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トライセプス@催眠
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【雑談】実録!はじめてのぎゃくふんしょくけっさん(後編)

いつも小説をご覧いただき、ありがとうございます!

今週の雑談は、私の実話昔話「はじめてのぎゃくふんしょくけっさん(後編)」をお届けします。


前編はこちら


優しさとどクズのジェットコースター。

トライセプスの真骨頂が遺憾無く発揮されているエピソード。

こういう悪魔的発想が昔からポンポン出てくる長所が、小説にもきっと活かされているのかもしれない。

本編

 所詮は高校の文化祭、されど気分は店舗経営。

売り方やルールを、足りない高校生の頭で必死に練り上げた。


販売戦略

・2/3にカットしたバナナにチョコを満遍なくコーティング

・1/3カットバナナを2つ挿すことで、2本分の原価で実質3本分販売

・高級チョコを使っている事をPOPで宣伝し、少し高めの1本150円に設定。

・1本あたり約100円の"純利益(人件費除く)"が出る計算。一般的な商売では"原価率"30%がボーダーのためかなり儲かるはず。

・試作で時々折れてしまうバナナがあったため、失敗作を紙コップ入れて100円で販売。


お客さんに満足してもらいつつ、自分たちも稼げる事を念頭に設定。

150円の正規商品と100円の限定サービス商品を置く事で、ロスを減らしつつお客さんにラッキー感とお得感を植え付ける作戦まで盛り込む徹底っぷり。

——————そこへ文化祭当日、学校への申告利益をちょろまかすミッションが追加された。


業務ルール

・従業員は1日1人1本無料で食べてOK

2日1人5本まで100円でサービス販売してOK


 仲間といっても自分含めて未熟な学生。

友達や家族にこっそりサービスして良い顔したいと思うのが当然の摂理だろう。

そんな仲間の事を考えて、サービスOKのルールも追加。

がっ、実際は仲間が無料でサービスするのを防ぐため、あえてルール化することで不明瞭なロスを減らす作戦っ!

別に誰も損してないのでモーマンタイ!


——————————————————

 

 そうして始まったチョコバナナは飛ぶように売れた。

2日で400本しか用意していなかったが初日でほとんど捌けてしまったため、2日目に向けて急遽200本追加。合計600本

途中友達が差し入れしてくれたポテチをヒントに、購買で買い占めさせたポテチにチョコをかけて売る錬金術も考案!5枚で100円の暴利っ!

ちなみに友達と来てるのにお金が足りなくて買えなかった子供たちには、こっそり無料で商品をプレゼントもした。


 そしてチョコにバナナをくぐらせながら、料理部でクッキーを販売しながら、いかにして利益をごまかすか考え続ける。


(レシートは提出する...販売価格も見られている...学校だからそこまで厳しいチェックはしないだろうが、さてどうするか...)


 そんなこんなで文化祭終了時刻の1〜2時間前には無事完売。

仲間は充実した文化祭でお金も貰えるとなって喜んでいたが、トライセプスVS学校の戦いはこれからが本番なのだ。


2日間の純利益(人件費除く)、約55,000円なり!

出店代や光熱費は学校負担のため、文化祭という小規模イベントにしては上々だろう。

ついでに文化祭の満足度アンケートでも、全体5位、飲食店2位という高順位も叩き出した。


——————————————————


〜数日後、職員室〜


私「先生、これ文化祭の収支表と利益です」

先生「おう、お疲れさん。利益は...1200円か」


 売上報告書に書かれていたバナナの仕入れレシートは400本分。

追加で仕入れた200本分のレシートは影も形もない。


私「いや〜、もう少し利益出ると思ってたんですけど。2日目用のバナナが痛んでて大量(数本だけ)に捨てちゃったり、小さい子供たちに楽しんでもらうために無料でサービスしたり(事実)してたら全然残りませんでした。飲食店って難しいですね〜」

先生「ははは、まあお前は料理が好きだし、良い経験になっただろう」

私「ええ、本当に良い経験になりました...それでは失礼します!」


がらがらがら...スタスタスタ...


ト(くくく、僕の勝ちだっ!)


 トライセプス少年、はじめての逆粉飾決算である。


——————————————————


〜その日の夕方〜

 

 打ち上げ用に予約していた焼肉バイキングへ集まった仲間に、封筒を渡していた。


ト「みんな2日間お疲れ!利益を計算したら33600円も儲かってたぞ!」

皆「おー!」

ト「さっき学校に1200円だけくれてやったから、残り32400円を6人で割って1人5400円だね。あ、学校にバレたら全員没収されるから、友達とかに絶対自慢しちゃダメだぞ」

皆「はーい!」


 バイト禁止の高校生が半分遊びの屋台仕事で5400円もらえれば上出来だろう。

皆んなが喜ぶ中、1人が口を開いた。


A「6等分でいいの?」

C「たしかに!トライセプスが一番働いてたんだから、もう少しもらっても良いんじゃない?」

D「...そうだねー(嫌そう)」

B「トライセプスの焼肉代を5人で割り勘とかでも良いぜ?」

E「うん」


 前日までの準備の95%は自分1人でやっていたため、そう言ってもらえると発起人としては報われるというものだ。

そして...この流れは事前に想定していたパターンの1つだった。


ト「いやいや、皆んなで頑張ったんだから6等分でいいよ!」

皆「ト、トライセプスっ...!(感動)」

ト「.........」ニコッ


 嘘であるっ!!

トライセプス少年、あらかじめ2万円を懐にしまった額を報告し、更にそこから1/6をせしめる悪党っぷり!

経営と経理が自分1人という事を利用し、利益の50%をちゃっかり確保!

更に仲間からの好感度を稼ぐ事で、情報漏洩の芽も摘む抜かりの無さ!

...まあ実際それくらい働いたんですけどね。


ト「ほらほら、もっと食おうぜ!」

皆「はーい!」


 思い返せば社会の闇を凝縮・体現したような屋台経営は、こうして無事幕を閉じたのであった。

私の寄付した1200円はきっと母校の役に立っているだろう。


                完

【雑談】実録!はじめてのぎゃくふんしょくけっさん(後編)

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