【物】との同棲
Added 2022-05-06 15:00:00 +0000 UTCソファーなどの家具のレンタルをする会社で働く男性の話。傷んだソファーは回収され修繕しレンタルされる。そんなソファーの中身が意外なものだった事に気づいてしまった男性は…… 。 人間家具 中身女性 ウエットスーツ ラバースーツ ストッキング 重ね着 病院前にあるバス待ちの革張りの3〜4人掛けソファー。 バス待ちの客が腰掛けバスを待つ光景を目にしていた。 ソファーが置かれているところに屋根はあるが、風の強い時は雨が吹き込み濡れていることがある。 俺はそれを見ると拭き取るようにしている。 俺の仕事は病院にソファーのレンタルをしている会社に勤めている。 人の出入りが多く、腰掛ける機会の多い病院ではソファーは傷みやすくレンタルし、入替える方が経済的ということで利用している病院も多い。 定期的に病院に訪問してはソファーを入替えるのが俺の仕事だ。 回収してきたソファーは傷んだ箇所を修繕し、またレンタルする。 この日もいつものようにソファーの入替えに病院を訪問しソファーを回収してきた。 しかし、俺には腑に落ちないことが一つだけあった。 昨日、納入したにも関わらず今日回収を命じられたソファーがあったのだ。 その他のソファーはかなりの月日が経っているので納得はできた。 間違いではないか会社に確認したが、間違いないということだったので、専用のハンドリフトでそれらのソファーを回収した。 トラックに積み込んで、会社へ向けて走り出したが、ソファーの回収にどうも納得のいかない俺はあれこれ考えを巡らせていた。 そのせいで、飛び出す子供に気付くのが遅れて、慌てて急ブレーキを踏んだ。 幸い急ブレーキが間に合い、飛び出した子供はトラックの前を通り過ぎて何事も無かったように走り去ってしまった。 肝を冷やした俺は左右を確認した後、トラックを再び走らせる。 しかし、すぐにある事を思い出し広い駐車場のあるホームセンターにトラックを停めた。 トラックを降りると荷台へと向かう。 トラックのコンテナを開けて呟く「やっぱり!」 以前も今日と同じように子供が飛び出してきて、急ブレーキをかけた。 そのまま会社へ戻ると、ソファーが入り乱れた状態になっており、急ブレーキ後のトラックの走行の振動でソファーをあちらこちらが酷く損傷させてしまった。 このまま帰ると、またソファーを損傷しかねない。 コンテナへ乗り込むとソファーをきれいに並べ直していく。 そして、最後に回収が納得出来ないソファーを持ち上げようとするが、持ち上がらない。 同じ3人掛けのソファーは簡単に持ち上がり、きれいに並べ終えている。 トラックのコンテナに載せる時はハンドリフトで持ち上げて移動し、トラックに付いているリフトで上げて積み込む為、俺は殆ど力を使っていない。 だが、思い返せばハンドリフトでの移動の際、他のソファーよりも力を込めたような気がする。 動かせないソファと対峙し、腕組みをして悩む。 一体このソファーは他のソファーと何が違うのだろうか? 他のソファーと見比べてみるが大きさに遜色ない。 なのに重い。 材質が違うのかと思いソファーに座って比べてみる。 座り心地はさほど変わらないが、少し動かせないソファーの方がしっかりとしている。 肌触りもさほど変わらない。 “ ん!“ 動かせないソファーは温かい。 しかもハッキリと分かるほど。 何か電気で温めることが出来るのかと思いコードを探すが見つからないし、スイッチも見当たらない。 静まり返るコンテナの中で、自分ではない呼吸音が聞こえてくる。 それも一つではない。 “いち“ “に“ “さん“ 心の中で数えた。 確かに複数の呼吸音が聞こえる。 耳を澄まして呼吸音の発生源を探す。 動かせないソファーの背面からその音はしている。 その音に耳を近づける。 間違いない音はココから出ている。 