午後の部のショーが始まった。 イベントスタッフである俺は依然として怪獣【レッグス】の着ぐるみの中で【レッグス】の操演者である百合さんと窮屈な着ぐるみの中に2人でいた。 【レッグス】は小さく俺は百合さんの胸を鷲掴みにし頭も体も密着させていた。 もちろん、ペニスは百合さんに刺さったまま抜けずにいた。 こうなった経緯は前述の通り。 ショーは足だけ怪獣【レッグス】が女性の入った2体の怪獣と星人に攻撃される。 そこへウルトラマンが登場して助けてくれるのだが… 。 怪獣たちの攻撃時間がやけに長い。 2人で操演しているために満足に動けない【レッグス】はサンドバッグ状態になっていた。 勢いをつけて殴られるので、怪獣に入った女性の攻撃とはいえ、かなりの衝撃があった。 それも【レッグス】の着ぐるみもそれなりの厚みがあるにも関わらずだ。 こんなにも長い時間攻撃されていたかと午前の部の時外から見ていた情景を思い出そうとしたが全く覚えていなかった。 ふらふらの【レッグス】の背後から星人が勢いよく蹴りを入れて俺と百合さんはうつ伏せに倒れた。 倒れた衝撃で俺のペニスは百合さんに深く突き刺さり、百合さんから小さく喘ぎ声が漏れた。 同時に今までなんとか中出しせずに踏みとどまっていた俺だったが今の衝撃で百合さんの中へ出してしまったかも知れない。 設定上、足だけ怪獣【レッグス】はやられてもやられても立ち上がっていたので百合さんは立ち上がろうとするが、そうすると俺のペニスが深く突き刺さり百合さんの力が抜ける。 そこへ怪獣や星人から蹴りや踏み付けが繰り返される。 俺にできる事は百合さんの盾になることぐらいしかできなかった。 “早くウルトラマン助けて!” 俺はそう願ったが、なかなかウルトラマンは現れない。 そんな中、怪獣が馬乗りになり殴り掛かってくる。 女性の入った怪獣とはいえ着ぐるみの重さとさらに勢いよく馬乗りになってきたので、俺はまた百合さんの中に深く深くペニスを突き立てたまま発射してしまった。 今度は間違いなく中出ししてしまった。 先ほど同様に小さな喘ぎ声を上げる百合さん。 ここでようやくウルトラマンが音楽とともに登場した。 “ウルトラマン遅いよ” 俺は朦朧とする頭でそう思った。 ウルトラマンに敵意剥き出しで向かっていく怪獣たち。 その間に星人は足だけ怪獣【レッグス】をロープで縛り引き摺りながらテントへ引き上げようとする。 “あっ!それダメっ!【レッグス】に2人入っているのがバレてしまう” そんな思いが星人に届くはずもなく、強い力で引っ張っていく。 その反動を利用して立ち上がったが、すぐに足がもつれて転倒してしまったが、ギリギリテントの中へ退避できた。 テントの中で横たわる【レッグス】の着ぐるみの中は狭くて暑い。 俺も暑いが当然、百合さんも暑い事は間違いない。 鷲掴みしたオッパイが滑るほどに汗をかいていた。 テントの外では子どもたちのウルトラマンを応援する声だけが聞こえていた。 星人テントから出ると怪獣たちに退却を命じ、怪獣たちと星人と入れ替わりに麻里香姉さんがテントから出ていった 「ウルトラマン大丈夫?」 『ああ、それよりあの怪獣の事が心配だ』 そう返事をするウルトラマンの声が流れた。 “そう思うならもっと早く助けてくれればいいのに” そう悪態をついてみるが声は出せない。 なぜなら、足だけ怪獣【レッグス】に2人で入っている事が絶対にバレてはいけないから。 「お友だちのみんなもウルトラマンに声援を送って元気にしてあげて!」 お姉さんがそう子どもたちに話し掛けて、ウルトラマンに声援を送る。 「ウルトラマンがんばれー!」 「「ウルトラマンがんばれー!!」」 お姉さんの後に続いて子どもたちが声援を送るとウルトラマンは立ち上がり、舞台の両側にあるテントのうち、怪獣たちとは反対側のテントへ手を振り帰っていったのだろう。 そんなやり取りを聞きながら、お姉さんのセリフは人が代わっても変わらないんだなぁと思った。 少しおいてから星人が出ていく。 怪獣の2人は動いて疲れたようで大きく肩で息をしながら、床に座り込んでいた。 「さあって、どうしたものか?」 そんな星人の声が聞こえてた後、星人が現れて舞台に座ると足を組んでウルトラマンを倒す算段を一人で語り始める。 それを横で聞いていたお姉さんは言う。 「ウルトラマンがあなたたちなんてすぐに倒してくれるから」 「うるさい!黙ってろ!」 そう言って星人は立ち上がりお姉さんを脅すと、お姉さんは叫び声を上げながらテントへと逃げ帰ってきた。 「今日はいっぱい、地球人が来てるなぁ、お前らの前でウルトラマンを俺が倒してやろう」 「2階や3階から見ているお前らもよく見とけよ」 そう言って2階、3階を指差す星人。 再び、舞台に足を組んで座ると独り言を話し始める。 「あのレッグスを人質に取り、ウルトラマンが手出しできないようにしてやれば、ウルトラマンは倒せそうだなぁ」 『そうはさせないぞ!』 効果音と共にウルトラマンが現れる。 ゆっくりと星人は立ち上がると、ウルトラマンと対峙し戦いを始めた。 