しばらくすると、由香里は勢いよく布団から顔を出した。 何か思うことがあったのだろう。 肌色のラバーマネキン姿で体を隠して俺と向き合う由香里。 ジッと俺を見つめた後、口を開いた。 「ねぇ、どうして春馬がいるの?それにここって家だよね」 確かにここは俺と由香里で結婚を決めて同棲を始めた家。 結婚後はそのまま暮らせるように家財を少しずつ揃えている。 「うん、俺あの個展に行ったんだ、そして肉塊にされた由香里を見て感情を抑えられなくなって、飛燕(HIEN)さんに食って掛かった」 俺の言葉を聞いていた由香里の表情は分からない。 怒っているのか、呆れているのか。 「それで… 」 静かに尋ねる由香里に事情を事細かに説明した。 モデル料を受領し、俺が代わりにサインした事、その後スーツケースに詰めた由香里を家に持ち帰った事を説明した。 由香里は状況を把握したようで何度も頷いていた。 「私も正直に個展に作品として展示されるという説明しなかったのは悪かったわ、でも飛燕(HIEN)さんに食って掛かるなんて…」 そう言いながらも何か思うところがあったのだろう、黙り込んでしまった。 俺は表情の見えない由香里にどう接していいか分からない。 立ち尽くす俺に話し掛ける由香里。 「心配掛けてごめん、でも凄く嬉しかった、私のために凄く怒ってくれて」 そう言って両手を広げてハグを求めてきた。 俺も由香里に応えてベッドの上で由香里に覆い被さる形でハグをした。 「でも、どうしてあの個展に?」 「ああ、あれは大学の後輩があの個展会場で働いてて俺に招待券をくれたんだ」 由香里にはそう答えたが、実のところは少し違う。 エロい個展があったら招待券を回して貰うようにお願いしていた。 「そうなんだ!」 肌色のラバーマネキン姿の由香里が俺に強く抱きついてきた。 『ピチっ、ギュギュ』 肌とラバーが擦れる音がした。 俺もギュッと由香里を抱きしめて聞いてみた。 「体触ってもいい?」 「う、うん、いいけど、あんまり激しく触らないでね」 「え!なんで?」 「なんでって、それは… いろいろあるからよ」 歯切れの悪い由香里の返事で俺は大体の事は察した。 肌色のラバーマネキンの体をゆっくりと舐めるように指を走らせていくと、声を抑え体を強張らせる由香里。 俺の予想通り、触られると凄く気持ちいいみたいだ。 始めはワザと敏感でないところを触って、突然乳首を摘んでみた。 肌色のラバーマネキンは俺の胸に顔を埋めて声を上げる。 「んっ!んー!」 少しくぐもった可愛らしい声が漏れる。 俺の手は乳首を離れ、みぞおちからおへその辺りを触り、股の方へ伸びると見せかけて、俺と密着していた体が少し離れた隙間を狙って胸へ戻ってくると胸を揉みしだく。 「んっ、んっ、んっ」 由香里は気持ち良さそうな声を上げつつも堪え続けている様であった。 そろそろ、お股へ手を伸ばそうとした時だった。 由香里は布団の中へと潜った。 そして、俺のベルトを外してズボンをずり下ろす。 もうすでに勃起しているので下ろしにくそうにしながらも由香里はズボンとトランクスをまとめて下ろすと俺のペニスをラバーの手で扱き始めた。 なんとも言えない気持ちよさに俺は由香里にされるがまま体を預けた。 無防備になった俺のペニスに突然、熱を感じた。 柔らかくて気持ち良さが震えとなって体を伝う。 ラバーに覆われた口で俺のペニスを由香里が咥えたのだ。 そのまま口で奉仕してくれたのだが、これが堪らなく気持ちいい。 俺はすぐに逝きそうになるのを堪えつつも、気持ち良さからラバーで覆われた由香里の頭を掴んで股間へと強く押し当てた。 一瞬焦りを見せた由香里だったが、すぐに立て直したようで俺のペニスをしっかりと咥えると、ラバー越しではあるが舌を使って裏スジを舐める様にして刺激し始めた。 「あっ!ダメだ!」 俺はそう声を上げて自分が一番気持ち良くなるように由香里の頭を前後に振った。 逝くのにそう時間は掛からなかった。 最後は強く由香里の頭を股間に押し当てて体を震わせながら逝った。 由香里の頭から手を離し、俺が余韻に浸っているのを悟った由香里は軽く俺のペニスを咥えて口から出し入れし、最後は俺のペニスを愛おしそうに頬ずりをした。 しばらく、俺のペニスを頬ずりしていた由香里だが、さすがに暑かったのだろう布団から顔を出した。 俺はそんな頑張った由香里のラバーで覆われた顔に飛び散った俺の精液を拭き取ると由香里を優しく抱きしめた。 由香里もまたそれに応えるように俺に抱きついた。 しばらく、静かな時間が流れる。 俺はウトウトしたが、俺の体から由香里の手が脱力し離れたことでハッとした。 気づくと肌色のラバーマネキンは寝息を立てていた。 疲れたのだろう。 俺はもうしばらくこうしていたかったので、そのまま由香里と抱き合いながら瞼を閉じた。 肉塊 第11話 夢?! に続く