毎日毎日、機械のように働き仕事に忙殺される中、私はラバースーツを着て京介に拘束される時間だけは暑さと息苦しさ、そして快感の中で唯一生きている事を実感できた。 そんな忙し過ぎる日々もようやく落ち着き始めた時、仕事の帰りに偶然幼馴染みと出会った。 彼女は私とは違い会社勤めで決まった時間に出社し、決まった時間に帰るというごくごく普通の暮らしを送っていた。 自分の好きな服を着て、友人たちと遊び、会社には片想いの男性もいると言う。 私の世界は京介と過ごすアブノーマルな時間、幼馴染みと私の住む世界は全く別モノに感じた。 その時はたわいもない会話をして幼馴染みとは別れた。 仕事にゆとりのできた私はある日、京介にサプライズを仕掛ける事にした。 京介と会う約束をしたのだが、用事があるらしく夕方から会う事になった。 京介の家の近くで会う約束をし、京介の家へ行って腕によりを掛けた料理を振る舞う事にしたのだ。 お互いに合鍵を持っているので、スーパーで買い物をして京介の家へ向かった。 到着するとすぐに食事の支度を始める。 仕事が忙しく店屋物や外食ばかりだったので料理は久しぶりだが、京介が喜んでくれる顔が見られると思うと頑張れた。 料理も出来上がったが、京介との待ち合わせの時間まではまだもう少し時間がある。 私はもう一つのサプライズの準備を始める。 持って来た小ぶりのスーツケースにはラバーグッズと拘束グッズが詰めてある。 それを持って京介の寝室へと移動した。 私は初めて京介の家でラバー女となる。 “ラバー女姿で出迎えたら京介喜んでくれるかなぁ?” そんな事を思いながら着替え始めた。 ラバースーツを着てからマイクロホールマスクを被り、ラバーマネキン姿となった私はある事に気がついた。 姿見の近くに大きめのスーツケースを見つけたのだ。 “あれ?京介、こんなの持ってたかな?” そう思いながらスーツケースを開いてみた。 中には女性モノの服が入っていた。 それにハイヒールも入っている。 首を傾げながらまず想像したのは、京介の女装癖。 今まで全くそんな素振りも見せなかったが、そんな趣味があったのだろうか? そう思いながら服を広げてみたが、とても京介の着られるサイズではなかった。 それにハイヒールのサイズもかなり小さいものだった。 次に疑われるのは浮気。 京介の部屋へ遊びに来て着替えて出掛けたのだろうか? だが、スーツケースに入っていた服も十分デートに来ていける服装であり、ハイヒールから履き替えてデートに出掛けるというのも腑に落ちない。 他に考えられるのは泥棒ぐらいなのだが… 。 下着泥棒はよく聞くが、服泥棒、なくは無いと思うが… 考え込んでしまう。 私へのプレゼントかと思い、体に合わせてみる。 サイズ的には全く問題ないし、ハイヒールも私の足のサイズだったのだが、ハイヒールは使い込まれた感じがする。 現に部分的には傷んだところもあったので、プレゼントではなく個人のものだろう。 ならば、女性を部屋に連れ込んで逃げられないように身ぐるみを剥いで監禁しているのだろうか。 そんな事を考えると急に怖くなってきた。 耳を澄ますと呼吸音が聞こえ、人の気配がするような気もする。 しかし、京介の部屋はそれほど広くないリビングダイニング、浴室、トイレ、そして私が今いる寝室くらいなので人を監禁するスペースなどない。 あるとすればクローゼットくらいだろう。 私は意を決してクローゼットを開けた。 しかし、そこには京介の服しかなかった。 もちろん、監禁された女性の姿もない。 “いったいあのスーツケースはなんなんだろう?” そう思いながら、ダイニングへ戻ってきた私は、京介にメッセージを送った。 [待ち合わせは中止!京介の家へ直接行くからね] もちろん、【行く】ではなく【もう来ている】なのだが、その辺りはサプライズなのでいいでしょう。 [え!俺んちに来るの?] [うん、料理の食材も買ったから、今から向かうね] [ちょっと待って!ゆっくり来てね!