挿絵 ぱすとじ丼様
ミレーヌがガラグジラに苦戦していたその頃…
派手に動くガラグジラの陰に潜むように、ナイヴィの差配によりもう一つの陰謀が進んでいた。
防衛隊の研究組織が開発した高性能爆薬『サータンエックス』が性能試験を受けるために輸送されることを知ったナイヴィは、深海調査で手懐けた『海底原人』たちを差し向ける。
ガラグジラに戦力を差し向けていた防衛隊の護衛は薄くなっており、輸送車には数台の戦闘ジープが同行しているのみであった…
夕闇が迫る時間帯に人気のない海沿いの道を車列が走る。
その行手を遮るような位置に、謎の集団が現れていた。
「…ん?止まれ!」
護送車が前方の車道で揺れる人影を見つけ、車列を静止する。
「どきなさい!そこは車道ですよ!…なんだあいつら…近づいてくるぞ…」
ゾンビのようにゆっくりと動きながら近づく影に、停車した車から防衛隊の隊員が静止をかける。
「こちらは危険物を輸送中の防衛隊だ!それ以上近づくなら撃つぞ!これは脅しではない!」
威嚇射撃を何発か撃ち込むも、近づく人影はひるむ様子はなかった。
ライトアップされたその体は緑の苔色に覆われ、ヒレや水かきが残った手足が怪しく揺れる。
現れた海底原人・ラゴルたちはゆっくりとした足取りでサータンエックスへと迫っていく。
「ば…化け物…撃てー!」
ドキュッ…パパパッ!
一斉に射撃を始める防衛隊であったが、その強靭な身体を誇るラゴル達の歩みを止めることはできなかった。
次々とジープに取りつかれて隊員たちが襲われだし、窮地に陥る防衛隊。
事前の取り決めにより、護衛部隊の隊長は覚悟を決める。
万が一のことがあればサータンエックスを起動し、その機密ごと自爆する…
すでにラゴルによって全滅させられた部下たちに心の中で侘びながら、隊長は起爆装置に手をかけた。
一瞬の静寂のあと、周りは巨大な爆発により全てが灰燼に帰したかと思われた…
海岸線に巨大なキノコ雲が上がり、闇の中に太陽が現れる。
爆風の中に生き残った生命体はいないかと思われたが、その中心に一体の巨大な影が立ち上がった。
ガアアアアアッ!
ラゴルの中の一体がサータンエックスの爆発エネルギーを全て吸収し、巨大化してその場で咆哮をあげたのである。
「おやおや…これは予定外に面白いことになりましたね…」
ガラグジラの顛末を見届けたあと、もう一つの作戦の首尾を確認にきたナイヴィは、目の前の事態に首を傾げていた。
「少し計画に変更が必要かもしれませんが…まぁいいでしょう。おや…?」
ナイヴィのセンサーはこの場所へ急行する新たな影を察知する。
巨大怪獣と化したラゴルに対応するため、爆発現場にアルティマソフィが飛来したのである。
「ふふふ…今日は娘と共に入れ食いですね…ここは様子を伺いましょう。」
ステルスモードへと移行したナイヴィは、夕闇の中に姿を消すのであった…
「すごい熱と煙…何があったというの…」
爆発現場に到着したソフィは、凄惨な現場とその中心で咆哮する半魚人のようなラゴルに困惑する。
着地してラゴルに対面したソフィは、状況の分析をしようとあたりを見回した。
ガアアッ!
そんな彼女の思惑とは裏腹に、ラゴルは目の前に現れたソフィを敵と認識したのか一気に襲い掛かってくる。
「ちょっと待ちなさい!…くっ…意思の疎通は難しそうね…」
人間型であることで話が通じないかと思っていたソフィであったが、爆発のエネルギーで巨大化してしまったラゴルは本能のままに動く獣となってしまっていた。
「仕方ないわね…まずはおとなしくなってもらうわ!」
大きくなった体をうまく扱えないのか、隙だらけの攻撃を繰り出すことしかできないラゴル。
雑な打撃をいなしながら、ソフィは浄化のエネルギーを掌底に乗せて打ち込んでいく。
ゴアッ…グェ…
浄化の効果が出てきたのか、ラゴルの動きはだんだんと鈍っていった。
様子を見ていたナイヴィはやれやれといった様子で、ステルスモードを解き姿を現す。
「まったく…サータンエックスを失った分の補填は、その働きでしていただかないと…しょうがありませんね、ちょっとだけ手助けといきましょう。」
ナイヴィの手から一発の弾丸が発射され、戦いに集中していたソフィの太ももをかすめる。
身体を弛緩させる効力を持つ麻痺毒が含まれていた弾丸を受けて、ソフィの身体ががくっと崩れ落ちる。
「ううっ…いきなり身体が…なにが…きゃあああっ!?」
やられそうになったところに、いきなり獲物が動きを止めたことでラゴルが息を吹き返したように攻勢に出る。
背後からソフィに組み付くと、手を拘束して首を絞めはじめるラゴル。
ピコンピコンピコン…
強力な拘束から抜け出せず、ソフィのエナジータイマーが悲鳴を上げ始める。
グアアアアッ!
好機と見たラゴルは自分のフィールドに引き込むため、ソフィを海中へと放り込んだ。
ザプッ…
海に沈んでいくソフィの手足を触手が縛りあげる
ていった。
「これは…いったい…」
ラゴルがその体から伸ばした舌やエラが、触手として分離していたのである。
水中に舞台が移ったことで、ラゴルは本来の力を取り戻して高速で泳ぎ回ってソフィをいたぶっていく。
「ごはっ…息が…このままじゃ…」
意識を失いそうになるソフィ。
先程ナイヴィに打ち込まれた毒のせいか、ソフィの胸には乳首が浮き上がってしまう。
その先端にエネルギーを嗅ぎ取ったのか、ラゴルは背後からその固くなった先端をいじり始めた。
「うぁっ…なんでそんなとこ…やめてぇ…」
感じてる場合ではないのに、身体の不調からビクついて反応するソフィ。
その反応からダメージが入っていると感じたラゴルは、執拗に乳首をいじくり回す。
「くぅ…ダメっ…いっくぅ…」
ソフィの乳首からエネルギーが母乳状に漏れ出し、海中を漂っていく。
それを検知したナイヴィが海中へと降りてきた。
「そこまでです。その力…利用価値がありそうですね…このまま『領域』へ連行しましょう。」
ラゴルがソフィを拘束したままナイヴィに頷き、服従の意思を示す。
ラゴルとともに深海へ降りてくナイヴィの目が、何かを企むように怪しく光るのだった…
続く…
ガチピン@ご支援感謝
2024-11-12 10:06:36 +0000 UTCtatedaken
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2024-10-23 03:21:58 +0000 UTCガチピン@ご支援感謝
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