学校の快談6〜解剖標本2〜 完全版
Added 2021-11-20 16:17:31 +0000 UTC【2つの解剖標本】 学校の快談5の続き そして、先生はまた新たな解剖標本を持って帰ってきた。 スーツケースに解剖標本の形にくり抜かれた発泡スチロールに詰められていたのは、腕が肘から下がなく、足は膝から下がない女性の解剖標本。 四肢の短い解剖標本はスーツケースから必死に逃げ出そうとしている様に見えた。 しかし、解剖標本の腰には太いベルトが巻かれて、しっかりとスーツケースに固定されている。 この短い手足では脱出は図れなくなっていた。 先生は開かれたスーツケースの真ん中の仕切りを外すと、そこにも手足の短い解剖標本が入っていた。 こちらも解剖標本の形に発泡スチロールがくり抜かれており、そこにすっぽりと収まっている。 太いベルトは腰の他に手足の4箇所に巻かれており、スーツケースの中で磔にされた状態になっていた。 ただ、互いの顔の前に股がくる状態になっている。 いわゆる、シックスナインの形た。 先生は解剖標本2体に声をかける。 「閉めるぞ」 解剖標本2体からの返事はなく、そのままスーツケースは閉められた。 スーツケースの中では磔にされていた解剖標本の子がおそらくだが股を下の子に押し付け、また顔を下の子の股に押し付ける形となった。 互いが動くと刺激し合い、スーツケースからはくぐもった喘ぎ声が漏れ始めた。 【かまくらいおり】 私が解剖標本として先生の家族となり、解剖標本として学校へ行った時は必ずと言っていいほど、先生の手伝いに来る生徒が2人いた。 鎌倉 伊織(かまくらいおり)と夜野 小夜子(やのさよこ)の高校2年生コンビだ。 私を運んだり、先生の準備を率先してお手伝いしている。 それを見ていると、高校時代の自分と重なるものがあり、微笑ましい。 先生はまずいつも早くから手伝いに来る鎌倉伊織を狙った。 私はいつもの様にカバンに詰められて登校すると、すぐに標本ケースに入り標本液をケース内に注入されるのだが、その日はいつもと違った。 標本液が貯まる前に、私の秘部にリモコン式のローターを押し込まれた。 咄嗟の事で抵抗できないでいると、先生はジッとする様にとジェスチャーで伝えてきた。 私が標本液の中で退屈しないように、ローターを入れてくれたのだと勝手に解釈した。 生徒たちが登校する時間帯になり、1番に鎌倉伊織が準備室に現れた。 彼女は朝から元気に挨拶して入ってきた。 私の彼女に対するイメージは天真爛漫。 朝早くやって来て先生の手伝いをする。 先生が伊織ちゃんにお願いしたのは、私の入った標本ケースを拭いておく事。 授業で標本ケースが触られて、指紋が多数ついている。 それを丁寧に伊織ちゃんが吹き始めた時だった。 伊織ちゃんの背後で先生が私の時に使ったハンカチに何か液体を染み込ませているのが見えた。 こんなに可愛くていい子に先生は……… 。 そう思った時、私の中に仕込まれたローターが最大振動で動き出した。 “うそ、ちょっと、ダメ、待って“ ローターの振動は勢いを増して私に襲いかかってくる。 解剖標本として動かないでいられる様になっていた私でも、いきなりの振動には耐えられず、股を押さえて堪えようとするが堪えられずに体がガタガタと震え始める。 激しく動き震えたので、私は標本ケースに接触した。 標本ケースにはヒビが入り、標本液は波打ち溢れて伊織にもかかった。 解剖標本が目の前で激しく動いた事にビックリして尻もちをつく伊織ちゃん。 その背後に先生が迫っていたが、伊織ちゃんはそのまま気絶して先生に寄り掛かる様にして倒れてしまった。 先生が伊織ちゃんに手を掛けようとしている姿が目に入り、とんでもない事をしでかしそうとしているように思えた。 私は先生を止めようと慌てたのが不味かった。 標本ケースのガラスに接触し、ヒビが入って脆くなっていた箇所が音を立てて割れてしまった。 当然、標本液も流れ出て私も割れたガラスのせいで標本ケースからそう簡単には出られなくなってしまった。 割れた箇所にはガラスが残っており、標本ケースの上部を掴んで登ろうにもガラスが割れた事によるケースの強度の不安と、標本液が流れ出てたので、私の浮力も失っている。 先生は私にそのままと手振りで指示すると、ローターのリモコンを机の上に置いて、気絶した伊織ちゃんをどこかへ連れて行ってしまった。 “もう!“ 自分の失敗に苛立ちを隠せない。 伊織ちゃんを助け、先生にこれ以上私のような人を増やして欲しくはなかったのに、逆に手助けをしてしまった。 【やのさよこ】 先生と伊織ちゃんが戻ってこないまま時間が過ぎる。 伊織ちゃんはどうなってしまったのだろう。 心配はするが、伊織ちゃんからしてみれば、私も共犯に思うだろう。 もっとも、私は解剖標本に過ぎないのだが。 準備室に伊織ちゃんといつもお手伝いに来る夜野小夜子が現れた、彼女はボーっとしている事もあるが、いざとなるとしっかり者。 背格好は伊織ちゃんと同じだが、小夜子は髪が長く腰辺りまであり、伊織ちゃんはショートカットだ。 