SamSuka
ごむらば
ごむらば

fanbox


あの日のこと【後編】

私は突如お尻の穴から感じる鈍痛で目を覚ました。 気がつくと、そこはかつて付き合っていたセフレの部屋だった。

 あれ?

 私は全裸でフローリングに横になっていた。

 自分に何が起きたのか、さっぱり分からない。
 壁に掛かるカレンダーの日付を見て驚く。 
“2012年!私がいたはずの2024年の12年前の世界”
にわかに信じられない。 

“私、タイムスリップしたの?”

 驚きで心臓がドキドキし、呼吸も乱れる。
 慌てて自分のカバンからスマホを取り出す。 

“え!なんで?”

 今使っているスマホの数台前の機種、しかもその当時の待ち受け画面にスマホケース。 

“待って待って、どうなってるの?意味が分からない” 

動揺し過ぎて言葉も出ない。
 そんなオロオロする私の背にに男が声を掛けてきた。 

そう、この部屋の住人であり、私のセフレ。
 「今日も奴隷として扱ってやるから喜べ!」 
「まずはこれに着替えろ!」
 そう言って私の前に出された物は不細工な顔が描かれたダッチワイフのラバースーツ。

 私はこれを初めて着た時の事をよく覚えている。
 ラバーが分厚く着るのにもかなり苦労した挙句、これを着て死ぬ思いをしたから。
 呼吸穴は口しかないのに、そこにセフレのペニスを突っ込まれて、助けてと必死に懇願してもペニスを抜いて呼吸させて貰えずに何度も何度も嗚咽し、涙を流した。
 そんな私に今度は容赦のないアナルセックスを強要し、私はボロ雑巾のように扱われた。
 そして、初めてこのダッチワイフのラバースーツを着た時。 丸一日以上脱がせて貰えなかった。 
だが、私よりも体も大きく力も強い彼には歯向かう事も抵抗もできずにひたすらに従い、時間が経って彼が満足するのを待つしかなかった。
 あんな日々をまた送るのかと思うと気が遠くなってきた。 

だが、当時の恐怖を思い出した私の体は、意志に反してセフレの言葉に抵抗もできずにダッチワイフのラバースーツに足を通し始めた。 
「今日は素直だね、結衣さん」 
嬉しそうに声を掛けてくるセフレ。 
私はグッと堪えながら滑りの悪いダッチワイフのラバースーツを着ていく。
 抵抗したり歯向かったら返って、セフレを刺激し後で酷い目に遭わされるのを知っていたから。 

過去に何度もダッチワイフになったので、着るのにも要領を得ている。
 ダッチワイフになると私の視界と鼻呼吸は奪われて、口呼吸だけとなる。
 穴は他に陰部とお尻の穴だけ。
 「よく似合っているよ!」
 直立する私にそう声を掛けるセフレの声は嬉しそうだ。
 当時は喜んでくれて良かったと思ったが、この後の所業が分かっているだけにそんな思いは微塵も湧いてこない。 

“この後、「結衣さん、お人形になれて良かったね!」と言って、私に抱きつくセフレ”

 彼はそう言って私に抱きつく。 

「結衣さん、お人形になれて良かったね!」

 予想通りだった。 

“ほら、やっぱり!”
 “確かこの後、ベッドに連れて行かれて口にペニスを突っ込まれて呼吸できずに苦しむんだ”
 「じゃあ、ベッドへ行こうか!」 
嬉しそうにダッチワイフとなった
私の手を引いてベッドへ移動を始めた彼。 
私の目には涙が浮かんでいた。 
この後がどうなるのか分かっていても、抗えない自分が情けなかった。 

