お天気お姉さんはダルマちゃん10
Added 2023-05-10 03:00:00 +0000 UTC天気予報士の資格もあり、お天気お姉さんを朝の番組でも夜の番組でも務めた私、達磨 美晴(だるまみはる)ですが、結局天気予報の的中精度を上げる事ができずにお天気お姉さんを降板させられてしまいました。 しかし、夜のお天気お姉さんの最後の仕事で、龍神様に2つの願い事をした私の願いは2つとも叶い、週末の夜のニュース番組のキャスターとなり、ようやく軌道に乗り始めたタイミングでドラマのオファーも来たのです。 私はそのドラマの台本をサッと流しただけでドラマのオファーを受けました。 なぜなら、ダルマさんに叶えてもらった願い事の一つである普通のアナウンサーとしての仕事の願いが叶い順調であったので、ドラマもきっと上手くいくと確信していたからです。 アナウンサーとしての仕事の忙しさから、その後台本に目を通すことなくドラマの発表会の日を迎えました。 そこで初めてラバードールという言葉を耳にして私は固まりました。 しかも、そのラバードールはラバースーツを何重にも重ね着すると言うではありませんか。 自分の勝手な思い込みと浅はかさに後悔しながらクランクインを迎えるのでした。 撮影はとあるビルの1階の店舗を改装して行われました。 集められたのは私を含めて15人の女性たち。 そして、驚くべきはその女性たちが全て私と同じような身長であり体型であること。 台本にあった15体のラバースーツの重ね着の枚数の違うラバードールを演じるのは私と彼女たちであると理解しました。 そして、この私以外の14人のほとんどが一般公募で選ばれた女性というのにも驚きました。 更衣室にはラバースーツの独特の臭いが立ち込めます。 『ピチ、パチン』とラバー独特の音をさせて共演者が着替えていきます。 ラバースーツの重ね着の少ない人たちは着替えが終わると更衣室を後にしていきます。 かなりの枚数の重ね着をする人たちだけが残りサポートスタッフに手伝ってもらいながらラバースーツを重ね着していきます。 ラバースーツはネックエントリーのラバースーツとマイクロホールのラバーマスクでしたが、 5枚目辺りからラバースーツがフェイスエントリーのものに変わりました。 フードを被せられてからラバーマスクを被るといった具合です。 この辺りから視界はなくなり、呼吸もかなり苦しくなってきました。 10枚目の重ね着辺りからでしょうか、フェイスエントリーだったラバースーツの入り口がどんどん小さくなっている様に感じました。 いや、実際に小さくなり15枚目のラバースーツを着せられた時には口の周りほどの小さな入り口へと変わっていました。 着せられる方も大変ですが、着せてくれるスタッフさんはもっと大変の様でした。 こうしてラバースーツとラバーマスクの重ね着を済ませた私はラバーマネキンとなり手を引かれて更衣室を出ていきます。 私は13枚の重ね着をするラバーフェチ女性の雫ちゃんと14枚の重ね着をするM嬢MIHOさんと仲良くなりました。 雫ちゃんもここまでの重ね着は初めてですごくワクワクしていて、MIHOさんもまた味わったことのない締め付け感を味わえることに興奮しているようでした。 さすがというべきか、彼女たちの凄さに圧倒されながらも私は彼女たち以上に重ね着をさせられる身、台本にはさらにこの上から15枚も重ね着するとあったので、いったい私はどうなってしまうのだろうと気が遠くなりました。 私は15枚ものラバースーツを重ね着して、他の14人のラバードールとともにショーケースに並べられて撮影が始まりました。 「よーい、スタート!」 の声とともに緊張感が増して、その場の空気が一気に変わったのが分かります。 ラバードールを購入すると台本にあった男性が登場。 しばらく、店長と話しながらラバードールを物色している様子。 重ね着している私の耳にも微かに聞こえてくる14体のラバードールの息遣い。 そして、店長と男性が話しながら私の前で2人の足が止まります。 「この店で一番高いラバードールを下さい」と唐突に言い出した男性。 店長が少し困った調子で返します。 「一番高いラバードールは15BRで45万円なんですが… 」 店長の歯切れの悪さに男性が突っ込みます。 