小夜子は先生がいない事より解剖標本ケースが割れて、標本液で部屋中濡れている事にビックリしている。 小夜子はウンと頷くと何処かへ走って行ってしまった。 誰もいない準備室。 たまに標本液の垂れる音がするくらいだ。 『タッタッタッタ』 走ってくる音がして、小夜子が戻って来た。 手にはバケツとモップ。 バケツはモップを絞るための機能を有したもの。 標本液をモップで拭き取ろうと考えたのだろう。 モップでどんどん標本液は拭き取られていく。 拭き取りながらボソリと独り言。 「この標本液って、臭いしないのね、もっと臭いのかと思ってた」 小夜子に教えてあげたいこれはただの水、絵の具で着色しただけの。 小夜子は1人で標本液を拭き取り、ガラス片も全て箒と塵取りで掃除し終えた。 「先生どこ行ったんだろう?伊織も来ててもおかしくないのにー」とつまらなそうに独り言を言ってる。 そして、小夜子は見つけてはならないものもを見つけた。 それは先生が私に仕込んだローターのリモコン。 “触らないで!お願い!“ 私は祈る様に叫んだ。 小夜子は辺りを見回している。 電化製品のリモコンか何かかと思っているのか。 小夜子は何かを見つけた。 視線の先には加湿器がある。 リモコンを手にすると、加湿器に向ける。 “ダメ、ダメ、ダメ、押さないで!“ 私の心からの叫びも届かず、リモコンのスイッチが押された。 また、私に物凄い衝撃が秘部に走る。 一度、経験しているとはいえ、堪えられるものではない。 堪える事も出来ずに割れた標本ケースの中で震えて激しく動いたのでぶち当たり、掃除された準備室にガラス片が再度飛び散る。 その反動で呼吸用チューブが外れた。 私はレギュレータを解剖標本の口から抜き取ると、解剖標本が動いている事に驚いている小夜子に喘ぎ声混じりで言った。 「あぁ、早く止めて!うぅぅ」 しかし、しゃべる解剖標本を見て小夜子はそのまま気を失い、止まることのない振動に私も強制的に逝かされて気絶してしまった。 気づいた時には倉庫に使われる様な細長い部屋の中にいた。 目の前の長テーブルには肌色の手足の短い人の様なものが2つ横たわっていた。 【ヒトイヌ】 先生はその手足の短い人の様なものに肌色の包帯を丁寧に巻きつけている。 肌色の包帯は体に密着し、始めは巻いた箇所の段差や継ぎ目が分かるのだが、時間経過と共にだんだんと継ぎ目が消えていった。 巻かれているのは2人。 顔はまだ肌色の包帯を巻かれていない、伊織ちゃんと小夜子ちゃんだ。 2人とも気を失っている様で眠っている、いや眠らされたのだろうのだろうか。 眠っている2人の口に先生はマウスピースの様なものを押し込み終えると、伊織ちゃんの顔に肌色の包帯を巻き始めた。 始めは顎から頭の天辺に顎が開かないように巻いた後、顔全体に肌色の包帯を巻く。 続けて、小夜子ちゃんの顔にも肌色の包帯を巻き始めた。 もう、その頃には伊織ちゃんに巻かれた包帯は、巻いた後が綺麗に消えてしまっていた。 小夜子も伊織から少し遅れて包帯が他の包帯と同化して切れ目などは無くなってしまった。 テーブルの上での作業が終わり、肌色の包帯が肌色のヒトイヌスーツのようなになった事を確認した先生は2人を床に下ろした。 まだ、眠り続ける変わり果てた姿になった2人を私は観察した。 全身には毛が一つもなく、鼻や口そして股のところには穴も切れ目も何もない。 見た目はマネキンの肘から下、膝から下を切り落としたようになっている。 しかし、私の目の前にいるのは、れっきとした女の子2人、大好きな先生のためによくお手伝いにくる伊織ちゃんと小夜子ちゃんなのだ。 先生は教え子2人を簡単には逃げられない様にすると、今度は標本ケースが割れて授業で使えなくなった私を連れてきたカバンへと手足を畳んで収納し始めた。 ただ、いつもと違うのは、カバンから頭だけ出した状態でカバンを閉めた事。 解剖標本の顔だけがカバンから飛び出させ、教え子2人を監視させるようにして、部屋を出ていった。 それにしてもこの部屋はいったい何処だろうと考えていて、一つ思い出した事があった。 標本室の奥にあるという隠し部屋の話を。 その部屋には窓が一つもなく、扉も一つしかなく、夜な夜な歴代の生物の先生が標本作りを行なっていると。 そして、その標本の中には行方不明になった生徒が解剖標本にされているという都市伝説的な話があった。 まさか、それがこの部屋なのたろうか? だが、準備室から伊織ちゃんや小夜子ちゃんを拉致するには、他の生徒や教師の目もあるので、そんなに長く移動させることは難しい。 ただ、標本室奥の隠し部屋ならば話は違う簡単に今の状況が作れてしまうだろう。 私がいろいろ考えを巡らせていると、肌色の手足の短いヒトイヌの一匹が目覚めた。 【仮説】 カバンから生首のように飛び出た解剖標本の私を見て、ビクッとした。 どうやら、見た目には目はなく見えているように思えないが、当の本人からは外の景色はよく見えているようだ。 私を見てビクついたのが、何よりの証拠だ。 