部屋散らかってるので片付けるから] そんなやり取りをしたが、どうも怪しい。 京介のメッセージから明らかに焦っている様子が窺えた。 それに部屋は散らかっているどころか、綺麗に片付いていたから。 スーツケースの事もあり、やはり怪しいと思った私はリビングダイニングを調べる事にした。 今日、部屋に入った時から姿は見えないが人の気配はずっとしている。 私は目を瞑り耳を澄ます。 すると、規則的な呼吸のするような音が僅かであるが聞こえてきた。 耳を澄ませて集中すると、それはテーブルの下から聞こえてきた。 “テーブルの下にはカーペットが敷かれているだけのはず!?” そう思いながら覗いたカーペットを見て私は驚いた。 カーペットとは程遠いほど凸凹しているのだ。 “何かいる!” そう確信した私はカーペットを捲り上げた。 カーペットの下から出てきたのはラバーシートに覆われた人のようなもので、しかも真空パックされており、それは2つもあった。 驚きで言葉も出ない。 その人の様なモノの顔の辺りからはチューブが2本ずつ伸びていた。 チューブの先に手をかざすと、温かく湿った空気を感じた。 「バキュームベッドだよね、これ」 私がそう呟くと、真空パックされた2体が少し動いた。 大きな胸の膨らみがあることから、この2体とも女性である事は間違いないだろう。 だが、謎は残る。 スーツケースに入っていた服とハイヒールはこのうち1人の女性の物だとして、もう1人は? そして、京介にも思うところがある。 女性2人をバキュームベッドに閉じ込めたまま外出するなんて。 何よりこの女性2人はいったい誰で、京介とどういった関係なのだろうか。 その事の方が一番気になった。 取り敢えず、バキュームベッドからこの2人を出して事情を聞かなければ気が収まらない。 話を聞いたところで気が収まらないと思うのだが… 。 私はバキュームベッドのファスナーを開いて真空を解いた。 これで自ら外へ出てくるだろうと思ったのだが、真空パックされていた女性たちはバキュームベッドから出てこない。 いや、出てこられないのだろう。 なぜなら、京介の彼女である私に見つかった手前、気まずくて出てこれないのだろう。 あまりに出てこないので、私はバキュームベッドの中を覗いてみて驚いた。 バキュームベッドの中でさらにこの2人は寝袋のような物に入れられて真空パックされて身動きができなくされていたから。 とにかく手前の女性を引っ張り出す。 身動きの取れない人は見た目以上に重さを感じる。 それでもどうにか引っ張り出すと、寝袋に真空パックされた女性を解放した。 ようやく自力で動けるようになった女性は真空パックされた寝袋から両手を出し、そして体も寝袋の外へと出した。 その姿は真っ赤なラバースーツ姿。 かなりスタイルがよく見惚れてしまう。 よく見るとほんのり乳輪や下の毛が透けて見えた。 女性は自ら2本のホースが伸びたマスクを脱いだ。 出てきたのは真っ赤なノッペラボウ。 見た目には色こそ違えど、私と同じラバーマネキンのような姿であった。 ただ、向こうからはコチラが見えていない様であった。 真っ赤なラバーマネキンはさらにノッペラボウのマスクにも手を掛けた。 顎の下に指を入れてラバーマスクを脱いでいく。 涎が滴り女性の口元が見えたが、何かを咥えている。 それがペニスギャグだということは、口から引き抜いたのですぐに分かった。 乱れた髪を掻き上げた女性は私の顔を見てギョッとしている。 私も女性の顔を見てギョッとした。 女性がギョッととしたのは私が黒光りするラバーマネキンだったからだろう。 私がギョッとしたのは、この女性を知っているから。 思わず名前を口走ってしまった。 「沙織、なんであんたがここにいるの?」 沙織は先日、偶然出会った私の幼馴染み。 こんな形ですぐに再会するなんて思っても見なかった。 「え!その声は梨紗?」 向こうもすぐに私に気づいたようだ。 私はラバーマスクを脱いで沙織と顔を合わせた。 「なんで沙織が京介の家にいるの?