挿絵 らすP様
前話あらすじ
ゴーデス細胞との融合を強め、ルクリアに挑戦するタケシ。
タケシとの対話をあきらめず窮地を切り抜けたその時、ルクリアたちの前に特異点を抜けて新たなアルティマレディが現れる。
それを検知したゴーデスはタケシに即時撤退を指示するのだった…
「タケシ!今すぐそこを離れるんじゃ!奴と会ってはならん!」
ゴーデスの指示が飛ぶも、ルクリアにリフトアップされているタケシは無理を言うなとばかりに反論した。
「状況を見てから言ってくれないかな!?そんなこというなら手助けの一つくらいしてくれよ!」
そんな間にも新たなるアルティマレディは、ルクリアの作ったアルティマフィールドを難なく突破し、地表に降り立った。
彼女が着地した衝撃でルクリアのミックスアップが解け、タケシはその隙をついてゴモラと分離してがれきの間に隠れていく。
ルクリアと向き合ったアルティマレディは、自らをアルティマレディ・グレイスと名乗った。
「私はアルティマレディ・グレイス。あらゆる次元の銀河で平和に脅威を与える存在…ゴーデスを討つために旅を続けています。」
そういいながらルクリアに手をかざすグレイス。
するとビキニスーツが復元し、カラータイマーも青く輝きだした。
「回復している…ありがとうございます、わたしは…」
自己紹介しようとしたルクリアを制して、グレイスは手から光刃を発生させる。
「話はあとです。今は彼をこの場で討ちます!」
有無を言わさずタケシに襲い掛かろうとするグレイスを止めるため、ルクリアは静止に入る。
「まって!彼とはまだ話をしなければならないの!」
そのセリフを聞いたグレイスは、険しい表情を彼女へとむける。
「どういうつもりです?どういう原理かは知りませんが、彼はゴーデスの支配を受け入れているのでしょう?ゴーデス細胞に拒否反応を示していないのがなによりの証拠…この場で討たなければ被害が広がることはわかっているでしょう?」
グレイスの話はしごくごもっともで、ルクリアやアンナには彼女の行動を否定する術がなかった。
アンナにしても、自分の都合でタケシを放置していることは後ろ暗い事実に違いなかった。
「せめて話を聞いて…」
なんとかその場をとりなそうとしたルクリアの背後で、タケシは撤退のための一歩を踏み出そうと様子を伺っていたが、その動きはグレイスにはお見通しだった。
「動くなっ!」
グレイスの光刃が隠れているタケシを討とうとしたその時、ルクリアは咄嗟にその身体を投げ出す。
そして光刃はルクリアへと深々と突き刺さった。
「あ…ぐ…」
突き刺された腹部からは、血の代わりに光の粒子が白く漏れ出していく。
「なぜそこまでして…」
同じアルティマレディに任務を邪魔されたグレイスは呆然と立ち尽くし、その隙をゴーデスは見逃さなかった。
「シャアアアッ!」
グレイスの背後に空いた異空間から、触手がグレイスに殺到する。
「甘い!」
しかし次の瞬間、グレイスの光刃によって触手は全て叩き切られていた。
「ゴーデスにしては小賢しい真似を…この次元ではずいぶん弱っているようね…」
そういってルクリアやタケシに向き直るグレイス。
しかしそこには誰の影もなく、ルクリアの張ったアルティマフィールドが徐々に解除されていくところであった…
「ふう…間一髪じゃったな…」
デコイの触手で一瞬の隙をつき、グレイスの視線から外れたタケシを回収したゴーデス。
二人はタケシの邸宅内に作った、いかなる波動をも遮断する特別な部屋に逃げ込み、グレイスを撒くことに成功していた。
悪にとっては一件落着…そうなったかのように思えたが、一つの想定外が二人の前に横たわっていた。
「お主…なぜ撤退の瞬間にこやつを引き込んだのじゃ?」
怒りよりも呆れの言葉がゴーデスの口をつく。
タケシもバツが悪そうに頭を搔いた。
「そう聞かれても…放って置けなかったというか…」
二人の目の前には、床に横たわりうなされる今野アンナの姿があった…
続く…
ガチピン@ご支援感謝
2024-06-30 17:54:04 +0000 UTCバルバル
2024-06-30 11:44:13 +0000 UTCガチピン@ご支援感謝
2024-06-30 04:02:20 +0000 UTCsyonnai_hito
2024-06-29 15:11:53 +0000 UTC