メイキングシリーズ7人目は涼宮 絵里香。 今も最前線で走り続ける女優 絵里香ちゃん。 絵里香ちゃんというより、絵里香さんと呼ぶ方が相応しい年齢になってきたように思える。 そしてその絵里香さんは今回、俺の恋人役。 そう考えて思った。 この映画の女優のキャストが豪華過ぎなのではと。 どの映画でも主演を務められそうな女優ばかりが集められ、そんな女優たちが実際にゴムの塊にされるという異色の映画。 話題にならないわけはないと思った。 絵里香さんがラバースーツ姿で登場する。 少し前まで恋人役として演じていたので少し恥ずかしさがお互いある。 柊木 凪沙ちゃんがいないと言うと事は絡みシーンがないという事を意味しているのだろう。 緊縛師が現れて絵里香さんを拘束していく。 まずは指を5本くっ付けた状態でラップを巻いていく。 ラップは肘まで巻いて絵里香さんの指を使えなくするだけでなく手首も曲がらなくする。 その上からさらに黒いビニールテープが巻かれた。 さらにその上からラバー製のロンググローブが嵌められていく。 もちろん、手先は別れていない。 両腕とも使えなくされた絵里香さん、ラバースーツだけでも暑いのだろう、額に汗が滲んでいた。 次に緊縛師は足に取り掛かる。 まずは太ももにラップを巻いてピッタリとさせ足を一つに纏める。 続けてふくらはぎをラップで一つに纏めていく。 そして、足首を伸ばした状態でラップを巻いて足を人魚のように一つに纏めた。 膝だけはラップを巻かないのだろうかと思っていたのだが、緊縛師は胸のすぐ下からラップを巻き始め足全体にラップを巻いて、また胸の下辺りまで戻ってきた。 それをもう一往復すると、絵里香さんは腰がしっかりと括れた人魚のような姿となった。 そんな人魚のようになった絵里香さんに今度は黒いビニールテープを丁寧に巻きつける緊縛師。 あっという間に絵里香さんは黒い人魚になってしまった。 膝の部分だけラップが薄い分多少動かせて人魚感が出た。 人魚のよう姿となった絵里香さんに緊縛師はラバー製の袋を足に履かせていく。 膝下までピッタリとしたラバー製の袋を履かせると、今度は大きめのラバー製の袋を取り出す。 いや袋ではなく裾がかなり絞られたマーメイドドレスの様だ。 マーメイドドレスはハイネックで長袖になっており、背中が大きく空いていた。 背中からマーメイドドレスを着せていく緊縛師。 足を通すとその姿はラバーマーメイドとなった。 両腕も通すとロンググローブは体と一体化したように見える。 絵里香さんの額からは大粒の汗が噴き出している。 スタッフが入り絵里香さんの顔をタオルで拭いて水分補給を行う。 それが終わるとゴムの塊に変える作業が再開する。 露出していた絵里香さんの顔がいつものように緊縛師によって拘束されていく。 絵里香ちゃんの口に詰め物をすると顔面を拘束し始める。 まずはラップでそしてビニールテープでギチギチに絵里香さんの顔が拘束された。 どの女優さんもそうだが、美人の顔がラップで潰されて酷い顔になるのを見てなぜか興奮してしまう俺。 顔面拘束が終わると内側と外側にチューブの付いたマスクが絵里香さんに被せられる。 内側のチューブを鼻の穴に通す際、絵里香さんは小さく咳き込んでいた。 鼻からゴムのチューブが伸びるゴム人魚となった絵里香さん。 そんな絵里香さんに先ほどのマーメイドドレスのハイネックに部分に頭が通された。 これで今回のゴムの塊が完成だなと思っていたのだが… 。 緊縛師は全身一体化したラバー人魚のスーツを手にして広げる。 ゴム人魚の足先は確かに一纏めになっただけであったが、このラバー人魚のスーツの足先には魚の様なヒレが付いていた。 だが、このラバー人魚のスーツにはファスナーなどは一切見当たらない。 