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ごむらば
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探偵助手

私は仕事で探偵助手をやっている茅島 桜(かやしまさくら)。 今回の依頼者はクリエイターをしている男の妻である霧島 紗栄子(きりしまさえこ)からの依頼だった。 依頼内容は紗栄子の夫の浮気調査。 紗栄子の夫は個人のアトリエで普段仕事をしており、趣味で集めた複数の精巧なラブドールの中で仕事をしているという事だった。 私はそのラブドールの中に紛れて浮気調査をする事となった。 紗栄子の夫の不在を狙って、私はラブドールの中へ紛れ込む事に成功した。 ちなみにラブドールを着ぐるみ仕様にして、裸でラブドールの中へと入った。 シリコン製のラブドールの中は冬でも熱が籠って暑い。 そんなラブドールに紛れて潜入した私の前にターゲットが現れた。 個人のアトリエで気が緩んだターゲットがスマホを放置したのを狙って、事前に紗栄子さんから聞いたパスワードでスマホのロックを解除。 浮気の証拠を見つけたら、それを紗栄子さんに送信するという手筈になっている。 だが、ターゲットは仕事を始めるどころかスマホを手放さない。 それどころか、ラブドールである私の方へ真っ直ぐに向かってきた。 バレたのかと思い目を瞑ると私の小柄な体がターゲットによって持ち上げられた。 そして、そのままベットへと連れていかれる。 ベッドに寝かされた私にはもう恐怖しかない。 震える体を必死に抑え、ラブドールを演じるしか術はなかった。 ターゲットは下半身を露わにすると、私に覆い被さってきた。 “犯される!” そんな恐怖の中で、私は目を開いてターゲットの顔を確認して固まった。 私は体が硬直し、涙を流しながらラブドールとして犯された。 当然、ターゲットにもラブドールになって浮気調査をする私の存在がバレてしまった。 数日後、浮気調査の報告を確認しに来た霧島 紗栄子に私は合わせる顔がなかった。 所長とともに私は頭を下げて誠心誠意、謝罪した。 「全然知らなかったとはいえ不貞行為に及び本当に申し訳ございませんでした」 紗栄子さんは私に言った。 「私も正直呆れています、浮気調査を依頼した探偵助手さんが旦那の浮気相手だなんて夢にも思わなかったわ」 ターゲットである霧島 優吾(きりしまゆうご)の浮気相手は探偵助手の私、茅島 桜だったのだ。 彼の顔を見た時点で、浮気相手が自分である事に気づいた私は涙が止まらなくなってしまった。 大好きだった優吾が結婚していたなんて、夢にも思わなかったから。 そんな優吾にラブドールとして犯されているのに興奮している自分にも呆れてしまった。 私は探偵助手を辞めた。 もちろん、自主的に。 そして、今私のお腹の中には優吾との赤ちゃんを宿している。 「なぁ桜、また抱かせて欲しいな」 「ダメだよ、赤ちゃんがいるんだから」 そう答えた私は今、優吾の隣りで潜入調査の時に着たラブドールの姿になっている。 優吾は結局、紗栄子さんと別れて私を選んでくれた。 それは赤ちゃんができたのもあるが、動くラブドールとなった私を気に入ってくれたのもあるのだろう。 「ずっと、ラブドールになって欲しいな」 そんな優吾の言葉に私は返す。 「お腹が大きくなるまでだからね」 私は笑顔のラブドールのマスクの下で笑顔になった。 おしまい

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