京介は私の彼氏だよ!」 語気を強めて私がそう言うと、沙織は申し訳なさそうな態度で説明を始めた。 キッカケは会社の同僚の淡路 伊織だと言う。 彼女が街で声を掛けられて赤いラバー女にされたのが始まりで、彼女が複数の男にラバー女にされ声も出せない、目も見えない状態にされ強姦されたのだという。 私の中であの時の記憶が蘇ってくる。 “伊織さんも私と同じだ” そう思いながら沙織の話の続きを聞く。 伊織さんのピンチに現れたのが京介。 京介はお金で赤いラバー女を買取り自分の家に連れて帰ってきたという。 ただ、伊織さんの顔を見た京介はかなり驚いていたらしい。 その時の伊織さんは京介は自分をこんな目に遭わせたヤツらの仲間だと思い、その日は京介の家から逃げるように帰って行ったという。 だが後日、同じ会社の人間だと知り、しかも自分の彼女も同じ目に遭わされたので、彼女だと思って助けたら伊織さんだという。 “え?!京介は私がラバー女にされていたのを知っていたの?” 動揺を隠せない私に沙織は説明を続けた。 伊織さんはその後、酷い目に遭ったにも関わらずラバーに魅せられ、京介の家でラバープレイをするようになったらしい。 それを聞いて思った事は、伊織さんは私と全く同じだという事。 酷い目に遭ったのにラバーフェチに目覚めた点では共通している。 その後、伊織さんと同じ部署で恋愛関係にあった沙織もラバーに魅せられ、京介の家でラバープレイをするに至ったらしい。 2人は京介とラバープレイだけで、男女の関係には至ってないという。 それが本当かどうかはさておき、私がラバー女にされ強姦された事を京介が知っていたのがショックだった。 “どこで知ったのだろう?” “いつから?” “京介は私の事をどう見ていたのだろう?” いろいろな事が頭を過るが答えは出るはずもなかった。 沙織の説明が終わり、私は沙織に言った。 「もうすぐ、京介が慌てて帰って来ると思うんだ、少し協力してくれない?」 首を傾げる沙織に私はバキュームベッドの中へ3人で入って京介を驚かせる事を提案した。 伊織さんという人には悪いがもう少しこのままでいてもらおうと思う。 私だけバキュームバッグ無しでバキュームベッドに入ろうと思っていたのだが、沙織が言う。 「梨紗がバキュームバッグに入って、私の代わりをしたら三浦くんビックリするんじゃない?」 思わぬ沙織の提案に反応してしまう。 なぜなら、私もバキュームバッグもバキュームベッドも体験してみたかったから。 「え!いいの?」 私がそう尋ねると笑顔で返す沙織。 「うん、じゃあそうする!私、京介に書き置きだけしておくね」 そう言って書き置きする。 [買い忘れたものがあったので、買いに行ってきます] 「これで良し!」 沙織が話し掛けてくる。 「梨紗、マスクも交換した方がいいよね、私の汗で濡れてるけどいいかな?」 「私も汗かいてるから大丈夫だよ!」 京介がいつ帰ってくるとも分からないので、ラバースーツまで着替えている時間はない。 私は黒いラバースーツの体に赤いラバーマスクを被り、さらに鼻から2本のチューブの付いたラバーマスクも被ってバキュームベッドに入ることになった。 「あ!」 私が声を上げたのに驚きつつも、どうしたのか聞いてくる沙織。 私は顔を赤らめながら言った。 「恥ずかしいんだけど、ペニスギャグもしてみたいなぁ」 「いいよ!ちょっと待ってて、涎洗い流してくるね」 そう言うと沙織はペニスギャグに付いた自分の涎を洗い流してから私の口へ咥えさせ、ラバーマスクを被るのを手伝ってくれた。 そうしてから私はバキュームベッドの入口で沙織のバキュームバッグに手伝ってもらいながら入り真空パックしてもらう。 バキュームバッグは私の手足を動けないまでにミッチリと拘束し動かなくした。 “すごいこれ!でも気持ちいい!” そんな私を沙織はズルズルと押してバキュームベッドの中へ。 私も動ける範囲で体を動かして沙織に協力した。 バキュームベッドの中へと収まると、沙織は呼吸用のチューブを外へ出してくれた。 