SamSuka
ごむらば
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絶対、虫だよ!  〜土に埋められたヒトイヌの私、その後〜

教育実習先で変態行為に及んだ私は子供たちに見つかり、挙句教頭先生にも見つかり、冷たい水の中へ浸けられた。 今は特殊なラバーのヒトイヌスーツが収縮し、私は完全に身動きが取れなくなった。 そんな私は虫であり、死んだと思われて土に埋められた。 のしかかる土の重さで一度は手放した意識を私は揺れる不思議な感覚とともに取り戻した。 「じゃあ、そこに置いて」 “教頭の声だ“ そう思っていると体がフワッと浮いた。 いや、人の手で持ち上げられている。 「あとは私がやるからいいわよ」 また、教頭の声がしたと思うと扉が閉まる音が聞こえた。 「溝口先生、あなた大変なことをしちゃったわね」 「休みだと聞いていたのにあなたが出勤しているから変だと思ったら、職員室には向かわずに体育倉庫に直行するから怪しいと思ったのよ」 「小学生の子供たちにこんな姿を晒して… 教育実習の修了証は発行できないわね」 そう言われて、私はビクッと体を動かした。 「やっぱり、意識はあったみたいね」 「そこで提案なんだけど、修了証を発行するのと引き換えに私の手伝いを大学卒業までしてくれる?」 「もちろんタダとは言わないわ、手当も払うわ、ただし私を裏切ったら即修了証は取り消しにするので考えてみなさい」 教頭の言葉に耳を傾けていたが、今の状況から助けてもらい修了証も発行してもらえるとなれば、教頭の手伝いをするしか私に選択肢はない、それがどんな手伝いであったとしても。 私の耳元のすぐ近くで教頭の声が聞こえてくる。 「どうしますか溝口先生、選択肢は無いと思いますが… 」 「イエスなら体を動かして、ノーならそのままジッとしていて」 そう言われて私は今動かせる精一杯の力を振り絞り、縛られヒトイヌスーツに動きを制限された体を動かした。 「分かったわ、じゃあ契約成立ね」 「この事は他言無用で」 「あと、今日の事は貴女にとって勉強になったんじゃない?」 「一寸の虫にも五分の魂という言葉が」 [どんなに小さく弱い者でも、それ相当の思慮や意地を持っているものだ。小さくても馬鹿にできない例え] 「体で体験したので勉強になったでしょ溝口先生、今後の教師人生に活かして下さい」 そう言うと教頭は土と泥に塗れた私の体に温かいシャワーを掛けて、汚れを落としてくれる。 それと同時にヒトイヌスーツの伸縮性も良くなり、少しずつだが膨張し始めている。 とはいえ、体を縛られているのでヒトイヌスーツが脱げないと思っていると、教頭は縛っていた縄を解いてくれた。 こうして私はヒトイヌスーツを脱いで、ラバーマスクも外した。 正直、教頭と顔を合わせたくはなかったが、それを回避することもできず、鼻水と涎を垂らし泣き腫らし真っ赤になった目で対面した。 教頭はなぜか優しく私を抱きしめてくれた。 だが、それが私にはとても恐ろしく感じた。 教頭は私を抱きしめながら話す。 「体育倉庫に入って子供たちが虫だというものに、近づいてすぐに私は溝口先生だと分かりましたよ」 その言葉にハッとして教頭の顔を見た。 「なぜ?私だと」 「体育倉庫に向かっている姿を見たのもありますが、普段の貴女からも嗅いだことのない匂いが漂っていたからです」 「それがラバーだと気づくのに時間は掛かりませんでした」 教頭には私から放たれる匂いがずっと気になっていたようです。 普段の大学生活では控えていたラバースーツを教育実習のストレスから着ることが多くなっていたことに今更気づいた。


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