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アルティマレディ・ジェニー 「小さな英雄」

怪獣酋長 ジェロニモン

友好珍獣 ピグモン   登場     挿絵 らすP様


ある日、以前アルティマレディに倒された怪獣・ドラコとテレスドンが出現した。

怪獣攻撃隊MATは部隊を分けてそれぞれを撃退に向かう。

一方時を同じくして、MAT本部の入り口に友好珍獣ピグモンが現れた。

何かを伝えようとするピグモンであったが、人間には言葉が理解できなかった。

MAT本部は怪獣の複数出現に対応しており、正隊員はアルティマレディ・ジェニーの人間体である西条ヒロミ隊員が残っているだけであった。

ピグモンの意思を感じたヒロミは、テレパシーで心を直接読むことにする。

ピグモンは怪獣酋長ジェロニモンが怪獣軍団を復活させようとしていること、ドラコとテレスドンがその先兵であることをヒロミに訴えた。

状況を理解したヒロミはジェニーへと変身、ジェロニモンがいるという岩木山へピグモンと共に向かうのであった。


一方岩木山の麓にあるMATの射撃練習場では、誤射による謹慎処分を受けていた上野隊員が更生プログラムの真最中であった。

そんな中、怪獣出現の報が射撃練習場にも届く。

上野隊員は怪獣と対峙するため、効果実験中の新兵器・スパークエイトを受け取り、岩木山中へと向かっていった。


ピグモンの案内で岩木山に到着したジェニーは、山中にジェロニモンを発見する。安全な場所にピグモンを下ろし、ジェロニモンの前に着地するジェニー。

「ヘァッ!」

ジェロニモンも敵の襲来に、怪獣復活のための祈祷を中断する。

少し距離を置いて向かい合う両者。均衡を破ったのはジェロニモンであった。

口から無重力ガスを吹き出し、足元の岩や瓦礫を巻き上げる。すると今度は念力で、それらをジェニーへ叩きつけた。

ジェニーは落ち着いてブレスレットを盾状のアルティマディフェンダーに変形させると、ジェロニモンの攻撃を捌いていく。

ジェロニモンはその様子を見ながら、こっそりと自らの尻尾に生えている羽を飛ばし始めた。

念力で飛んでくる岩に気を取られていたジェニーは、背後に迫る羽に気付いていなかった。


上野隊員が現場に到着すると、すでにジェニーとジェロニモンの戦いが始まっていた。

「この様子だと俺の出番はないかな?」

ジェニーの存在に状況を楽観視していた上野隊員の予想は、すぐに裏切られることとなる。

ジェニーの背後に回った羽が、次々にその背中に突き刺さっていった。

「ヘァァッ?」

予期しない方向からの攻撃に困惑するジェニー。ブレスレットで作ったアルティマディフェンダーを落としたことで、前方も無防備になってしまう。

隙を見逃さず、羽と岩を飛ばして攻撃するジェロニモン。

身体に無数の羽を受けてしまったジェニーはその場に倒れ込んでしまった。

ピコンピコンピコン…

カラータイマーが点滅し、ジェニーの危機を告げる。



なんとか羽を抜き取ろうとするジェニーであったが、麻痺毒のような効果を受けて、その動きは鈍っていた。

弱っていく獲物に満足そうに近づくジェロニモン。

なんとか羽を抜きとったジェニーであったが、ダメージで身動きが取れなくなっていた。

「いけない!ジェニーのピンチだ!」

その様子を見ていた上野隊員は、状況を打開するためスーパーガンでジェロニモンを攻撃する。

しかしパワー不足は否めず、ジェロニモンは意に介さずジェニーへと迫っていった。

ジェニーの背後に迫り、身体を弄りだすジェロニモン。倒されていった怪獣たちの無念を晴らすため、ジェニーに屈辱を与えるのがその目的であった。

「ヘアッ…ンンッ…ディア…」

バックからジェニーの身体を堪能するジェロニモン。

ジェニーも虚空に手を伸ばして脱出を図ろうとするも、身体がいうことを聞かなかった。



「くそっ…ジェニーを離せ!」

スーパーガンでなおも攻撃する上野隊員。

いい加減に目障りになったのか、ジェロニモンは念力で持ち上げた岩を上野隊員へ投げつけた。

眼前に迫る無数の岩に、死を覚悟する上野隊員。

「クァックァッ!」

そこへピグモンが現れ、上野隊員を突き飛ばして救い出す。

代わりに岩の直撃を受けたピグモンは虫の息になっていた。

「ピグモン!助けてくれたのか…すまない…」

邪魔者を片付けたと思い込んだジェロニモンが咆哮し、ジェニーへの責めを強めていった。

「グアアアァァァ!!」

それを聞きながら、上野隊員は射撃練習場で託された新兵器・スパークエイトに手を伸ばす。

「ピグモン・・・仇は取ってやるぞ!」

そんな状況とはつゆ知らず、ジェロニモンはジェニーに腰を打ちつける。

「ジェアァァ・・・ンンッ・・・フェアッ・・・」

ピコピコピコ・・・

ジェニーの限界を告げるようにカラータイマーの点滅が早まる。

それをみてジェロニモンは満足そうに笑みを浮かべていた。

「そんな顔をしていられるのもここまでだ!」

上野隊員はジェロニモンに狙いを定めるも、激しくピストンを続けるジェロニモンとジェニーの動きに狙いを定められずにいた。

「くそっ・・・ジェニーにあたっちまう・・・なんとかならないか・・・」

状況を察したジェニーが突かれながらも上野隊員とアイコンタクトを行う。

視線を向けたジェニーに上野隊員も気づき、チャンスを待った。

ジェニーはあえてされるがままになり、ジェロニモンの絶頂を誘う。

従順になったジェニーにさらに興奮したジェロニモンは、フィニッシュへと導かれた。

「ヘアアアアァァァッ・・・!」

「グウゥアアアア!」

同時に絶頂を迎える両者。

ジェロニモンは満足そうにのけぞって咆哮した。

「今だ!」

ジェニーから離れた頭部に向けて、上野隊員はスパークエイトを発射する。

ズガガガガガ・・・

ガトリング音が響き、打ち出された弾がジェロニモンに集中する。

白煙が晴れた後には、絶頂して痙攣するジェニーの姿だけがあった。

ジェロニモンの消滅を確認し、上野隊員はMAT本部へ連絡を入れる。

本部によると、テレスドンとドラコも別動隊により退治され、一件落着となっていた。

ジェニーはいつの間にか消失し、上野隊員のもとにはヒロミが迎えに来ていた。

「上野隊員!汚名返上の大活躍ですね!」

同僚の活躍に目を細めるヒロミに、上野隊員は苦々しく答えた。

「ピグモンが俺をかばってくれたからな・・・本当の英雄は彼さ。」

二人はピグモンを手厚く埋葬し帰路に就いた。

後日ピグモンにはMATの名誉隊員の称号が与えられるのであった。



次回予告

光の国にアルティママンタロウが死んだと報告が入る。

火山怪鳥バードンに惨殺されたタロウを救出にジェニーが向かった。

タロウを倒したバードンにジェニーは勝てるのか?

次回「ジェニーが死んだ!タロウも死んだ!」



さぁ来週もみんなで見よう!

更新は7月中旬予定です。

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