呼吸がちゃんとできることを確認すると沙織はバキュームベッドのファスナーを閉めると吸引が始まる。 バキュームバッグだけでも動けなかったからだが、さらに真空パックされ全く身動きが取れなくなった。 “こ、これはヤバい!窮屈で圧迫されて苦しいはずなのに気持ちいい!” 相反する感覚に思考が追いつかない私の上にカーペットが載せられる。 カーペットで呼吸用のチューブが折れ曲がり呼吸を阻害する。 しかし、全く呼吸できないわけではなく適度に呼吸が制限されるだけ。 これがまた私の興奮材料になってしまう。 自分ではどうす事もできない中での苦しい呼吸、私は気持ちよくなり呆気なく逝ってしまった。 “これはダメだ、気持ち良すぎる” “沙織ズルいよ!こんな気持ちのいい事いつも京介にしてもらってたんだ” 私が沙織に対してそんな感情を抱いていると、今まで全く動きのなかった伊織さんが体を震わせている。 苦しいのだろうかと思ったが違う。 「んー!」 同じバキュームベッドの中でしか聞こえない小さな喘ぎ声を上げた後、伊織さんの体がピクンと跳ねた。 伊織さんも私と一緒だ。 そんな事を考えていると、また私の快楽が絶頂に向けて昇り始めてきた。 “バキュームバッグとバキュームベッドは気持ち良すぎる、京介早く帰ってきて!でないと私壊れちゃう” そう思いながら私はまた体を跳ねさせるのだった。 京介が帰ってくるまでに私は何度も快楽の絶頂に達し、頭の中が真っ白になってきた。 別の事を考えようとして沙織の事を考える。 “沙織はどこに隠れたのだろう?もしかしてスーツケース?” そんな事を考えていると別の妄想が膨らみ始める。 私だったら今みたいにバキュームバッグで真空パックされてスーツケースにギュウギュウに詰められて京介と旅行したい。 旅先に着いたのに移動で疲れた京介は眠ってしまう。 私はスーツケースの中で京介に出してもらおうと動けない体を必死に動かしアピールする。 だが、ベッド脇に置かれたスーツケースはキャスターが少し動く程度でしかない。 時折動くスーツケースを俯瞰で見ているのを想像すると、また興奮してきた。 “ヤバい、まただ、もう壊れちゃう!早く京介帰ってきて!” 『ガチャ!』 鍵の開く音に続いてドタドタと足音が聞こえてきた。 私の思いが通じたのか、京介が帰ってきた。 “京介、おかえり!” 心の中で呟く。 「梨紗ー!梨紗ー!ん!」 私の名前を呼んだ後、すぐに書き置きに気づいたのだろう。 慌てた様子でバキュームベッドの上に載せられていたカーペットが取り除かれる。 そしてすぐにバキュームベッドの横のファスナーが開いたかと思うと引っ張り出された。 バキュームバッグで真空パックされ、満足に動けないまま私は運ばれていく。 目は見えないが運ばれたのはおそらく寝室のクローゼットの中だろう。 すぐに私の横にもう一体運ばれてきて並べられる。 おそらく伊織さんだろう。 「ごめん、しばらくここに隠れてて!」 京介の必死な声に頷く仕草を見せた。 クローゼットの扉の閉まる音がし始めてすぐに沙織が京介に声を掛けた。 「ちょっと待って三浦くん!」 その声に驚いたような声を上げた京介。 沙織は寝室に隠れていたようだ。 「え!ちょっと沙織ちゃん、なんで?え、これは誰?」 それは驚くだろう。 真空パックしていたはずの沙織が背後から現れたのだから。 バキュームバッグに入ったままクローゼットの中の2体と背後の沙織を見て京介は何度も双方を見て驚いといるのは容易に想像ができて楽しくなってくる。 「誰って、三浦くんのよーく知っている子だよ!」 「えー!誰々?沙織ちゃん教えてよ!」 「どうぞ、ご自分でご確認下さい!」 そんな沙織の言葉の後、私のラバーマスクに京介の手が掛かる。 早く驚かせてやろうと首を少し上に上げてラバーマスクを脱がせやすくして気づいた。 “私、ペニスギャグをしてて涎で大変なことになってる!” 気づいたが体が満足に動かないので、京介の手からは逃れられない。 