SamSuka
ごむらば
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異常者4 case:S

土日が明け月曜日がやって来た。 俺の隣りの乙葉ちゃんはどんな顔で出社するのだろう。 早めに出社して彼女を待つ。 「おはようございます!」 元気に乙葉ちゃんが出社して来た。 手にはあのビジネスバッグ。 いつもと特段変わった様子はない。 「おはよう!」 顔を合わせて挨拶をした際、彼女の髪からシャンプーの匂いに混じって、亮介さんの家で嗅いだゴムのシートの匂いがした。 “間違いない!あのゴムのシートで真空パックされていたのは乙葉ちゃんだ!” そう思うとドキドキしてきた。 同時に未だに匂いがするという事は、出社前のついさっきまであのゴムのシートに閉じ込められていたのだろうか。 聞いてみたいが、そんな事を聞いたらこの先仕事がし辛くなりそうで聞く事ができなかった。 すぐ近くに、すぐ隣りにいるだけに俺の心は落ち着かない。 なぜなら乙葉ちゃんが動くたびにあのゴムのシートの匂いが漂ってきて、磔にされた姿を連想させるのだから。 だが、そんな状況も昼から亮介さんと営業に出たので少し心が落ち着いた。 毎週のように亮介さんの部屋でゴムの塊となる女性たちはいったい? 聞きたい事は山ほどあるが、終電を理由に家に押し掛けて勝手に家の中を物色していたとも言い出せず、俺は聞きたい事を心に留めながら、また週末を迎えるのだった。 “さすがに今週は” と思っていたのだが、亮介さんの方から誘ってくれた。 毎週、飲むのが楽しくて良かったら付き合って欲しいと言われた。 俺にとっては願ってもない申し出に笑顔で応えた。 今週末はいったい誰だろうと、居酒屋で飲んでいる時から俺の頭の中はすでに亮介さんの部屋の中でゴムの塊を捜索し始めていた。 いつもの居酒屋で飲んで、当たり前のように終電をなくして亮介さんの部屋へと転がり込む。 そして、いつもの流れで亮介さんはコンビニへ買い出しに出掛けた。 そして俺の物色が始まる。 それほど広くない亮介さんの部屋を手早く物色していく。 そしてそれはすぐに見つかった。 押入れの下の段の奥に押し込められていた麻袋。 引っ張り出して中を覗くと、黒いゴムの塊がそこにあった。 体を小さく丸めダルマのような姿にされたゴムの塊。 麻袋にはハイヒールと女性もののバッグも入っていた。 麻袋からゴムダルマを取り出す。 一緒に入っていたハイヒールには何となくだが見覚えがある。 どこで見たのだろうと思い返すがすぐにどこで見たのか思い出せないまま、女性もののバッグを物色して財布を見つけて気づいた。 “まさかね” そう呟いて財布を確認するとそのまさかの人物の社員証が出てきた。 【安藤 彩月(あんどうさつき)】 と書かれている。 「課長?!」 思わずそう呟き、ゴムの塊を見る。 大きさ的にはおそらく間違いないだろう。 それに財布の中から運転免許証もキャッシュカードも出てきたがいずれも安藤課長のものだった。 このまま廃棄されても誰にも気づかれない、安藤課長はそんなゴムの塊にされていた。 今回だけ見れば、先週の事でストレスが溜まっていたので亮介さんが安藤課長を拉致し、こんなゴムダルマにしてしまったのではないかと思ってしまう。 しかし、莉子さんや由那ちゃん、それに乙葉ちゃんがゴムの塊にされていたのでそうではないだろうと思える。 過去に見てきたゴムの塊にされた女性たちもそうだが皆美しい。 安藤課長も例外ではなくスタイルがよく年齢とかけ離れた美貌の持ち主、所謂美魔女に属すると思う。 そんな女性がゴムダルマにされていると思うと男としては必然興奮してしまう。 そんなゴムダルマに触れると、安藤課長の温もりが手の平から伝わってきた。 普段なら絶対に触れ合うことはないと思うと、妙な興奮が込み上げ思わず抱きしめてしまった。 それにしてもいったい、亮介さんの家で毎週末、何が起こっているのだろうか? 疑問だけがどんどん膨らむが解決の糸口が全く見えない。 そうこうしているうちに亮介さんが戻ってくる時間が迫ってきたので、早めにゴムダルマにされた安藤課長を麻袋に詰め、押入れの奥へと戻した。 そして、いつものように飲み明かし、夜明けとともに俺は自宅へと向かう。 電車に乗ると眠ってしまい、いつも寝過ごしてしまうのでスマホのアラームをセットした。 これで大丈夫と思っていたのだが、スマホのアラームは鳴ったまま寝過ごして結局終点まで行ってしまった。 どう頑張っても俺は眠気には勝てないようだ。 つづく

異常者4 case:S

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