ラバーフェチが過ぎるショップ店員 【お店来客編】
Added 2022-06-14 15:00:00 +0000 UTC「いらっしゃいませ!」 店長がお客さんに声をかけて、手で穂香を制止する。 店長は穂香を今日はマネキンとして扱うつもりでいた。 続けて、2人目の男性のお客さんも来店。 お客さん同士は距離を取って、商品を見ている。 1人目のお客さんがラバーマネキン人形のように立っている穂香に気づいて、ジッと見ていたが店長の視線に気づくとすぐに視線を外して、別の商品のところへ移動していった。 静かに時間が過ぎる。 2人のお客さんは特に何か買う様子なく、ラバーグッズを見ている。 穂香もラバーマネキン人形となり、微動だにしないように心掛けた。 店に2人組の男性客が入って来た。 テンションの高い1人の男性とそれに付き合わされているのがアリアリと分かる男性の2人組。 「なあ将暉、俺の彼女にこんな衣裳着せてみたらどうかな?」 店の入口付近にあるフリフリのついたラバードレスを指差して言う。 入ってきた2人組を見て、ラバーマネキン人形はビクッとしていたのを店長は見逃さなかった。 2人組がそのまま店の奥へ入っていくと、先客の2人は居場所を追われるように店を出て行った。 2人組が商品棚で見えなくなったタイミングで穂香に話しかける。 「穂香の知り合いか?」 穂香は言葉を発しないで頷いた。 その後もテンションの高い男性は店内を見ながら騒いでいる。 そして、あるモノを見つけて、店長の方へやって来た。 「すみません、コレってどうやって使うんですか?」 持ってきたのはヒトイヌスーツ。 「おい、あんまり時間ないんだから直己!」 将暉の制止など全く聞かない直己。 この2人組の騒がしい方は芳村 直己(よしむらなおき)、そして大人しい方は沢城 正樹(さわしろまさき)、2人とも穂香の大学の友人だ。 ヒトイヌスーツを持ってきた直己は、ラバーマネキン人形に気づくと指を差して店長に聞く。 「すみません、これってマネキンですか?」 直己は店長に質問の応酬。 店長は頭をポリポリと掻いて言った。 「このマネキンで、このヒトイヌスーツの使い方を教えましょうか?」 「え!いいんすか?」 店長は頷き、ラバーマネキン人形は手でイヤイヤと拒否した。 その動きをジッと見つめる正樹。 マネキンだと思っていたのが、動いたので直己はかなり驚いている。 「えー、これってマネキンじゃなくて、人ですか?」 「そうだよ!さあ、来て!」 店長は手にヒトイヌスーツを持ち、もう片方の手でラバーマネキン人形の手を引く。 穂香は前々からヒトイヌスーツに入りたいとは思ってはいたが、恥ずかしくて店長には言い出せずにいた。 だがまさか、こんな形でヒトイヌにされるとは想像もしていなかった。 それは穂香の片想いしている将暉の前で、ヒトイヌにされるいう事。 こんなに恥ずかしい事はないのに、興奮して股を濡らせて、穂香はワクワクしていた。 店長は更衣室横にある大きなテーブルにヒトイヌスーツを置くと、ラバーマネキン人形にテーブルの上に上がるように指示する。 ラバーマネキン人形は嫌がる素振りを見せながらも、スカートを捲り上げてニーハイブーツを脱いでテーブルに上がる。 「もうちょっと、スカートを捲り上げてもらえるか」 店長の指示に素直に従うラバーマネキン人形。 普段の穂香からは想像もできないほど素直だ。 直己が正樹に言う。 「お前も穂香ちゃんと早く付き合ってこんなプレイ彼女にしてみたいんだろ本当は、このムッツリスケベめ」 その言葉にほぼ同時反応した正樹、そして穂香。 そして、店長は穂香が反応したのを見逃していなかった。 店長は説明しながら、ラバーマネキン人形にヒトイヌスーツを淡々と着せていく。 重ね着している穂香のラバー衣裳を一つも脱がせる事なく。 ラバーマネキン人形は店長に従い、素直に足を折り畳みヒトイヌの後脚へ、そして腕も自ら折り畳んでヒトイヌの前脚へと入れていく。 ヒトイヌスーツのマスクを最後に被せられる前にラバーマネキン人形は正樹の方を見てから、ヒトイヌスーツのマスクに頭を入れた。 穂香の体に合わせたように作られたヒトイヌスーツの背中のファスナーがゆっくりと閉められる。 少し余裕のあった穂香の短くなった手足は背中側に引き上げられて、胸を突き出し姿勢を正すようになった事で手先、足先はヒトイヌスーツに密着する形となり、その姿は四肢を切り落とされたように見えた。 憧れていたヒトイヌとなった穂香だが、それが想いを寄せる正樹の前だと話は違う。 “着てみたかったけど、着たくない“ そんな複雑な気持ちから、短い四肢で立つが自然と体が震えてくる。 “店長、もうこんな姿を晒さなくてもいいでしょ、早く戻して!“ そう思う穂香の気持ちとは裏腹に店長は説明を続けているようで、その声が穂香の耳にはボンヤリとした声としてしか届いていなかった。 「こんな感じでヒトイヌスーツを着せてもらえればいいです、あとコレなんかも被せてもらえればイヌの感じが出ますね」 視覚を奪われ、聴覚もぼんやりとなってしまった穂香にとっては何のことかさっぱり分からないまま、突然頭に何かを被せられた。 それはラバーでできたイヌの形をしたマスク。 穂香の顎にしっかりと引っ掛けた後、後方へ引っ張り頭を反るような形で被せられた。 