※これはフィクションで妄想の中のお話です。 SNSで知り合った男女二人はホテルにいた。 ベッドの上には黒いラバースーツとウルトラの母の着ぐるみが並べられていた。 二人の出会いはフェチ、着ぐるみ話で盛り上がり合うことになった。 それも着ぐるみを着た姿を見る側と見せる側として。 そして、会うルールとしては絶対に行為はしない事。 お互い家庭があるため、そこは絶対守るという事を決めていた。 いざ、ホテルの部屋にまで来たはいいが、気が乗らない女性。 だが、女性は男性の事を事細かく観察していた。 彼女よりも遥かに体が大きく力が強そうな男がいつ自分に襲いかかって来るかもしれないと思ったから。 男と出会い、ホテルに来るまではSNSで話をしていたので自分のウルトラの母の着ぐるみ姿を見せる気でいたのだが、部屋に入って二人きりになるとそんな気が急に失せてしまった。 いまさら、【やっぱり止めます】とは言えずにいる女性。 「着替えないの?」 男性の言葉にビクッと大きく反応してしまう女性。 「う、うん、もう少しせてから」 そうは答えてみたが、そんな気は全くない。 彼女の脳裏には無理やり服を脱がされ、ラバースーツを着せられてウルトラの母へ押し込まれるビジョンが見えていた。 “どうしよう?” 男がトイレへ行った隙に帰ってしまおうかとも考える。 そんな女性の思いが通じたのか、男性が立ち上がった。 “チャンス?どうしよう?” SNSでは楽しくやり取りをしていたので、男性を気遣う心も女性の中にはあった。 だが、男性はトイレではなくテレビを点けただけ。 残念なような、残念じゃないような複雑な気持ちになる。 女性はテレビを見て何もしてこない男性に問い掛ける。 「着ぐるみ着なくもいいの?」 「まあ、着て欲しいけど、いざ会ってみたら気が乗らなかったんでしょ、仕方ないよ、初対面だもん」 男性の言葉に目をパチクリさせる女性。 「本当にいいの?」 「だって、気が乗らない時もあるから仕方ないよ、それに気が乗らないと楽しくないでしょ、お互いに」 「うん」 うんと答えたけど、何かスッキリしない。 夫に友達と会うと言ってわざわざ時間を作って来た。 それはきっと男性の方も同じだろう。 何もしないまま時間だけが過ぎていく。 女性は意を決して男性に声を掛けた。 「私、着替えてくるね」 「え!いいの?」 女性は頷くとラバースーツを手にして別の部屋へと着替えに向かった。 向かう途中、振り返って一言だけ言った。 「覗かないでね、あと着ぐるみ着る時は手伝ってね」 男性はサムズアップで答えた。 別室に入ると全裸になりラバースーツに着替える女性。 潤滑剤を塗りラバースーツに足を通していく。 自分の足が黒光りしながら程よい圧迫感に少し身震いした。 自分でもよく分からないが、感じてしまったようだ。 その証拠に少し濡れ始めていた。 急いで腰までラバースーツをたくし上げて、腕を通してラバースーツに着替えた。 「ふぅー!」 大きな溜息をついて思う。 “ラバースーツのどこがいいんだろ?” そう思いながら自分の胸を見てハッとする女性。 そんな考えとは裏腹に体は感じて、乳首がしっかりと勃っていた。 ラバースーツ越しにでも浮き彫りになるほどに。 自分の顔が熱くなるのを感じた女性はそれを隠すようにラバーマスクも被った。 ラバーマスクはマイクロホールマスクといい、細かな穴が空いたマスク。 女性は息苦しいのが嫌いなので、正直この呼吸穴も分からないマスクに懸念を抱いていた。 だが、被ってみると意外にもいい感じだった。 頭を触ると丸坊主になったような不思議な感覚で、顔に触れるとゾクっとした。 同時に太ももを伝う感覚にまたハッとした。 お股がビチョビチョで滴り、太ももを伝っていったのだった。 女性は早くウルトラの母の着ぐるみを着て、快楽に溺れないように努めようと思った。 部屋を出ると当然のように男性が女性の方を見た。 男性はすでにラバーマネキン姿になった女性に驚いた様子であったが、その顔は笑顔だった。 女性は言った。 「着ぐるみを着たら背中のファスナーを上げて!」 