複数の小さな穴から呼吸音がしていた。 それは3人掛けソファーの窪みで仕切られた3つそれぞれから。 “この中に人が入っているのか?“ 俺はドキドキし始めていた。 人が入っているのなら、翌日に回収命令があったのも肯ける。 それより誰が入っているのか? 会社の人間が入っているのか? 俺の知っている人間なのか? 俺の予測だが、ソファーの大きさからすると、中に入っているの女性だろう。 そんな事を考え始めると、興奮が増してきた。 俺はコンテナから降りると、一旦コンテナを閉めてから運転席へ乗り込む。 そしてトラックを広い駐車場の端に停めてエンジンを切った。 再びコンテナへと戻ると、工具を準備する。 ソファーとソファーの間に指を突っ込む。 “あった!“通常のソファーと同じくこの3人掛けソファーにも、革のクッション部分をソファーのベースに取り付ける金具を見つけた。 ソファーとソファーの間に数カ所ある金具を外していく。 入社してから経験の長い俺はソファーの簡単なメンテナンスぐらいならできる。 それに構造も把握している。 準備した工具も簡単な補修なら出来るように携帯しているもの。 固定している金具を全て取り外し、革のクッション部分をコンテナ内に並べた。 クッションにしては重く人が入っていることは間違いなさそうだ。 並べた細長い革のクッションが3つ。 到底、人には見えないが、確かにこの中に人が閉じ込められている。 しかし、ここからが問題。 クッション部分をバラした経験はない。 革のクッションは四方をしっかりと縫製されている。 “どうしたものか“ カッターで革を切り裂こうかと考えたが、中の人を傷つけかねない。 安全第一でいくと、縫製部分を解いていくしかなさそうだが。 縫製に使われている糸はかなり頑丈なもので、カッターで切っていくにもかなりの時間がかかりそうだ。 いろいろと思案しながら、革のクッションを眺める。 その間も革のクッションたちはピクリとも動かない。 「地道にいくか」ポツリと呟き天を仰ぐ。 そして、縫製部分の解体に取り掛かかろうとした部分を見て気づいた。 革のクッションの長辺部分の縫製が左右で微妙に違う事に。 その他の三辺を縫製している糸は頑丈そうだが、一辺だけは見た目は似ているが、切ってみると明らかに違い、簡単に切ることが出来た。 「ココか!」俺の手は縫製の糸をどんどん切っていく。 あっという間に、縫製の糸を解いた。 革のクッションが開かれ中身が見えると共に熱気を帯びた空気が漏れ出す。 中に入っていたのは寝袋。 イモムシ状態で全身が黒い寝袋に覆われていて、中の人は確認できない。 顔の辺りから太いホースが出ており、先程呼吸音を確認した辺りに向かってホースの先は伸びていた。 寝袋の口の紐は中の人の首を縛る様な格好で結ばれていて簡単に脱がす事が出来ないようになっている。 強固に縛られた紐をようやく解いて、寝袋を脱がせていく。 ホースを辿って脱がせると顔ではなくガスマスクが出てきた。 ガスマスクの窓からは依然として顔は見えない。 体は寝袋から出してもイモムシ状態、黒いストッキングで全身が覆われていた。 ただ一つ進展はあった。 中の人のボディラインが露わになったこと。 細身で胸に大きな膨らみが2つある。 俺の予想した通り、中身は女性で間違いなさそうだ。 ストッキングのイモムシは、上半身に例えばストッキングの右足側を被せ、下半身に左足側を被せた状態になっている。 それを幾重にも重ねる事でクッション性が出ていたのではないかと思う。 ストッキングを脱がせ始めるが、かなりの枚数を着せられている。 カッターを使い、ストッキングの股の部分を引っ張りながら切り裂き、頭の天辺、つま先方向へ引っ張り脱がせる作業を繰り返す。 ブラック、グレー、ブラウン、ベージュ、ピンクといった順番でストッキングを脱がせていく。 これを数えきれないほど繰り返した時、ようやくピンク地の下にストッキングでないものが見えてきた。 