えしていたはずでした。
ですがやってくれ、と言われたのがイラレ案件...うーんこの。
その後2つくらいイラレ案件はありましたので「まだ全然技術はないんですが」という前置きをなんどもしていましたが、ゴリ押しされたので引き受けたんだと思います。断る勇気がなかっただけだと思います(笑)
そして右ページに体調がやばそうな兆し。
枕詞に「急ぎの案件がありまして...」といった感じでチャットでお仕事が来ますので、私はとにかく言われるままに「あ、はい、そういうことなら」といった具合で引き受けていました。
「どうしても絵の仕事がしたい」の気持ちが妙な方向に走っていたんでしょうね私...
そういえばこの当時年末年始に年賀状仕分けの夜勤バイトをしていたので、仕分け作業後朝に帰宅→ちょっと作業と連絡をしてから就寝→起きて作業してからバイトに出勤、といったけっこう無茶な生活をしていた覚えがあります。仕分けバイトも残業を任されていたので昼帰宅とかけっこうザラにありました。今思えば若さ...。
左ページ完全に愚痴ってますが冷静に今読み返すと返信待機中に予習のごとく作業しはじめていた私が完全に悪いですね(笑)なに偉そうにリスケとかいう言葉使ってんだこいつですね。しかも「こんな待たされたら作業してるのはあたりまえだろうが」とかほざいてますがまじでこれは待機中に待機できてない私が悪い。
判断力が完全に鈍っていますね...
右ページ、「余裕があってもっと欲しいですぅ〜❤︎だったら言ってください」は原文ママです。はっきり覚えています。本当にこう言われました、チャットで。
背筋凍りますがなぜかかわいいなとか言ってますね。
そしてまた雲行きの怪しい単価でお仕事を引き受けております。時給換算するなー私ー
左ページ上部、すでにOKが通っていた線画を「やっぱここ直して」とか言われた時だと思います。このあたりからぼちぼち後出しジャンケンループが始まって来ます。
そして時刻のメモはskypeが来た時刻ですね...ちなみに既読チェックがスカイプにはあったかと思いますが、数分チャットで反応がない場合は鬼電が来ます。電話苦手なので基本出ませんが、すぐチャットを返していました。お風呂だったり食事時だったり、とにかく何時であっても御構い無しに鬼電はなりまくっていた覚えがあります。なので電話のベルが恐怖でしかなかったです。
そしてメモの日本語もどんどん崩壊しているのがわかります。フィードバックでFBなのにFAとか書いちゃってますね。ファイナルアンサー?
このページのお仕事は確か「他の人が降りたお仕事を引き継いで欲しい」ということで塗りのお仕事だったかと思います。
そのファイルの塗りがはみ出しや塗り残しがほんっっっっっとに酷くて(バケツツールで触れただけって感じでした)、これ1からパスで塗り直した方が楽じゃね?と思って塗り替えていたんだと思います。
朝方、多分これ一睡もできてないですね、チャットが10:55にきています。
この時基本的に1つのチェック中に別の仕事を新たに作って進行していく感じのスタイルだったので、提出したはいいがもう1方がリテイクだよーという感じになってしまっていたのだと思います。
そして後出しジャンケンで直しが入るので、「賽の河原」と言い出したわけですね。
これもOKの出ているはずの線画をいじってくれと言われていますね。
おきてすぐカレー食ったんだろうなあ。
この当時徹夜しまくっていたので昼夜大逆転していて、お昼ご飯を食べるのもひどい時は夕方になっていました。
リテイク指示についても「このクライアントが悪い」と言い出しています。自分の技術不足のせいもありますがもはや頭がおかしくなっていて、世界が全て敵になってしまったんですね。
まあリテイク指示については本当に後出し後出しのループだったので、本当に早々に逃げちゃえばよかったのに、と今になって読み返すと思います。
「これが本当にやりたかったことなのか」と自問自答しはじめます。
目の下に青いクマをつくりながら生気のない顔でずーっとやっていました。
もっと冷静になれ、私。
なんか偉そうに語り出しています。こうやってクリエイターは死んでいくんだ...とか悟りを開いたつもりでいるのでしょう。
色がわからないとか言い出してます。視界がおかしくなってきているのがよくわかりますね...この時色変えをしていたと思いますが、覚えている限り5徹したと思います。脳みそがどうにかなるかと思いました。
この時「すみません、全部スポイトで拾って塗り替えしているのでどうしても時間がかかって...」と泣き言を言いながら鬼電やチャットでの催促の中やっていましたがあとちょっとで終わる...というところで「こっちでやっときました!」という衝撃の連絡で心が粉々になったのを覚えております。いやあの、手伝ってくれたことはありがたかったよ...先に言って欲しかったけれど!!!
そしてその後別件のリテイクで下絵の通りにペン入れをしていたら歪んでるだのよれてるだの散々言われて全部描き直す羽目になり、睡眠が取れず頭がチリチリになっていくのを感じていました。
右ページ、ゆっくりできたと言いつつ結局仕事してますね...