「うん、いいよ!」 女性は乳首が勃っていることやもうお股がビチョビチョになっていることを隠すように、急いでウルトラの母の着ぐるみに足を通していく。 だが、片足を通し始めてすぐに女性は固まってしまった。 “何コレ?” 分厚いゴム製の着ぐるみが女性の足を包み込むと同時にえも言われない感覚が彼女の中を駆け巡った。 “ヤバい、ラバースーツよりもヤバいかも、こんなの着たら私、おかしくなっちゃう” 着ぐるみを着ようとして固まった女性を見て男性が声を掛ける。 「大丈夫?手伝おうか?」 女性は首を左右に振ってから答える。 「大丈夫、大丈夫、一人でできるから」 男性からはラバーマネキンとなった女性の表情が分からなかったので声を掛けたのだったが、女性としては好都合だった。 ラバーマスクを被っていなければトロンとした惚けた表情を見られるところだったから。 女性は体を強張らせるようにして一気に着ぐるみを着て、ウルトラの母のマスクも被る。 ただ、慌てて被ったので覗き穴と呼吸穴が合わない。 覗き穴の位置を調整したが、呼吸穴はギリギリ呼吸ができる程度だった。 “少し苦しいな、穴の位置合っていないのかな?” と思った女性の脳裏にショーでウルトラ系の着ぐるみを着た女の子の言葉が蘇ってきた。 [呼吸穴が小さ過ぎて満足に呼吸できない]と言っていた事を。 “呼吸できているからこんなもんかなぁ” そう思うと急に楽に呼吸できるようになったような気がした。 グローブとブーツも装着すると、男性が近づいてきた。 女性よりも体の大きな男性が迫ってくると若干の恐怖を感じる。 「背中閉めようか?苦しかったら言ってね」 女性は身構えたが、男性は笑顔で話しかけてきたので少し安心した。 背中側に周りファスナーを閉めてもらう女性。 お尻の辺りから徐々に締め付けられる感覚に、また体が反応して身震いしてしまう。 男性はそのまま一気に背中のファスナーを閉めてしまった。 急にウルトラの母のマスクに押し付けられる形となり、呼吸が著しく難しくなった女性は慌てた。 「ちょっと待って、一回脱がせて!」 叫ぶように言うとすぐに背中のファスナーが大きく開いたかと思うと、体を軽く反らされてウルトラの母のマスクまでもが外された。 「大丈夫?」 ラバーマスクの細かな穴の向こうに心配そうに女性を見る男性の顔があった。 「ごめん、ちょっとパニックになっただけ、始めてだったから」 男性に寄り掛かっていた体を起こして言う。 女性がそう言うと男性は言った。 「本当は怖かったんでしょ、無理しなくてもいいよ、今日はここまでにしよっ」 そう言われて、寂しい気持ちになると同時に不甲斐ない気持ちになった。 「やっぱり、もう一回挑戦していい?」 「でも、大丈夫?本当に無理しなくていいよ!」 男性の言葉に首を振り、ウルトラの母のマスクを被る女性。 そして、くぐもった声で言う。 「ゆっくり閉めてね、ゆっくりだよ!」 「分かった」 男性の返事が遠くから聞こえてきて、再びお尻の辺りから先ほどと同じく体が圧迫されていく。 だが、先ほどと違うのはファスナーを閉める速度が極端に遅い。 “そんなに遅くしなくてもいいのに!” そう思いながらも徐々に背中、首へと近づいて来ると嫌でも恐怖が蘇ってくる。 ファスナーが首元まで来ると男性が声を掛けてきた。 「大丈夫?ダメだったら言ってね」 2度も不甲斐ない姿は見せられない。 女性は今できる精一杯の深呼吸をした。 徐々に後頭部のファスナーが閉まり、ウルトラの母のマスクに顔が押し付けられていくが、先ほどと違い少し息苦しくなっただけだった。 まだ、緊張の中ファスナーを閉めてもらうと思い体を強張らせていたのだが男性が目の前に現れた。 “あれ?”と思い、首を傾げる。 男性は不思議そうな顔して尋ねてくる。 「どうしたの?もう閉めたよ!」 女性は驚いた様子でウルトラの母となった後頭部を触る。 確かにファスナーは完全に閉まっていた。 初めてのことで軽いパニックを起こしたのだろう。 「立ってみて」 手を差し伸べられ男性の手に引っ張られて立ち上がるウルトラの母。 