ピンクのストッキングを脱がせる。 出てきたのはウエットスーツを着た女性。 海女さんを思わせる黒い光沢のあるウエットスーツを着ている。 頭にはフードを被っていて、フードは顔までも覆い隠している。 ただし、呼吸用に鼻と口のところにしっかりと穴が開いていた。 ウエットスーツはツーピースになっており、上は頭から被り、下はズボンのように履くタイプのものだ。 今まで動きのなかった中の女性だが、ここまでくれば自分で脱げるようで、ウエットスーツの女性は自らウエットスーツを脱ぎ始めた。 俺はそれをただただそれを見守る。 ウエットスーツの上半身を脱いで現れたのは、黒いラバーマスクを被ったラバースーツの女。 女はマスクだけを脱いだ。 長い茶髪が背中に広がり、キツめの香水と汗の混在した匂いが広がる。 マスクを脱いだ女性の第一声は「あれ?ここどこ?」だった。 彼女はおそらく回収され会社に戻ってきたとばかり思っていたのだろう。 そして俺の方へ振り向く。 「うわっ、なんでアンタがここにいるの?」 振り向いた女性は俺の同期の真莉だった。 「うわっ、真莉なんでお前がソファーに入ってるんだよ!」 驚いてる俺を見て真莉は状況を把握したようで「バレちゃったか」と呟いた。 真莉は自分の性癖を話し始めた。 拘束されて身動き取れない状態で【物】として扱われることに興奮を覚えることに目覚めた真莉。 ネットで見つけた同じ性癖を持った人が集まったオフ会で、今の会社を紹介してもらって入社したそうだ。 見た目はドSのイメージしかない真莉のギャプに驚いて、ただただ口を開けて話を聞いていた。 だが、あることが思い出された。 真莉は今、休みを取って温泉旅行に行っているはず、同期入社の里菜や奈緒それに数人の女子たちと共に。 なぜそんなことを思い出したかと言うと、俺は里菜に密かに思いを寄せていたから。 今回の温泉旅行メンバーに里菜も入っていることを事前に聞いていたから。 真莉がここにいると言うことは、ゴクリと生唾を飲んで横たわる革のクッションを見る。 この革のクッションの中にもしかすると、俺が思いを寄せている清純な里菜も入っている可能性があるのではないかと考えた。 そう考えると異常な興奮を覚えたが、それを真莉に気づかれないように必死に抑える。 俺が急に挙動不審になったことに気づいた真莉が詰め寄ってくる。 「もしかして、アンタ、この中に好きな女の子でも入っていると思っているんじゃない?」 俺の心理を見透かしたように詰め寄ってくる真莉。 「アンタの好きな女の子って誰?」 俺に急接近する真莉。 真莉はいつもの調子だが、格好が違う。 普段、俺と同じ様にツナギにスタッフジャンパーを羽織り、トラックに乗って走り回っている真莉のことをちゃんと見たことがなかった。 しかし、目の前には裸同然の薄いラバースーツに包まれた体は妖しい光沢を放ち、かなりエロい。 そんな真莉の大きな胸の谷間にどうしても目が行ってしまう。 真莉がこんなに女らしくエロい体つきをしていたのかと、今さら思い知らされる。 俺が大きな胸ばかり見ていることに気づいた真莉は俺の頭を叩くと、「変な目で見ないでよ、ジャンパー貸して」と。 急に女子になった。 スタッフジャンパーを脱いで真莉に渡す。 「話を戻すけど、アンタだれが好きなの?」 「いねぇよ」と俺は言い返したが、顔が真っ赤になっているようで、真莉の勢いは止まらない。 「誰誰?私? 里菜? 奈緒? 沙織?… 」 と、社内でもで可愛いと思われる女性の名前を次々に挙げていく。 それに答えることは俺はしなかったが、真莉はさらに俺に詰め寄る。 「白状してくれたら、協力してあげるよ」と真莉は少しニヤける。 俺は里菜への思いを知られまいと首を振った。 「つまんない!」真莉が吐き捨てるように言った。 しかし、俺の顔が異常に赤くなっているのを真莉は見逃していなかったようで、「どんな女性がタイプ?」