等身大ドールハウスは営業終了後に解体された。 アクリルケースの中はかなりひどい臭いで解体作業員は顔を歪めて作業を行っていた。 肝心の意地悪お嬢様と気弱なメイドはどうなったかというと、下剤の効果が続いており時折お尻から汚物を噴き出していた。 当然、事情の知らない作業員たちからは二人に心無い言葉や蔑む言葉が浴びせられた。 意地悪お嬢様と気弱なメイドはスタッフが準備したブルーシートに移動するように促された。 今の二人はそれに従うしかなく、ブルーシートの上でも量こそ少なくなったが何度も汚物をお尻から噴き出していた。 ブルーシートに包まれ、もはや人として扱われなくなった二人は個別に大きなビニール袋に詰められ口を封されて屋外へ運び出された。 運び出したスタッフも不快だったようで、ビニール袋には雑に[汚物]と書かれた紙が貼られていた。 屋外に袋詰めにされて放り出された二人。 どうにかお腹も落ち着いた頃、ブルーシートを掻き分け、ビニール袋を破って外へ出てきた。 季節は冬、悴む寒さの中、意地悪お嬢様を演じた亮子と気弱なメイドを演じた恵美は屋外の水道でお互いの体を洗った。 凍えるほど水は冷たく彼女たちの白い肌が赤く腫れたようになっていた。 ある程度綺麗になった二人は控え室で着替えを済ませるとドールスーツはそのままにして言葉なく帰っていったという。 その後、彼女たちがこの場所に戻って来る事はなかった。 半年後、【意地悪お嬢様と気弱なメイド】の新シリーズ発売記念イベントが開催された。 もちろん、アクリルケースに囲まれた等身大ドールハウスの展示も行われた。 意地悪お嬢様と気弱なメイドを演じる彼女たちは知らない、これから自分たちの身にどんなことが起こるのかを。 そしてお客さんはそれを全部知っていて彼女たちに対して期待に満ちた表情で見つめていた。 おしまい ドールハウス2 に続く