※最終回です!
挿絵 ささくら様 きんぎょにく様 あるくろぜった様 さーばーふぇいず様
巨大エンヴィが街に迫り、暗雲立ち込める春野市街。
人々は不安におびえながら避難所へ歩みを進めていく。
しかしその絶望を切り裂くように、一条の光が空を駆けて行くのだった…
シ「ぐうう…もう…限界が…」
急ごしらえで組み上げた装置でプラウスの障壁を展開したオーロラシャイン。
何とか巨大エンヴィの侵攻を抑えていたが、ついに機械が火花を散らして出力が低下し始める。
今まさに、最終防衛ラインは突破されつつあった。
シ「だめっ…押し切られる…ごめんなさい…」
もはやこれまで…
膝をついたシャインと巨大エンヴィの間に、まばゆい光が降臨したのはその時であった。
ミ「シャイン…お待たせしました…」
目の前に現れたのは巨大な女神・アルティマミレーヌ…
穏やかな表情と優しい笑みを浮かべ、シャインに向かって頷いた。
しかし、その姿を見たシャインの口をついて出たのは別の名前だった。
シ「灯さん…なの?」
その眩い姿はアルティマミレーヌその人であったが、まとっている雰囲気は灯…ブライトハートを連想させる。
シ「そうか…成功したのね…」
事前に聞いていた、灯をベースにミレーヌへと『変身』する…
それを実現させた姿が、いま目の前にあることにシャインはほっと胸をなでおろす。
シ「あとは任せるわ…二人とも、頑張ってね…」
そう呟くと、すべてを出し切ったシャインは意識を失い倒れ込むのだった…
アルティマミレーヌ・セイヴァーフォーム…
突如現れた新形態のミレーヌに、さすがのマージィも驚きを隠せなかった。
マ「この土壇場で新しい力とは…さすがの主人公補正と褒めておきましょうか…でもそれもここまでです!」
すぐに気持ちを切り替えたのか、マージィは巨大エンヴィをけしかけていく。
オオオオオォ…
その巨体でミレーヌを押しつぶそうと襲い掛かる巨大エンヴィ。
しかしミレーヌは全く動じることなく、スッと手をかざす。
ヌププ…
巨大エンヴィの表面に水面のように波紋が広がり、何の抵抗もなくその中にミレーヌの腕が差し込まれていった。
ミ「まずはエンヴィを返してもらいます…」
ズボッ…
引き抜いた手の中には、プラウスのフィールドで包まれたエンヴィが横たわっていた。
エ「んん…あえ?わーい!外に出られたデビ~!」
喜びながら飛び上がったエンヴィの目に、微笑むミレーヌの姿が飛び込んできた。
エ「あややや!新しいミレーヌしゃんデビ!…でも灯ちゃんみたいな感じもするデビ…」
興奮と驚きでワタワタするエンヴィを地上におろし、ミレーヌは巨大エンヴィの残滓と対峙する。
コアとしていたエンヴィを抜かれ、マージィによってその姿は闇を纏った巨人のように変化していた。
マ「身にまとった強力なプラウスで触れた部分のマイナートを跳ねのけるとは…ならば圧倒的な濃度のマイナートで押しつぶしてくれるわ!」
手に圧縮したマイナートをミレーヌへ撃ち出していくマージィ。
ミ「ミレニウム…ホーリーライト…」
優しく抱き留めるように腕を開くミレーヌ。
その身体から浄化の光が淡く輝き、襲い掛かるマイナートの奔流をかき消していく。
マ「ぐぬぬ…小癪な!…おや?」
ピコンピコンピコン…
プラウスとマイナートの打ち消しあいはミレーヌが優勢に見えていたが、その胸のタイマーは淡くピンクに点滅し始めていた。
ミ「くっ…」
不慣れな融合での変身や、セイヴァーフォームで変身したことによる活動限界…
それがミレーヌの過度な消耗を招いていた。
マ「くくく…所詮は付け焼刃…このまま押し切ってくれるわ!」
勢いを取り戻すマージィの攻撃の前に、ミレーヌは窮地に陥っていくのだった…
エ「あわわわ…かっこいいミレーヌが大ピンチデビ…何とかならないデビか…ん?」
ミレーヌのピンチにあたふたするエンヴィ。
すると、近くで輝く石を発見する。
エ「あっ…これは…」
▶「要石しゃん…ミレーヌを助けてほしいデビ~!(通常版)」
「要石しゃん…ミレーヌを助けてほしいデビ~!(レイトショー版)」
エンヴィの願いが通じたのか、要石はその姿を変えていく。
エ「やった~!ミラクルコアジュエルができたデビ!きっとこれでミレーヌに力を送れるに違いないデビ!ミレーヌ~灯ちゃん~!がんばえ~デビ!」
スティック状に伸びた持ち手の先に、きれいなハートの形へと変わった要石。