「まだ、高価なラバードールがあるんですか?」 店長が男性の質問に答えます。 「いえ、ラインナップは今並んでいるラバードールで全てです、ただオプションで30BRを作る事ができるんです」 「ん?どう言うことですか?」 男性が店長に尋ねると説明を続けます。 「今のラインナップのラバードールをオプションでアップデートして30BRにするんです、例えばこの15BRのラバードールに15枚ラバースーツを重ね着させて30BRにするんです」 “あ!私の事だ、本当にまだ重ね着させるのですか?“ そう心の中で店長を含めスタッフに私は問い掛けました。 当然、答えは返ってくる事なく会話は続きます。 「なるほど、じゃあ、それでお願いします、えーと、お会計は90万円ですね、現金でいいですか?」 「お会計は30BRにしてからで構いませんよ」 そう店長が男性に返すと、私の手を引いてきます。 私は大人しくマネキン人形のように振る舞っていましたが、腰を落として店長の引く手に抗います。 「さあ、来るんだ!」 店長が強い口調で従うように言いますが声が、うまく出せない私は頭を振って嫌だと意思表示をします。 台本に抵抗するようにありましたが、私の中では本気の抵抗でした。 今でも十分に苦しく暑く、かなりの圧迫感があるのにもっと酷くなるのが分かっているのですから。 しかし、店長に力ずくで私は引き摺り下ろされて移動を始めます。 「あ!良かったら工房の方へお越し頂ければ30BRの作製風景も撮っていただいて結構ですよ」 店長の言葉にゾロゾロとスタッフたちも移動を始める音がすると、他の14体のラバードールたちからは安堵のため息が聞こえてくるようでした。 恐らくですが、さらなる重ね着させられるのを知っていたのは私だけのような気がします。 工房へと移動した私と店長、それに購入を決めた男性とスタッフたちが撮影を再開している様です。 私は抵抗するのを諦め項垂れている演技をします。 演技とはいいましたが、演技ではありのままです。 そんな私にドレッシングエイドを塗り始める店長。 いやらしく私の胸や股の辺りを重点的にドレッシングエイドを塗られますが、15枚ものラバースーツを重ね着していると感覚はかなり鈍感で、それほど不快には感じられませんでした。 男性が質問します。 「それは何を塗っているのですか?」 「これはドレッシングエイドといって、ラバースーツを着せやすくする潤滑剤です」 「なるほど!」 私の全身にドレッシングエイドを塗り終えた店長は15BRのラバードールのマスクの上からラバーマスクを被せてきます。 呼吸穴の辺りを調整し終えると、今度は15BRのラバードールの右足から順にラバースーツを着せていきます。 ラバースーツを腰までたくし上げ、両腕を通すと指先まで丁寧に通して私は自ら腕を伸ばしてラバースーツを着ていきます。 ラバースーツの首元は大きく伸縮し、15BRの体を呑み込み私を16BRのラバードールへと変えました。 圧迫感や暑さに大きな変化は感じられません。 店長は仕上げとばかりに、16BRのラバードールとなった私の首元のラバースーツを引っ張りながら慎重に何かを塗っていきます。 男性がまた店長に尋ねます。 「店長、それは?」 「あっこれですか、ラバースーツ専用の接着剤です、速乾性で一度くっつくと離れません、だから失敗はできないですよ!」 それを聞いていたスタッフが思わず口にします。 「え、じゃあ、中の人はラバースーツを脱げないのでは?」 私は当事者、焦りと驚きは半端ではありません。 そんなラバースーツ専用の接着剤なんて15BRのラバードールになるまで一切使用していません。 「いやだなあ、中の人なんていませんよ、だってラバードールですから心配いりませんよ」 店長のその言葉でスタッフも黙ってしまいました。 私も店長に抗議したいですが、声が出せません。 その後も店長はドレッシングエイドを塗ってはラバーマスクを被せ、ラバースーツを着せて首元を接着して脱げなくするを繰り返していき、私は15BRのラバードールにさらに15枚のラバースーツを重ね着させられて30BRのラバードールにされてしまいました。 