「ねぇ!もう脱いでいい?」 妻が俺にそう聞いてくる。 何を脱ぐのかというとラバースーツ。 土曜の朝、ソファーに座りテレビを見てる前に立つ妻の姿は全身テカテカと黒光りした首から下が一体となったラバースーツを着ている。 「えー、今朝ラバースーツを着たいって言ったのは優里(ゆり)だよ!」 優里が今着ているラバースーツはファスナーが一つもない、ネックエントリーならぬフェイスエントリーというラバースーツ。 フェイスエントリーとは顔から入る、つまり顔の丸く空いた部分から足を通して着るかなり特殊なラバースーツだ。 顔の部分もそうだが、首の部分が細くなっているので、そこへお尻やお腹が胸を通していくのはかなり大変だ。 ドレッシングエイドを塗り、優里の体の滑りを良くした上、ラバースーツ内にもドレッシングエイドを塗して着せた。 2人掛かりで50分近く掛けてラバースーツを着せたのが約1時間前。 苦労して俺もドレッシングエイド塗れになって着せたのにもう脱ぎたいと言ってきたのだ。 「ねぇ、苦労して着せたのに何が気に入らないの?」 俺がそう尋ねると優里は答える。 「顔だけ出ている姿が恥ずかしくて… 」 俯き加減で言う優里。 「じゃあ、ちょっと待ってて!」 俺はそう言うとある物を取りに行く。 それはラバーマスク。 ラバーマスクで顔が隠れれば問題ないのだろうと判断した。 戻ってくると、優里は先ほどと変わらない位置で立っていた。 「ソファーに座らないの?」 「うん、ドレッシングエイドが体に付いてるから、ソファー汚すから」 「いい物持って来たよ!」 俺はそう言って優里にラバーマスクを見せた。 「これで顔が隠れたら恥ずかしくないでしょ!」 「頭を少し下げて」 優里は俺に会釈するようにしたので、ラバーマスクを被せた。 ついでにラバースーツと一体のフードも被せて顔だけが露出するように調整した。 優里に被せたマスクは目と口が空いた目出し帽のようなマスク。 「どう?これで?」 優里は自分の顔を手で触ってから言った。 「ちょっと見てくる!」 そう言うと洗面所の方へ歩いて行った。 「えー!」 洗面所の方から大きな声が聞こえてきて、優里が小走りで戻って来た。 「これは顔が出てるより恥ずかしいよ!」 「そう?誰か分からないからよくない?」 「ダメぇ、ダメぇ、ダメぇ!」 「じゃあ、ちょっと頭下げて」 俺の指示に素直に従う優里。 俺は準備していた別のラバーマスクを目出し帽のようなラバーマスクの上から被せた。 今度のラバーマスクは目と鼻がマイクロホールになっていて、口には赤いラバーのコンドームの様な袋が付いている。 ちなみに今、優里が着ているラバースーツの陰部に当たる部分にも今被せたラバーマスクと同じ赤いラバーのコンドーム状の袋が体の中まで入っている。 「ちょっと、見えにくいよ!それに少し苦しいよ!」 「これで顔は隠れたから、いいだろ」 「苦しいのは、すぐ慣れるよ」 「ううう… 」 そう言うと何か言いたげに唸る優里。 そのまま、トボトボとまた洗面所へと歩いて自分の顔を確認しに行ってしまった。 しばらくすると、戻ってきた優里が言う。 「これじゃあ、ただの卑猥なゴム人形じゃん」 「もっと可愛いのがいい!」 そう言って駄々を捏ねる優里。 「もう!ワガママだなぁ!」 俺はそう言うとソファーから立ち上がるとまたある物を取りにいく。 戻って来ると、優里は俺に背中を向けて何かしている。 正面に回ると右手は陰部へ指を突っ込み、左手は口へ指を突っ込んで声を殺して喘いでいた。 俺が戻って来たことに気づいた優里は、すぐにそれをやめた。 「どう?気持ち良かった?」 「… 」 優里は自分の行為を肯定も否定もせずに黙ってしまった。 ラバースーツを脱ぎたいといいながら、ラバースーツを着て興奮していることが分かった事を俺は嬉しく思い、特に優里を追求しなかった。 俺が取りに行ったものは優里に合わせて特注したシリコンラバー製のドールスーツ。 肌は人の肌に近くラバーなので良く伸びる。 ただ、ドールスーツの内側は滑りが悪く普通に着るのは難しいのだが、全身ラバースーツを着てドレッシングエイドでテカテカの今の優里なら簡単に着ることができると思った。 それにこのドールスーツはリアルフェイスまで一体にも関わらず背中にファスナーはなく、ネックエントリーでもない。 