ラバーフェチを一人で楽しんでいる時、予告なしに彼女が突然やってきた。
Added 2023-06-05 03:00:00 +0000 UTC週末の夜、俺は全身を黒いラバーで覆い肌の露出が全くない姿でラバーを1人で堪能していた時だった。 彼女が友人と旅行へ行く予定があったり、会えない時は決まって全身をラバーで覆い1人の夜を愉しむ。 さらに翌日も会えないと分かっている時はファスナーがロックできるラバースーツを着て、さらに首輪などもロックし、それをタイマー式の小型金庫へ保管して時間が経たないと脱げなくする。 すぐにはラバーが脱げないという状況も俺にとっては興奮材料だ。 俺は彼女にはラバーフェチは秘密にしている。 なのに、旅行に行って今週末は会えないはずだった彼女が合鍵で部屋へ入ってきた。 逃げる事も隠れる事もできずに俺は彼女に全身ラバーの姿を見られてしまった。 俺は固まって動けない。 彼女もまた黒光りするマネキンのようなものが平然とソファーに座ってテレビを見ているのだ、当然彼女も固まっていた。 テレビから楽しげな音が流れているが、それとは対照的に俺の部屋は時間が止まり凍りついた様に静まり返っている。 俺も彼女も固まったまま動けない。 それはそうだろう、彼氏が黒光りするマネキンで1人の週末を過ごしているのだから。 何よりも今まで彼女にラバーフェチの片鱗すら見せた事がなかったのだから。 何をどう話していいかも分からない。 彼女が先に口を開いた。 「友達が病気で旅行なくなったから、来ちゃった」 俺は自分のこの状況をどう説明するか考えるがなかなか言葉が出てこない。 せめてラバーマスクを外せればいいのだが、鍵はロックして金庫の中、明日の朝まで金庫が開くことはない。 「そうなんだ…… 」 「この姿驚いただろ」 俺はラバーフェチを気持ち悪がられ、彼女との別れを覚悟して話始めた。 「黙ってたんだけど、俺、ラバーフェチで君と会えない時はこうして1人で過ごしてるんだ」 「……… 」 少し間を置いて彼女が話す。 「そうなんだ… 」 「それと、ラバーも脱ぎたいんだけど、脱げないようにロックして金庫に鍵を保管していて…… 時間が来ないと金庫開けられないんだ」 俺は今の状況を彼女に正直に説明した。 「……… 」 少しの沈黙の後、彼女が口を開く。 「何時まで脱げないの?」 「午前10時には開くんだけど…… 」 今は午後10時、金庫が開くまで12時間ある。 「そうなんだ…… 」 「隣り座っても?」 「どうぞ… 」 固まって立ったままだった彼女が俺の隣りに座った。 いつもより距離が空いている気がする。 それ以上に2人の心の距離を感じる。 俺は彼女の顔を直視できない。 彼女もまた俯いている様だった。 どう、彼女に声を掛ければいいのかも今の俺には思いつかない。 沈黙が続く中、彼女の膝に涙が落ちるのが見えたような気がした。 俺はそこで彼女との関係が音を立てて崩れていくのが分かった。 そして、ある事を思い出していた。 前回のデートの別れ際こんな約束をした。 結婚に向けてお互い隠し事はしない、すべて曝け出そうと。 秘密を曝け出すにしても、あまりにも曝け出し過ぎの自分に腹が立つ。 せめて、口頭でのラバーフェチを暴露後に彼女にどんなものか見せて欲しいと言うのであれば、素直に見せる事もできただろう。 しかし、現実は全身をラバーで覆い顔や目も見えない状態、さらにあと12時間もラバーを脱げないのだ。 こんな怪しい1人ラバープレイをしているところを見られるとは…… 。 言葉が全く出てこない彼女が口を開いた。 「触ってもいい?」 「うん、いいけど光沢剤が服に付くよ」 彼女は大丈夫とだけ返して俺の腕にいつものように抱きついてきた。 いつもと変わらぬ光景だが、鏡に映る2人の姿は全く異なるものであった。 