その姿を見て男性は満足そうに頷いていた。 「写真撮ってもいい?」 男性にそう聞かれて少し迷った女性だったが、自分の痕跡が全くないことからOKした。 男性がスマホでウルトラの母を撮影、いろいろポーズを要求され、女性も満更ではなくポーズを取って撮影をした。 だが、10分もすると苦しくなったようで女性の動きがおかしくなってきた。 それに気づいた男性はウルトラの母の背中のファスナーをゆっくりと開いていく。 そしてウルトラの母のマスクを脱がせて肩の辺りまで着ぐるみを脱がせる男性。 「水分補給する?」 そう聞かれた女性が頷くと男性は女性の元を離れた。 ラバーマスクを脱いだ女性の髪は10分間だけだったが、グッショリと汗で濡れていた。 そこへ飲み物とタオルを持った男性が戻って来た。 「大丈夫だった?」 「うん、初めは焦ったけど、もう大丈夫!」 女性は笑顔でそう返した。 「そうだ!」 そう言うと男性はまた女性の元を離れたが、程なくして戻って来た。 「スーツアクトレスさんが汗を流すのにお風呂準備してきたよ」 男性にスーツアクトレスと言われて、女性は少し照れた。 「すぐにお風呂入れると思うから」 そう言う男性に女性は言った。 「せっかくだからもう少しウルトラの母になってあげるよ」 「え!本当、いいの?」 男性は満面の笑みで言う。 苦しいはずなのに、何故か頑張れる不思議な感覚に囚われながら女性はラバーマスクを再び被ると、ウルトラの母のマスクも被って、男性に背中を向けた。 男性はゆっくりとファスナーを閉めていく。 女性はマスクの中で男性に聞こえない小さな声で呟いた。 「スーツアクトレスじゃないよ、着ぐるみフェチだよ!」 そう呟くラバーマスクの下の彼女の顔は笑顔だった。 着ぐるみを見る側と見せる側という約束だったが、【スーツアクトレス】と言われて女性の心は浮き浮きしていた。 それがつい行動に出てしまう。 女性がハグを求めるポーズをすると、男性が尋ねる。 「いいの?」 静かにウルトラの母は頷いた。 男性は優しくウルトラの母とハグをした。 それだけで女性はお股がさらにビチョビチョになるのを感じていた。 積極的な女性は男性に足を絡め始める。 もうお股を触りたくて仕方がなくなっていた女性。 そんな女性の両肩を持って引き離すようにする男性。 「ちょっとだけ、待ってくれる?」 女性は男性と心が通じ合っていたと思っていただけに少しショックだった。 両肩を持って引き離された瞬間、崖から突き落とされたような感覚に陥った。 しかも、男性はスーツケースを持って別室へ入って行った。 あまりのショックに座り込む女性。 ウルトラの母の着ぐるみで息苦しいことも忘れ、そのままの姿で落ち込んでしまう。 自分が何か不快感を男性に与えてしまったのだろうかと考えるが、さっぱり分からない。 落ち込んで目に涙が浮かんできて視界を歪ませた時だった。 別室から男性が出て来た。 出て来た男性の姿に女性は呆気に取られる。 その姿がウルトラマンだったから。 ベッドにやって来たウルトラマンはウルトラの母の両肩を抱くとゆっくりとベッドに横たえた。 そしてウルトラマンとウルトラの母は互いの体を擦り付け合う形で互いを確かめ合う。 ウルトラマンがマスクをウルトラの母のマスクにくっつけて骨伝導の要領で話し掛けてくる。 「これなら着ぐるみ同士だから浮気にならない?大丈夫かな?」 「そうだね、着ぐるみ同士だもんね、私のお股を触って欲しいかな?」 「じゃあ、俺のも」 浮気ギリギリセーフか、アウトかは第三者に判断を委ねるとして、ウルトラマンとウルトラの母は苦しい呼吸の中体を重ね合い、何度もベッドで着ぐるみフェチを確かめ合ったそうです。 何度も繰り返しますが、この小説はフィクションです。 登場人物は架空の作られた存在で、モデルになった人物はいません。 たぶん、おそらく… 。 おしまい
ごむらば
2025-05-22 10:13:49 +0000 UTChiroto.f1238
2025-05-22 07:34:21 +0000 UTC