お持ち帰り【それからの2人】
Added 2021-12-10 15:15:12 +0000 UTC亜里沙はあれからあの店で人形になる仕事は辞めてしまった。 土曜の朝、俺はテレビを見ながら朝食を食べている。 ガラステーブルに置いたコーヒーカップが微動している。 地震ではない。 テーブルが揺れているだけだ。 朝食を食べ終えたので、食器を片付けてチャンネルを変えようとして、間違えて違うリモコンのボタンを押した。 途端にテーブルは激しく揺れ出す。 俺はそれをテレビよりも興味深く眺める。 テーブルはただただ震え続ける。 そして、震え始めて2分も経たないうちに、大きくビクッと震えた後、激しい動きは収まったが、微動は未だ続いており、部屋には俺とは違う荒々しい息遣いが聞こえる。 週末になると決まって俺の家には家具が一つ増える。 今週はガラステーブル。 昨夜俺が作った力作だ。 材料は 固定金具のついたガラスの天板、 テーブルの脚となる鉄製フレーム、 銀色の粘着テープ、 業務用ラップ、 ラバースーツ(一体型でマスクは呼吸は鼻のみ、上と下の口にはコンドームのついたもの)、 言葉を発っせなくなる口枷、 リモコンバイブ、 そして、若槻亜里沙。 作り方は 亜里沙にラバースーツを着せてから、上と下の口にそれぞれ口枷とリモコンバイブを挿入する。 それが終わると亜里沙を仰向けにし、鉄製フレームを業務用ラップでしっかりと固定していく。 固定が甘いとテーブルになった時の品質が悪くなるので、容赦なくギチギチに巻いていく。 次に、銀色の粘着テープを巻いていく。 この時求められるのはギチギチに巻く事よりも、丁寧に美しく巻いていくのがポイント。 綺麗に銀色の粘着テープを巻くことができれば、最後にガラスの天板を取り付けて完成となる。 バイブ使用時は、ガラスの天板を乗せたままでいいのだが、奉仕モードや性交モードの時はガラスの天板を外さなければ、ガラス天板がテーブルを支える脚より長いので使用できない。 まずは奉仕モードから説明すると、天板を取り除いてから、口枷も取り除いてできた穴へと、俺のペニスを差し込む。 すると、優しく奉仕が始まる。 ラバー越しだがなかなかの気持ち良さを得られる。 ただ、長時間差し込み続けると、苦しそうな息遣いと嗚咽が始まったら、一旦引き抜くことも必要となる。 そのまま、俺自身が気持ちよく欲望を抑えきれなくなった時は、テーブルの反対側に回り、バイブを引き抜く。 今までは声は一切漏れていなかったが、口枷を外した状態で引き抜くと少し声が漏れる。 バイブを引き抜いた穴に俺自身の欲求を満たすだけにペニスを差し込む。 口枷の外されたテーブルはくぐもった声を上げて震え出す。 「あっあああぁぁぁん、いい」 物言わぬガラステーブルから喘ぎ声が漏れる。 「水木くん、凄くいい、もっともっときて!」 腰を振り続ける俺。 「凄くいい、あっダメ、逝っちゃいそう、ダメ、逝く、逝く、逝く、いっちゃうぅぅぅぅ!」 テーブルは大きく跳ねると静かになった。 俺はテーブルに話し掛ける。 「どうする?」 返事がない時は亜里沙はこのまま物でいたいという意思表示という事。 なんらかの言葉が返ってきたら、人に戻りたいという事。 何も返事がなかったので、上の口に口枷を、下の口にはバイブをそれぞれ挿入して、それらが外れないように銀色の粘着テープで封をする。 再びテレビを見る。 これまでと全く変わらない日常、しかし変わった事もある。 それは恋人ができた事。 そして、家には週末限定で生きた家具が増えた事。 「さて、来週はどんな家具にしようかな?」 完