挿絵 DATE THE ROAR様 きんぎょにく様
ミレーヌが地球に配属されるより少し前…
銀河連邦の使者として地球を訪れたアルティマリオナ。
彼女の目的は、現在の地球の置かれている状況から侵略宇宙人の襲来などを予見した銀河守備隊の代表として、地球人では対応しきれない事案への対応を提案することであった。
リオナたちの立ち位置として、地球人類のやることには基本的に不介入だが、侵略者によって彼らの尊厳が犯される事態や存在の出現時には、手助けをさせてもらう…
その見返りは、いつか地球人類が外宇宙へ進む未来が訪れた時に、銀河連邦の一員として協力し合う関係になってもらいたいというものだった。
これといった強制力もなく、現状の地球人には全くリスクのない提案であったが、地球側は特に侵略者の影を感じることの無い平和な状況からか、いまいち危機感を抱けずに交渉は平行線をたどっていた。
一度国連での平和会議で講演等を開いてもらい、まずは地球の置かれている状況の周知から…
地球人からそう提案されたリオナも、一歩ずつ事を進めようと動いていたため、特に焦りはなくそれを承諾していた…
事件はその平和会議の数日前に動き出す。
各国では謎の飛行物体が目撃され、すぐに消えてしまうという事案が頻発していた。
地球人にとって未知の存在の侵略を疑ったリオナは、すでに協力体制を築いていた日本政府と調査に乗り出す。
日本に出現した飛行物体を写した写真を透視したリオナは、その船体に欧州にある小国の国旗が描かれていることに気がつく。
当時の地球は各国が宇宙開発に力を入れており、
小国でも有人宇宙船を飛ばして宇宙への進出を目指していた。
「こちらの国も宇宙開発を?」
リオナの質問に、日本での窓口になっていた組織の担当者・村正は首を傾げる。
「詳しくは調べてみないと何ともですが…この規模の宇宙船を飛ばす技術は相当の大国でないと難しいかと。」
ましてや他国の領空をいたずらに侵犯するような真似をするとは思えない…それが村正の意見であった。
「そうですか…未知の技術を使っているとなると地球外生命体の関与もありえます。会議の準備を進めつつ、注意を払いましょう。」
今度リオナが演説する国際平和会議は日本で開催され、その小国も大使が参加する予定になっていた。
不透明な状況に嫌な予感を感じつつも、リオナは地球人たちへの講演に向けて準備を進めるのだった…
「…という理由から、地球を代表する国家の皆さんには、悪意を持った侵略者に対して備えをお願いしたいのです。そのために我々『銀河連邦』は協力を惜しみません。」
平和会議でのリオナの講演は粛々と進んでいく。
リオナは地球人の姿での講演であったが、時折ホログラム等の地球外の技術を織り交ぜることで、彼女が上位の存在であることは各国の首脳を納得させるに足りる状況となっていた。
過度な技術供与にならない範囲での手助けもあるということで地球側にデメリットはないように思えたが、さしあたっての侵略等の脅威がないことで各国は未だ及び腰のまま…
光の国と協力して防衛体制を推進しようと考えていた日本を含めた数国も、なにかきっかけはないものかと思案する。
ズゥウウン…
会場の外で大きな爆発が起きたのはその時であった…
巨大な地響きが会議が行われている講堂を揺らす。
「皆様、あせらずお席で避難誘導をお待ちください!」
会場警備を務めていた村正たちが出席者たちを落ち着かせ、リオナは会場の外の様子をホログラムで映し出す。
そこには広大な駐車場で燃え上がる宇宙船が映り、会場は息をのんだ。
「どうやら地震などの自然災害ではなく、あちらの船が不時着したことが原因なようですね。」
村正と合流したリオナは、この状況に困惑しながらも分析を行っていた。
すると、会場で口論する声が聞こえてくる。
「あれは君の国の物だろう!」
「いや…そんなはずは…あの計画は失敗したんだ…」
見ると詰め寄られているのは、最近話題になっている未確認飛行物体に国旗が描かれていたという小国の代表で、この状況をかなり狼狽している様子が見て取れた。
「村正さん、あの方を安全な場所に…」
リオナからの依頼で、小国の代表は隔離された控室へと誘導される。
そこで村正とリオナによる聞き取りが行われ、驚愕の事実が発覚するのであった…
「あれは事故で数年前に行方不明になった、我が国の有人宇宙船なのだ…」
小国の大使はうなだれて告白する。
当然そんなことがあれば大きなニュースとして取り扱われるはずで、当時そんな情報は一切取りざたされることはなかったと村正は記憶していた。
「非人道的な実験飛行で、公式にアナウンスはされていなかった…ということですね…」
村正の問いに大使は言葉なく頷く。
宇宙競争の激しい時代…大国の指示で小国が実験飛行を肩代わりさせられる…おそらくそんなところだろう。
リオナに地球の嫌な部分を見られてしまったかな…
村正は少しバツの悪そうな表情を浮かべたが、リオナは話を聞きながらも違う場所を注視していた。
「いけない…村正さん、皆さんを建物内から出さないでください!」
そう言って駆けだすリオナ。
あっけにとられた村正であったが、その理由はすぐに判明した…
ウアアアアアッ!
