その後、足だけ怪獣【レッグス】の着ぐるみの中での出来事がバレないように、イベントスタッフのバイトに俺は応募しなかったのだが… 。 それからかなり経ったある日、大きな段ボールに入った荷物が届いた。 送り主はあのイベント会社から。 何か良からぬものが送られてきたのではないかと躊躇しながらも荷物を開封すると、そこには足だけ怪獣【レッグス】が入っていた。 驚きで言葉も出なかったが、嫌な想像は尽きない。 【レッグス】の着ぐるみが破損したので、買い取るように請求書が入っているのではないと思ってしまった。 なぜなら、1人で操演するはずの着ぐるみに2人で入ったのだから破損していてもおかしくない。 その反面、荷物として届いた【レッグス】の中に百合さんが入っているかもしれないと妙な期待をする自分もいた。 まずは【レッグス】の着ぐるみの中身をドキドキしながら確認する。 マジックテープで緑色のゴツゴツした皮膚の下のファスナーを探し当て、それをゆっくりと開いていく。 少しずつ開くファスナーの奥に全裸で縛られている百合さんの白い肌を想像していたが、そんなものは見たらず、ただ黒いものが見えるだけだった。 マネキン人形でも入れて【レッグス】の形を維持しているのだろう。 「ああ、やっぱり請求書だ!」 俺はそう呟いて段ボールを閉じた。 恐ろしい額の請求額だったらどうしようと思い、段ボールから一旦離れる。 離れたところで状況は変わらないのだが。 そんな段ボールを遠目で見ていると段ボールが動いた。 目の錯覚ではない、確かに動いた。 マネキン人形しか入っていないはずなのになぜ? そんな疑問を打ち消すように、足だけ怪獣【レッグス】が段ボールから飛び出してきた。 ビックリして尻もちをついた俺に段ボールから出て来た【レッグス】が近づいてくる。 「もしかして百合さん?」 俺の言葉に【レッグス】は大きく2回頷いた。 「信じられない!会いたかった!」 俺は思わず本心を口にし、【レッグス】を抱きしめた。 俺に擦り寄る【レッグス】に俺は言った。 「百合さん、今出してあげるからね」 しかし、先ほど【レッグス】の中を見たが、確かに百合さんの肌は見えなかった。 少し光沢のある黒光りしたものは入っていたが… 、とにかく【レッグス】から百合さんを引っ張り出すことにした。 【レッグス】の中の百合さんに触れた感触はやはりヒトではなかった。 ヒトの温かみはあるものの、触った感触はゴムのようだった。 そんな百合さんを強引に引っ張り出し、その姿にまた驚かされる。 出て来たのは黒光りしたマネキン人形のような姿だったから。 「会いたかったです、渡辺 武尊(わたなべたける)さん!」 そう言って俺に抱きついてきた。 「でも、どうして俺の名前を… それに住所まで」 「ごめんなさい、勝手なことして、イベント会社は私の会社なの… だから」 イベント会社が百合さんの会社なら当然俺の履歴書を見て容易く情報を得られるわけだ。 そんな百合さんは話を続ける。 「今日ここに来たのは、あのイベントの時の貴方が忘れられなかったから… 」 目の前でモジモジする百合さんは全身黒光りで顔はノッペラボウのまさにマネキン人形そのものだった。 マネキン人形のような姿なのに、その姿を見ているだけで俺は凄く興奮して勃起してしまう。 「やっぱり武尊さん、私の思った通りの人だった」 そう言うと俺に密着して勃起したペニスをズボンのチャックを下ろして引っ張り出すと扱き始めた。 「ちょっと待って!」 俺はそう声を掛けたが、百合さんの手は止まらないが話は続く。 「私、今ラバースーツにハマっていて、この全身を締めつけられる感じが縄で縛られているよりも好きなの」 「こんな変態な私を理解してくれるのは、武尊さんだけだと思って… 来ちゃった」 確かに縄で縛られている百合さんも素敵だが、全身ラバースーツに覆われ、黒光りした妖艶な姿で迫られるのも悪くない。 ノッペラボウのヒトであってヒトでない、そんな百合さんのラバーで覆われた顔に俺のペニスを押し付けて擦られたら… 、も、もう逝ってしまいそうだ。 「百合さん!俺もそんな百合さんが好きだ!」 俺は黒光りしたマネキン人形のような百合さんの肩を抱き押し倒す。 「来て、武尊さん!」 そう言うと自らラバースーツのクロッチファスナーを開いた。 そこからは百合さんの白い肌と女性器が覗いていた。 