だが、ここで意外な事が起こった。 
セフレは私を引き摺って移動させている途中で止まり、何故か私をお姫様抱っこし寝室へ。
 そのままベッドに寝かされた私。

 記憶では一度もお姫様抱っこをしてもらった事はなかった。
 しかも、どことなく記憶にあるセフレより体が逞しく感じた。
 だが、それがなんだと言うのだ。 12年も前の事だ。 記憶に齟齬だってあるに違いない。 現に今の私には服を脱いで裸になるセフレを何もできずに涙を流して待つことしかできないのだから。 だが、なかなかセフレは私の上に覆い被さって来ない。
 こんなに時間が掛かったろうかと思い返すが、やはり10年以上前ではさすがに事細かには覚えていない。

 しばらくすると、ベッドが沈み彼がベッドの上に乗ってきたのが分かった。
 前戯もへったくりもないセフレは、いきなり口にペニスを突っ込んできてフェラチオを強要してくるのが常だった。

 私は少しでも窒息から逃れるために大きく息を吸い込み、体を強張らせた。
 しかし、セフレのペニスは口に入って来ない。

 “あれ!どうしたんだろ?”

 そう思っていると、冷たい手が私の陰部に優しく触れた。
 優しく撫でるようにして時折クリトリスに触れて私を刺激する。
 今までにはなかったセフレの行動に驚きながらも警戒を高める。 
油断した途端に奈落に落とされる、ということも考えられたから。
 だが、セフレは私の陰部を弄り続け解れてくると指を挿入して私を気持ちよくさせる。 

“何これ?こんなの私の記憶にない!いや、酷い記憶が強過ぎて覚えていないだけかも?!”

 とにかくなんだろう、いつものセフレとはどこか違う感じはしたが警戒を緩める事ができないまま、私はお股を濡らし続けた。
 セフレが動き出した。 

“今度こそ、来る!”

 私はそう思い空気を目一杯吸い込むと体を強張らさせた。
 だが、次の瞬間私の口から目一杯吸い込んだ空気と共に吐息が漏れた。
 「んっふぅぅぅ!」
 セフレのペニスは私の口にではなく、普通に私に挿入された。
 口でもなく、お尻の穴でもなく、普通に。 

“あっ、気持ちいい!”

 思わずセフレに抱きついてしまう。 
腸内洗浄から始まりアナルセックス、呼吸制御、完全放置などアブノーマルなプレイばかりしてきたので、普通のセックスが新鮮で気持ち良かっただけかも知れない。
 セフレに抱きついて喘ぐ私は幸せに満ちて、涙が頬を伝っていた。 

2人の荒い呼吸が部屋に響いていたが、少し落ち着いた時セフレが動いた。 
条件反射なのだろう、私はセフレの動きに敏感に反応し、見えない中でも耳を澄まし次の行動に対応すべく体が動いてしまう。

 ベッドに座らされるダッチワイフの私。
 何をされるのだろうと警戒だけは絶対に解けない。
 すると、背中のファスナーが開いていく。

 “え?もう解放してくれるの?”

 あっさりとダッチワイフを脱がされた私は驚く事となる。

 目の前にいるセフレが黒光りした全身ラバースーツ姿だったから。
 ダッチワイフを苦労して脱いだ私の目の前に、黒い塊を晒すセフレは私に指示する。
 「次はこれに着替えろ!」 
私がそれを受け取り広げてみると、それはセフレと同じ黒いラバースーツだった。

 “コイツ、これを着せてからダッチワイフにもう一度私を閉じ込める気だ!”

 そう思ったところで歯向かう事もできない。
 私はセフレの指示に従った。 
だが、私の記憶にこんな記憶はない。
 もしかすると、私がタイムスリップして時空の歪みから、違う世界線の過去に移ってしまったのだろうか?そう考えて自分を納得させた。 

汗が残るダッチワイフを脱いで今度は黒いラバースーツに足を通そうとするとセフレがボトルスプレーを渡してきた。 
「これを使え、楽に着れるぞ」
 私はそれを受け取ると体中にスプレーしてから黒いラバースーツに足を通した。
 黒いラバースーツはダッチワイフとは比べものにならないくらい薄く私の足を黒いゴムへと変えていく。
 しかも肌に張り付き程よい圧迫感が堪らない。
 そして、同時に思った。