としつこく聞いてくる。 里菜の事を想像しながら答える。 「可愛しくて、お前と違って女性らしい感じの子が理想かなぁ」 真莉は自分を批判されたことには全く反応せず、「じゃあ、里菜みたいな子?」と的確に言い当ててきた。 的確過ぎる言葉に思わず咳き込む。 「アンタのタイプは里菜かあ」と言って真莉は笑顔で俺の肩を叩いてくる。 「痛てぇよ」俺の言葉に真莉が肩を叩くのを止めた。 しばしの沈黙、真莉は何かを考えている。 俺には真莉が何を考えているのか、さっぱり分からない。 真莉がニヤリと笑い俺に聞いてきた。 「履き物、スリッパとかない?」 「運転席にあると思うけど」そう返すと、「すぐ取ってきて」と。 真莉の圧に押されて取りに行く。 戻るとコンテナの中では真莉が革のクッションに話しかけているように見えたが、俺の姿を見るとすぐにこちらへ近づいてきた。 スリッパを渡すと真莉がコンテナから降りてきた。 トラックのコンテナを閉めて、俺は運転席、真莉は助手席へ乗り込む。 「アンタの家ってここから近い?」 急な質問に驚きながらも、「まあ、近いかなぁ」と答える。 「じゃあ、向かって」と。 「はぁ?」と返すと「いいから!」 強い口調に押し切られてトラックを走らせる。 「乗せてもらって走るの久しぶりだなぁ」と真莉。 「さっきまで載ってたじゃん」と俺がボソリと言うと、「それはまた別!」 気の強い真莉とはよくぶつかるが、大抵真莉の圧に俺は負けてしまう。 しかし、何故かいつも突っ掛からずにはいられない気持ちになる。 沈黙の中トラックを走らせるが、ジャンパーの下から覗く真莉の下半身が気になって仕方がない。 真莉はウエットスーツを履いたままなのだが、ジャンパーの下から伸びる鈍く光沢のあるすらっと伸びた足が妙に艶かしい。 真莉の足もまともに見たことがなかったなぁと思い、チラチラ見ているうちに自宅に着いた。 「どうするんだ?」俺の問いに「降りて」と言って真莉が先にトラックを降りる。 俺も後を追ってトラックを降りる。 真莉はコンテナを開けながら、「箱台車あったよね」と聞かれて俺は頷く。 箱台車を用意していると「これを詰めて」と渡してきたのは1人掛けソファーの骨組み。 それを箱台車の底へと詰める。 次に真莉は革のクッションを箱台車に載せるように指示してくる。 一つだけならそれほど重くない革のクッションを箱台車に折り畳む形で優しく入れた。 「どうするんだ?」と俺が真莉に聞くと、真莉はコンテナを閉めて運転席へと乗り込む。 俺は慌てて台車を押して運転席へと走る。 トラックの窓を開けた真莉は、「その娘、まだまだソファーになりたいみたいよ、好きなように使ってあげて」と笑顔で言うとトラックで走り去ってしまった。 真莉のあまりの手際の良さにしばらく立ち尽くしてトラックを見送っていた。 トラックが見えなくなり、ようやく動き出す。 取り敢えず、台車を押して自宅へ。 自宅に入り、革のクッションと1人掛けソファーの骨組みを箱台車から降ろした。 革のクッションには社内の女の子の誰かが入っていると思うと取り扱いに困ってしまう。 しかし、折角なので座り心地を試してみようと思い、いそいそと1人掛けソファーの骨組みを組み立て始める。 程なくして出来上がった骨組みに革のクッションを固定していく。 完成した1人掛けソファーに早速、座ってみる。 1人の女性が、ソファーとして物として扱われ、革を挟んで俺と接していると思うと興奮してくる。 それと同時に物として扱われている女の子はいったいどんな気持ちなのだろうか? そんなことを考えながら、俺の手は革のソファー表面をあちらこちらを撫で回していた。 ソファーの中の女の子の体温が心地よく俺は知らぬ間に眠ってしまっていた。 気がつくと夕方近くになっていた。 ソファーに女の子を閉じ込めたまま、かなりの時間が経ってしまった。 