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ごむらば
ごむらば

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ゴムの塊

真っ暗な街灯も少ない公園を足早に帰路を急いでいた。 もう少し行けば秘密の駐車スペースがある。 職場には電車とバスでの通勤を請求し、職場近くに駐車違反を取締られない俺だけの駐車スペースを見つけたので、会社からは交通費を多くせしめている。 昼間でも利用者の少ない公園内にあるステンレス製の分別ゴミ箱の前を通った時だった。 ゴミ箱から音がした、正確にはゴミ箱の中から。 車へと足早に向かっていたので、一度は通り過ぎた。 ゴミ箱の中の事を考えながら、歩いていてやはり気になったので戻ってみた。 ステンレス製のゴミ箱を軽く蹴ってみる。 『ガサッ、ガサガサ』 やはり、音がする。 缶やペットボトルの方ではなく、燃えるゴミの方から。 ゴミ箱の回収用の扉を開けて中を覗き込む。 ステンレス製の上側だけ開放になった箱には、いろいろなゴミに混じって、黒い大きめのゴミ袋が捨ててあった。 近くに落ちていた木の棒でその黒いゴミ袋を突いてみる。 『ガサッ、ガサガサ』 先ほどと同じ音を立ててゴミ袋が少しだけ動いた。 “どうしよう?犬か猫が捨てられているのか?“ とも考えたが、犬や猫ならきっと鳴き声を上げるだろう。 迷ったものの気になったので、他のゴミで汚れたその黒いゴミ袋を引っ張り出し、ゴミ箱は元に戻した。 取り出したゴミ袋はやはり動いている。 団子結びになってる黒いゴミ袋を破って中を確認する。 しかし、出て来たのは、同じ様な黒いゴミ袋。 もう一枚のゴミ袋を破ろうとした時、人が歩いてくる気配がした。 俺は慌ててゴミ袋を担ぐと、車へと急いだ。 ゴミ袋は見た目以上にかなりの重さがあった。 “一体何が入っているんだ?美女でも入っているのか?それなら嬉しいが“ そんな事を考えながら、助手席にゴミ袋を放り込むと急いで車を発進させた。 移動中もゴミ袋は時々動いていた。 借りているシャッター付きの駐車場に着いた。 駐車場内は車以外にもちょっとしたものを置いて置けるスペースを有している。 昨今のアウトドアブームの影響があるのだろうか。 都心部を離れた郊外のため、広くても駐車スペースの賃料は格安だ。 駐車場のシャッターを閉めてから、ゴミ袋を車外で確認する。 また、団子結びになったゴミ袋を破って開けると出て来たのは、透明のチューブが飛び出た黒い卵のようなモノ。 なんとも奇妙な物体。 卵のようなモノに恐る恐る触れてみる。 触れた感触はゴム、風船のような感触だった。 少し熱も感じる。 人が入っているのだろうか。 風船の口のところが結束バンドで縛られて、そこからは透明のチューブが飛び出している。 そのチューブの先を指で塞いでみる。 指の腹がチューブに吸われる。 そして、黒いゴム卵が震え出した。 チューブの先を塞ぐのを止める。 チューブを塞いだ後は風切り音が聞こえるほど、荒く呼吸しているが声などは一切聞こえてこない。 どうやらこれが呼吸口みたいだが。 “さて、どうするか“ 取り敢えず、自宅へ運ぼうと思うが、こんなモノを抱えて歩いているところを誰かに見られたら怪しい人に見られてしまう。 少し考えて俺は家に持ち帰る手段を思いついたので、この黒いゴム卵を車の後部座席に置くと自宅へ一旦戻った。 自宅に戻り、しばらく使っていないスーツケースを探す。 スーツケースを見つけて、リビングに引っ張り出し、中に詰めた不用品を取り出しにかかるが、時間がかかりそうだ。 黒いゴム卵は自力では動けないので焦ることはない。 テレビをつけてから、喉の渇きを潤す。 そして、テレビから流れるニュースを聞きながら、スーツケースの中を片付け始めた時だった。 連続誘拐犯が捕まったというニュース。 犯人は誘拐した若い女性たちを土下座したような状態で拘束して、何重にも風船に閉じ込めた上、ゴミ袋に入れて県内のゴミ箱に捨てたと供述しているらしい。 中には見つかったものの、死亡した女性もいると報道されていた。 まだ、見つかっていない女性もあと3人いるらしく、女性たちの写真も公開されているが、どれもかなりの美人だった。

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これは完全版を早く読ませて頂きたい! 気になる!


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