しかもラバースーツ専用の接着剤で簡単には脱げないおまけ付けです。 頭に過ぎるのこの撮影が終わったらラバースーツを脱がせてもらえるのかという不安です。 ですが、こうなってはもう後戻りもできません。 私に残されたのは、30BRのラバードールを最後まで演じ切る事。 「お待たせしました、高価なラバードールをお買い上げのお客様には特別にラバードールを梱包してお持ち帰り頂くのですが、如何いたしましょう?」 店長の言葉が遠くに聞こえ、一体なんの話かよく分かりません。 台本にもそんな事は書かれていなかったからです。 台本にあったのは、男性の趣味で30枚ものラバースーツを着せられたラバードールを満足してお持ち帰りされたというところで話は終わっていたからです。 男性は不思議そうな顔をして店長に尋ねます。 「特別な梱包とはどんなものなのですか?」 「えー、15BR以上でバキュームスリーピングバッグ、30BR以上でバキュームボックスでの真空梱包となります」 店長の説明がハッキリとは聞こえませんが、バキュームや真空という言葉が聞き取れました。 私の頭の中には布団圧縮袋に詰められたラバードールの画しか出てきません。 男性は少し悩んで店長に尋ねます。 「2つともというのは可能ですか?」 「可能です!」 「じゃあ、それでお願いします!」 会話の内容は上手く聞き取れませんでしたが、よくない事が私の身に降り掛かろうとしている事はなんとなく分かります。 男性の言葉で動き出す店長。 30BRのラバードールにされた私は体を満足に動かせずにただ直立しています。 そんな30BRのラバードールとなった私の手を店長が引いて座らせるように誘導しますが、もう私に抵抗する気力は残っていません。 “もう、どうにでもして!“ そう心の中で叫んだ私に店長は足元から何かを着せていきます。 ネックエントリーのラバースーツを着るような感じではありますが、何かが違います。 着せられたものは体にピッタリと張り付くようで、かなり窮屈です。 ただ、全く動けない訳ではありません。 そんな私の頭にフードのようなものが被せられ、口の辺りだけを残して頭のほとんどが覆われてしまいました。 床に仰向けで寝かされた私の足元で何かが始まります。 けたたましい音とともに私の体が縮むように圧縮されていきます。 そこでようやく私はバキュームスリーピングバッグに詰められて真空パックされているのだと気づきました。 それに気づいて体を揺すってみますが手遅れ、完全に真空パックされ私の自由は奪われてしまいました。 そんな私の頭にさらにラバーマスクが被せられます。 頭を少し動かせる程度の私に抵抗の余地はありません。 店長の声がより一層聞こえにくくなりました。 聞こえてくるは「統一感」や「サービス」の言葉。 私にはその言葉の意味はさっぱり分かりません。 私は黒光りするラバードールからシルバーのスリーピングバッグで真空パックされた上、頭にも同じシルバーのマスクを被せられているなんて、その時は想像もできませんでした。 やっと、撮影も終わりだろうと思っている私の耳に店長と男性の会話している声が聞こえてきますが、上手く聞き取れません。 「あっ」「バキュームボッ…」 店長の言葉が聞こえてきましたが、やはりハッキリとは聞こえません。 店長の足音だけが遠ざかっていきます。 私は窮屈過ぎる真空パックがなんとかならないか頑張って体を揺すってみましたがどうにもなりませんでした。 店長の足音が近づいてきて、男性と少し会話を交わした後、私の頭にまたラバーマスクのようなものを被せられますが、もうされるがままです。 ラバーマスクを被せられた私は体を起こされ、また別の何かに詰められていきます。 少し息苦しさを感じましたが、それもすぐに元に戻りました。 立たされた状態で頭の上の方でファスナーを閉める音がして、すぐにまたあのけたたましい音が聞こえてきます。 私はふらつきながらもなんとか倒れないように踏ん張っていましたが、直立したまま徐々に体が圧迫され踏ん張らなくても倒れなくなりました。 ゴールドのバキュームボックスでさらに真空パックされている事も知らずに私は運ばれていきます。 早く撮影が終わりラバーから解放される事を願いながら。