革のクッションの後ろ側にある呼吸穴に耳を近づける。 「スースー」と寝ているような呼吸音が聞こえてきた。 革のクッションの中は気持ちいいのだろうか。 真莉を解体した時は完全拘束されて、中のクッション性も高いように思われた。 気持ち良く寝ているようなので今のうちに解体しようと考えて静かに作業を開始する。 何より中の女の子が誰なのか気になって仕方がない。 ソファーの骨組みから外し、床に優しく寝かせる。 真莉の時と同様に縫製の糸が頑丈ではない箇所を探して、糸を丁寧に切っていく。 要領を得ているので早く縫製を解く事が出来た。 ゆっくりとホースが伸びた寝袋を引き出す。 寝袋を脱がせ、ガスマスクを外す。 ストッキングで覆われた黒くて太いイモムシが目の前に横たわる。 寝袋を脱がせた時から気づいていた事だが、この子は真莉よりも太く胸も大きい。 しかし、巨乳もデブもうちの会社にはいない。 “一体中身は誰なんだろう?“ ストッキングのミイラとなった女の子の解体を続ける。 途中で気づいたことだが、真莉の時よりも明らかにストッキングの枚数が多い。 真莉の時は脱がせ終わっている枚数でも、感触的にはまだまだストッキングに包まれている。 そして、太いと思っていた体はいつの間にか細くなって、胸は少し小さくなっていた。 真莉の倍近いストッキングを脱がせ終わると、ようやくウエットスーツが出てきた。 真莉の時は自分でウエットスーツを脱いだ。 それは真莉が起きていたから。 しかし、目の前の女の子は未だ眠っている。 ウエットスーツを脱がせようとした時、さすがに女の子が目覚めた。 今の自分の状況がすぐには理解出来ないようで、体を起こしたが身動きしない。 しかし、すぐに理解したようで自分でウエットスーツを脱ぎ始める。 真莉と同じようにツーピースになったウエットスーツの上半身部分を脱いだ。 出てきたのはやはり、黒いマスクを被ったラバースーツの女の子。 だが、真莉の時とは明らかに反応が違う。 穴が全く開いていないマスクを被ったまま、俺の部屋の中を見渡している。 どうやら見えているようだ。 そして、俺の顔を見るとビクッとして背中を見せた。 俺に向けた背中は小さく震えている。 俺のことが怖いのかとも思ったが、またこちらへゆっくりと振り返る。 「あのー、なんで私ここに?」 くぐもっているが可愛い声。 「えーっと、どう説明すればいいかなぁ」 俺は頭を掻きながら、どう説明すれば俺の部屋で2人きりのこの状況を理解してもらえるか考えるが、言葉が出てこない。 「うーん、真莉に言われるままにした結果、こうなったというか、なんというか… 」 自分でもかなりの歯切れの悪さにモヤモヤする。 しかし、女の子は「真莉が絡んでるのね」と言って何か分かったようにウンウンと頷いている。 「あのー、多分俺や真莉と同じ会社の子だとは思うんだけど」と言った時何かを思い出したように女の子は動き出した。 先ほど脱いだばかりのウエットスーツを着ようとする。 しかし、滑りが悪く着ることが出来ず、俺の目の前でパタパタしている。 それを見かねた俺はウエットスーツを着るのを手伝う。 しかし、やはり上手く着ることが出来ない。 潤滑剤的なものが必要だなぁと考えていた俺とは逆に今度は女の子が諦めたようでウエットスーツを着るのを諦めた。 一転、正座して俺と向き合う。 何か意を決したような雰囲気を醸し出している。 そして、ラバーマスクに手をかけた。 マスクの顎の部分から白い肌が見える。 ドキドキしながら、それを見守る。 マスクの下から現れたのはスイミングキャップを被った里菜だった。 スイミングキャップを外すと、長い黒髪がサッと広がった。 里菜が口を開く。 「何から話していいか」 会社では見た事のない、汗をかいて赤くなった里菜。 そんな彼女も素直に可愛いと思える。 「真莉が勝手なことして迷惑だったらごめんなさい」 と言った後、沈黙が続く。 