そしてすぐ横で寝ているもう一匹のヒトイヌを見てビックリしていたが、すぐに自分の置かれた状況に気がついた。 自分の足が膝から下の足がない事、そして肘から下の腕のない事に慌てて、体を触ろうとしているが、触る事も満足には出来ずに絶望し、座り込み脱力し動かなくなってしまった。 そんな絶望した状況でも声は出せないでいた。 先生が肌色の包帯を巻く前に口に押し込んでいたマウスピースが原因だろう。 そんな絶望したヒトイヌの姿を見てていて、私はある仮説を思いついた。 私の着ている解剖標本スーツの内側に先ほどの肌色の包帯が仕込まれていたのではないかという事。 つまり、解剖標本スーツが体に融着して脱げなくなったのではなく、肌色の包帯が体に密着し包帯が私の体全体を覆ってしまい解剖標本スーツが脱げなくなったのではないかという事。 解剖標本スーツが脱げないと諦めていた私も先生の奥さん朱音さんも解剖標本スーツを脱いで元に戻れるかも知れないという希望が出てきた。 肌色の包帯は空気に触れていると、すぐに解けて互いを融着してしまうが、空気に触れていない時は特殊な標本液に長時間浸ける必要があったのかも知れない。 仮説をすぐに立証するのは難しいが、普通の人に戻る事を諦めていたが、少し希望が出てきた。 【二匹のヒトイヌ】 もう一匹のヒトイヌも目覚めたが、すぐに驚いているこちらも声は出せないがゼスチャーで驚いている事は見てとれた。 まず、自分のすぐ傍らにいる肌色の座ったマネキンにビックリし、体を捩った先には解剖標本がカバンから顔を出している。 慌ててその場から離れようとして、自分の手足が短い事に気づき絶望する。 しかし、すぐに何かに気がついた様で、座り込んで動かない自分と同じヒトイヌを頭を上下させて見ている。 そして、もう一匹のヒトイヌに近づいて行き、短い手足を精一杯伸ばして抱きついた。 座り込んでいたヒトイヌは一瞬ビクッとしたが、何かを感じたようで互いに抱きつく。 しばらくそうしていたが、少しして離れると抱きつきに行ったヒトイヌが短い手で、座り込んでいたヒトイヌの頭を撫でる仕草をした。 頭こそ撫でる事は出来なかったが、二匹は互いに再び抱き合った。 私は知っている。 いつも頑張り屋の伊織ちゃんを小夜子ちゃんが頭を撫でて褒めている事を。 その後、二匹のヒトイヌは短い手足で抱き合い、互いを慰め合うようにして横になると、動かなくなってしまった。 二匹は眠ってしまったのだろう、全く動かない。目が覚めると二匹のヒトイヌにとって、この悪夢が終わっていればいいのだが、おそらくそれは難しいだろう。 二匹のヒトイヌから寝息が聞こえ始めた時、先生が戻ってきた。 先生はヒトイヌには目もくれずに、私の頭をカバンの中へと押し込むと、カバンのファスナーを閉めて私を隠し部屋から持ち出した。 部屋を出た後、『カチッ』と冷たく扉を施錠する音が私の耳にはハッキリと聞こえた。 【再会】 私は先生のカバンに詰められて今日も解剖標本姿の朱音さんの待つ、先生の家へと連れて帰られる。 未だに、解剖標本でカバンに詰められての電車の移動は物凄く緊張する。 話す事はもちろん動く事は御法度だ。 たまに、私の入った大きな荷物の事を指摘する人がいるとドキドキが止まらず、いつも体が強張る。 だから、家についても体が上手く動かせなくて、すぐにカバンからは出られない。 どのみち、先生はカバンからは出してくれない。 先生がトイレや洗面所に行っているのを見計らって朱音さんがカバンのファスナーを開けてくれるので、私は私のタイミングでカバンから出る。 いつも、学校に行くわけではなく時には私専用のシリコンスーツが届いたので、朱音さんの娘という設定で買い物に出かける事もある。 私はダテメガネをして、マスクをして出かける。 ちなみに朱音さんも同じような風貌だ。 親子だからそこは問題ない。 その後しばらくは、ヒトイヌにされた伊織ちゃんと小夜子ちゃんにその後出会う事はなかった。 ある日、先生は大きなスーツケースを持って家に帰ってきた。 スーツケースを開くとそこには解剖標本の形にくり抜かれた発泡スチロールに詰められた腕が肘から下がなく、足は膝から下がない女性の解剖標本が現れた。 四肢の短い解剖標本はスーツケースから必死に逃げ出そうとしている様に見えた。 しかし、解剖標本の腰には太いベルトが巻かれて、しっかりとスーツケースに固定されている。 この短い手足では到底脱出は図れなくなっていた。 先生は開かれたスーツケースの真ん中の仕切りを外すと、そこにも手足の短い解剖標本が入っていた。 こちらも解剖標本の形に発泡スチロールがくり抜かれており、そこにすっぽりと収まっている。 太いベルトは腰の他に手足の4箇所に巻かれており、スーツケースの中で磔にされた状態になっていた。 私はすぐにこの手足の短い2体の解剖標本が、伊織ちゃんと小夜子ちゃんだと分かった。 【閉じ込め】 先生は解剖標本2体に声をかける。 「閉めるぞ」 解剖標本2体からの返事はなく、そのままスーツケースは閉じられた。 