ではどうやって着るのか? 背中にはファスナーはないが、お尻の割れ目に沿って肌色のファスナーが走っている。 そこから両足を通してから、前屈して上半身を滑り込ませていく。 もちろん、優里1人では着ることはできないので、俺も手伝ってドールスーツを着せていく。 優里の体ピッタリにオーダーしたので、ラバースーツの分の僅かな厚みはあったが、滑りが良く着せることができた。 お尻の割れ目に沿って走るファスナーを閉めて、取り外し式のファスナーのツマミは優里に分からないようにこっそりと外しておいた。 ラバースーツを着たまま、ドールスーツを着たのでシワ一つない完璧な姿となった。 「優里、これならいいだろう?」 優里は答える事なく、自分の体を触って感触を確かめている。 ドールスーツは少し厚みがあるので、触ってもあまり感じないだろうと思う。 ただ、陰部と口は開口しているので指を入れる事も、そのままエッチもできる。 上と下の口を少し開くと、下に着ているラバースーツのコンドームの赤いラバーが見えた。 優里はまた洗面所へと自分の姿を見に行ってしまった。 戻ってきた優里がくぐもった声で言う。 「可愛いけど、裸なのはちょっと」 いつまでも終わらないような問答が繰り返されている気はするが俺はほくそ笑んでいた。 どんどん重ね着させて優里一人では脱げなくする作戦だったから。 「じゃあ、どうして欲しいの?」 「恥ずかしいから体を隠して欲しい!」 優里が言っているのは陰部の事だろう。 俺はワザと聞いた。 「どこを隠したいの?」 そう聞くと優里は言葉なく自分のお股の辺りを指し示した。 俺はまたソファーを立った。 少し時間を掛けて戻ってくると、リアルドールはソファーに座り声を押し殺してオナニーをしていた。 俺は大きな声で話し掛ける。 「あー!こっそり?オナニー?変態だなぁ!」 その声にビクッとする優里。 そして、くぐもった声で弁解する。 「これは違うの!ちょっと触ってみただけだからほんと!」 “何が違うのか、さっぱり分からない?” そう思いながら優里に返す。 「俺が離れたら、すぐにオナニーしてるじゃん!本当は気持ちいいんでしょ!」 「ううう… 」 図星を突かれた優里は何も言えなくなった。 「じゃあ、これからそんな卑猥なリアルドールの体を隠してしまおう!」 「まずはお股からかな、足上げて!」 語気を強めて言うと、優里は素直に応じた。 俺が戻ってくるのに時間が掛かっていたのは、優里のために買い溜めたラバーグッズを全て持って来ていたから。 俺は纏めてそれらにドレッシングエイドを塗してリアルドールとなった優里にそれらを着せていく。 今から履かせようとしているのは、黒いラバーショーツのように見えるが内側に男性器を模したオモチャが付いているもの。 足を通した後、優里を立たせてショーツを履かせていく。 当然のように、リアルドールの割れ目に男性器を押し込んでいく。 優里の視界はマイクロホールマスクとリアルドールの小さな覗き穴からなので、ショーツの内側の男性器を模したオモチャには気づいていないようだ。 男性器を模したオモチャを押し込んでいくと声を上げる優里。 「え!ちょっと待って、何?何?」 『ジュブジュブ』 と卑猥な音を立てて、優里の中へ入っていく男性器を模したオモチャに優里は内股になってそれを受け止めた。 「もう、何を履かせたの?」 「ショーツだよ!少し変わってるけど、気持ちいいだろ?」 「ううう… 」 言い返せない優里の右腕を掴んでしっかりと立たせると、今履かせたショーツが簡単には脱げないようにラバーパンストを履かせた。 履かせ終わりにグイッと引き上げると、優里は吐息を漏らしてその場に崩れ落ちた。 「もう、私はお人形さんでも、オモチャでもないのよ!」 抗議するように言い放つ優里。 「文句ばかり言う人形にはお仕置きだな!」 俺はそう言うと、鼻からチューブの伸びたラバーマスクを手にした。 マスクの内側にも鼻呼吸用のチューブが伸びており、それをリアルドールの鼻に突き刺して呼吸を確保してやる。 続けて、口の辺りにある男性器を模したオモチャをリアルドールの口の中へと押し込んでいく。 「うっ…うぐっ…ううう…!」 悲痛な叫びがリアルドールから漏れるが一向に構う事なく俺はラバーマスクをリアルドールに被せた。 