どれくらい時間が経ったか分からないがようやく里菜は口を開いた。 「私、あなたのことがずっと… 」 里菜の思いが途中で分かった俺は言葉を遮る。 そして、「俺、前から里菜さんあなたのことが好きでした、良かったら付き合ってもらえませんか?」 緊張し、早口になったが俺の思いを先に伝えた。 “里菜も喜んで2人抱き合いキスをする“ とドラマではそうなるはずなのだが、里菜の反応は複雑そうな表情で俯き加減。 “え?なんで?“ 俺の頭の中はハテナだらけになっている。 抱き合うために広げかけていた両手を引っ込める。 そして、顔を上げた里菜は俺と向き合い。 「ごめんなさい」 “ええ!“俺は表情を出さないように抑えようとするが、抑え切れそうにない。 “なんでだ!“ 俺は闇の中へ落とされたような感覚に陥る。 しかし、里菜の言葉には続きがあった。 「ごめんなさい、私、拘束されたり、ソファーみたいに【物】扱いされる事に興奮を覚えるような性癖があるの」 と恥ずかしそうに俯く。 「こんな、私でもいいですか?」 俺としては、思いを寄せていた里菜と付き合えるなら断る理由はどこにもなかった。 今度はちゃんと里菜を抱きしめた。 里菜も拒む事なく受け入れ俺に抱きついてくる。 そしてキスを交わした。 一度離れてお互いの顔を見てからもう一度キスをした。 長いキスの後、俺はある事を思い出した。 「里菜にお願いがあるんだけど、聞いてくれる?」 里菜は不思議そうな顔をした後、「私に出来る事なら」と了承してくれた。 俺は以前ネットで見つけたある物を購入していたが、1人ではどうする事もできずに保管していた。 それを寝室から取って里菜の元へ戻る。 その物とはラバー製の寝袋で真空パックできる物、そしてもう一つはネオプレーンゴムで出来た抱き枕。 俺も実は自分を【物】として扱われたいし、人を【物】として扱いたい性癖を持っていた。 結局購入したものの1人では使いこなせずに保管していた。 まさか、こんな形で陽の目を見るとは思っていなかった。 里菜の前にそれらを並べてお願いする。 「里菜、俺専用の抱き枕になって欲しい」 里菜は不思議そうな顔して聞いてくる。 「私はどうしたらいいの?」 俺は少し焦りながらも説明を始める。 真空パックできる寝袋は、里菜に頭以外入ってもらって足元の吸口から空気を吸い出して真空パック状態にして抱き枕になってもらう。 もう一つはネオプレーンゴムの方は中に入って単に抱き枕になってもらう。 実はネオプレーンゴムと真空パックできる寝袋は別々のものではなくセット物。 つまり、真空パックした後にネオプレーンゴムの抱き枕に詰める。 さらにはある程度大きさのあるネオプレーンゴムの抱き枕の隙間を埋めるために詰め物としてマイクロビーズも同梱されていた。 ただ、マイクロビーズと一緒に中に入ると鼻や口からマイクロビーズが入ってとんでもないことになると思い黙っておいた。 里菜は2つを見ながら何か考えている様子。 どちらにするかを考えているようだ。 「よし!」 里菜の心は決まったようだ。 「じゃあ、まずは真空パック」 里菜の言葉に引っかかる。 “ん?まずは“ 取り敢えず、ラバー製の寝袋と掃除機を準備する。 その間に里菜はスイミングキャップを被りラバーマスクも被る。 「ラバー製の寝袋も黒だしこの方が感じ出るでしょ」と俺の方を向いて言った。 「うん、そうだね」 俺も里菜に合わせた。 里菜は寝袋を手に取ると知っているかのように「こうかなぁ?」と言いながら、入口となる首の部分を大きく広げて体を入れていく。 ラバーが擦れ合う音が終わると里菜は寝袋の中へと収まった。 「じゃあ、空気抜くよ!」 俺は寝袋の足元にある吸口から掃除機で空気を抜いていく。 大きな掃除機の音とともに寝袋の中の空気は抜かれて里菜の色気のある肉体が浮かび上がってきた。 空気を吸い出す掃除機の音が変わったところで掃除機を止める。 “凄くいい“心の中で呟く。 