墜落した宇宙船から現れたのは、身長40メートルもあろうかという岩石のような皮膚の巨人であった。
それを見た大使は、村正の前で頭を抱えてうずくまる。
「うわぁー!許してくれ…ジャイラ…許してくれぇ…」
ジャイラ…確かその小国を代表する宇宙飛行士だったはず…
「最近名前を聞かなくなったと思ったら…そういうことだったのか…」
非人道的な実験飛行によりジャイラは宇宙を漂流し、おそらくその果てに宇宙線による突然変異か侵略兵器として何者かに改造されたのが今の姿なのだろう。
「何とか元の人間に戻せないか試してみます!村正さんはそこで皆さんの警護を!」
村正の予想は的を得ていたようで、リオナからのテレパシーがその仮説を裏付ける。
「了解した!」
若干この会議にあわせたマッチポンプを疑われやしないか…そんな危惧はあったものの、全世界に外敵の存在を認知してもらうにはちょうどいい展開だと村正は考えながら各国首脳の待つ講堂へと向かうのであった…
ウァァアアアア!
まるで自らを見捨てた世界に復讐するかのように、ジャイラは会場に飾られた万国旗を踏みつぶしていく。
もう少しで講堂に迫るというその時、まばゆい光と共にジャイラと同じくらいの大きさの巨人が現れる。
純白の身体に青空のような澄んだ水色のラインが走り、その胸には宝石のように青いタイマーが輝いていた。
この姿こそ、リオナ本来の姿…光の女神・アルティマリオナその人であった
「美しい…」
講堂の中で状況を見ていた大使たちから感嘆の声が上がる。
村正も変身後のリオナの姿を見るのは初めてだった。
「あれがアルティマの戦士か…」
荒ぶるジャイラを刺激しないようにゆっくりと近づくリオナ。
宥めるように手を前にかざして距離を詰めていくが、ジャイラは怒りに任せて咆哮する。
ゴオオオオ…
その口から強力な炎を放ち、万国旗を燃やして威嚇するジャイラ。
「ハァッ!」
リオナはヴェールをはためかせて、その炎をいなしていく。
グルルルル…
怒り狂ったジャイラは、そのままリオナに組み付き、その首を締め上げていく。
「くはっ…(この力…地球人ではありえない…やはり強力な宇宙線を浴びてしまったか…悪の宇宙人に改造されてしまったようね…」
何とか耐えるリオナであったが、その締め付けはどんどん強まっていく。
「おねがい…なんとか正気に戻って…」
浄化の波動でジャイラを救おうとするリオナ。
しかし、憎しみの心がそれを拒むのかジャイラは攻撃を止めることはなかった。
ピコンピコンピコン…
エナジータイマーが点滅をはじめ、リオナの胸にはうっすらと乳首が浮かんでくる。
「あれは…危険信号なのか?防御が弱くなってきているような…」
村正の予感が当たったのか、リオナのヴェールも消失して声も弱弱しくなっていく。
「うぐ…かはっ…(やっぱり強力な力で体組織が変えられてしまっている…まずはこの拘束を!)」
意を決したリオナはジャイラの腕をつかむと、そのまま背負い投げの要領で投げていく。
すると偶然、投げつけた先は講堂前の巨大な噴水であった。
グアアアアアッ!
水につかったジャイラが急に苦しみだし、濡れた肌をかきむしるようにもがく。
おそらく強力な宇宙線によって水を受け付けない身体に変質してしまったのだろう…
溶けて崩れ行く身体を維持できなくなり、苦しみながらあがくジャイラ。
何を思ったのか、リオナはゆっくりとジャイラへと近づいていく。
「もうこうなっては戦うことはできませんね…あとはあなたが苦しむことの無いよう…」
ゴアアアアッ!