喉の奥まで達し、優里の口いっぱいに満たす男性器を模したオモチャで優里は完全に言葉を失った。 そして同時に覗き穴のないラバーマスクは優里の視界も奪った。 あまりの苦しさから、マスクを脱ごうとするリアルドールの手を掴むと、手がお団子の様になったラバーグローブを一気に嵌めていく。 両手とも二の腕辺りまであるラバーグローブを嵌められたリアルドール、それでもラバーマスクを脱ごうと頑張ってみるが全くダメだった。 ならばと今度はグローブを外そうと奮起するがお団子の様な手では全く上手くいかない。 そんなリアルドールの腕を通してハイネックになったラバーシャツを被せるように着せてやると、ラバーシャツはリアルドールの体に張り付くようにピッタリで、優里がラバーマスクを脱ぐ術を完全に奪ってしまった。 リアルドールはすっかり黒光りするラバーに覆われてしまった。 それでもお団子になった手でシャツを脱ごうと優里は頑張っていた。 暗闇の中で声も出せず、呼吸も満足にできない状態でも何とかしようと頑張っている姿は健気で可愛い。 そんな優里を見ながら、ラバー製の競泳水着を準備すると、足を通してグッと引っ張り上げるとお股を競泳水着が刺激し、優里の体の力が抜けるのが分かった。 しっかりと競泳水着を着せると、優里は諦めたのか、抵抗やめ手をダランと垂らした。 「どうしたの?リアルドールがまたラバードールになったのが気に入らなかった?」 俺がそう尋ねたが、ラバードールとなった優里はうんともすんとも言わない。 力なく立ったままのラバードールをソファーに座らせると正面に座り、ラバードールのお団子の様な手を取って話す。 「苦しい?」 リアルドールの上からラバーを重ね着した優里は苦しそうにチューブから呼吸しているが、苦しくて暴れたりせずに落ち着いた様子だった。 「ラバーを脱ぎたい? それともお人形さんになりたい?」 俺の質問の間が悪かったのか、お人形さんになりたい?と聞いたところで頷いた優里。 俺は立ち上がると準備を始める。 肌色のゼンタイ、そして顔の部分だけ開いている同じく肌色の全身タイツはいずれも手先がお団子仕様になっている。 肌色のゼンタイの顔にはチューブを通す穴も空いている。 つまり、優里は今の姿に初めてなった訳ではなく何度もこの姿になっている。 黒光りしたラバーで覆われたリアルドールに肌色のゼンタイ、全身タイツを重ね着させると黒い肌がしっかりと肌色になった。 そんな肌色の素体に今度は可愛らしいショーツとブラジャーを付けてからパンストを履かせ、キャミソールを着せた上からワンピースを着せた。 最後にアニメのような美少女マスクを前後で挟む様にして被せると、マスクの横の金属のフックを固定し、小さな鍵で施錠した。 呼吸のための2本のチューブは美少女マスクの鼻の穴を通して外へ出しているので呼吸は問題ない。 「さあ、終わったよ!これでいい?」 俺はいつもより大きな声で美少女着ぐるみに声を掛けた。 こうしないと優里には聞こえないのだ。 言葉を発せない優里は頭の上で両腕で大きな丸を作った。 どういう事かご理解頂けないと思うので説明すると、俺はラバーフェチで、優里は着ぐるみフェチ。 俺はラバーを着て欲しくて優里に着せるのだが、優里はテカテカと黒光りしたラバーが恥ずかしいと言い出した。 そこで購入したのがシリコンラバーのリアルドールスーツ。 リアルドールになった優里だが、今度は納得いかない。 そこでリアルドールにラバーを着せていく。 言葉も視覚も手の自由まで奪ったが、今度は優里が気に入らない。 そこでラバーの上から着ぐるみを着せたという訳だ。 こんなに何重にもラバーと着ぐるみを着せられた優里は暑くないのか? もちろん、暑いに決まっている。 鼻のチューブから漏れ出る空気はかなりの熱を帯びていた。 ただ、優里は暑さにはもの凄く強いと自負している。 そして、今夜もこの姿で俺の横で眠るのだ。 絶対に体が休まらないと言い聞かせるのだが、俺の言葉は全く聞かない。 真の着ぐるみフェチはここまでやるそうだ。 朝起きたら、一番内側のラバースーツは優里の汗とオシッコ、それに愛液で大変な事になっている。 一晩中、着ぐるみを堪能して満足な優里とは対照的に俺は優里が着て汚れたラバースーツのメンテナンスをするのだった。 おしまい