そして、彼女が無理しているのがヒシヒシと伝わってくる。 そんな彼女は体勢を変えて正面から俺に抱きついてきた。 今日、初めて彼女の顔をきちんと見た。 彼女は目を赤くして、涙で潤んでいる。 だが、彼女からは俺の顔は見えない、全てラバーで覆われて、目と鼻のところだけ細かな穴が開いているだけだから。 彼女の顔が近づいてきた。 彼女は目を瞑り、ラバー越しに俺とキスを交わした。 別れのキスだと直感し、俺は彼女をギュッと抱きしめてキスをした。 今、俺と彼女の間にはラバーの隔たりがある様に俺たちの関係も決して交わる事がない心の隔たりが生まれたように感じた。 彼女も俺との別れを惜しんでいるのだろう。 いつもよりも長くキスをし、抱きしめ合っていた。 彼女の服は光沢剤で汚れてしまった。 俺は早く洗った方がいいと思い洗濯を促すと 彼女は頷いて、俺からゆっくりと離れて洗濯機のある浴室へ向かった。 途中、振り返って言った。 「寝室で待ってて…… 」 彼女はこんな俺でも最後に相手をしてくれるだろうか。 彼女の優しさが今頃になって響いてくる。 もっと、早くにラバーフェチを告白をしておけば良かったのだろうか。 結果が変わらなくとも、優しい彼女を少しだけでも傷つけることはなかったはずと後悔する。 そして、ある事を思い出し彼女を引き止める。 「でも、ベッドの上にもラバーシーツを敷いているんだ、あとこんな姿だから」 彼女は振り返って、笑顔で俺にサムズアップをして見せた。 彼女が俺に合わせてくれている事が痛いほどよく分かる。 彼女の優しさが心に響いて、自然と涙が溢れてきた。 俺はテレビを消すと、寝室へと移動する。 彼女はスタイルがいいのだが、体を見られるのを恥ずかしがるので、いつも照明は消す。 今の俺にできる事は照明を消して彼女を迎える事くらいだ。 彼女に言わなかったが、ベッドの上にはシーツだけでなく、枕も掛け布団もすべてラバーのカバーを掛けてラバー尽くしにしている。 もう、これらを隠す事も説明する事も無意味な事は分かっている。 俺はベッドに入ると、布団を頭まですっぽりと覆った。 最後にラバー越しに彼女の体を目一杯感じよう。 そう思うと開き直ったのか、急に元気になり勃起し始めた。 ラバースーツのクロッチファスナーを開いて、ラバーペニスを引っ張り出す。 俺はラバースーツの下にもペニスケース付きのラバーパンツを履いている。 気持ちが昂ぶり、射精してもラバーパンツだけ洗えばいい様にしている。 『ガチャ』 そんな興奮している俺の元へ彼女がやって来た。 彼女が布団に潜り込んできた。 背を向けている俺の背中にピトッと体を寄せてきた。 これも彼女が今までよくやってきた、俺に甘える仕草。 彼女の仕草や行動の意味が分かる事が深く付き合ってきた事を証明している。 俺は体を反転させて彼女を抱きしめてキスをする。 興奮して勃起するペニスが彼女に当たってしまったが気にしない。 彼女の頭を撫でながらキスをする、 彼女は勃起した俺のペニスに気づいて、握ってくる。 キスをしながら体を擦り合わせる。 ラバーを着ているので滑りがよく気持ちいい。 彼女も気持ちいいのか吐息が漏れる。 ラバーを着ているので感覚がいつもより敏感になっている。 こんな感触も今日が最初で最後、キスをしながらツルツルと滑りのいい彼女の頭を撫でる。 “ !? “ 彼女の頭をもう一度撫でてみる。 ツルツルして触り心地が実にいい。 目を開けて見るが、布団を被っているので彼女の顔はよく見えない。 “あれ?“ 普通、彼女が裸なら暗闇でも多少は白く見えるはずだが全く見えない。 彼女の頭全体を手探りしてみるが、ツルツルとしていて髪の毛がない。 おまけに耳や口など、顔のパーツもハッキリとしない。 “え、どうなってるの?“ 俺の思考を止めるように、彼女は俺に覆い被さると俺の勃起したペニスを自分の中へと挿入した。 