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ごむらば
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とじこめ

SNSに貼られたその動画に俺は釘付けになった。 映っていたのはショーを終えたウルトラマンビクトリーがテントに入ってくるところから。 特に違和感はなかった。 会話をしているようだが音声は切られている。 背中のファスナーが大きく開かれると黒光りした後頭部が現れた。 中の人はラバーマスクの様なものを被っていた。 ウルトラマンビクトリーから頭だけ出されると、中の人は被っていたラバーマスクを取った。 ラバーマスクの下には長い髪がお団子になっていた。 こめかみから伸びる髪が汗で顔に張り付き、ショーでかなりの汗をかいたのを物語っていた。 横顔がチラッと見えたのだが可愛らしい女性の印象を受けた。 アングルは変わり背後から。 手渡された飲み物をグイッと飲むと口に布のようなものを自ら詰め込んだ。 そして、テーピングの際下地に巻かれる包帯の様なもので口から詰め物がでないように自ら巻き付けた。 画面の下にテロップが表示される。 [今から握手会のため間違っても声を出さないように自ら猿轡をする] それが終わるとまたラバーマスクを被り、背中のファスナーが閉じられた。 そしてまた、画面の下にテロップが表示される。 [握手会で万が一にも開けられないために、ヒダを接着剤で完全に閉じる] 撮影者によりウルトラマンビクトリーの背中のヒダが接着剤で丁寧に閉じられていく。 だが、明らかにやり過ぎ。 片手で撮影して、もう片方の手で接着しているのもあるがファスナーにまで接着剤がベットリと付いていた。 撮影者は全く気にせずにヒダを閉じていく。 しばらくするとヒダがくっついたのを確認するとウルトラマンビクトリーが立ち上がりテントの入口が映る。 撮影者がウルトラマンビクトリーのゴツい作り物の胸板に収まらず押し潰され、はみ出た部分の乳房を指で突くと可愛らしく嫌がりそのままテントを出て行った。 男のように少しガニ股で歩くが、ウルトラマンビクトリーの後頭部には彼女の長い髪のお団子の膨らみがしっかりと見て取れた。 入ってきた時には違和感は無かったが、出ていく時は気づかなかった違和感に注目して見てしまう。 これを見た後、ウルトラマンビクトリーの握手会に参加してみたいと思った。 あのウルトラマンビクトリーに閉じ込められた女性がその後どうなったのか気になった俺は毎日のように動画が投稿されたSNSをチェックしていた。 だが、何も更新されないまま1週間が過ぎたころ、動画がアップされていた。 動画は握手会が終わってテントに戻ってきたところから。 撮影者の前を通り過ぎたウルトラマンビクトリーはテントの奥へと進んでいく。 その後を追う撮影者のカメラにはもぬけの殻となった怪獣や同じように握手会を終えたウルトラマンたちが見切れていた。 テントの奥に座ったウルトラマンビクトリーはパイプ椅子に座り太ももの上に肘をつく様にして前傾になり苦しそうにしている。 呼吸穴や覗き穴からは汗と思しき水分が大量に流れて落ちた。 その様子を撮影者はグルっと一周して撮影する。 頭の後ろのお団子の膨らみや胸板からはみ出した乳房から前回の閉じ込められた女性である事は間違いなさそうだった。 苦しそうに呼吸する度にお腹が激しく動いている。 ただ撮影を続ける撮影者に対してウルトラマンビクトリーは背中を開けて欲しいと手振りで示す。 ここでテロップが表示される。 [接着剤で接着したから開けられません] [・・・・・?!] ウルトラマンビクトリーが首を傾げ、撮影者が何か説明したようでウルトラマンビクトリーは項垂れて絶望していた。 [今日の午後の部が終わるまで脱げないことを伝えました] テロップが表示される。 撮影者の腕時計が映し出され、時間は11:50を指していた。 そして、チラシが映し出された。 ◯月◯日 ◯◯ショッピングモール      イベントスペース 11:00〜 ウルトラマンショー(午前の部) 11:30〜 握手会 14:00〜 ウルトラマンとお店を巡回警備 14:30〜 ウルトラマンショー(午後の部) 15:00〜 握手会 再びパイプ椅子で前傾姿勢で顔から汗を垂れ流すウルトラマンビクトリーが映し出され、映像はそこで終わっていた。 つづく

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