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ドールハウス2 プロローグ

大人向けドールハウスシリーズ 【意地悪お嬢様と気弱なメイド】の新シリーズ発売記念で売り場の一角にアクリルで囲まれた等身大ドールハウスが設置された。 その中にはすでに実物大の意地悪お嬢様と気弱なメイドが入っていた。 いつもは簡単な柵だけで客との距離も近いこの展示スペース、展示されている等身大ドールもマネキン人形なのだが今回は違った。 今回の展示では等身大ドールは実際に動くのだ。 現にミニスカートのドレスを着た意地悪お嬢様は一人掛けソファーに座りロングブーツを履いて足を組み、気弱なメイドに自分のブーツを磨かせていた。 ところが気に入らなかったのか、意地悪お嬢様は気弱なメイドの顔を掴んで勢いよく後方へと押した。 気弱なメイドは床に寝そべる形で転んだ。 床に這いつくばる気弱なメイドの体を意地悪お嬢様はブーツで何度も蹴りつけた上、ピンヒールで踏みつけた。 土下座をして謝罪する気弱なメイドに対して、意地悪お嬢様は手を取り気弱なメイドを立たせる。 やり過ぎたと思い意地悪お嬢様の対応が変わったのかと思ったがそうではなかった。 先ほどまで気弱なメイドがブーツを磨いていた布を意地悪お嬢様は手にすると、その布を気弱なメイドの顔に押し当てて紐でグルグル巻きにして固定し始めた。 意地悪お嬢様の行動にビックリし、両手で振り払おうとする気弱なメイドだったが、その手を意地悪お嬢様は叩き落とした。 抵抗できなくなった気弱なメイドは意地悪お嬢様にされるがまま、ブーツを磨く布を顔に押し付けられる形で取り付けられた。 意地悪お嬢様はその布にブーツ専用の黒いクリームを塗るとその場に気弱なメイドを座らせる。 足を組んで座る意地悪お嬢様はつま先で気弱なメイドを小突くと、気弱なメイドは手探りで意地悪お嬢様のブーツを見つけて、顔を使ってブーツを磨き始めた。 これが新シリーズの設定【ブーツ磨き】だ。 挨拶がわりの【ブーツ磨き】の後、アクリルケース内は少しレイアウト変更をスタッフが始めたのだが、意地悪お嬢様はロングブーツを脱ぎ始めた。 そして、そのブーツを気弱なメイドに履かせ始める。 レイアウト変更を始めたスタッフも、お客さんもその様子に驚いてる。 何より一番驚いているのは、気弱なメイドだろう。 まだ、意地悪お嬢様の温もりの残るロングブーツを履かされて呆気に取られている気弱なメイドに今度は腕を伸ばすように指し図する意地悪お嬢様。 そして、今度は意地悪お嬢様は自分が座っていた椅子の横に置かれたサイハイブーツを手にした。 装飾の一部として置かれていたサイハイブーツのふくらはぎ部分のファスナーを下ろすと、気弱なメイドの腕に嵌めていく。 手先までしっかりとサイハイブーツに収まるとファスナーを閉めて脱げなくした。 四肢にブーツを履かされた気弱なメイドの背中を押して四つん這いにすると、サイハイブーツのヒールが高いため前後のバランスが上手く取れ、奇妙な動物が出来上がった。 それを眺めていた意地悪お嬢様はウンウンと満足気に頷くと、四つん這いとなった気弱なメイドに跨った。 そして、気弱なメイドの口の辺りにブーツ磨きで取り付けた紐を猿轡でもするようにグルグル巻きにして気弱なメイドの口に取り付けた。 そして勢いよくその紐を引っ張った。 その姿は意地悪お嬢様から「ハイヤー!」と声が聞こえてきそうなほどだった。 だが、これは本物の馬ではない。 四肢にブーツを履かされた中身はごく普通の女性が入ったリアルドール。 馬に見立てられた気弱なメイドがヨロヨロと歩き出すと、意地悪お嬢様は気弱なメイドの脇腹を勢いよく挟むようにして走らせようとする。 それがかえって気弱なメイドの踏ん張りを奪い、体勢を崩させた。 腕に力が入らず土下座するように崩れた気弱なメイドに腹を立てたのか、2、3発蹴りを入れた意地悪お嬢様。 最後は猿轡のようにした紐を引っ張り、気弱なもそれになんとか食らいつくように這いながら裏の方へと消えていった。 この意地悪お嬢様も気弱なメイドもリアルドールのような美しい顔立ちをしている。 そして意地悪お嬢様も気弱なメイドもロボットではなく着ぐるみ。 この等身大のリアルドールの肌はシリコン製で出来ていてまるで本物の人の肌のようであった。 さらにこのリアルドールは全身が一体型の着ぐるみになっている。 衣装や家具は実際のドールハウスに倣い忠実に等身大サイズで再現されている。 そんなリアルドールの中身にはもちろん女性が入っていた。 今回、意地悪お嬢様と気弱なメイドを担当するのは、アルバイトの高城 絵里奈(たかぎえりな)と広末 梓(ひろすえあずさ)の二人。 