取り敢えずはエヴァ弐号機を長時間着用している明日菜から脱がせる事にした俺は電動ドリルを手にして固まってしまった。 ネジ穴が分からないように詰めた円筒形の小さなゴムは普段でも取り外すのには苦労する。 今、俺はエヴァ初号機の着ぐるみを着ており、その下にはプラグスーツを着たシンジのコスプレをして指先は全くと言っていいほど使えず役に立たない。 電動ドリルがあるのでなんとかなるだろうと思っていた俺の考えはかなり甘かった事に今更ながらに気付かされた。 それでもなんとかして明日菜の指先を使えるようにすれば突破口は見出せると思ったのだが、明日菜もプラグスーツを着たアスカのコスプレをしている事を思い出した。 全ての望みを断たれ絶望する。 電動ドリルで円筒形のゴムを強引に溶かすか、えぐることも考えたがねじ山がバカになったら完全に脱げなくなってしまう。 頭を悩ませる俺の視界に希望の光が差し込んだ。 それはスマホ。 これで友人たちの誰かに連絡できれば、戻って来てもらえると思った。 早速、電話しようとしたがエヴァ初号機の指ではスマホ画面は全く反応がない。 何度も何度も画面をなぞるが無駄だった。 “そういえば、タッチペンが!” そう思ったがかなり前に購入し、どこへしまい込んだかも分からない。 それにエヴァ初号機の姿では視界も悪く探し物をするのは困難だと思ったが、探し始めてすぐにある事を思い出した。 それは先日、明日菜が棚を整理していてタッチペンの先のゴムが溶けていると言っていた事を。 “ああ、ダメだ絶対に捨ててる” 明日菜は綺麗好きなので汚いものはすぐに捨ててしまう。 これでスマホから友人たちへの連絡の術も奪われた。 俺はアンビリカルケーブルが抜け、内蔵電源も切れて活動限界を迎えたエヴァの様に膝から崩れ落ち動けなくなってしまった。 エヴァ弐号機はもっと早くに活躍限界を迎えて床に横たわっていた。 どうしたものかと途方に暮れるが、今俺にできる事は何もない。 せめて明日菜に声を掛けてやる事しかできない。 「明日菜!明日菜!大丈夫?」 体を揺らしながら声を掛けると、エヴァ弐号機が起動した。 「あれ?みんなは?私、寝ちゃってた?」 「うん、みんな帰っちゃった!」 そんな会話をくぐもった声で交わしながら俺の姿を見た明日菜は驚きの声を上げた。 「えー!真矢もエヴァになってるじゃん!」 そして、この事態にすぐに気づいた。 「え!ちょっと待って、2人ともエヴァって脱げないんじゃないの?」 「明日菜のおしゃる通り、脱げなくなっちゃったどうしよう?」 一度、一人で慌てたので、平静を装って話す俺に明日菜が言った。 「うん、仕方ないね、せっかくだから2人ともエヴァになる事もないし、楽しみながら対策考えよう!」 意外に冷静な明日菜に俺は少し救われた。 これで明日菜がパニックを起こしていたら大変な事になっていたと思う。 「で?どうする?」 「うーん、以前エヴァ弐号機の私と抱き合った真矢が痛いって言ってたから、抱き合ってみたいなぁ」 「うん、分かった!」 立ち上がり寝室へ向かおうとする俺のエヴァ初号機の手を弐号機の手が掴んだ。 「ん?」 「抱っこ!抱っこしてよ!」 甘えるように言ってくるエヴァ弐号機を俺はお姫様抱っこする。 明日菜が俺の首に腕を回してくれたので、着ぐるみを着ていてもお姫様抱っこができた。 寝室のベッドの上にエヴァ弐号機を寝かせてから、俺もその横に仰向けに寝る。 足先が竹馬のようになっているので、俺はもちろん明日菜もベッドから飛び出す形となった。 『コツン、コツン』 エヴァ2体が硬質パーツをぶつけながら抱き合う。 直接触れ合えずもどかしさからさらに激しく硬質パーツが接触する。 お互いエヴァの着ぐるみを着ているので分かる事なのだが、可動するための足の付け根や腕の付け根、それに関節部分には硬質パーツで覆われていないので、そこを触れるとお互いを感じる事ができた。 こんなもどかしい状態でも俺は興奮してきた。 それとも、もどかしいからこそだろうか。 俺のペニスは勃起したのだが、プラグスーツはもちろんエヴァ初号機の中ですぐに行き場を失う。 興奮し突如暴走モードに入ってしまったペニスはもはや制御が効かない。 硬質パーツの上から触ってもどうにもならない。 明日菜に挿入出来たら、どれだけ気持ちいいだろうか、そんな事を考えていた時俺の脳裏をある事が過った。 それはネジのところに詰めた円筒形のゴムを先の尖ったアイスピックのような道具を使えば取り除けるのではないかという事。 早速、その事を明日菜に伝えるとアイスピックがあったと思うというのでキッチンへと2人で向かう。 高身長なエヴァ2体がキッチンで前傾姿勢になりながら必死にアイスピックを探し続け見つける事ができた。 そのアイスピックを使って早速、明日菜のエヴァ弐号機の解体に掛かる。 思った以上に苦戦は強いられたが、円筒形のゴムを外す事ができ、ネジも外す事ができた。 エヴァ弐号機の上半身とマスク、両腕の硬質パーツを外す事が出来た時点で自由を取り戻した明日菜はアスカのマスクを外す。 アスカのマスクの下から出てきた肌色のノッペラボウの顔からは水滴が漏れ出ていた。 体の柔らかい明日菜はその後自分でプラグスーツまで脱ぐと、肌色のマネキン人形のような姿で今度は下半身の円筒形のゴムを自分で取り除き、ネジは俺が電動ドリルで外していった。 こうして、エヴァ弐号機から解放された明日菜は下半身だけアスカのコスプレ姿のままトイレへと走っていった。 しばらくして戻ってきた明日菜はアスカのコスプレ、肌色のラバースーツも脱いで部屋着になっていた。 明日菜がトイレに行った事で俺もオシッコの事を思い出し、尿意を催していた。 「明日菜、俺も早く脱がせて!オシッコ漏れそう!」 そう伝えると明日菜はエヴァ初号機の上半身、そして股の辺りまで外してくれたのだが、そこまでしてこんな事を言い出した。 「真矢、ちょっと試したいことがあるんだけどいいかな?」 「うん、いいけどできれば早くして!もう我慢できそうにないから… 」 そう伝えるが明日菜はエヴァ初号機をなかなか脱がせてくれない。 それどころか、プラグスーツの背中のファスナーを開いて手を突っ込んできた。 そして、ラバースーツ越しに俺のペニスを掴むと上向きにした。 「ちょっと明日菜、何するの?」 焦って尋ねる俺の質問には答えずに明日菜は何かするとプラグスーツからすぐに手を抜くと、またプラグスーツを着せられた。 「明日菜!ねぇ明日菜ってば!もう漏れそうだから脱がせて!」 そんな俺の必死の言葉には耳を傾けずに明日菜は俺をエヴァ初号機に戻してしまった。 つづく