SamSuka
ごむらば
ごむらば

fanbox


峰不二子になりたい! 〜お仕事編〜

休み明け私は正直ドキドキしながら出勤した。 私の姿は相変わらず峰不二子のまま。 いくら運転免許証や警察手帳の写真がすり替わっていても実際に面と向かえば岸本 恵美と違うと分かってしまうだろう。 勤務する警察署に出勤しても不法侵入で摘み出されるのではないかと思い内心オドオドしていたのだが、みんな私を見るといつもと変わらぬ様子で挨拶してくる。 周りから私は一体どう見えているんだろうと不思議に思う。 ただ、白バイ隊員として取り締まりに出た時は対応が違った。 特に男性の違反者からはキレられることが多かったのだが、やたらとデートに誘われる。 「違反切符切ってくれていいからデートしようよ!」 といった具合に。 今日は昼からは小学校での交通安全指導。 いつもなら男性隊員たちと出掛けて現場で太陽の下指導にあたるのだが、今日はなぜか扱いが違った。 私は我が暑のキャラクターの【安全くん】というウサギをベースにした可愛らしいエア着ぐるみに入って子供たちに優しく接する役目。 いつもならヘルメットを被り、太陽の下で日焼けも厭わず子供たちの指導に当たるのだが。 【安全くん】の着ぐるみの中はファンで空気が送り込まれて涼しかった。 それに日焼けの心配もない。 一緒に来た男性白バイ隊員が汗を流して指導する中、私は涼しい中で仕事をさせて貰えた。 出勤するまではかなり不安だったが、意外にも何もなく1日が終了した。 それだけではなく、美人というのは得をする事も知った。 そんな感じで1週間もすると、私は峰不二子の姿である事に違和感も覚えなくなっていた。 それだけではない、私の元の岸本 恵美の顔も思い出せなくなっていた。 その事が怖くなり学校の卒業アルバムを開いてみたが、そこには見知った友人たちと笑顔で写る今よりも若い峰不二子の姿があった。 私の顔って… 元々この顔だったのではないかと思えてきて前の顔に固執する事なく、毎日を過ごすようになっていった。 白バイ隊員なのだが、私はこの峰不二子のような美人となり、いろいろな仕事を頼まれる事が増えた。 先日は違法風俗の潜入調査員として、キャバクラ嬢として潜入捜査に協力した。 潜入捜査だというのに私はそのキャバクラであっという間にNO.1の座に上り詰めてしまった。 あまりの気分の良さ、加えて給料も警察官とは比べ物にならない額を貰い、転職をしようかなんて考えも出てくるほどであった。 流石に摘発される寸前の違法キャバクラ、先が見えていることから、そんなバカな事はしなかった。 その後も警視庁のマスコットガールにも選ばれたり、美人過ぎる白バイ隊員として取材を受けたりと本業の取り締まりよりもむしろ宣伝活動が増えていった。 私自身もその事については特に不満に思うこともなかった。 そんなリアル峰不二子の顔で日々を過ごしていた私だが、ある日大輝が遊びに来た日を境に世界が一変した。 つづく

峰不二子になりたい! 〜お仕事編〜

More Creators