「今日がお前の最後だ!」 そう言って殴り掛かり戦いが始まった。 パンチ、キックの応酬を見事にお互い交わし決定打はない。 出番が近いようでスタッフがテントの中へ駆け込んでくると、足だけ怪獣【レッグス】の足にロープをグルグル巻きにした。 準備が整ったようで怪獣の2人が立ち上がった。 そして、俺と百合さんの入った【レッグス】が怪獣たちに足で小突かれる。 バレないようにするためにも俺は百合さんを抱きしめながらうつ伏せになると、百合さんの中に深くペニスを突き立てながら立ち上がった。 当然、2人とも声は出さない。 「さすがはウルトラマン、強いなぁ、でもこれならどうだ?」 星人がそう言うと、テントから怪獣2体と共に再び舞台へ向かう。 「これは人質だからな、ウルトラマンお前が攻撃してきたこうだ!」 星人の掛け声と同時に2体の怪獣がロープを引くと、【レッグス】は股裂け状態になり舞台に座り込んだのだが、百合さんはともかく俺は体が硬い。 なんとか膝を曲げて舞台へ座り込んで事なきを得た。 『やめろ!やめてくれ!』 ウルトラマンの声が流れ、膝から崩れ落ちた。 そんなウルトラマンの周りを股裂けのまま【レッグス】は引き摺られる。 “マズイ、マズイ、マズイ!” 見た目は屈強そうな怪獣だが中身は女の子たちが入っている。 さらに怪獣の着ぐるみを着ているのでそれほど力は入らないだろう。 小柄な百合さん1人なら2人で引き摺り回せるかも知れないが、男の俺と百合さんが入った【レッグス】の重さは午前の部の比ではない。 案の定、少し引き摺っただけで諦めたようで蹴ったり踏みつけたりの攻撃に切り替わった。 そんな無抵抗なウルトラマンへ星人が蹴りを入れると、ウルトラマンは地面に倒れる。 「前らもやれ!」 そんな星人の合図で怪獣たちはウルトラマンを踏みつけにしたり、跨ったりし始めてウルトラマンの大ピンチ。 攻撃がウルトラマンに向いたそんな画を思い出しながら助けがくるのを待つしかなかった。 そんな時、天から声がする。 『助けに来たぞ!』 そんな声の後、ウルトラマン側のテントから別のウルトラマンが3人登場したのだろう。 形勢逆転!ウルトラマンに攻撃を加えている怪獣2体に3人のうち2人のウルトラマンが飛び掛かる。 そしてもう1人のウルトラマンは素早く、俺と百合さんの入った【レッグス】に駆け寄り、引っ張り起こしてくれたが少し首を傾げていた。だがすぐにテントの中へと逃がしてくれた。 そのウルトラマンはすぐにテントを出て舞台へと戻っていった。 これからは怪獣たちとウルトラマンの攻防。 この機を逃せばもう脱出する事は出来ない。 そう思った俺は狭い【レッグス】の中で顔を歪めながら体を捻り、指先に思いっきり力を込めてファスナーを開いた。 “やったー!” ファスナーが噛み込んでいたと思っていたが、ゴツいファスナーは単に滑りが悪く固いだけだったようだ。 ファスナーを全開にし、マジックテープのついた【レッグス】の皮膚を力尽くで開くと冷たく新鮮な空気が入って来た。 俺は上半身を着ぐるみから出すと腰を揺らして、今度は百合さんに刺さったままのペニスを抜く。 幸い落ち着いていたのでペニスは百合さんから労せず抜けた。 “足だけ怪獣【レッグス】から出て慌ててテントの外へ出なければ… ” そんな思いの中、百合さんが【レッグス】から顔を出した。 そして切なそうに目で訴えてくる。 そんな百合さんの瞳に吸い寄せられた俺はボールギャグをしたままの百合さんとキスをした。 舌を絡ませる事は出来なかったが、それでもお互いの心が通じ合ったように思えた。 キスをしていた時間はほんの一瞬。 百合さんは1つ頷くと【レッグス】の中へと戻っていった。 俺は【レッグス】の背中のファスナーを閉め、そのファスナーを覆い隠すようにして【レッグス】の緑色でゴツゴツした皮膚を重ね合わせ、マジックテープで閉じた。 そして振り返る事なくテントから出た。 俺がテントから出て本来のイベントスタッフの業務に戻って程なくして、ウルトラマンたちと怪獣たちとの戦いに決着がついた。 「覚えていろよ!」 捨て台詞を吐いて、星人と怪獣2体はウルトラマンに倒されてテントへ引き上げてきた。 その際、俺は怪獣たちにジロジロ見られているような気がした。 少し時間を置いてからウルトラマンたちとの握手会が始まる。 俺は異常なまでに汗でグッショリと濡れた服のまま、握手会の準備に追われた。 そんな中、制汗剤の匂いをさせた女性2人も握手会の準備に加わってくれたのだが… 。 突然、腕を掴まれて耳元でこう言われた。 「あんたでしょ!【レッグス】の中に入っていたの」 俺はビクッとして声も出せず、ただ首を横に振った。 「あんた、やたらとテントの中を覗こうとしてたもんね」 “バレてた” 俺は怪獣を操演していた2人の女性に詰め寄られながらも首を振って否定し続けた。 結局、それ以上の追求はなく、その日は乗り切ったかに思えた。 その後、あの出来事がバレないように、そのイベントスタッフのバイトには応募しなかったのだが… 。 つづく