会社の友人の里美に誘われた。 「久美って、ラバーに興味ない?」 「ラバーってゴム?」 「そうゴム、でも思ってるようなのとちょっと違うと思うよ!」 里美のテンションは高め、何かで情報を仕入れたのだろう。 里美は積極的でなんでもやりたがる性格。 そして、私はそんな里美に押し切られると断り切れない性格。 つまり、里美が言い出した事に私はいつも付き合わされてしまうのだ。 そして、里美が仕入れてきた情報というのは、里美の家の近くにオープンしたラバーの館。 黒光りするラバースーツに全身覆われた女性のポスターを見た里美はすぐに心を奪われて自分も着てみたいと思ったらしい。 1人で行く勇気がないので、私を誘ったと言う訳だ。 私もラバーには興味があったので行く事に同意した。 そしてその日の仕事の帰りに2人で行くことになった。 ラバーの館ではいろいろなラバーグッズを取り揃えていて、実際に着用してラバーを体験できる。 私は里美に付き合うフリをしながらもワクワクしていた。 私も里美も頭の先から足の先までも体を全て覆ってしまうラバースーツを選んだのだが、私と里美のラバースーツでは形が少し違った。 里美は身長が160cmで、私は里美よりも小さい150cm。 160cmのラバースーツの取り揃えは多いのだが、私は小さいためラバースーツが限定されてしまった。 里美のラバースーツも私のラバースーツも背中にファスナーのあるタイプなのだが、決定的に違うのはマスクと股の所。 里美のラバースーツのマスクは目と口が開いているのだが、私のは口のところにコンドームのようなものがついている。 おまけに黒のラバースーツなのに、口のコンドームは赤いラバーだった。 呼吸は鼻に開いた小さな穴、目のところは細かすぎる穴が開いていた。 見た目には私の方が誰か分からなくていい、里美は目だし帽を被ったようになっていたから。 マスクはいいとして問題は股のところ。 里美のラバースーツはクロッチファスナーなのだが、私のは口と同様に赤いラバーでコンドームのようになっている。 ラバースーツを着た際、赤いコンドームがおちんちんの様に垂れ下がっていてもかえって恥ずかしいので、自分の体の中へと押し込んだ。 この時初めてラバースーツで興奮しお股を濡らしている事に気づいた。 このラバーの館には他のお客さんの前でのバキューム体験コーナーもあり、寝袋タイプのバキューム体験をする事にした私。 吸引されて圧迫に酔いしれているまでは良かった。 圧迫されたタイミングでサービスタイムが始まる。 私の顔には鼻の穴しか開いていないラバーマスクが被せられて視界を奪われた状態で持ち上げられて運ばれる。 ゆっくりとうつ伏せで降ろされて初めて異変に気づいた。 私の股への侵入物の存在に。 それは太くて硬い。 周りは何故か盛り上がっている。 私の体はうつ伏せのまま降ろされて、異物が私の中へとどんどん侵入してくる。 “あっ、ダメ気持ちいい、でもやめてこんな人前で!“ 鼻の穴しか開いていないマスクを被せられた時、口の中にはペニスギャグが押し込まれていたので、私は今言葉を発する事ができない。 マスクを被せられた時は貴重な体験と思い受け入れたが、声を出させないためのマスクだったのだと今更ながらに気づいた。 自分がどうなっているのか想像するが、分かっている事は私の中に男性器のようなものが侵入してきたということ。 そして目も見えず言葉も話せず、寝袋で真空パックされて何もできないということ。 もうされるがままに任せるしかない。 それがどんな結果であれ。 私はうつ伏せのまま、完全に降ろされた。 人の胸のようなところに載せられている。 鼻に突然チューブが差し込まれた。 そして、人のように温かみのある物と一つになるようにラップを巻きつけられているようだ。 それが終わると体が持ち上がる。 そして何か袋のような物に押し込まれていく感じがする。 そんなに窮屈に感じないが、途中何度か体が袋のようなものに引っかかった。 その度にラバーの『ピチピチ』という音が聞こえてきた。 そうしてから体を降ろされた。 そして、けたたましい音ともに体全体が圧迫される。 “え?バキュームベッド?“ 私がそう思っている間にも、どんどん私の体は圧迫圧縮されていく。 見えないけど、間違いなくバキュームベッド。 私の頭の上辺りで男性の吐息とも鼻息とも取れる音が聞こえた。 まさか、もしかして私の中に入っているのは本物? 人前で私は見知らぬ男にラバー越しとはいえ犯されていた。 バキュームベッドに完全に真空パックされるとスリーピングバッグと二重の拘束で私がどうあがいても動けなくなっていた。 そして、目の前にいて私を犯している男性もまた自分の意思とは関係なくこうなっているのだと思った。 その根拠は何も言葉を話さず、肉棒を私の中へ挿入した際も、その後も抱きしめられたりする事がなかったから。 すぐに解放されて文句を言おうと思っていたが、いつまで経っても私もその男性も解放されない。 男性の方も自分のブツが見知らぬ女性に刺さっていること、さすがに気づいたのだろう。 何とかして抜こうと試みているのが分かった。 私も彼に協力すべく腰を動かしたのだが、それが不味かった。 互いに体が擦れ合いどんどん気持ち良くなっていく。 なんとかしようと思えば思うほど。 互いに体を動かさずにバキュームベッドの圧縮が解かれるのをただただ待つしかなかった。 そしてどれくらい経ったか分からないが、その時が来た。 空気が入り込み、くっついたラバー同士が外れる音ともに、ようやく解放される。 続けて、スリーピングバッグからも解放された。 ラバーマスクを取って必死に謝罪する男性の顔を見て驚いた。 それは私が会社で想いを寄せる人だったから。 そして、その人とは最近ようやく距離が縮まり始めたところだった。 思いは伝えあっていないが、きっと同じ思いであると自信があった。 彼は話し始めた。 自分には今、好きな人がいてその人にも、あなたにも申し訳ない事をしてしまったと。 そして、今日起きた事は事故だと思ってもらえないかと頭を下げてきた。 私はマスクを取り彼に笑顔を見せた。 私の顔見た彼は驚き、そして私をギュッと抱きしめてきた。 「好きだ、俺と付き合ってくれ!」 「でも、あなたには好きな人がいると」 私はワザとそう言うと、彼は頭を左右に大きく振って言った。 「君なんだ!好きな人は」 私と彼は偶然にもラバースーツ越しに結ばれ、そしてお互い顔を見せて正式に付き合うようになった。 私と彼はそのまま2人で手を繋いで帰った。 友人を放ったらかしにして帰ってしまった事はかなり後で気がついた。 完