仰向けになった里菜は真空パックされた具合を確かめるように体を動かそうとするが、腕や足は動かせず体が揺れるだけ。 そんな里菜の大きな乳房の真ん中に乳首が勃っている。 ラバースーツと寝袋越しにも関わらずハッキリと分かる。 「気持ちいい?」里菜に尋ねる。 「うん!とっても」 「触ってもいい?」 少し迷った様子を見せた里菜。 「チョットだけなら」と可愛く返事。 俺は身動きの取れない里菜に覆い被さる。 そして、大きな乳房を揉み、天辺の乳首を指で転がす。 里菜は少し体をくねらせ、「んんっ」と堪えるような吐息を漏らす。 それからしばらくは寝袋越しに体を擦り付け合い互いを感じた。 俺の下着が少し湿ってきたところで一旦止める。 このまま里菜をベッドへと運び抱き枕にしてもっと楽しもうと思ったから。 里菜にラバーマスク越しにキスをする。 離れ際に里菜が言った。 「次はネオプレーンゴムのやつね、あとマイクロビーズも用意してね」と。 「え?なんで知ってるの?」 俺はビックリして聞き返した。 里菜は「実は私もこれを買おうか迷ってたの?何度もネットで買い物カゴに入れようとしたんだけど、結構高かったから諦めちゃったの」と。 「買ったとしても彼氏のいない私を抱き枕にしてくれる人はいないし」と続ける。 「だから、始め凄くビックリしたわ、好きな人から抱き枕にしたいと言われてコレが出てきた時は」 「だからラバーマスクを被って準備したの、マイクロビーズを入れても大丈夫なように」と楽しそうに言う。 そう言われて、里菜に応えない訳がない。 マイクロビーズを準備してから、真空パックした里菜をネオプレーンゴムの抱き枕へと足から入れて立たせる。 そしてまだ隙間の残る抱き枕の間にマイクロビーズを流し込んでいく。 抱き枕の中ではマイクロビーズが真空パックされた里菜の体に付着して厚みが増していく。 全てのマイクロビーズを入れると抱き枕の中では里菜が頭が見えなくなった。 マイクロビーズの詰まった抱き枕に話しかける。 「呼吸は大丈夫?」 俺の問いに「うん、少し息苦しいけど大丈夫」と返ってきた。 「苦しくなったら言ってね」 そう言ってから抱き枕のファスナーをマイクロビーズが溢れないように閉めていく。 正直、彼女が出来てもこの抱き枕に入ってくれなんて到底お願い出来ないと思っていた。 だから、購入した当初、1人ではどうすることも出来ないので、ネオプレーンの抱き枕に布団を詰めて、自分が思いを寄せる里菜をこの抱き枕に詰めて【物】として扱うことを妄想して抱きしめ腰を振っていた。 しかし、それが今は現実に。 布団でもなく、妄想でもなく、紛れもなく本物の里菜が入っている抱き枕が目の前に立っている。 立っているのが、辛いようでフラフラし始めたので、里菜入りの抱き枕をお姫様抱っこしベッドへと運ぶ。 ベッドに優しく下ろすと俺も横になり、抱き枕に抱きつく。 中に里菜が入っていると思うと、勃起し擦り付けてしまう。 力強く抱きしめると、マイクロビーズが移動して真空パックされた里菜の体を感じる事ができる。 中身は布団ではない、俺が腰を振ると抱き枕もそれに合わせるように蠢いた。 仕事は今まで以上に充実している。 ソファーの回収には特に注意を払っている。【物】ではなく【人】を扱っているという気持ちを忘れずに。 そして、時々今でも重いソファーに遭遇する。 その時は特に気を遣っている。 運搬も運転も。 休みの日、いつもと変わらず俺は1人で部屋にいる。 朝はベッドで昼前まで抱き枕に抱きついて眠り、遅い朝食を取り、午後からは1人掛けのソファーに座りテレビを見る。 変わったことといえば、夕方から彼女の里菜と食事に行くようになったこと。 そして俺の部屋には抱き心地抜群の抱き枕と温かい1人掛けのソファーが増えた。 1人の部屋には俺とは別の苦しそうな呼吸音がいつも聞こえるようになった。 【物】との同棲だ。 おしまい