スーツケースの中では互いの顔の前に股がくる状態になっていた。 磔にされていた解剖標本の子がおそらくだが股を下の子に押し付け、また顔を下の子の股に押し付ける形となった。 互いが動くと刺激し合い、スーツケースからはくぐもった喘ぎ声が漏れ始める。 朱音さんも私も隙があれば、彼女たちを救出しようと思いお互いに顔を見合わせていた。 しかし、無情にも先生はスーツケースに鍵をかけると、先生の自室にスーツケースを持って行き、自室にも鍵をかけてしまった。 これでは先生の自室の鍵を食事か入浴中に奪っても、スーツケースの鍵のありかが分からなくなってしまった。 朱音さんも私も諦めざるを得なくなった。 明日は学校が休みなので、先生は自室で彼女たちに何かするつもりなのだろうか? 食事と入浴を終えると先生はいそいそと自室に引き篭もってしまった。 【シリコンスーツ】 明日まで先生は自室から出て来ない、そんな気が私も朱音さんもしていたのだが、意外にも早く出てきて寝室で3人いつものように寝る。 私も朱音さんも伊織ちゃんと小夜子ちゃんの事が気がかりで仕方がない。 私は先生が寝るタイミングを見計らって、トイレへ行くフリをして先生の自室へ彼女たちの様子を見に行くことにした。 おそらく、自室には鍵がかかっていて入る事は出来ない。 せめて、部屋の外から彼女たちの様子を伺えればとやって来た。 しかし、意外な事に先生の自室に鍵はかかってはいなかった。 念のため、周りを確認してから扉をゆっくり静かに開く。 真っ暗な部屋の奥に、人の様なものが二つ見える。 私は照明のスイッチを入れた。 重そうな机の脚にしっかりと結ばれたリードの先には首輪をつけられた手足の短い伊織ちゃんと小夜子ちゃんが居た。 彼女たちは犬のように伏せた状態で眠っている。 違和感を感じ近づいてみると、それはシリコンスーツを着せられた姿だった。 本人たちそっくりに作られたシリコンスーツだが、何処となく気持ち悪さが残る。 私は小声で名前を呼んでみた。 「鎌倉さん、鎌倉さん!」 なぜ、鎌倉伊織に声をかけたかと言うと、彼女の方が目覚めがいいと思ったから。 そして、苗字で呼んだのは、私はいつも彼女を見ていたが、彼女の方は私という存在を認識していないので苗字で声をかけた。 しかし、私の声に反応したのは夜野小夜子の方だった。 体を起こす際、自分の手足を見て愕然ととしているのが伝わってくる。 そして、手足の短くなった鎌倉伊織の姿を見ると、私を睨みつけるようにゆっくりとこちらを向いた。 シリコンスーツで顔は見えないが、中の彼女の怒っている顔が見える様な気がした。 口にはマウスピースを嵌められているので、話せない事は知っている。 何がどうとはハッキリとはいえないが、何か彼女から違和感を感じた。 私も同じように酷いに目に遭っている事を伝えようかとも考えたが、今の彼女に私の声は届きそうになかった。 夜野小夜子の威圧感に押されて、先生の自室を出た。 【違和感】 先生は休みだったが、自室に篭って彼女たちに何かしているようだった。 かと思えば、先生にしては珍しく外出をしたり忙しそうに動き回っていた。 先生が外出した時を狙い、昨夜の状況を朱音さんに伝えた。 ただ、私の違和感を伝えたところ、朱音さんからしっくりくる答えが返ってきた。 それは、シリコンスーツをそれぞれお互いのものを着せられているのではないかという事。 つまり、見かけは伊織ちゃんだが中身は小夜子ちゃんで、見た目は小夜子ちゃんだが、中身は伊織ちゃんといった具合。 声をかけて鎌倉伊織ちゃんを起こしたはずなのに、夜野小夜子ちゃんが起きてきた事。 背格好の似た2人が学校でヒトイヌにされた時、見分けがつかなかった。 その上から解剖標本スーツを着せられ、さらにシリコンスーツを着せるに当たって着せ間違えた可能性も否めない。 しかし、先生ならワザと互いのシリコンスーツを着せて、自分の姿を見せる事もするのではないかと勘繰ってしまう。 ただ、もう一つの違和感。 小夜子ちゃんが伊織ちゃんを見て怒りを露わにし、私を睨みつけ怒っている様に感じた事は、私の思い過ごしかも知れないので、朱音さんに伝える事はしなかった。 【隠し部屋】 週が明けた月曜日、私はいつものように先生のカバンに詰められて学校へ行く。 割れて使えなくなった標本ケースが昼過ぎに届く事を聞かされて、私の出番は昼からなので、カバンの中で待機させられると思っていたが違った。 隠し部屋へと連れていかれて、2人分の食事と飲み物を渡された。 私には意味が分からなかった。 私はそのまま隠し部屋に入れられると、先生は外から施錠して準備室へと戻って行ってしまった。 隠し部屋は中からは鍵が開けられない構造のため、外から施錠されると出られなくなる。 部屋の中には誰かいる気配がする。 照明を点けて私は驚いた。 そこには肌色のヒトイヌが二匹いた。 それは紛れもなく、伊織ちゃんと小夜子ちゃん。 私は彼女たちが目の前で肌色のヒトイヌにされているのをしっかりと見ていた。 先生が渡した2人分の食事と飲み物は彼女たちのものだった。 