浄化しようとリオナがかがんだ瞬間、最後の力を振り絞ってリオナに襲い掛かるジャイラ。
「くっ…まだこんな力が…きゃあああっ!」
その溶けかけた体で圧し掛かられたリオナは、ぬかるんだ泥に足を取られて地面へと倒れ込む。
ウウウウ…
力なくリオナに縋るジャイラは、泥でぬれた身体を重ねていく。
「…!この怪獣…」
テレパシーでジャイラの心を読んだリオナは、彼がもう死ぬことを受け入れていることを理解する。
おそらく自らを見捨てた母星への復讐心から舞い戻ったものの、故郷…地球の大地を踏んだことで彼なりに整理がついたのだろう。
そうして彼が最後の望みとして欲したのが、人のぬくもりであることをリオナは察していた。
「いいですよ…最後はあなたの自由にしてください…」
おそらく意識も混濁し、本能のままに動くジャイラはリオナにのしかかってそのぬくもりを確かめる。
「ん…ぁ…」
おそらく人間時代は沢山の女性を喜ばせてきたであろうそのテクニックは見る影もなかったが、拙い愛撫にリオナからも甘い息が漏れる。
ぬらぬらとした泥にまみれて身体を重ねる二人は、次第にその密着の度合いを上げていった。
「あ…固い…」
ジャイラの股間には岩石のような皮膚よりも固くなったイチモツが出現し、リオナの秘所にあてがわれる。
ちょうど全身を濡らす泥水が潤滑剤になり、リオナはすんなりとジャイラを受け入れた。
ずちゅ…ずちゅ…
何年も吐き出すことのできなかった想いの詰まったピストンがリオナに刻まれていく。
ジャイラは足をかけてリオナを拘束し、全体重をかけて逃がすまいと最後の力を振り絞っていた。
ピピピピピピ…
リオナのエナジータイマーが激しく明滅し、リオナの限界が近いことを告げる。
慣れない星での変身など、リオナにとっても未知の要素が大きかったことが彼女の消耗を早めていた。
「んっ…やっ…はぁん…(お願い…彼が満足するまでもって…)」
グゥウウウウ…
リオナの心配をよそに最後の時が近いのか、ジャイラは低くうなり始める。
「いい…ですよ…んんっ…好きに…して…くださ…っい…」
リオナのやさしい言葉に、ジャイラのイチモツが一気に肥大化する。
「んああっ!おっ…きぃ…あぅう…」
ドビュゥッ…ブシッ…タパパ…
長年ため込まれたであろう精液がリオナに注がれ、泥に汚れた肢体をさらに白く彩っていく。
ピ…ピ…ピッ……
「あ…うぅ…」
リオナの胸のエナジータイマーから光が消え、その目からも輝きが失われる。
しかし最後にはすべて出し切ったジャイラの身体を抱きかかえるように、リオナは光の粒子となって消えていった。
最後に生の喜びを思い出して満足したのか、ジャイラも泥と共に溶けて消えていく。
辺りにはジャイラの放ったオスの香りと、泥だけが残されるのだった…
結局、この一件がデモンストレーションとなったのか、その後の国際会議では粛々と防衛組織の設立へ向けた議論が進められていく。
無法に地球を侵略する悪性宇宙人や、それに付随する事件に対応する…そして、地球を守るために力を貸してくれる『光の星』との協力を模索することを目的とした機関…『DUO』が設立され、世界規模の体制を築くまでにそれほどの時間は有しなかった。
ジャイラの一件の後、気を失った状態で発見されたリオナも回復し、あとは専任となる戦士『アルティマミレーヌ』の着任をまつこととなる。
しかしその裏でこれからの戦いの舞台となる地球では、悪の宇宙人・そして様々な思惑を持つ者たちの暗躍が進むのであった。
青く美しい惑星『地球』を守る戦いは、今まさに始まったばかりなのである…
続く…
次回予告
ミレーヌが地球に配属になってしばらく…
『DUO』の国際会議へ出席するために日本を発ったメイが行方不明になる事件が発生する。
意識を取り戻したメイを囲んでいたのは、サングラスをかけた謎の集団であった…
次回・アルティマミレーヌオリジン③『地上壊滅計画』
さぁ、来週もみんなでみよう!
※次回は来月更新です
syonnai_hito
2025-09-20 12:22:50 +0000 UTCyukimi
2025-09-19 18:44:51 +0000 UTC