「あぁぁぁ、やっぱり気持ちいいぃぃぃ!」 俺の上で抱きついて腰を振る彼女。 いつもよりも数段滑りがよく、ラバーで敏感になった肌がさらに快楽を増幅させる。 「あっ、逝く、逝く、逝く、逝っちゃうぅぅぅ!あっ!」 彼女は体を大きく跳ねると、俺の胸に全体重をかけてきた。 そんな彼女を抱きしめて俺は彼女の頭を優しく撫でる。 彼女は甘えるように俺の胸に顔を擦り付けてきた。 荒い呼吸が落ち着くまで、動かない2人。 彼女は俺をギュッと抱きしめて言った。 「離れないよ、ずっと一緒だよ」 俺も彼女を強く抱きしめた。 少し落ち着いてきた頃彼女が聞いてきた。 「ねぇ、このベッドのシーツってもしかしてバキュームベッド?」 俺はドキッとした。 確かにベッドの上に乗っいるのはバキュームベッドでシーツ代わりに使っている。 バキュームベッドはラバーのシーツが2枚構造になっていて、間に入り掃除機などで吸引して人間を真空パックできる。 それより何よりそんなマニアックなものを彼女が知っている事に俺は驚いていた。 俺は彼女の質問にどう答えるか悩んでいるうちに、布団に潜っているが暑くなってきたので、2人とも顔を出した。 そして俺は驚いた。 窓からの月明かりに照らされて見た彼女の顔が黒光りする自分と同じノッペラボウだった事に。 「え、あれ、なんで?」 俺の全く主語のない質問に彼女は答える。 「実はね、私もラバーフェチなの」 「だから、初めてあなたのラバースーツ姿を見た時驚いて言葉も出なかったわ」 彼女は俺の手を探り当て、恋人繋ぎをしながら話す。 「あまりの嬉しさに言葉も出なくて、おまけに明日の朝までラバースーツが脱げないっていうから、持ってきたラバースーツを着て一緒に過ごせると思うと、感極まってしまって言葉も出ずに泣いてしまったの」 「だって、大好きな人が同じフェチだったら最高じゃない!」 「前のデートで隠し事はしないって約束したから今日はラバーグッズを見てもらおうと思ってもってきたの」 「正直、ラバーフェチを告白して嫌われたらどうしよう、別れる事になったらどうしようとドキドキしてやってきたら、あなたがラバースーツだったから私嬉しくって嬉しくって」 そう言うと2人、お互いを確かめるようにギューッと抱きしめ合った。 あまりの気持ち良さと彼女と同じラバーフェチと分かり安心からか、力が抜けて急に眠くなってきた俺に彼女が言う。 「ねぇ、私バキュームベッドに入りたい!」 彼女に甘えられて俺は掃除機の準備をする。 俺が掃除機を準備している間に彼女はバキュームベッドに自ら入り込んでいた。 戻ってきた俺が彼女に声をかけた。 「バキュームタイプのスリーピングバッグもあるけど、どうする?」 俺の問いに彼女はバキュームベッドからモゾモゾと出くる。 彼女の全身を初めて見た。 ネックエントリーのラバースーツのようで、背中にはファスナーが走っておらず、マスクは目のところに細かな穴が開いていて、鼻には穴はなし、口のところには小さな穴が開いている。 その上から膝上丈のラバーワンピースを着ていたが、こちらもファスナーがない。 「どんなの?」 彼女は興味津々。 スリーピングバッグはフェイスエントリータイプで色はシルバーと説明し、シルバーのチューブ付きマスクもあると伝えた。 彼女は俺に向かって深々とお辞儀をすると、 「こちらでお願いします」と言うので準備する。 ベッドの上にスリーピングバッグを広げると、彼女は要領を得ているようでスリーピングバッグの口の部分を広げて体を滑り込ませていく。 体が全て収まると、自らスリーピングバッグのフードも被って腕をバッグ内に戻した。 「じゃあ、お願いします!」 楽しそうな彼女の声。 まさか、彼女と一緒にラバープレイができるとは思ってもみなかった。 もし、彼女が圧迫されたりするのが、好きだと言ってくれたらスリーピングバッグを出そうとは思っていた。 