でも、なぜ? 朝、先生の部屋でカバンに詰められている時はすぐそばにシリコンスーツ姿の伊織ちゃんと小夜子ちゃんがいた。 首輪をつけられて、机の脚にリードで繋がれている姿をハッキリとこの目で見た。 2人をスーツケースに詰める事もなく、先生は私の入ったカバンだけを持って家を出たはず。 とにかく、考えても答えが出ない事は明白だったので、この部屋にヒトイヌ姿で監禁されていた伊織ちゃんと小夜子ちゃんに食事と飲み物を与えた。 昨日と先生が来ていたのだろう。 彼女たちの言葉を奪ったマウスピースは外されていた。 「ありがとうございます」 彼女たちは食事を与えてくれた私にお礼を言った。 そして、尋ねてきた。 「なぜ、そんな解剖標本の格好をしているんですか?」と。 私は彼女たちに全てを話した。 私は先生の元教え子で、あなた達のように先生のお手伝いをしていた事。 先生に恋をして、想いを伝えられずに卒業した事。 そして、先生と再会して恋が成就できると思い、先生に言われるがまま、解剖標本のモデルとなった事。 しかし、先生は結婚しており、解剖標本スーツも脱げなくなった。 私と同じように解剖標本スーツを脱げなくされた奥さんと先生と私の3人で今は暮らしている事まで話した。 話終えると私は元に戻れない事を改めて実感し、涙が溢れた。 伊織ちゃんも小夜子ちゃんも私の話をただただ口を開けて聞いているだけだった。 【シリコン人形】 1時間目の授業を終えた先生が、大きな荷物を持って隠し部屋に現れた。 大きな荷物の中身は解剖標本スーツ、そして伊織ちゃんと小夜子ちゃんそっくりのシリコンスーツ。 先生の自室で見たものと同じだった。 先生は私の手を引くと、隠し部屋を施錠し準備室へと戻る。 「標本ケースが予定より早く届いたんだ」 そう言って準備室へ戻ると、私を標本ケースに入れて着色した水でケース内を満たした。 私を標本ケースに閉じ込めると、先生はいそいそと隠し部屋へと戻っていった。 私は標本ケースの中で、彼女たちの身を案じることしか出来なかった。 でも、彼女たちの身の上に起こる事は想像がつく。 先生は準備室を出て行く時、言葉を封じるマウスピースと、肌色の包帯を手にしているのが見えたから。 彼女たちは今から言葉を奪われた肌色のヒトイヌとなり、解剖標本スーツを着せられた後、シリコン人形にされてしまう。 それからしばらくは何もない。 2時間目を終えるチャイムを聞き、3時間目を告げるチャイムか鳴った。 標本ケースの中も慣れたもので、だんだんと眠くなってくる。 うとうとし始めた時、準備室の、扉が開いた。 先生が戻ってきた。 台車を押し台車の上には段ボールが積まれている。 大きさから何が入っているかはすぐに分かった。 シリコン人形にされた伊織ちゃんと小夜子ちゃんだ。 先生が触れてもいない段ボールが揺れている事は彼女たちの存在を意味している。 先生は私の前で段ボールを開いた。 中には私の予想通り、伊織ちゃんと小夜子ちゃんが学校の制服を着せられて入っていた。 当然のように腕や脚は短いまま。 大きめの段ボールの中で、動物の様な言葉にならない声をあげて蠢いていた。 先生は段ボールの中を覗きながら、腕を組んで何か思案している。 彼女たちに何かしようとしているに違いないなかった。 先生はおもむろに窓の方へと歩き出した。 そして、窓を開けると下を覗き込む。 辺りを見渡すようにして、窓を閉めてウンと頷いた。 段ボールから伊織ちゃんを出す。 必死に逃げようとし短い手足をバタバタさせるが、先生にすぐに捕まってしまった。 そして、伊織ちゃんのスカートを捲り上げて、茶巾絞りにした。 スカートで視界が奪われた伊織ちゃんが抵抗できるのは短い足だけだが、それを必死に動かしたところで先生への抵抗にも何もならなかった。 小夜子ちゃんも同じように、段ボールから出されて茶巾絞りにされる。 こちらも伊織ちゃん同様、抵抗を試みたが無駄に終わった。 先生は2人を段ボールの中へ戻すと、封をして台車こど準備室の奥へと追いやった。 そして、先生は準備室を出て施錠していなくなった。 【植栽】 先生がいなくなった後も部屋の奥へと、追いやられた段ボールからはゴソゴソと音がしていたが、しばらくすると音が止んだ。 彼女たちも疲れて寝てしまったのだろうか。 何もない静寂の中、ゆっくりと時間が流れる。 また、私はウトウトし始めた。 こういう時先生はよく戻ってくるのだがそれもない。 今日は妙に体が重く眠たい、私は熟睡していた。 どれくらい時間が経っただろう。 気がつくと私は標本ケースから出されていた。 しかも、シリコンスーツまで着ている。 驚いている私に声をかけてきたのは、朱音さん? 「え、なんで朱音さんがここに?」 「あの人に車で学校へすぐに迎えにくる様に言われて慌てて来たの、あなたのシリコンスーツも必要だからと言われて持って来たの」 「そして、この部屋の標本ケースの中にあなたがいるからシリコンスーツと服を着せるように言われたの」 私は部屋の奥に追いやられていた段ボールを確認した。 “無くなっている“ 私が眠っている間に先生がどこかへ持っていた事は明白、でも何処へ。 私は先生の行動を思い返して、準備室の窓を開けて下を見た。 今は使われていない花壇に、紺色の巨大な花の様なものが見える。 “間違いない、茶巾絞りにされた伊織ちゃんと小夜子ちゃんだ“ 彼女たちは下半身を土に埋められて、上半身は茶巾絞りで花の様に見せられている。 実際、この花を見る生徒はいないだろう。 私は彼女たちを助けに向かうために準備室の扉を開けた。 そこには先生が立っていた。 【解明】 先生の圧に負けて、私も朱音さんも先生に従い車へ向かう。 途中、花壇が見え、下半身が完全に埋まっている彼女たちが見えた。 そんな彼女たちを取り囲むようにガラの悪そうな生徒たちがいた。 “ごめん何もしてあげられなくて“ 私は彼女たちに心の中で謝罪し、車に乗り込んだ。 ガラの悪そうな生徒を追い払うように数人の教師が現れたのを見て、私は少し安心した。 車はゆっくりと走り出した。 そう言えば、学校に伊織ちゃんも小夜子ちゃんも居た訳だから、家にいた手足の短い伊織ちゃんと小夜子ちゃんの中身は一体誰だったんだろう。 私の中で謎だけが残った。 しかし、その謎は車内で流していたテレビのニュースで知ることとなる。 同じ高校に通う女子高校生2人鎌倉伊織さんと夜野小夜子さんが行方不明となり、その数日後には母親の鎌倉詩織さんと夜野香夜子さんも行方不明になったというニュースだった。 つまり、家にいる2人は彼女たちの母親だったのだ。 私の違和感の原因が分かった気がした。 あの夜、2人が心配になり先生の自室に忍び込んだ夜、「鎌倉さん」と声をかけて起きたのは鎌倉詩織さんだった。 詩織さんはそばで寝ている娘の伊織ちゃんの手足が短いのを見て、私に敵意を剥き出しにして来たのだと理解した。 でも、なぜ?先生は2人の母親までヒトイヌにしたのか? 私の中で一つは解決したが、また新たな疑問が生まれてきた。 【先生の過去】 私は先生に直接、聞いてみる事にした。 2人の母親までヒトイヌにした経緯を。 正直、答えて貰えるとは思っていなかった。 先生は車を運転しながら、話し始めた……… 桃野詩織先輩と梨田香夜子先輩は、私の高校の生物部の2つ上の先輩だった。 彼女たちは当時、体も小さくひ弱だった私の事をよく実験や研究と称してイジメてきた。 私も抵抗はしたが、いざとなると女性を盾に自分たちのやる事を正当化する彼女たちが許せなかった。 イヌなどの四足歩行動物の気持ちになってみる体験学習と称して、私の手足を折り畳みラップで固定し、ヒトイヌ呼ばわりし首輪をつけて連れ回された。 また、ある時は人は植物のように土に植えれば成長するのかなどと言って、花壇に私の下半身を埋めたりした。 私はそんな彼女たちを許す事が出来なかったと同時に、女性に対して負の感情しか抱けなくなってしまった。 ………と、淡々と話す先生の雰囲気はどこかいつもと違った。 女性に対する負の感情が向けられたのが、つまり朱音さんであり、私。 そして、もしかしてと思った時、ニュース速報が入り女子高校生2人が無事保護のニュースが流れた。 “で、母親はどうなったんだ?“ 私の中に新たな疑問が生まれた。 てっきり、先生の話しからヒトイヌにして花壇に埋まっていたのは、母親たちだと私は思っていたが、そうではないようだ。 ニュース速報のタイミングからしても、花壇に埋まっていたのは娘の方だろう。 その時、車のトランクから妙な音が聞こえた。 【温泉】 私の後ろのトランクから時折、妙な音がする。 “載っているのだろか?この車に、でも先生はいつ母親たちを車に積み込んだのだろうか?“ 今日の朝を思い返してみる。 そう言えば、私寝てた。 私はカバンに詰められた後、電車でいつも緊張するので、眠ってやり過ごそうとしたんだった。 だから、例えば例のスーツケースに母親2人を詰めて予め車に積んで置く。 そして、私と先生を学校へ朱音さんが車で送り届けたとすれば、今の状況が創り出せる。 私の疑問は解決したが、先生が運転する車はどんどん山奥へと入っていった。 到着した所は秘境とも呼べそうな俗世間を離れた旅館。 趣がありいい感じの旅館だ。 ここは携帯の電波も入らず、テレビもなさそうだと思った。 私の思ったとおり、玄関から客室、客室の中もテレビは一つも置いていない。 この旅館では俗世間を離れて、ゆっくりと自然を満喫して頂けるように配慮していると、客室のテーブルの上に旅館の案内の中にあった。 客室には露天風呂があり、いつでも時間を気にせずに温泉を楽しめるようになっていた。 旅館に入ったのは、私たち3人だけ。 車のトランクにおそらく載っていると思われる母親たちはそのままになっていた。 せっかくだからと、朱音さんは私を温泉に誘う。 肌には直接温泉を感じる事が出来ないが、せめて雰囲気だけでもという事で2人で入る。 客室に一つずつ温泉がついているので、解剖標本の姿になって2人で入る。 お湯が間接的だが体を温めてくれて、気持ちいい。 