後頭部にあるイヌの形をしたマスクのファスナーが閉まっていく。 そして、店長は頭を反らせたままの穂香のヒトイヌスーツとイヌの形をしたマスクのファスナーとを小さな南京錠で繋いで脱げなくしてしまった。 『カチッ!』 このあまり聞き慣れないが嫌な感じのする音に穂香に動揺が走る。 “えー、店長、今何したの?“ 穂香はかなり焦ったが、もう遅い自分ではどうする事もできない、されるがままになってしまった。 南京錠で完全にヒトイヌにされた穂香は、これで終わりだと思っていたのだが、その考えは甘かった。 店長が2人に何か話しているが、もう穂香の耳にその声はほとんど届かない。 “店長、早く解放してよ!“ 穂香ができる事は言葉にもできずに思うことだけだった。 店長の話し声の後、姿勢よくテーブルの上で四つん這いでいる穂香のすぐ横で何かしているがそれが何かは分からない。 店長がテーブルに広げたのは、ヒトイヌスーツに合わせた毛皮。 何も見えず抵抗しない事をいいことに穂香にやりたい放題の店長。 広げたヒトイヌスーツ用の毛皮は、四つん這いの穂香を仰向けにして着せる。 後脚、前脚の順に毛皮を着せていく。 毛皮の脚先には衝撃吸収ゴムが埋め込まれている。 さらに前脚は後脚とのバランスを考慮し、高さ調整の厚みの違う衝撃吸収ゴムが埋め込まれていた。 この衝撃吸収ゴムは内側は内臓となる中の人の肘や膝に沿うように球形に陥没していて、外側は肉球になっている。 毛皮の内側は伸縮性の少ない合皮を使用。 腹側のファスナーをゆっくりと毛が噛み込まないように締めていく。 毛皮を着せれるとピッタリして、本物のイヌのように見えなくもない。 こうして、ヒトイヌからイヌにされた穂香。 “キツくて暑くて、さらには恥ずかしい“ 穂香はただテーブルの上でジッと四つん這いでいる事しかできなかった。 店長が2人に何か話している。 テンション高い直己の大きな声が聞こえてくるが内容までは聞き取れない。 正樹の声は聞こえてこなかった。 “もう、早く終わって!“ 穂香の思いは届かなかった。 そんな穂香の首には首輪をされているような感覚がし、穂香の耳の近くで金属独特の音が聞こえた。 “そんな事ないよね、嫌だよ私、こんな姿で“ ゆっくりとテーブルから首輪をしたイヌが降ろされる。 穂香の嫌な予感は的中する。 首をグイッと引っ張られる感覚。 “うぅぅ、私は犬じゃないよ、人だもん!“ 穂香がいくら思ったところで、引っ張られる。 “やめて、ねえ、もうやめて!“ 進まないと首が締まるので、穂香は不慣れな四つん這いで歩みを進める。 リードを引いているのは誰か分からないが、情けはあるようで穂香のスピードには合わせてくれている。 イヌは店内の商品棚をぐるっと周り、店長の下へ戻ってきた。 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!」 呼吸はできても、声は絶対に出せない。 “苦しい、死んじゃうよ!“ テンションの高い直己の声が聞こえてきた。 おそらくリードを引いていたのは直己。 興奮冷めやらぬといった感じで店長と何か話している。 不意に近くで声がした。 「ごめんね、酷い目に合わせて、もう俺たち帰るから大丈夫だよ、ありがとう」 その声は紛れもなく正樹の声。 穂香は声ば出せないし、正樹の顔は見えないがその場でウンウンとだけ頷いた。 直己の声が遠ざかっていく。 “良かった、ようやく解放される“ 店の扉に入退店を告げる電子音が聞こえて、穂香は一気に力が抜けた。 2人が帰った。 ホッとしてその場に寝そべる穂香。 そんな穂香の耳に店長の声が聞こえてきた。 「いらっしゃいませ!」 来店してきたのはカップル。 まだ、ヒトイヌから解放されないままである事を悟った穂香はそのまま床に寝そべて体力の回復を図る。 店長は基本接客はしない。 お客さんから求められた事に応じるが決してグイグイ押し売り接客はしないのが心情。 カップルがゆっくりと店内を周り、はしゃいでいる。 カップルが来店するとよく見かける光景だ。 店長はネットページに視線を戻したが、カップルの女性の顔は必ず確認する。 あんな女性がこんなラバースーツを着たら似合うんだろうな等と妄想するのが好きだったから。 商品棚からカップルの女性が見えたので、店長は女性の顔を確認して驚いた。 その顔が穂香そっくりだったから。 いつの間にか、ヒトイヌスーツを脱いだのかと思い、更衣室横のテーブルの下に目をやると、穂香は本物の犬のように寝そべっている。 ただ、穂香とその女性は明らかに違うところがあった。 ラバーの衣裳を彼氏に勧められては怪訝そうな顔をしていた。 それにしてもそっくりだ。 顔もそして声も。 そんなラバーに関心のない女性だったが、結局彼氏に押し切られる形で、ラバードレスを購入して帰って行った。 店長は店内の防犯カメラで穂香そっくりの女性が映り込んでいる部分を保存し、後で穂香に見てもらう事にした。 あまりに穂香に瓜二つで驚いた事実を早く穂香に伝えたかったが、また1人男性が来店したため、穂香をそのままにしておく。 幸い穂香は寝てしまっているようで、店長はそのままにしておいた。 最後に来店した男性は閉店近くまでいたが、何も買わずに帰ってしまった。 【再来店編】につづく