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劇場版『アルティマミレーヌVSブライトハート②』通常版

挿絵 kirihalla様 春咲ちぼ太様 きんぎょにく様 さーばーふぇいず様


※このエピソードより、登場人物が複数になるため、セリフの前にキャラの頭文字がつきます。

ミレーヌ(ミ)ソフィ(ソ)リオナ(リ)


「「「カンパーイ!」」」

とある居酒屋の個室に三人の声が響く。

室内にはだいぶ出来上がったリオナと、それを見て苦笑するミレーヌ・ソフィの姿があった。

ミ「もう、お義姉様ったら…お酒、最近は控えるようになったって言ってたけど、今日はペース早すぎですよ!ほら、お水飲んで!」

リ「そんなことないわよぉ…」

久しぶりにソフィと会ったことでだいぶ気分が上がっているのか、いつもの厳格な表情が嘘のようにニコニコのリオナ…

それを見て少し驚いたようにソフィは微笑む。

ソ「あらあら…こんなリオナは初めてね…お酒に呑まれるような子じゃなかったと思うのだけど…」

リオナを介抱しながらミレーヌも苦笑する。

ミ「うーん…お義姉様、お酒はこの間ちょっとした『失敗』があったから控えるようになってたんだけど…今日はお母様がきてくれたし、お昼は怪獣と戦ったりでフラストレーション溜まってたみたいだから、ハメを外しちゃってるみたい。」

先日の地方会議の後…ホテルでの一件を思い出してミレーヌは少し頬を赤らめていた…

リ「あれぇ…ミレーヌが光ってるぅ…こんなとこで変身しちゃダメよぉ…」

酔って何か幻覚でも見え始めたのか、リオナがミレーヌを見ながらケラケラと笑う。

ミ「なに言ってるんですか、お義姉様…ってあれ?お義姉様とお母様も…光ってる?」

個室内でそれぞれが淡く光る三女神たち。

ソ「というか…身体が透けてきてるみたいだけど…どこかへ転送されてるような…」

敵性宇宙人の罠か…油断した訳ではなかったが、こんなところで襲われるとは考えていなかったミレーヌたちは酔いもあってか、打つ手を思いつけずになすがままとなっていた。

ミ「ああっ!?このまま私たち消えたら無銭飲食に…お義姉様が犯罪者になっちゃいます!」

このお店はリオナが予約していたことを思い出して青ざめるミレーヌ。

防衛隊で立場があるリオナがそんなことをしたらニュースになってしまうのでは…

オロオロするミレーヌをよそに、彼女たちの身体はもうすでに半透明に迫りつつあった。

ミ「せ、せめてお財布を…」

カバンに手を突っ込んで財布を取り出そうとするミレーヌ…

次の瞬間、個室からミレーヌたちの姿は完全に消失し、床にはミレーヌのお財布だけが転がるのだった…


ミ「きゃああっ!」

一瞬の浮遊感の後にミレーヌたちが目を開けると、室内とは違う冷たい外気がその肌を刺す。

辺りを見渡すと、そこはどこかの山中のようだった。

座り込んだ状態のミレーヌの横には、酔い潰れたリオナを膝枕で介抱するソフィの姿があった。

ミ「ここは…大気組成的に地球ではあるようだけど…」

時間は大きく飛んでいるようで、木々の間から見える空には太陽が輝いている。

ソ「何か空気というか…雰囲気に少し違和感を感じるわね…」

しかし、そんなことを言っていられない事態が三人に迫っていた。

ズゥウン…

背後の山中を何者かが地響きを立てながら進んでくる。

ミ「あれは…怪獣?」

巨大なクマのような形状をした怪獣がミレーヌたちに狙いを定めたかのように、歩みを進めてくる。

身体は白と黒という極端な配色で、その不自然さが不気味な存在感を醸し出していた。

ソ「どうやら私たちを歓迎してくれているわけではないようね…」

ソフィが少し険しい表情を見せて身構えるが、ミレーヌは手でそれを制する。

ミ「お母様はお義姉様を…私たちをここへ呼んだ黒幕もまだ出てきてないようですし、ここは私がいきます!」

少し見ないうちに頼もしい様子を見せるようになった娘の姿に、ソフィも自然と顔が綻んでいた。

ソ「頼むわね…ミレーヌ!」

母の声を背に受けて、光に包まれたミレーヌは本来の姿へと変わっていくのだった…


ミ「セヤッ!」

変身を終え、巨大な白黒の怪獣と向き合うミレーヌ。

怪獣の体格はミレーヌより一回り以上大きく、腕を掲げて構えて彼女を威嚇する。

ミ「たあああっ!」

パンチ、キックと打撃技を放つミレーヌであったが、体格に勝る怪獣には有効な攻撃とはならなかった。

ミ「それならこれでどう!?ティアラッガー!」


頭につけたティアラ型の万能ツール・ティアラッガーを光刃に変えて投擲するミレーヌ。

怪獣に命中した…と思われたその時、なぜかその姿は霧のように消えてしまった。

ミ「うそ…いったいどこに…!!…ぐぁっ…」


背後に気配もなく現れた怪獣は、ミレーヌの首元にその手を伸ばして一気に締め上げる。

ミ「かはっ…くる…し…」

スリーパーホールドの要領で締め上げてくる怪獣の前に、ミレーヌの意識が飛びかける。

ピコンピコンピコン…


ミレーヌのエナジータイマーが赤く点滅を始めていた。

ソ「ふふ…まだまだ世話が焼けるわね…んんっ!」

ズドッ!

ソフィはテレパシーで干渉して先ほど不発に終わったティアラッガーを再度操り、怪獣の腕を切り落とした。

しかし、切断されたと思われた腕は霧のようにもう一度つながってしまう。

しかし、ミレーヌが拘束から脱出するには十分な時間であった。

ミ「実体がない敵なら…これはどう!?アルティマクリアリング!」

ミレーヌの身体から発せられた強力な浄化の光が怪獣に襲いかかり、光が消えた後には霧が晴れたように何も残っていなかった。

ミ「倒した…のかしら?」

ミレーヌは脅威が去ったことを確認して変身を解いた。

ミ「お母様!アシストありがとうございました!」

ミレーヌがソフィに駆け寄ると、横ではリオナが頭を抑えて立ちあがろうとしていた…

リ「あいたたた…一体何が…」

二日酔いのリオナの背中をさすりながら、ソフィは上空を指差す。

ソ「どうやらその答えを教えてくれそうな人が来てくれたみたいよ…」

ミレーヌとリオナが視線を上げたその先…

視界に入ってきたのは、こちらへ飛んでくる一人の女性の姿だった…



③へと続く…

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Comments

呑むの銘柄にこだわりがあるのか、つまみは何がお気に入りかと、あれこれ妄想しますね。 (個人的な妄想ですが、普段のリオナは憂さ晴らししたいけど飲むわけには行かない時は、S社のオー◯フリーを嗜んでるのかも?) そんな飲みニケーションは異変で中断で本筋突入となりましたが、スリーパーホールドされてるミレーヌの半ベソ顔がツボですね。 やっぱり、ミレーヌはピンチで半ベソ顔になってなんぼですね。

yukimi


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