トレーニングを重ねた結果、私はカメレオンの初期型の着ぐるみでも1日近く入っていられるようになった。 今日は改良に改良が加えられたカメレオンの着ぐるみを持って竹村さんたちが爬虫類園にやって来る。 爬虫類園で実際に私が1日を通してカメレオンの着ぐるみを着ていられるかの実証実験をするのだという。 今日丸一日は竹村さんと女性スタッフ、その他爬虫類園の園長と園のスタッフ2人も私のサポートに交代で就くという物々しさ。 そして、園のスタッフの1人はバイトを始めたばかりの私の友人 遠山 美月だ。 控え室へ移動し、更衣室に入ってまずはラバースーツを渡された。 ラバースーツは以前の黒からドス黒い赤紫色をしていた。 おそらくだが、ラバースーツの色からしてカメレオンの舌はこのままでもいけるようにしたのだろう。 全裸になってから改良されたラバースーツに足を通していくのだが、ラバースーツの背中の部分にファスナーがない。 どうやって着るのだろうかと広げてみるとマスクやフードまで一体になっていた。 工房の女性スタッフが私が困っていることを悟っていたように声を掛けてくれる。 「鷺元さん、ラバースーツのフードの部分から足を通していって下さい」 見た感じではとても着ることができそうにない。 「え!通るのかなぁ?」 思わず心の声が漏れた。 「大丈夫ですよ!今までのラバースーツよりも薄くできているのでかなり伸びますよ」 そんな女性スタッフの声に後押しされ、ドレッシングエイドを塗った足をラバースーツのフードから通していく。 なるほど、家で着ているラバースーツよりも薄くてよく伸びるし、かなり動き易そうだと思った。 私の体はどんどんラバースーツに呑み込まれていく。 股のところには尿道カテーテルを通す穴も空いている。 今日の本番までにお姉ちゃんに何度も尿道カテーテルを通されていたので、それほど抵抗はないと思った。 腕を通すと右手だけはミトンのようになっており、カメレオンの舌を連想させる。 顔から下がドス黒い赤紫色の光沢のある体へと変えられ、内臓の様に見えなくもない。 ラバーマスクは私の顔を全て覆い隠し見た目はノッペラボウに見えるが、マイクロホールで視界も呼吸も確保されていた。 口には飲食用の硬いチューブのようなものも付いている。 マスクをしっかりと被った後、フードを被ると私の肌の露出は全くなくなり、人でない奇妙な生物となった。 そんな自分の姿を姿見で見ながらだんだんとある思いが大きくいく、それはオナニーがしたいという思い。 このラバースーツは薄く私の体を圧迫しながら張り付き、自分の手で体に触れると他人に触られているような奇妙な感覚に囚われた。 そのことはラバースーツを着ている途中から気づき、オナニーをしたいという思いはずっと付き纏い、途中からはムラムラして堪られなくなっていた。 それを体現するように乳首と陰核が勃起し体が火照っていた。 私の手はそれぞれ乳首とクリトリスへと伸びる。 軽く触れるだけで体がビクビクと反応してしまう。 更衣室のすぐ外には工房の女性スタッフがいるので声は上げられない。 まぁ、口にチューブを咥えているので声は出せないが、それでも熱い吐息が漏れる。 内股になり足の力が抜けて、その場に座り込みそうになるのを必死で堪える。 だが、それも長くは続かない。 足は内股になりながら、徐々に腰の位置が下がってきた。 『ドン!』 女の子座りで更衣室の床に座り込む。 私は吐息だけを漏らしながら、あっさりと逝ってしまった。 その音が気になり工房の女性スタッフが声を掛けてくれる。 「大丈夫ですか?着るの大変だったら手伝いますので!」 “大丈夫です!” 返事をしようとしたが声が出せないことに気づいた私は立ち上がり、更衣室のカーテンから手でOKサインを作って出した。 太ももに愛液が流れ落ちていくのを感じながらもゆっくりと立ち上がり私はすぐに更衣室を出た。 更衣室から出ると、女性スタッフが声を掛けてくれる。 「初めてなのに上手に着れましたね」 話す事のできない私はウンウンと頷いて見せた。 そうすると女性スタッフは笑顔を返してくれた。 そして続ける。 「これから排尿のために尿道カテーテルを差し込むのですが、尿道カテーテルの経験ないですよね」 そう言う女性スタッフに私は誤魔化すようにウンウンと頷いた。 例え話せたとしても、普段から尿道カテーテルを挿れてカメレオンの着ぐるみを着ているなんて言えない。 「少し痛いですが、すぐ終わりますから」 そう言ってラバースーツの股にある小さな穴から尿道カテーテルを差し込み始める女性スタッフ。 私が不安に思っているのが通じたのか、女性スタッフが話す。 「私、看護師を目指していたこともあったんですよ!途中で挫折しちゃいましたけどね、その時尿道カテーテルは上手だって言われたので」 そう言ってカテーテルを通していくが、さすがに自分で上手と言うだけあり、全く痛くなかった。 私がカテーテルを通されるのに慣れているせいもあるかも知れないが… 。 