そう思って見ていると、顔の辺りを大きく開きゴム人魚に着せていく。 途中からは目も見えなくなり呼吸は鼻だけになった絵里香さんはどんな気持ちでされるがまま、ラバーを着せられているのだろう。 そんな事を考えていて、不意に先ほどスタッフに大粒の汗を拭いてもらい水分補給している絵里香さんの顔が思い浮かんだ。 その顔は嫌がっている感じは全くなく、少し頬を赤らめ恍惚の表情を浮かべていた。 それにあのチューブの付いたマスクを被せられる時も目が笑っていた。 つまり拘束された上、何重にもラバーを重ねられゴムの塊にされることは絵里香さんが望んだ事なのかも知れない。 そう思うと俺はさらに興奮してきた。 ラバー人魚のスーツを着せられていく絵里香さん。 腕も通して完全にラバー人魚になっていく。 最後は鼻から伸びるチューブだけを残して完全にラバー人魚のスーツに呑み込まれてしまった。 まさにゴムの塊、女優 涼宮 絵里香の痕跡はおろか人の痕跡まで消されてしまった。 普通ならパニックを起こしそうな状況にも関わらず、絵里香さんは指のないヒレのようになった手で自分自身の体を触っていた。 彼女もまた芝居でも何でもなく異常者なのかも知れないと思った。 ヒレのような手で自身の体を確かめるように触るゴム人魚。 だが、これで終わりではない。 緊縛師は小さなラバー製の袋を手にするとゴム人魚の体を丸めるようにして袋へと押し込んでいく。 その袋には俺の知っている吸い口が付いている。 つまり、ゴム人魚は今から掃除機で空気を抜かれて真空パックされるという事。 拘束された上、あれだけ何重にもラバーを着せられて、まだその上真空パックするなんてやり過ぎではないかと思うが、それを見てみたいと思う自分も同時にいた。 そして、俺の中でも考えがまとまっていない中、真空パックが始まる。 体を丸めたゴム人魚はみるみる空気を吸い出され小さく小さく丸まりながら真空パックされていく。 絵里香さんの体が柔らかいのか、真空パックされるほどにどんどん小さくなっていった。 吸引音が途中で高い音に変わり、そこで掃除機が止められた。 真空パックされた絵里香さんは袋の中で微動だにできなくなっていたが、袋から突き出た呼吸用チューブからはしっかりと呼吸できている様だった。 そんな小さく真空パックした絵里香さんを予め用意されていたスーツケースに緊縛師が詰めると、スタッフの手によってスーツケースは閉じられ押入れに隠されるように収納された。 スーツケースからは呼吸用のチューブは伸びていたがそれでもゴム人魚にされた上、真空パックされスーツケースに詰められているのだ。 暑くて苦しいだろう。 1秒でも早く出してあげたいと思う。 そして撮影が始まった。 いつものようにアパートへ到着すると程なくして、加瀬さんが買い出しへと出掛ける。 そして、俺は留守番となりゴム人魚となった絵里香さんを探し始める。 もちろん、どこにいるのか分かっているが探す芝居をしなければならない。 過去にゴムの塊にされた女性たちがいたところをすべて探したが見つからない。 ゴムの塊にされた女性を見つけられず焦る芝居をする俺、実際でも早く絵里香さんを出してあげないと焦っていた。 そんな俺に電話が掛かってくる。 内容は加瀬さんの戻りが遅くなるというもの。 焦りを見せていた俺は冷静になり、ゴム人魚となった絵里香さんの入ったスーツケースを今から見つける。 スーツケースを引っ張り出す際、チューブからの空気がかなりの熱を帯びていた。 芝居をしながらも早く出して上げないとと焦る。 スーツケースを開けると、目の前には真空パックされて小さくなったゴム人魚が現れた。 遠目で見ていたよりもはるかに小さく、そしてギチギチに真空パックされていた。 本当にこれが絵里香さんなのかと疑ってしまうほど小さく、真空パックされた姿は人ではなくモノにしか見えなかった。 