酔った勢いで彼女の家に遊びに行ったら……… 【突然の訪問】
Added 2022-06-23 15:00:00 +0000 UTC先輩の誘いを断り切れずに週末彼女に会えないと伝えた。 翌日も二日酔いの可能性を考慮しての事。 しかし、いつもは酷く絡んでくる先輩が俺より先に酔い潰れてくれたので予想していたよりも早々に解放された。 とはいえ、もう終電もなくタクシーで帰る金もない、それに最後に行ったお店のショーを見て俺は興奮していた。 だから、自宅へ帰るより遥かに近い彼女の家へ行く事にした。 合鍵を持っていたので、部屋に入ると深夜遅いこともあり彼女はベッドで寝ていた。 酔って遊びに来た事は何度もあった。 いつものように一緒に寝ようと彼女の布団に潜り込んで驚いて布団から飛び出る。 布団の中で触れた彼女の肌が人の肌の感触ではなかったから。 暗闇の中で彼女の姿が分からないので、照明を点けた。 彼女も目覚めたのか、布団にくるまっている。 「ごめん、みな実、急に来ちゃって」 俺は咄嗟に謝った。 布団の中からくぐもった声が返ってくる。 「今日は遅いから会えないって!明日も会えないって言ったじゃん!」 かなり聞き取りにくい、くぐもった声。 俺は部屋の中に、いつもはピンクで統一されたみな実の可愛らしい部屋には似つかわしくない黒を基調としたものが散乱している事に気がついた。 「ごめんな、先輩に連れ回されて、みな実の家の近くで解散したんだけど、終電も金もなくて泊めてもらおうと思って」 みな実に話しかけるが、布団は丸まったまま震えて泣き声のような声が聞こえるだけで返事はない。 布団の大きさからも、みな実一人で浮気している訳でもなさそうだ。 「電気消して!とにかく電気消して!」 くぐもっているが、強い口調で言うみな実に押されて俺は照明を消した。 【機嫌の悪い彼女】に続く