挿絵 らすP様
①のあらすじ
特異点を抜けて地球へ降りてきたアルティマレディ・グレイス。
すべての次元でゴーデスを滅することを目的としている彼女は、彼に協力するタケシも含めて討伐しようと立ちはだかる。
タケシとの対話で何とか彼を救う道筋を探ろうとしていたルクリアとアンナは、グレイスを止めようとするも失敗してしまう。
グレイスの光刃がタケシを貫いたとおもわれたそのとき、咄嗟に身体を投げ出したルクリアがそれを阻止する。
ゴーデスの緊急避難により、外部一切関知されない部屋へと逃げ込むタケシ。
しかしそこには、自らをかばったルクリアの姿があった…
「なんでその女がそこにいるのじゃ?」
あきれ果てたゴーデスの問いに、ルクリアを引き込んだ張本人・タケシも苦虫をかみつぶした表情を浮かべる。
「しょうがないだろう…あそこでこっちへ引き込まなかったら、ぶっ刺さった刃でどうなっていたか…」
いや…儂らが引けば、あの場でグレイスが味方のアルティマレディをほっとくはずがないんだから大丈夫じゃったろうに…
と、口から出かけた言葉を飲み込むゴーデス。
「(まぁ、こ奴が変なところで人間臭いところがあるのは前からじゃしの…)」
自分を納得させるゴーデスであったが、それはそれとして、懐に天敵を招き入れてしまった事実に暗澹たる気分になる。
「ところでこの部屋は?僕も知らない場所だが…」
タケシが周りを見回して尋ねると、ゴーデスはとうとうと説明を始めた。
「なんというか…お前たちにわかりやすく言うならセーフハウスというやつじゃな。天敵であるルクリアやグレイスなど…そういったやつに感知されないよう、儂の細胞から出る反応を一切外に漏らさない仕様になっておるのじゃ。」
タケシもゴーデスの言う謎の力場の存在をこの部屋全体から感じていた。
「当然お前の家にも簡易的な物を施してある…まぁ、この女には所在がバレているからあまり意味はないがの…」
グレイスレベルになると微細な細胞の反応でもゴーデスの居場所を感知してくる…
その対策としての空間…ということを聞き、タケシも腑に落ちた表情を見せる。
「今は外に儂の細胞を埋め込んだデコイを放ってある。まぁ、時間稼ぎくらいには…ああ見えてグレイスは筋を通す女、まずはこの星の宇宙警備隊へのあいさつくらいはするじゃろうし…」
当面の危機は少し先送りにできそうな状況に、タケシもふぅ…と息をついた。
「あんたの敵は多そうだからあえて詳しくは聞かないが、あの女、相当厄介なようだな。」
タケシの問いにゴーデスも一緒にため息をつく。
「あ奴と最初にあったのは、もう何百年も前のことじゃ…まぁ、手短にいうとルクリアと同じく天敵じゃな。この女が浄化で儂を消し去るタイプだとすれば、グレイスは身に秘めたプラズマで細胞の一片まで焼き尽くすタイプ…」
アンナの表情を見ながら吐き捨てるように呟くゴーデス。
どちらも天敵には変わらないのだが、ルクリアとグレイスでは執念が違う…
その実感のこもった言葉に、タケシもゴーデスの焦燥を感じ取っていた。
「この女から今、ルクリアの力は感じぬ。おそらく先ほどのグレイスからの一撃の痛手を回復するために引っ込んでいるのだろう。この女の処遇は貴様に任せよう…儂は偵察に出てくるから好きにするがいい。」
あとは若いお二人で…というような雰囲気を残し、ゴーデスは部屋を後にする。
タケシはえぇ…という表情を浮かべるも、覚悟を決めたようにアンナに対して向き直る。
「今野先輩…」
アンナはルクリアの力を失っているのか、カラータイマーやアーマー類がなくなりビキニだけの姿になっていた。
身体的な特徴は完全に地球人のアンナに戻っている様子であった。
無防備に肢体をさらすアンナの姿に、タケシの中の男としての本能が目を覚ます。
身体から無数の触手をはやしてアンナを拘束するタケシ。
「先輩、敵陣でいつまで寝てるんですか?」
タケシは触手で何度かアンナのほほを軽くはたく。
「…ん。あれ…わたし…」
目を覚ましたアンナは自分の状況を理解できていないのか、きょろきょろとあたりを見回す。
「随分とお寝坊さんなご様子で…状況を説明しましょうか?」
周りの様子とタケシの表情である程度現状を察したのか、アンナはふうと深呼吸する。
「とりあえず下ろしてくれるとありがたいんだけど…」
触手の拘束で身動きできないアンナを、タケシは自らの眼前に引き寄せる。
「僕を無力化したうえで対話で何とかしたいみたいなことを言ってましたけど…形勢逆転となったいまでもそんな悠長なことを言っていられますか?」
触手を巧みに操り、アンナを責め立てるタケシ。
「タケシく…んぶっ…んあっ…むぐぅ…」
あっという間に口や秘所という穴という穴に触手が殺到し、アンナを蹂躙する。
「力で口をふさがれてしまえば対話もできないんですよ…そんな状態で僕を何とかしようなんておこがましい!」
物理的な力で状況を支配するなど、本来病弱だったタケシが最も嫌う方法である。
それを知るアンナには、やはり今のタケシの言葉が彼の本心とは思えずにいた。
「やめふぇ…んむ…かはっ…」
そこに突破口が見えるはず…一縷の望みを見出したアンナの目には、いまだ光が淡く輝くのだった…
続く…
ガチピン@ご支援感謝
2024-09-30 15:36:30 +0000 UTCsyonnai_hito
2024-09-30 10:03:39 +0000 UTC