唐突にGS3プレイしてるぞこいつ。でも息抜きは大切だからしょうがないね...
そしてやっぱりリテイク地獄。
この時担当していたキャラクターが、進化すると人工衛星がエフェクトとしてくっつくというもので、「遠近法きっちり描いて」となんども言われました。
これについて、慣れないパース定規を使ってもリテイク、アナログで紙を3枚くらい繋げて糸をガイドにして描いて取り込んでデジタルでなぞってもリテイク、というどうしようもない状態で一ヶ月くらいずっと描きなおしていました。
きわめつけは「人工衛星は実物を見て描いて」と言われ、博物館にでもいけってのかよ!と突っ込みたくもなりました(写真見ろってことだったと思うけど)
そしてこのへんから唐突に鬼電や催促チャットがなくなり、1〜2日の放置からのリテイクループが始まります。
これをやっていた時が本当に酷くて、「このキャラクターのこの部分は実は〜だったんですよ」「実は〜のイメージなのでここは全部描き直して」などの完全なる後出しがずっとループしていました。
「このキャラクターの資料をください」と言いましたが「お渡ししているラフだけですね!」と言われ、「これ以上追加で情報があってその度に描き直してまるでキリがないのでどうにかしてくれ」とお願いしたら「わかりました!クライアントにこれ以上デザイン変えないように言っときます!」と言われたのに「ここやっぱこういうイメージだから修正して」と言われて...という感じで完全なる賽の河原でした。
「もうデザイン変えないように頼んでおきますね!」からのリテイクがあって、しかも日付みてわかる通り数日放置からのリテイクだったのでさすがに壊れました。
はっきり申し上げてこれは本当に異常なので逃げて欲しかったよ、私。逃げてもいいんだよ....と思うのですが、当時の私、「辞める勇気がない」状態だったんですね。
「これをもし降りたらもうお仕事もらえないかもしれない」と怖がっていたんでしょうね。それは今でもそうなんですが。
こりゃ完全に頭に酸素いってないですね。
2/20で「もう無理です、後出しされまくって終わりません。そちらのおのぞみの形に完璧には描けません。辞退させてください。なんならもうこれのギャラいらないです」と勇気を振り絞って泣きながら伝えたんだと思います。
一ヶ月以上、何をしていたんでしょうね...
そのあと会社さんが新体制になります!みたいな連絡をずらずらもらいますが、全て細かにメモしたのち、「これ下っ端の私に言ってどうすんの?」って感想が書いてありました。
そしてぶっこわれた案件は他作家に引き継いでいただきました。
ギャランティの半分ほどをいただけることにはなっていました。嬉しいような、価格が正直...一ヶ月でこれ!?と言いたくなるような額だったので悲しいような、といった具合です。
そしてこれで干されるかなと思いきや、新たなキャラクターを任されます。
前回の地獄があったので「今度こそキャラ資料ください」などお願いを色々しましたが「ないです」 Ω\ζ°)チーン。
「このままではいけない...もういっそ郵便局で常駐のバイトでもしたほうが...常駐やらん?って言われてたし...」とか考え始めていた頃ですね。救いのメールがきました。今でもお世話になっている某会社さんから、モバイルコンテンツでアニメーション作ってるんだけど、やらん?って感じのメールでした。
はっきり言おう。メールがめちゃくちゃ丁寧で信用度が高かった。
最初から「これこれこういう案件があって金額はこんな感じでもしできるなら、ひとまずのスケジュールはこんな感じで、今までのサンプルとしてはこのファイル見てね」
知りたい情報がもう全部きちんとある!サンプルも多種多様見せていただき、「こういうサンプルではあなたはどのタイプならできそう?」と聞いてくる。「これならできます!やってみたいです!」と即返信したのを覚えています。
金額もこの当時一ヶ月頑張ってもゴニョゴニョ円だったものに比べたら「ちゃんとしてる」価格だったので「もうここしかない!」と思ったんですね。
それにしても「金が良い、ヤバイ」って感想がヤバイ。正直すぎて。
そして右ページ、進行中の案件でのリテイク地獄。
「前回指摘できなかったのですが」というお得意の後出しジャンケン...