エンヴィがそれを無造作に振り回すと、プラウスが光の粒子となってミレーヌへと注がれていく。
しかし、それではまだ力が足りないのか、ミレーヌの劣勢は変わらない。
エ「あやややや…このままじゃミレーヌが負けちゃうデビ…そうデビ!この戦いを見守ってくれているみんな…力を貸してほしいデビ!」
エンヴィはいきなり振り返ると、どこの誰かもわからない相手に話しかけ始める。
エ「きっとこれを見てるみんなの手には、『入場特典』のミラクルコアジュエルが握られているはずデビ!それを振ってミレーヌをおーえんしてほしいデビよ~!」
そういうと、ミレーヌに向かってもう一度激しくミラクルコアジュエルを振り回すエンヴィ。
エ「せーので応援するデビ~!ミレーヌ~!がんばえ~!デビ~!」
すると、どこからともなく現れたいくつもの光が束となり、ミレーヌの身体へと注がれていく。
胸のエナジータイマーは力強く青い光を取り戻し、苦しそうだったミレーヌに笑顔が戻った。
ミ「みんな…ありがとう…!」
そしてミレーヌのタイマーが眩く輝き、その光でマージィの放つマイナートはすべて消し飛んでいく。
マ「そんな馬鹿な…これまでため込んだ吾輩の力が…ぐあああああっ!」
断末魔を上げるマージィにも優しく微笑み、ミレーヌは最後の一撃のために力を溜める。
ミ「これで最後…ミレニウム…ハートウェイブ!」
戦いを見守るみんなの力を借りたミレーヌの光が、一気にマージィを浄化していくのだった…
ミ「灯ちゃん…聞こえる?」
暖かな浄化の光の中、灯は身体の自由が利くようになっていることに気付く。
灯「ミレーヌさん…これは一体…」
元の人間の姿に戻った灯はゆっくりとシャインやエンヴィの待つ地上へと降りていくところだった。
ミ「本当はシャインさんたちにもあいさつしたかったんだけど…もう時間がないようなの…」
ミレーヌの横には、救出されたソフィとリオナも立っていたが、三人とも身体から光の粒子が立ち上っていた。
ソ「私たちをここに呼んだマージィの力が尽きた以上、もう留まることはできないみたい…せっかく仲良くなれたのに残念だわ…」
リ「灯さん、あなたの献身がなければ負けてしまうところだったわ…ミレーヌを助けてくれてありがとう…」
ソフィとリオナからもねぎらいと別れの言葉がかけられ、灯の目にも涙が浮かぶ。
灯「こちらこそ…巻き込んでしまったのに、この世界を守るために力を貸してくれてありがとうございました!…えっと、その…」
言いたいことは沢山あるはずなのに言葉が出ないもどかしさで、灯はうつむいてしまう。
ミ「私たちにとって、灯ちゃんたちを守ることは使命のようなもの…気にしないで!ね…最後は笑顔で…」
ミレーヌの言葉にごしごしと涙をぬぐって笑顔を作る灯。
灯「はい!こんどはきっと、ミレーヌさんたちが困ったときに私たちが助けに行きます!だから…その時まで…」
ミ「うん!その時まで…元気でね!」
そういって二人が笑いあった次の瞬間、エンヴィを抱きかかえた愛菜のそばに着地する。
灯「いっちゃった…」
灯の表情で状況を察したのか、愛菜も何も言わずに灯へと寄り添う。
ちょうどマージィが現れた山の空には、美しい夕焼けが広がるのだった…
時間が解決してから数日後…
エ「アルティマミレーヌかっこいいデビ~!」
春野市には平和な日常が戻り、今日もエンヴィはテレビの中のアルティマミレーヌに夢中であった。
マージィは再び要石に封印され、なぜか町の人々からはミレーヌたちや事件の記憶は失われているようであった。
愛菜先生の予想では、要石がマイナートの発生を防ぐために広範囲の記憶改ざんを行ったのではないか…という話であったが、当事者の灯たちはミレーヌたちの記憶を失うことはないまま日々を過ごしていく。
灯「また会えるといいなぁ…」
日の上る空を見上げながら、灯は眩そうに目を細めるのだった…
※ミレーヌ側のちょっとしたエピローグを、取りまとめと支援サイトにて近いうちに公開予定です!
ガチピン@ご支援感謝
2025-09-10 01:54:14 +0000 UTCガチピン@ご支援感謝
2025-09-10 01:50:43 +0000 UTCyukimi
2025-09-08 07:51:36 +0000 UTCsyonnai_hito
2025-09-08 03:22:58 +0000 UTC