 “ダッチワイフの時、これを使えば楽に着られたのに”

黒いラバースーツには陰部とお尻の穴が赤いラバーで袋状になっていた。
 それらを陰部、お尻の穴へと押し込んでいく。
 お尻の穴に押し込んでも、セフレのペニスに比べればなんともなかった。 
それよりも、この薄く体に張り付くラバースーツは私の心を高揚させ、お股が一段と濡れてきた。
 そして、ダッチワイフの時にはなかった、早く全身ラバーで覆われたいという気持ちになった。

 ラバースーツを身に纏い残ったのはスーツと一体となったラバーマスク。
 このラバーマスクの口は陰部やお尻と同様に赤いラバーでコンドーム状になっていた。
 そして、鼻からは長めのチューブが2本出ており、内側にもチューブが伸びていて私の鼻の穴にチューブを突っ込んでからラバーマスクが被せられた。
 口のコンドームは押し込まれるのが怖くて自分で口の中へ入れた。
 背中のファスナーが閉じられると私は上下の口とお尻の穴に赤いラバーの袋を携えた卑猥なラバー人間となった。 
ダッチワイフの時との違いは、口で呼吸するか鼻で呼吸するかの違いくらいだろうか。
 細かく言えば、不細工な顔が描かれているより、ノッペラボウの方が見た目ではこちらの方がまだいい。
 後はラバーが薄いため、触れ合うと凄く気持ちがいいといったところだろうか。

 ファスナーを閉めた頭の天辺で何かをするセフレ。
 「ファスナーに鍵を掛けたから、もう脱げないよ!」
 私はある程度の事は覚悟していたので特には驚かない。
 時空が歪んだのか私の記憶とは少し違うだけで、ほぼ同じプレイを強要される事を想像し、絶望していた。

 「ちょいと、上を向け!」
 そう言われて鼻のチューブが少し引き上げられた。
 そして私の顔にローションのようなものが垂らされた。 
顔に冷たい液体が掛けられ首から体を伝っていくのが分かる。 
上下の口の中にセフレの指が入ってきて中を掻き回すが、お尻の中まで入って来なかった。
 セフレの家に着くなり腸内洗浄されて、まだお尻の穴が痛かったので少し助かった。

 全身ローション塗れにされた私は自然と体が震えてくる。
 ローションの冷たさからではない、これから一体何をされるのか分からない恐怖から。
 私の肩を抱くようにして横にするセフレ。
 そして私に体を擦り付けてきた。
 未だどうされるのか分からず、怯える私を優しく抱きしめてくるセフレ。 
だが、そんな優しさと反比例するように私の警戒はどんどん高まっていった。
 それはセフレがどれほど鬼畜で、酷いことを私に強いてきたかの裏付けでもある。

 体を擦り付け私の体を堪能し始めるセフレ。
 以前、経験したこととかけ離れているので、違和感しかない。
 あまりにも優しい責めで油断させていると、私は考えを巡らせ、優しくされればされるほど、私の警戒レベルは上がるはずなのだが、何度も交わる事で、心を許し始めている自分がいる事に驚きを隠せない。 

“でも、何か酷いことをされる!”

 セフレへの警戒と許容に私の心がぐちゃぐちゃになった時、セフレが顔を密着させて私に話し掛けてきた。

 「結衣ちゃん、どう?気持ちいい?全く反応ないけど?」
 いつもと違うセフレの話し方に違和感を覚えた、それに声も違う気がする。
 「結衣ちゃん?あれ?気付いてない?」

 “ん?”