そしてもはや具体的なイメージを言わず「それっぽくしてくれ」「いい感じにしてもらえたらと思います」など。
完全にメモも真面目さが失せて女性器の名称とか言い出す始末。
もはやお決まりの「前回言い忘れていましたが」というリテイク。
もう人工衛星の地獄はごめんだ!と、今度こそ強めにデザインの変更はやめてくれ!と言ったんだと思います。
前回のこともあるのでそこらへんのことはきっちりしてほしい、これ以上無駄な直しをしたくないと意思表示したところ、唐突に「このキャラのデザイン担当者と確認が来月になるまで取れないから一旦休止しましょう」ということになったような気がします。本当にどういうことなの...(笑)
その一方でもう1社からのやりとりは順調に...希望の光が見えて参りました。
早く人間になりたがってますね....昼夜逆転しすぎて家族からお昼ご飯もう用意しなくていい?とさえ言われるようになったくらいでそういう意味でもメンタルがつらかった覚えがあります。
0:23にスカイプで修正の連絡、遅くまでお疲れ様ですと思うべきなんでしょうかねえこれ...(笑)
そしてお得意の後出しジャンケンです。「じつはこのキャラはこういう設定でここはこういう形状に描いて欲しかったんです」みたいなことを言われ始めていたんだと思います。
渡されていたのがラフと下書きだけだったので「そこまでわかるわけないでしょーーー!」と心で切れていたんだと思います。
左ページ下段については「会社の方でほのかが塗ったデータにちょっと手を加えてみたやつ出したけどやっぱりクライアントからリテイクだったよ!」という感じになっていてアホかとか言っちゃったんでしょうね。
いや、お手数おかけしますと思えよ私。感覚がおかしくなってきていますね...。
そして右ページについてですが、左の3/24から4/2まで、本当に連絡の返事も既読もつかなかったので、完全に会社が春休みだったんだと思います。待機なら待機で教えて欲しかった感ありますね!(笑) いや、お休みがちゃんとある会社でいいと思う。
そして新案件をここで引き受けてしまいます。
相変わらず単価が...ゴニョゴニョ
何ページか真面目にメモしてあったので吹っ飛ばしましたが完全に壊れましたねこれ。
なにがあったかというと「この線画は絶対に全部8ピクセル幅で描いてくれ」というものだったかと思いますが、イラレ使ったりフォトショで専用ブラシを使ってパスで描いたりしてみたにも関わらず関わらず修正で「ここの部分が9ピクセルになってます!」とかなんとか言われてまったく先に進めなかったので「Illustratorを使って描いてみたし専用幅のブラシで筆圧も切ってやったりもしましたがどうにもなりません...」と相談しても「でも、直してください」みたいな感じに繰り返し言われ続けて右のようなぶっ壊れ具合だったと思います。
ちなみにフィードバックにはお渡ししたpsdの中に赤レイヤーが追加されてカービィのイラストとともになんとも可愛らしい文字であーだこーだ書かれていました。
「季節の変わり目ですががんばりましょう!」とか書いてあったのが救いだったかもしれません。(救われてもいなかった)
さてその後もこのぶっ壊れ後「やはり今回も完璧にはできません」と告げて巻き取ってもらい、半額だけ受け取ってその後も2、3件ほどお仕事を請させていただきましたが、結局どれも似たような具合になって、最後は全て終わってお金のやりとりも済んだ後、スカイプがきても無視した記憶があります。
その後、お声かけいただいたもう一社さんと何倍もきちんとしたやりとりをさせていただき、気持ちよくお仕事をさせていただくようになってからは、先のトンデモ会社さんからのお仕事は受けなくなりました。
その後PBWだったりコミッションだったりをはじめて、現在ではそれなりに健康な毎日を過ごさせていただいております。
結論
やっぱり当時私おかしかった!!!
です。あとこの会社もやべえ。というか本当にこれゲーム作ってたの?と今でも首を傾げるばかりです。実際何度か検索してみて、韓国のとっくにクローズしたあやしげなパクリゲーが出てきたりしていましたが、私が担当したキャラクターが動いたような形跡もありませんでした。
あと当時の知り合いにこの件を何度か相談していたこともありましたが、「ああ、そういうのはね、パチンコ屋の息子とかが税金対策にソシャゲ作ってるごっことかして金使ってんだよ」なんてことを言われたりしました。本当だったら怖すぎますね。
この当時本当にもう1方の企業様からお声かけいただけたことがあまりにも奇跡ですし、ラッキーだったと思います。
これを経て、なんだかんだ今でもほそぼそとですがイラスト関連でお仕事をさせていただいております。
さてここまでけっこう恥部を晒しあげてみたのですが、いかがだったでしょうか。なんども言いますが、笑い話として受け取っておいてください。私の頭がおかしかっただけですよ、ほんとうに...
今はちゃんと冷静に考えていられますし、危ないこれ!となればお断りもきちんとしております。そしてなによりお仕事をいただけることは本当にありがたいことだと思っております。
このノートに挙げている企業さんは正直ちょっと問題があったとは思いますが、それでも巻き取っていただいたときに半額のギャラをくださいましたし、支払い証明の封書も送っていただけていたので、そこらへんもきっちりしておりました。お声かけいただけたことは大変ありがたいと思っています。(とはいえもうお仕事として関わりたくはないです笑)
また、全ての企業さんが後出しジャンケン低賃金でクリエイターを殺しにかけてるわけではないことはご理解ください。
というわけで、以上、恥さらし記事でした。
ノートは供養...というか処分します。呪いが詰まりすぎぃ!なので。