私はラバーマスクを2枚とも脱がされた後、口の周りが涎で大変なことになっている姿を京介に晒した。 「なんで梨紗が?」 京介は私の涎まみれなことなど全く気にしていないようだった。 「梨紗はねぇ、私の幼馴染みなんだよ!」 そう言って沙織は真空パックされて身動きのできない私の横に来て、私と沙織の関係を京介に教えた。 そこからは京介が帰ってくるまでの出来事を私と沙織で説明した。 京介は私が忙しい時に2人のラバープレイに付き合っていたが、男女の関係がないとキッパリと言った。 京介に聞きたいことが一つあるが今は聞けない。 沙織と伊織さんが帰った後、2人きりになってから聞くことにした。 私に内緒で2人とラバープレイをしていた罰として、私も加えた3人でのラバープレイをする事を条件に今回のことは目を瞑ることになった。 私と沙織、京介の3人でいろいろ話している間、伊織さんはクローゼットの中で真空パックされたまま置き去りになっていた。 だが、今日はこれで帰ると言い出した沙織。 ラバースーツを脱いでシャワーを浴びるとスーツケースの中にあった服に着替える。 そして、そのスーツケースの中に真空パックされたゴムの塊となった伊織さんを京介にも手伝ってもらいながら詰め込んだ。 私は結局、伊織さんの顔を見ることはなかった。 「伊織さんってどんな人?」 私は伊織さんの事が気になって沙織に聞いてみた。 沙織は笑顔でスマホの待受を見せてくれた。 そこには女性から見てもかなり美人な伊織さんと沙織のツーショットが写っていた。 あんなに美人の伊織さんが真空パックされゴムの塊にされて、最後は真空パックされたままスーツケースに詰められ、着替えを終えた沙織と帰っていた。 その姿を私はドキドキしながら見送る。 “いいなぁ伊織さん、私も京介にあんなことされてみたい” ラバースーツの中を熱いものが伝うのを感じながら私はそう思った。 京介と2人きりになった私は、まだラバースーツのままだった。 でも、今はそんな事はどうでもいい。 私は沙織から話を聞いて疑問に思った事を京介にぶつけた。 「京介、沙織からラバープレイに至った経緯を聞いたんだけど… 」 「うん、なんて言ってたの」 京介も何を聞かれるのか、想像はついているようだった。 「中身が伊織さんのラバー女を私と間違えて買い取ったって、どういう事?」 京介は天を仰いだ後、静かに話始めた。 京介には高校時代の野球部の先輩がいて、その人が今は半グレのボス的な存在になっている事。 たまたま友人と2人で飲んでいた時にその先輩と遭遇し、連れて行かれた先に黒いラバー女がいて友人と2人でそのラバー女を強姦した事を告白した。 だが、それだけでは私には結びつかないはず。 京介は話を続ける。 その後も友人と酒を飲んで帰る時に電車で私を見かけたらしい。 ラバー女とのプレイの際、京介が暴力を振るい、その痕跡が私に見られた事、よく見ないと分からないがラバースーツが脱げなくてそのまま着ていたのも気づいて、あのラバー女が私だと気づいたらしい。 悲しげに車窓から外を眺めている私に、知らなかったとはいえ申し訳なくて声を掛けられなかったことを話してくれた。 そして、私が仕事で遅くなると連絡したあの日、京介は心配になり会社を休んで私を尾行した事も話してくれた。 そう、私がリペアの済んだラバースーツを取りに行ったあの日。 あの雑居ビルにその半グレの先輩の事務所があったらしい。 その事務所が5階、私がエレベーターのボタンを押し間違えなければ京介に心配かける事もなかったのだと知った。 京介は私がまた半グレの先輩の事務所に呼び出されたと思い、助けに行ってくれたのだ。 だが、連れ帰ったのが伊織さんで驚いた反面、私じゃなくて良かったと胸を撫で下ろしたと笑顔で話してくれた。 その後は沙織に聞いた話と繋がっていく。 私の事を本当に大事に思ってくれている京介に私は今日は目一杯甘え、好きにしてもらおうと思った。 【弁護士 明智 梨紗の受難】 おしまい