男 「ほら、最後に顔を塗ったら終わりだから目を瞑って」 舞 「本当に全身に塗っちゃうのね!顔に塗られるのは何となく抵抗が有るわ」」 男 「ほらほら、此処に来て駄々を捏ねちゃ駄目だよ。もう少しで終わっちゃうから我慢してくれよ」 舞 「ああん!」 男 「よし、最後にこのカラーコンタクトを目に嵌めるんだ」 舞 「なに?何も見えないんだけど」 男 「そりゃそうさ、瞳が見えないようにブロンズ色に塗ってるからね」 舞 「これじゃ誰が来たかも分からないわ」 男 「この際誰が来たか分からない方が君も気が楽だろ」」 舞 「まぁ、確かにそうだけど・・・・」 男 「よし準備できたぞ!完璧だ!これなら誰が見たって生身の人間だとは思わないよ」 舞 「本当に?でもこんな格好で一日いるなんて何だか凄く恥ずかしいわ。大勢の人たちが見に来るんでしょ。」 男 「大丈夫!君はカラーコンタクトで目隠し状態だから誰が来たか分からないし、来場者だって君の知らない人ばかりだからね」 舞 「触ったりする人なんていないわよね?そんな事されたらすぐにブロンズ像じゃ無い事がバレちゃうんじゃない?」 男 「大丈夫!作品には手を触れないように注意書きも用意してあるから」 舞 「変態おやじとか来ないわよね・・・・」 男 「舞って意外と心配性だね」 舞 「だって・・・」 男 「大丈夫だよ!芸術作品を鑑賞するような人に変な人はいないよ。 舞 「本当かしら・・・」