「百合さん!」 俺は百合さんと激しく交わった。 そして、あの時のように俺は百合さんの中へぶちまけた。 俺は満たされたが、百合さんはまだモジモジしている。 そんな百合さんを見て俺は声を掛けた。 「百合さん、満足させてあげる、【レッグス】に入って!」 「え!なんで分かるの?」 ラバーマスクで覆われノッペラボウの百合さんの表情は分からないが、百合さんの心情が自然と俺には伝わってきた。 驚きながらもいそいそと【レッグス】に入る百合さん。 そんな百合さんの後ろから俺も【レッグス】に入ると、そのまま百合さんの中へ少し回復したペニスを挿入する。 「ちょっと待ってね、今閉めるからね」 そう言うと百合さんが言った。 「そんなところまで分かるの?」 「もちろん、俺も同じことを考えていたからね」 そう言うと百合さんは嬉しそうに笑った。 「ボールギャグもあれば最高なんだけど… それは流石に… 」 「あるよ!段ボールに入ってる」 「じゃあ、このまま取るよ!」 そう言って俺は【レッグス】に足を通し、【レッグス】の中に全身が収まっている百合さんに挿入したまま、段ボールを物色する。 俺が動くたびに【レッグス】の中から百合さんの可愛い喘ぎ声が聞こえてきた。 ようやく、段ボールの中のボールギャグを俺は手にした。 「お待たせ」 「はぁ、はぁ、はぁ、お願い思いっきりベルトは締めてね」 「うん!」 そうは言ったものの、ある程度頬に食い込む程度でボールギャグのベルトを締めた。 ボールギャグで言葉を奪われた百合さんはより興奮しているのか、また一段と激しい呼吸になっていた。 「【レッグス】の背中閉めるね」 そう言うと言葉を発せない百合さんは俺の手を握り、ギュギュッとした。 俺は体を捻り【レッグス】の皮膚を重ね合わせてマジックテープで留めた後、ファスナーをゆっくりと慎重に閉めた。 そしてあのイベントのテントの中での出来事が再現される。 だが、今回は同意の上での事。 俺は百合さんのラバーで覆われたオッパイを揉みしだきながら、ペニスを目一杯百合さんに突き立てて腰を振った。 百合さんの手が俺の手に重なり、お互いの心が一つになったように思いながら、体も一つにする。 暑くて狭くて苦しいはずなのに最高の時間だった。 俺も百合さんも何度も足だけ怪獣【レッグス】の中で快楽の絶頂に達した。 その時はまだ、俺は百合さんから衝撃の事実を聞かされる事など想像もしていなかった。 最高の時間を過ごした俺と百合さん。 百合さんは【レッグス】から出るとラバーマネキン姿でシャワーを貸して欲しいというので案内した。 段ボールの中には百合さんの着替えもちゃんと用意されていた。 俺も汗だくになった服を着替えて百合さんを待つ事に。 待つあいだ、【レッグス】の着ぐるみを感慨深く眺めながら段ボールに戻した。 しばらくして戻ってきた百合さんは、あの時の可愛い司会のお姉さんそのままだった。 むしろ、私服の方が司会の時の衣装よりも可愛くさえ見えた。 笑顔で戻ってきた百合さんだったが、急に表情が険しくなった。 「武尊さん、お話があります」 ダイニングテーブルに向かい合う形で座り、百合さんが話し始める。 「実は… 」 そう言って俯く百合さん。 「実は?」 俺が尋ねるように聞くと、百合さんは顔を上げて俺の目をジッと見た。 百合さんの頬にはボールギャグのベルトの痕がしっかりと残っていた。 「私、子供ができたみたいなんです」 唐突にそう言われたが、すぐに相手は俺だろうと思った。 だから、こんな手の込んだ事をして俺に会いにきたのだと思った。 「それで、それで… 」 だんだんと声が小さくなる百合さんの口を俺は優しく塞ぐ。 「良かった俺と結婚してくれませんか?」 そう言うと百合さんの目から涙が一気に溢れた。 俺は立ち上がり百合さんを抱きしめる。 百合さんもそれに応え、俺に抱きついてきた。 その勢いのまま、俺と百合さんは段ボールを破壊しながら【レッグス】の着ぐるみの上に倒れ込んだ。 「段ボール、壊れちゃったね」 「うん!」 そう言うと百合さんは俺の胸に顔を埋めて甘えてきた。 そんな百合さんの頭を優しく撫でた。 その後はどうなったかって? 赤ちゃんは無事に生まれました。 俺は二階堂 武尊となり、今はイベント会社を経営している。 百合とは今も仲良く過ごしてますよ。 【レッグス】の中で相変わらず… 。 おしまい