そして、あわよくばバキュームベッドに閉じ込めたいとも。 それが彼女自ら率先して入ってくれるとは、嬉し過ぎる想定外だ。 俺にとっては夢のような出来事。 スリーピングバッグに入った彼女の足裏から空気を抜いていく。 「わっ、スゴっ、わっわっわ、体が縮みそう!」 彼女がそんなコメントを残している間にもドンドン空気は抜けていく。 そしてピッチリと圧縮が完了した。 スリーピングバッグに圧縮された彼女はシルバーの輪郭の中に黒光りするノッペラボウで俺に言う。 「凄いね、これ、気持ちいいよ!」 「これのマスクもあるんだよね、被せて、被せて!」 彼女のテンションは高いまま。 準備してあったシルバーの太いチューブの付いたマスクを彼女に被せる。 マスクを被せる前にチューブを先に彼女のマスクの口の部分に差し込み呼吸できるようにする。 チューブを差し込もうとした時だった。 彼女の言葉が俺の手を止める。 「お願いがあるんだけど…… 」 「お願いって何?」 「…… マスクを被せたら…… 」 「マスクを被せたら?」 「バキュームベッドに入れて私を全く動けなくして欲しいなぁ、それでね、それでね、いっぱい触って欲しいな!」 「うん、分かった!喜んで!」 俺の想像を上回る彼女の要望に俺のドキドキ、ウキウキが止まらない。 彼女にチューブを咥えさせマスクを被せると抱き抱えて、バキュームベッドの中へ。 俺は半身で彼女をバキュームベッドに入れて、彼女が呼吸できるように位置の調整をしてからバキュームベッドのファスナーを閉めた。 「じゃあ、吸引するよ」 「うぅぅう!」 彼女からは言葉にならない返事が返ってきた。 バキュームベッドの空気を抜いていく。 スリーピングバッグと違い大きい分、なかなか空気が抜けないがしばらくしてようやく空気が抜けたのか、吸引音が変わったので掃除機を止めた。 俺もベッドに横たわり、二重に圧縮されてほとんど身動きのできない彼女の体を弄る。 大きな胸はさすがというべきか少し潰れただけで踏み留まっている。 ただ、乳首は潰されて勃起しているかどうかも確認できないが、大きな胸の天辺にそれらしき痕跡だけはある。 それを指先で掻くようにしてやると、体を少し動かして太いチューブから吐息が漏れる。 こんな姿になっても気持ちいいのだろう。 胸以外にも圧縮された事により、股に顕著に現れた2つの膨らみの間を指でなぞってやると、乳首の時よりも大きく吐息を漏らした。 俺は体を半分覆い被さるようにして、彼女の体を弄り続けた。 目覚めるとラバースーツを着て俺はベッドで1人だった。 頭の中では彼女にラバースーツ姿を見られた事だけは鮮明に残っている。 なにか楽しく幸せな夢をみていたような気がするが思い出せない。 ラバースーツ姿を見られて、強いストレスを受けたのは確かだ。 彼女に嫌われて別れたのか。 その辺りも今は記憶がハッキリしない。 酷く緊張して、いろいろと思いを巡らせて疲れた事だけはハッキリと覚えている。 寝室を出てリビングへと行く。 彼女が来たのかどうかも分からず痕跡もない。 時計を見ると午前7時、金庫が開くまでまだ時間はある。 もうひと眠りしようと寝室へ戻ると、ベッドの掛け布団がが激しく暴れている。 それを見て俺は一気に思い出した。 彼女をスリーピングバッグ、そしてバキュームベッドに入れて圧縮した事を。 “あれは夢じゃなかった!“ 慌てて掛け布団を取ると、バキュームベッド、さらにはスリーピングバッグに入った彼女が真っ直ぐな体勢で圧縮されたままだった。 「ゴメンゴメン、掛け布団が呼吸口塞いだんだ、そろそろ出る?」 「うぅうぅぅ、うぅう!」 出るならウンだから、まだ出たくないのだろう。 掛け布団はベッドの下に落として、俺は圧縮されて身動きのできない彼女の横で幸せな夢をもう一度見ることにした。 完