そこから伸びる2本のチューブに手をかざすと熱く湿った空気を感じる。 “今、出しますからね!” 心の中でそう言って俺はスーツケースから絵里香さんを引っ張り出し、真空パックから解放すべく袋からの空気の吸い出し口を探す。 空気の吸い出し口はお尻の辺りにあり、時計周りにclose、反時計周りにopenとなっていた。 そこを反時計周りに回すと、空気が黒いゴムの袋の中へと入り込み真空パックが解けていった。 2本のチューブが飛び出している口の部分を大きく開いてゴム人魚にされた絵里香さんを袋の外へと出した。 すぐには動けない絵里香さんたが、取り敢えずスーツケースと真空パックからは解放した。 少し俺の心も落ち着いて、ここからはしっかりと芝居ができそうだった。 だが、いざ自分の目の前にゴム人魚が現れるとその姿に目を奪われる。 その姿に見惚れて、少し間が長くなってしまったが、俺はこのゴム人魚にされた女性が誰かを探るため、所持品を探す。 だが、所持品が見つからずスーツケースの中を物色し、あるチケットを見つける。 そしてそのチケットが彼女と一緒に遊びに行く予定のものと全く同じものである事、そして目の前のゴム人魚にされているのが彼女である事に気づき愕然とする。 俺がゴム人魚の正体に気づいた時、絵里香さんはようやく動けるようになり、魚のようになった下半身を引き摺りながら俺から離れようとする。 俺は怒りのあまりすぐに加瀬さんに電話をする。 電話はアパートの部屋の扉の外で鳴り、扉に近づくと加瀬さんが部屋に入ってくる。 そして詰め寄る俺にゴムの塊にした真相が明かされる。 その間も見えないながらも逃げ惑うゴム人魚を演じ続ける絵里香さん。 愕然とする俺とは対照的に高笑いする加瀬さんはゴム人魚の腕を掴むと引き摺りながらアパートの部屋の外へと放り出した。 ただ、加瀬さんがゴム人魚にされた絵里香の腕を掴んだ時はあまりに熱が籠っている事に驚き、一瞬表情が変わった。 ゴム人魚に続いて部屋から放り出される俺。 しかし、衝撃の真相に俺は体に力が入らずに部屋から放り出され、そのまま部屋の外で座り込む。 そんな俺にスーツケースが投げつけられるのだが、そこは編集と加工で実際に額にはキズはなく、血はメイク。 部屋へ入れてもらう事もできないため、スーツケースへゴム人魚をつめるのだが、俺は絵里香さんの頭を撫でてから抱きしめて、今からスーツケースへ詰める合図をする。 ゴム人魚は一つ頷くと俺はスーツケースへ抱き抱えたゴム人魚となった絵里香さんを入れ、呼吸用のチューブだけをスーツケースの外へ出してから閉めた。 俺はゴム人魚をスーツケースの中へ詰めるとトボトボと歩き出す、その後ろを撮影スタッフがゾロゾロとついて来る。 空のスーツケースだけでもいいような気はするのだが、ゴム人魚にした絵里香さんをスーツケースに詰めたまま撮影は続く。 そして大通りに出ると俺は手配されていたタクシーへ乗り込む。 外からの撮影とカメラマンが一人だけタクシーへ乗り込み移動を始める。 タクシーは少し走って、撮影スタジオとして貸し出しているマンションへ到着した。 かなり長い時間ゴム人魚にされた絵里香さんが心配になり、俺はタクシー乗車中呼吸用チューブから漏れ出る絵里香さんの熱い呼吸をずっと確認していた。 マンションの部屋に入るとスーツケースを開け、慌ててゴム人魚の解体を始める。 撮影はここでカット、段取りの分からない俺からスタッフへと代わりゴム人魚を絵里香さんへと戻していく。 体がラバースーツのままの絵里香さんは、かなりグッタリして顔は真っ赤だった。 涙を浮かべた目で俺を見てきた絵里香さんの顔は酷い顔になっていたが、それでも俺はそんな絵里香さんを綺麗だと思った。 つづく