尿道カテーテルを通しながら何かに気づいたのだろう。 女性スタッフはまた話し始める。 「そのラバースーツ凄くないですか?実は私、鷺元さんに体型が近いので工房でラバースーツや着ぐるみのモニター的な担当だったんですよ」 私が頷いて見せると女性スタッフは話を続ける。 「ここだけの話、私、ドMなんでラバースーツ着たらムラムラしちゃって大変だったんですよ、あ?ゴメンなさい、高校生の鷺元さんにこんな事言って、忘れて下さいね」 突然そんな事を話し始めたのは、カテーテルを通す際に私からメスの匂いを感じたからだろうか。 そんな私がその言葉に思わず頷いてしまったのも見ずに女性スタッフは顔を真っ赤にしたまま続ける。 「どうしますか?もうカメレオンの着ぐるみ、ここで着ますか?」 私が頷くと女性スタッフはまだ顔を赤らめたまま言う。 「じゃあ、着ぐるみを着るの手伝いますね」 恥ずかしそうに私を見る女性スタッフに私は軽く会釈した。 カメレオンの着ぐるみの背中の部分を大きく開いて中に入るのを手伝ってくれる女性スタッフ。 カメレオンの着ぐるみに足を通すと少し冷んやりとする。 「今は冷んやりすると思いますが、特殊なジェルを仕込んでいますので体温は一定に保たれて着ぐるみの中でも快適ですよ!」 そんな女性スタッフの説明を聞き、私は“へぇー”と思いながら、2、3度軽く頷いた。 カメレオンの着ぐるみに通した足は確かに暑くないし、かといって冷たくもなかった。 次に両腕を通してから頭を潜り込ませていく。 薄いラバースーツに加え、特殊なジェルのお陰でカメレオンの着ぐるみの中はかなり快適に思えた。 カメレオンの着ぐるみの口から見える景色も前よりも広く見えるようになっていた。 以前は捕食のために腕を通す小さな穴しか空いていなかったが、改良され口の中から外がよく見える。 透明に近いシートが張られ、そこに一部分だけ腕を通す小さな穴が空いていた。 これなら覗かれても私の存在は絶対に分からないだろうと思った。 確認するように手足を軽く動かしてみるが、家にあるカメレオンの着ぐるみとは比べ物にならないくらい動かし易い。 そして、カメレオンが歩く時になる四つん這いでも楽に体を持ち上げられるように手足の補強がなされていた。 だがその分、一度着ぐるみを着ると二足歩行はもちろん人の動きは全くできそうになかった。 カメレオンの口から女性スタッフが覗き込んで話し掛けてくる。 「今からカテーテルを着ぐるみのペニスに繋げますね」 そう言ったかと思うと女性スタッフの手が着ぐるみの中へ入ってきた。 そしてカテーテルを着ぐるみ穴に通してくれた。 再び顔を見せて女性スタッフは説明する。 「排尿の際は股の辺りにあるカテーテルの膨らみを潰すようにして下さい、そうすれば排尿できます」 それを聞いて私は2回頷いた。 「大丈夫ですか?何かあれば右手を動かして下さい、もう運んでも大丈夫なら左手を動かして下さい」 そう言われた私は左手を動かして大丈夫な事を伝えた。 「あ!大丈夫みたいですね、じゃあ、台車に載せて運びますね」 女性スタッフが事前に準備していた台車に私を載せようとするが、私とたいして体の大きさの変わらない女性スタッフに着ぐるみを着た私が持ち上がるはずもなく、私自身も協力する事でようやく台車に乗ることができた。 台車に乗る際、かなり頑張って体を動かしたにも関わらず、カメレオンの着ぐるみの中が暑いと感じる事はなかった。 台車に揺られながら、丸一日カメレオンになれる事に少しの不安と大きな期待しながら私は運ばれていった。 私は皆が待つカメレオンとして展示されるスペースへと着いた。 声を上げたのは美月、そして新たにカメレオンの着ぐるみのアテンドとして採用された大学生のアルバイト木嶋 伽耶(きじまかや)さんだった。 美月にはカメレオンの着ぐるみ姿を見せたが、伽耶さんは巨大なカメレオンを見るのは今日が初めてなので声を上げるのも頷ける。 竹村さんがカメレオンの口を覗き込むようにして話し掛けてくる。 「早速だけど、カメレオンに閉じ込めても大丈夫かな?」 そう聞かれた私は大きく2回頷いた。 「じゃあ、始めるよ!何かトラブルで出して欲しくなったら右手で地面を叩いてくれたらいいからね」 私はまた大きく2回頷いた。 早速、私はカメレオンに閉じ込められる。 丸一日カメレオンとして過ごすのってどんな気分なんだろう。 大好きなカメレオンになる喜びで興奮が増してくる。 まずは一番内側のファスナーが閉じられた。 これにより、よりカメレオンの着ぐるみに体がフィットした感じがする。 次に背中に体温調整用のジェルを入れた後、ファスナーが閉じられる。 その上から背中に沿って硬めのゴムが取り付けられ、それを隠すように背ビレを溶かして融着させた。 これで着ぐるみの要素が完全に消え、私は巨大なカメレオンとなった。 このまま1日カメレオンの着ぐるみから出られないと考えるだけで興奮して身震いした。