数日後、また調査で遅くなるからと梨紗から連絡があった。 夜には梨紗の部屋で会う約束をしている。 嫌な予感しかしない俺は休みを取って、梨紗の勤める弁護士事務所の前の喫茶店で昼から張っていた。 2時過ぎ、封筒を持った梨紗が事務所から出てきた。 向かった先は駅、電車に乗り移動を始めた。 俺も梨紗にバレないように少し遅れて電車へ飛び乗った。 電車に揺られること10分。 目的の駅に着いたらしく、梨紗に動きがある。 その駅は先日梨紗と行ったラバーショップがある駅。 “ラバーショップへ行くのだろうか” そう思ったが、ラバーショップとは反対側の改札口を抜けていく梨紗。 その梨紗の後を俺も距離を取ってついて行く。 そして梨紗は駅からほど近い雑居ビルへと入った。 梨紗がエレベーターに乗り何階で降りたかを確認する。 エレベーターの表示は5階で止まっている。 俺はビルの5階のテナントの名前を確認した。 その5階のテナントにはあの竜崎さんの事務所の名前があった。 俺にはあの時の事が蘇る。 ラバー女にされた梨紗を友人と2人で犯した事を。 俺は居ても立っても居られなくなり、雑居ビルの5階にある竜崎さんの事務所の前までやって来た。 しかし、ドアをノックする勇気が出ない。 あわよくば何事もなく梨紗が事務所から出てくる事を願って、しばらく階段で待機する事にした。 だが、20分経っても30分経っても梨紗が出てくる事はなかった。 あと10分待って出て来なかったら突入しようと決めた。 あと5分というところでドアが開いた。 “梨紗!?” 期待を込めて見ていたが梨紗ではなかった。 出てきたのは前回ラバー女を一緒に犯した友人だった。 ドアから顔だけ出した竜崎さんに友人がスッキリした顔で話している。 「やっぱ、ラバー女最高ッスね、また来ます!」 そう残して友人は帰って行った。 その一部始終を見聞きした俺は竜崎さんの事務所へと歩き出していた。 そして、ドアから顔出していた竜崎さんに見つかった。 「おお、お前もかぁ!」 笑顔でそう言うと俺を手招きする。 俺は顔を強張らせながらも竜崎さんへと向かっていった。 カモが来たことでご機嫌の竜崎さん。 俺をすぐに事務所の奥へと通してくれた。 殺風景な部屋にベッドが置かれ、その上にはラバー女がいた。 しかも今回は赤いラバースーツで全身覆われたラバー女。 黒のラバースーツとは違い、赤いラバースーツは乳輪や下の毛など色の濃いところは透けて見えていた。 ただ、顔だけは透けて見えないのは何重にもラバーマスクを被せられているのだろう。 赤いラバー女は言葉も発する事もできず、視界も奪われ、許されているのは生きるための呼吸だけだろう。 「じゃあ、早速好きに扱ってくれ!」 そう言って部屋を出て行こうとする竜崎さんに 梨紗をこのままにしておくわけにはいかない。 俺は震えながら声を掛けた。 「りゅ、りゅ、竜崎さん、この子をこのまま譲って貰えませんか?」 眉間に皺が寄りドスの効いた声でキレられる事を覚悟し、梨紗を助けたい一心でそう声を掛けた。 ドアノブに手を掛けた竜崎さんがゆっくりとこちらを振り返る。 恐ろしくて仕方がないが、俺にとって梨紗は大事な人だ、引くわけにはいかない。 ジッと見ていると笑顔で振り返った竜崎さん。 「お前も変わった性癖の持ち主だなぁ」 そう言うと近づいてきて俺と肩を組んできた。 そして指を2本立てた。 「これでどうだ!」 「にっ、2万円ですか?」 その言葉に竜崎さんは俺の頭を小突いた。 「そんなわけないだろ!20万だ、20万、どうだすぐに用意できるか?」 「あっ、はい、すぐに準備してきます」 「おお、こっちもお持ち帰りできるように準備しいてやるよ!」 俺は事務所を飛び出すと慌てて銀行を探す。 幸い駅前という事もあり、銀行は比較的すぐに見つかった。 そして、なけなしの20万円を引き出して竜崎さんの事務所へと戻った。 事務所に入るとまた先ほどの奥の部屋へと通される。 ベッドの上には赤いラバー女の姿はなく、その代わり大きなバッグが置かれていた。 「準備しておいたぞ!」 竜崎さんはそう言ってベッドに置かれたバッグを叩くと、そのバッグは生き物のように動いた。 バッグを開くとビニール袋を通して赤いラバーが見えた。 大きなビニール袋に入れられてからバッグに詰められたのだろう。 何かしらの体液が漏れても大丈夫なための配慮だろうか? ビニール袋を開くとラバー女のファスナーの無いツルンとした背中が直接目の前に現れた。 竜崎さんに促されて触れてみると人の温もりが俺の手に伝わってきた。 ラバーを着せられていることに加えて、ビニール袋に入れられたからであろう触れたその背中はかなり熱を持っていた。 “梨紗、すぐに出してやるからな!もうちょっと我慢してくれ!” 俺はそう心の中で呟いて、竜崎さんに銀行から引き出したばかりの20万円を手渡した。 金額を確認した竜崎さんが笑顔で言う。 「毎度あり、バッグの中に女の着替えとバッグも入ってるから楽しんだら解放してやれよ!」 俺は頷くと赤いラバー女の入ったバッグを手に竜崎さんの事務所を出た。 見た目は小さく纏まっているが、バッグの中には梨紗が入っている。 そのバッグを手に家に帰ることも考えたが、ラバーとビニール袋に詰められた梨紗の事を考えると、そんなに悠長にしていられない。 俺は駅へ向かう脇道に入ると駅へと向かわず、ホテル街へと向かった。 そこなら梨紗を早く解放してあげる事ができると考えたからだ。 ラブホテルに入ると適当に部屋を選択して入室した。 やれやれ、そう思いバッグをベッドへ下ろす。 幸い移動している間、梨紗は全く動かなかったし、声も上げなかったので誰にも怪しまれる事はなかった。 早く出して上げないと、そう思いバッグを開けビニール袋の口を大きく開くと熱気とラバーの匂いに混じって汗の臭いがした。 体を丸めて身動きが取れなくっているようで全く動かない梨紗。 バッグからビニール袋を力づくで引っ張り出し、ビニール袋から出してやると力なく手足を伸ばしてベッドに横たわった。 やれやれこれでもう大丈夫だろう。 ベッドの上で呼吸しにくそうではあるが、しっかりと呼吸している赤いラバー女となった梨紗を見て俺はそう思った。