前回の発売記念イベントで意地悪お嬢様と気弱なメイドを演じた契約社員二人がイベント終了後に逃げ出したため、今回アルバイトを募集したことは彼女たちには知らされていない。 二人は友人でお人形さんになれると喜んで応募してきた。 そんな二人はこれから虐める側と虐められる側となり、それを来客の前で披露しなければならない事は伝えられていない。 そして、このイベントの来客には年齢制限が設けられ、子供向けでないことはいうまでもなかった。 各自、イヤホンを付けて着ぐるみに入る。 イヤホンから事前に録音された音声が流れ、それに従って二人は意地悪お嬢様と気弱なメイドを演じるのである。 新シリーズが出るたびに設定が少し変更になる。 特に虐められる側は大変で耐衝撃・耐熱スーツを着込んでからシリコンスーツを着てドールにならなければならない。 それはいろいろな仕打ちが彼女を待ち受けているからに他ならない。 リアルドールの美しい顔と髪が一体となった着ぐるみに入る気弱なメイド役の広末 梓は全裸で肌色のラバースーツを着ていた。 汗をかいてもそれが外へ漏れて着ぐるみを汚さないためと聞かされていた。 全身一体型である肌色のラバースーツはマスクも一体となっており、マスクは視界と呼吸がギリギリ確保できるほどの穴しか空いていなかった。 マスクを被る前にはイヤホンをねじ込まれて梓の聴覚は奪われた。 続けて耐衝撃・耐熱スーツを身につけていく梓。 極薄いスポンジ状の耐衝撃・耐熱スーツ、これも全身一体型であった。 ドールスーツを着て、メイドの衣装を着せられれば気弱なメイドの出来上がりである。 ただ、このドールスーツの背中のファスナーは閉めた後に一工夫施される。 それはファスナーが分からなくなる様にシリコンでファスナーを完全に隠されてしまうということ。 梓の体を事前に何度も細かく採寸して作られたドールスーツは、見た目には人が入っていると到底思えないほどシワもなくピッタリ過ぎるほどでまるで本物のドールかと思ってしまうほどの姿であった。 梓の隣りでは同じように全裸で肌色のラバースーツを着て、その上からこちらも体を細かく採寸して作られたドールスーツを着た高城 絵里奈の姿があった。 ドールスーツの上から下着を身に付ける二人。 お嬢様役である絵里奈は派手な下着を身に付け、メイド役である梓は地味な下着を身に付けた。 彼女たちの着替えを補助していた女性スタッフが二人にイヤホンを通して声を掛ける。 「展示時間が長くなるので、今のうちにトイレを済ませておいて」 そう言われた二人はドールスーツに下着姿のまま、控え室のすぐ隣りの女子トイレへと向かう。 二人は下着姿のまま控え室を出て女子トイレへと向かった。 ドールスーツの陰部は本物そっくりに作られていて穴が空いている。 そこへ手を突っ込んで、耐衝撃・耐熱スーツそして肌色のラバースーツのクロッチファスナーを下ろして梓は用を足した。 だが、ここで思わぬトラブルが発生する。 耐衝撃・耐熱スーツ、そして肌色のラバースーツのファスナーが閉じなくなってしまったのだ。 つまり、ドールスーツの陰部と梓の陰部が繋がった状態になってしまったのだ。 いくら頑張っても閉まらないファスナー。 時間が迫っていることから梓は諦めてトイレの個室を出た。 梓から少し遅れて絵里奈も個室から出てきて二人は控え室へと戻る。 梓は手振りで絵里奈に何かを伝え始めた。 それを見た絵里奈は梓の陰部に何かあると思ったのだろう。 絵里奈は梓を押し倒して、陰部を覗き込む。 そしてリアルドールから露出した陰部を見つけると弄り始めた。 女性スタッフがいることもお構いなしに。 陰部を隠そうと抵抗する梓の手を絵里奈が強く叩くと梓は途端に大人しくなった。 そこへ女性スタッフが二人にイヤホンを通して注意する。 「あなた達は何をやってるの!早く準備して」 語気を強めた女性スタッフの言葉に絵里奈は仕方なしといった感じで梓の陰部を弄るのを止めた。 梓は女性スタッフにお礼ともお詫びとも取れるような感じで頭を下げていた。 その後、地味な下着姿のドールの梓はメイドの衣装を身につけていく。 一方、絵里奈の方は派手な下着の上からコルセットを巻いてインナーを着て、ドレスを着ていく。 華やかな意地悪お嬢様と対照的な地味な気弱なメイドが出来上がった。 二人はそのまま女性スタッフの後について、アクリルで囲まれた展示スペースへと移動を始めた。 これから彼女たちが待ち受ける悲惨な出来事も伝えられないままに。 ドールハウス2 【設定 入浴と拭き取り】に続く

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