これが裸で入れたら気持ちいいいのだが、私たちはそれを奪われてしまっている。 それでも温泉を味わっていたい、そう思い体や顔に湯をかけながら、温泉を全身で楽しんだ。 部屋で待っていた先生が、立ち上がり私たちのところへ来た。 「ちょっと、出かけてくる」 そう言い残すと、部屋を出て行ってしまった。 怒ってしまったのか?それとも母親たちを処分しに出かけたのかは分からないが、旅館の玄関の方で車のエンジン音がし、程なくして車のエンジン音は遠のいていった。 【解放】 自然の中で鳥のさえずりを聴きながらの温泉は最高だった。 そんな私の体に異変が。 ここ最近では味わった事のない感覚。 私の体から解剖標本スーツが剥がれるような感覚と、ともに素肌に温泉が触れているのが分かる。 朱音さんにも同じ事が起こっているらしく、朱音さんは自分の体をジッと見ていた。 温泉の成分が良かったのだろう。 肌から解剖標本スーツが剥がれていくのがはっきりと分かるようになってきた。 久しぶりの肌の感覚に頭がついていけていない感じもする。 朱音さんと私は互いに顔を見合わせてウンと頷いた。 2人で湯舟の中で抱き合った。 しかし、あまりのんびりはしていられない。 先生がいつ戻ってくるか、分からないからだ。 急いで全身に温泉を染み渡らせて肌との融着を剥がしていく。 剥がし終えると今度は、互いの背中の隠されたファスナーを朱音さんのカバンにあったカッターを使ってファスナーを下ろせるようにした。 後は互いのファスナーを開く。 私は全身で自然を感じながら、解剖標本スーツからの解放を喜んだ。 朱音さんも長きに渡り、解剖標本スーツに閉じ込められていたので、この解放感はひとしおだろう。 お互い一緒に居たのに顔も合わせた事がなかった。 なんだかお互い恥ずかしくて挨拶をした。 朱音さんはかなりの美人で正直驚いた。 こんな人が解剖標本スーツの中に閉じ込められているなんて、勿体無さ過ぎるとさえ思った。 朱音さんは私の事を見て可愛いと言ってくれて抱きしめてくれた。 その時、エンジン音が旅館に近づいてきた。 私と朱音さんは慌てて湯船から出ると、シリコンスーツを手にすると足を通す。 シリコンスーツ内は解剖標本スーツに合わせて凸凹していて少し気持ちが悪い。 互いにシリコンスーツを着終えて、旅館の浴衣を羽織った。 朱音さんは湯舟の周りに脱ぎ捨てた解剖標本スーツを回収し、自分の大きなカバンに詰めると押入れに放り込んだ。 その瞬間、先生が部屋に戻ってきた。 間一髪のところでハラハラした。 朱音さんの隠した荷物がすぐに見つかると思ったがそうはならなかった。 【帰路】 先生はひどく疲れた様子で、テーブルの上に車の鍵を置くと、畳に横たわった。 「温泉気持ち良かったわよ」 朱音さんが声をかけるが、反応が薄い。 そのまま先生は寝息を立て始めた。 朱音さんはスッと車の鍵を奪うと、私に部屋を出るように手振りで合図する。 私たちは着替えの入ったカバンを手にすると、急いで車へと向かう。 そして、シリコンスーツの上に浴衣を羽織ったまま、車を出発させた。 「これからどうするですか?」 私の質問に朱音さんは車を走らせながら言った。 「もう少し旅館から離れた所まで行ったら、シリコンスーツを脱いで着替えましょう」 私は頷いた。 駐車場出来るスペースを見つけて、そこで着替える。 久しぶりに素肌に着ける下着や服が新鮮で、解剖標本スーツに閉じ込められていた事を思い返すと涙が出てきた。 「もう大丈夫だから」 朱音さんはきっと私より長い間、辛い思いをしていたのに、私の頭をポンポンして慰めてくれた。 再び車に乗り込み走り出す。 ここから先はクネクネの山道が続く。 車が左右のカーブを曲がる度に、トランクで物音がする。 そして、耳を澄ますと人の声の様なものも聞こえる。 トランクにまだ母親たちが詰められたスーツケースがある。 往きの後部座席だとトランクの音もよく聞こえたが、助手席だと聞こえづらい。 私が頻繁に後ろを気にしているので、朱音さんも気づいたようで、「後で確認しましょうと言って」山道を下って行った。 人がいない公園を選んで車を停める。 トランクを開けると母親2人の入ったスーツケースとスコップが入っていた。 どうやら、先生はこの2人を旅館近くの山林に埋めようとしたみたいだったが、適当な場所が見つからなかったのだろう。 朱音さんはスーツケースを閉め、そしてトランクも閉めた。 再び車に乗ると走り出す。 「あの2人どうするんですか?」 私の問いに朱音さんが答える。 「もともとはあの2人が原因で彼はあの様になってしまった事は事実」 朱音さんが語気を強めて言う。 「私はあの2人を許せない、彼が歪んでしまった結果、私も咲ちゃんも酷い目にあったのだから、あの2人にはそれ相応の罰を受けて貰うつもり」 アクセルが強く踏まれ、朱音さんが怒っている事が伝わってきた。 家に近づいて来た時、朱音さんが「家に少し寄るから車に乗ってて」と。 朱音さんは家に入り、少しすると荷物を持って出てきた。 それを後部座席へ放り込むと再び車は走り出した。 