 「まだ、結婚してないから浮気にならないと思ったんだけど… 怒ったの?」 

“え?2012年には私は確かに結婚していない”

 しかも、結婚する事を知っているって、どういうこと。
 「俺も結婚前だから浮気にならないよ!メッセージのやり取りでいつも濡れていたけど、実際には体の相性合わなかったのかな?」
 「うーん、心で通じ合っても、体では合わないってあるのかなぁ?」

 私は目の前で全身ラバースーツを着ている人が誰か分かった。
 タイムスリップする前の世界でメッセージのやり取りをしていた男性。
 メッセージをやり取りする内にお互い惹かれ合い、お互いに責めて欲しいことや、こんな責めをしたいと語り合い、人知れず2人だけの世界を構築していた。 
いつしか私たちの関係はご主人様と結衣ちゃん(私の中では性奴隷)となっていた。
 お互い結婚もしているので会わないし、浮気をしない前提でメッセージのやり取りをしていた訳だが… 。

 私はセフレの恐怖とは別の意味で体が震えてきた。
 「ううう… ご主人様?」
 「ううん、まだご主人様って呼ばれるとくすぐったいけど… 」
 「本当に本当にご主人様?」
 「どうしたの結衣ちゃん?嫌だった?」
 私は首が取れるのではないかと思うほど、何度も横に振った。
 「なんで、ご主人様がここにいるの?」

 ご主人様の話では、私のセフレの話を聞いていた後、無性に腹が立ってきたらしい。
 そして、時を巻き戻せたら結衣ちゃんの辛い記憶が消せるのにと願ったそうだ。
そんな事を強く思っていると気づけば2012年に、しかも話に聞いていたダッチワイフ姿の私が目の前にいたのだという。

 私は完全に警戒を解いて、ご主人様に目一杯甘えた。
 今までメッセージのやり取りだけで顔も声も分からなかったのに、目の前にいるご主人様に自分の全てを注ぐように甘えた。
 そんな私をご主人様も受け入れてくれた。 

顔こそ見えないが触れ合う事はできる。
 体を何度も何度も擦り合わせて気を失うほど交わった。

 一息ついたところで私はある事に気づいた。
 始めは間違いなくセフレだった。
 「いつからセフレと入れ替わったの?」
 「うーん、結衣ちゃんを寝室に運ぶ途中かな?俺の手に震えるダッチワイフの手が握られていて、ハッとしたんだ、もしかしてタイムスリップしたのかって!焦ったよ!」
 「すぐには信じられなかったけど、結衣ちゃんの話と酷似していたから、顔を確かめるためにダッチワイフから着替えさせたんだ」
 「えー!私の顔見たの?」
 「うん、バッチリ!可愛いかったよ!でも、笑顔の時の方がもっと可愛いだろうね」 
「ちょっと待って、私はご主人様の顔見てないよ!」
 「だって俺、ラバーマスク被ってたもん、今もだけど、あ!結衣ちゃんの裸もバッチリ見たよ!」
 私はラバーマスクの下で顔が熱を持って真っ赤になるのが分かった。
 「ねぇ、ご主人様!ラバースーツ脱いで顔を見せてよ!」
 「うーん、どうしようかな、もう一回エッチしてくれたらいいよ!結衣ちゃんの顔を思い出したらエッチしたくなっちゃった!」
 「エッチしたら顔見せてねご主人様、絶対だよ!」 

ご主人様のペニスが私の中に入ってきて私たちは一つになった。
 ラバースーツ越しで直接肌は触れ合うことはないが、薄いラバースーツ越しの触れ合いは感度を上げた。
 私もご主人様も何度も何度も交わり、そして果てた。 

これでご主人様に会える。 
「えへへ… 」
 私はまだ見ぬご主人様の顔を想像しながら、その胸に抱かれながら眠ってしまった。

 目覚めるとそこは自宅だった。 
あれは夢だったのかと少し残念に思いながらも、スマホを見るとメッセージか届いていた。
 送り主はご主人様。 
[結衣ちゃん、ビックリしたね、2012年に飛ぶんだもん、でもいっぱい結衣ちゃんと過ごせて楽しかったよ!それに可愛いかったよ!]

 「えー、ご主人様だけズルいー!私、ご主人様の顔見てないのに!」
大声を出した後、メッセージに[ズルい!]をいっぱい打ち込んで送信した。 

おしまい

あの日のこと【後編】

More Creators