【罰】 家からしばらく走って着いた場所は、街から少し離れた場所にある別荘。 私と朱音さんは力を合わせてトランクから、スーツケースを下ろすと、それを別荘の一室に運び込む。 そして、私たちは部屋を出た。 数十分後、スーツケースの運び込まれた部屋の扉が開く。 ガッチリとした体型に大きなイチモツをぶら下げた裸の2人が部屋に入ってきた。 背の高いマッチョがスーツケースを開き、固定されたベルトを外していく。 発泡スチロールの型にしっかりと収まっていて抜けられないが、必死に逃げようとする互いの娘のシリコンスーツを着た2人の母親。 しかし、短い手足で出来ることなど、たかが知れている。 伊織のシリコンスーツを着た夜野香夜子はベッドの上に、小夜子のシリコンスーツを着た鎌倉詩織はベッドの下でそれぞれ仰向けに寝かされる。 そして、マッチョのガッチリとした肉体が覆い被さり、スーツから彼女たちの秘部まで直通の穴に大きなイチモツが挿し込まれた。 マウスピースの詰められた口は言葉を発せない。 言葉にならない声がシリコンスーツの2人から漏れ始める。 挿し込まれたイチモツはどんどん動きを速めていく。 短い手足をバタバタさせて、気持ちよくなり暴れ回るが、マッチョのガッチリした肉体に押し潰される形で身動きが出来なくなる。 「うっうーうう!」 大きな声を上げてベッドの上の夜野香夜子が逝ってしまったようだ。 それに続くようにベッドの下でも快楽の声を上げ始める。 ベッドの上の夜野香夜子は体を捩って、その様子を見ようとする。 彼女は自分の娘が犯されないように懇願するように、逝った時よりも大きな声を上げた。 しかし、下のマッチョは腰の動きを速める。 香夜子目線では自分の娘の小夜子が自分の前で犯されている。 また、詩織目線では自分が犯されている姿を娘の伊織に見られている。 互いに背徳感の中、犯され続けた。 【罰は続くどこまでも】 香夜子も詩織も犯され続けて、頭が朦朧としているがマッチョのイチモツは始めと全く変わりない。 意識がかろうじてある2人にまたも大きなイチモツが突き立てられ、ピストン運動が始まる。 香夜子も詩織も抵抗する力も残っていない。 ただ人形のように犯されては、少し声をあげるだけになっていた。 首を振り何か言葉にならない声を出している。 “もうやめて!“と言っているのだろうということは、見た感じだけでも伝わってくる。 それでもマッチョはやめない。 そして、ついに香夜子も詩織も意識が飛んで動かなくなり、気絶と同時に失禁してしまった。 今まで一言も言葉を発しなかったマッチョが言葉を発した。 「思ったよりなかなか大変だったわね」 「そうですね、ところで暑いのでこれ、脱ぎたいです」 「いいわよ、背中向けて」 背の低いマッチョが背の高いマッチョに背を向けると筋肉に埋もれているファスナーを下ろす。 「私のもお願い」 今度は背の高いマッチョが背の低いマッチョに背中を向けた。 「あれ、この辺に、あったあった」 背の高いマッチョの背中が大きく開かれる。 同時にマッチョから顔を出したのは、朱音さんと私。 当然、背の低いマッチョは私だ。 着ぐるみだから大きなイチモツは元気がなくなる事なく、犯し続ける事ができたのだ。 このマッチョスーツは朱音さんが私と2人の時に楽しむために互いのものを購入していたが、まさかこんな形で使う事になるとは思わなかったらしい。 朱音さんはふざけて「咲ちゃん、私に犯されてみない、癖になりそう」と不敵な笑みで近寄ってきた。 「もう、朱音さん!」と返したが内心朱音さんならいいかもと思っていた。 【返却】 さて、気絶した2人をどうするかだが、朱音さんには始めから考えがあった様で手際よく彼女たちに用意してあったガスマスクを被せる。 そして、小さめの布団圧縮袋に1人ずつ詰めて圧縮袋の入口部分は接着剤でしっかりと接着してから圧縮した。 ガスマスクから伸びるホースは、圧縮袋の外へ出して、これで呼吸は確保されるので大丈夫。 これを黒いゴミ袋へ詰めて車へ積み込む。 そして、鎌倉さん宅、夜野さん宅へ配達し家の前に置いて帰った。 ただ、夜野さんに関してはマンションだったので、私たちが引き上げる前に近所の人に見つかり大騒ぎになっていた。 鎌倉さんも戸建なので、近所で話題になり、どちらの家族も引越しを余儀なくされた。 一方、先生は鎌倉伊織、夜野小夜子の証言から警察の捜査の手がまわり、拉致、監禁容疑で逮捕されていた。 朱音さんは先生と離婚し、今は私と二人暮らしをしている。 朱音さん曰く、私は妹の様で可愛いらしい。 一つ疑問が残った先生は解剖標本スーツなどいろいろなものを作っていたが、一教師にそれだけの稼ぎがあるとは到底思えなかった。 その疑問に朱音さんが答えてくれた。 「私、お嬢様なの!」 私はこのお嬢様についていく事にした。 完
Comments
こんにちは。好評なので続けたいですが、ネタ集めが大変です。何かアドバイスあればお願いします。
ごむらば
2021-11-22 04:31:29 +0000 UTC