1
ある日突然、とある大陸に魔物の軍勢が押し寄せてきました。
大陸で一番大きな国のお姫様は魔物に捕らえられて牢屋に入れられてしまいました。
お姫様は魔法で手首を空中に固定されてしまい、身動きもろくにとれません。
国が今どうなっているのか?
魔物はどこまで侵攻を進めたのか?
お姫様は様々に思いを巡らせます。
2
牢屋に入れられてから長い時間が経ちました。
厚く不気味な雲に覆われた空では何時間経ったのか予測もできません。
お姫様は眉を八の字に傾けて薄ら寒い牢屋の中でじんわりと汗をかいていきます。
国や民を思っての心配…それももちろん要因の一つですが、
今のお姫様にはそれよりも切羽詰まった事情があったのでした。
3
「あ…あの…」
お姫様はおそるおそる見張りのモンスターに声をかけます。
「なんだ?出してくれっていったってきかないぞ。」
スライム状の魔物は眉をつり上げて言いました。
4
「そうではなくて…ただ…その…」
お姫様はもじもじと足を組み替えながら口ごもります。
「なんだ?用があるならさっさと言え!」
魔物はお姫様のはっきりしない様子にいらいらして急かします。
「わ、わたくし…お…お手洗いに行きたいのですっ…」
お姫様は顔を赤くして言いました。
5
「…手?手なんか洗ってどうするんだ?」
「えっ?」
お姫様は予想外の反応に驚きます。
「なんか怪しいな…。手錠の魔法を解かせようとしてるのか?」
魔物はお姫様を睨んで怪しみます。
「違うのっ…そうじゃなくて…お手洗いというのは…えと…トイレに行きたいという意味で…」
お姫様は赤くなった顔をさらに赤くしてよりはっきりした単語を口走ります。
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「といれ?…なんだそれ?」
魔物は小首を傾げます。
「え…ええっ?」
お姫様はまたしても予想だにしない反応に驚きます。
「なんだそれって聞いているんだ!行って何をするつもりだ!」
トイレで何をするかなんて決まっています。決して迷うような質問ではありません。
しかし、お姫様はその問いに答えることができませんでした。
7
「早く答えろ!」
魔物はお姫様の返答を急かします。
「あうう…」
育ちのいいお姫様はどうしても「あの単語」を口に出せずぱくぱくと口を動かすだけです。
そのとき、お姫様の下半身に大きな波が押し寄せてきました。
お姫様はぎゅっと力を込めて波を押し返しますが堪えきれなかった飛沫が下着にぶつかってじんわりと温かくなります。
「あっ……ああっ……」
お姫様はこのままではもっと恥ずかしいことになってしまうと悟って「あの単語」を言う決意を固めたのでした。
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「ぉし…こ…」
「はあ?」
「ぉ…おお…おしっこしたいの!ト…トイレで…おしっこさせてくださいっ!」
恥ずかしさのあまり目に涙さえ浮かべながらお姫様は必死に欲求を訴えました。
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「……おしっこってなんだ?」
「えっ…ええええっ!?」
身を焦がすような羞恥に堪え忍んで放った言葉はまたしても期待をすり抜けていきます。
「あの…体の不要な水分のことで…定期的に出さないと…あっ…くぅっ…」
「そんなの勝手に蒸発するじゃないか。適当なこと言って…やっぱり何か企んでるのか?」
(…もしかして魔物はおトイレが必要ないのかしら…?あうう…1から説明しないとわかってもらえないかも……)
まさか直球な表現をしても伝わらないとは思ってもいなかったお姫様はどんよりとした表情で人間の排泄に関する説明を始めたのでした。
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「……はあ…はぁっ…ご…ご理解いただけたでしょうかっ…?」
お姫様は顔を上気させて息を切らしながら魔物に問いかけます。
魔物はいまいち理解の要領が悪く、説明は想像以上に長引いてしまったのでした。
その間にお姫様のティーポッドは限界すれすれまで水位を上げて、早く中身を解放しなければあふれ出してしまいそうです。
「うーん…まあ嘘ついてるようには見えないし…」
「じゃ…じゃあ許可を…早くぅっ…!」
お姫様は現実味を帯び始めたおもらしの恐怖に駆り立てられながら必死に懇願します。
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しかし、魔物は「私一人じゃ無理だ。ちょっと上に連絡してくる。」とお姫様の危機的状況に反してのんきな返答をしました。
「う…嘘っ…早くっ…早くしてくださいぃっ…」
お姫様は半泣きになって訴えますが魔物はどこか危機感のない様子で部屋を立ち去ります。
(あ…ああ…おねがい……このままだと…ほんとうにっ…)
お姫様は祈るように魔物の背中を見つめるのでした。
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「はあっ…はあっ…くうぅん…あっ…あっ…ああ…」
魔物が部屋から退出して時間にしては決して長くはない、しかし今のお姫様にとっては途方もないほどの時間が流れました。
その間にも尿意はぐんぐんと勢いを増してお姫様はピンクの下着に黄色い水玉模様を作りながらも決定的な決壊はすんでの所で食い止めていました。
(お…お…おもらし…なんてぜったい…いやっ…ぜったい…しないもんっ…)
お姫様は必死に自分を鼓舞して、いつともわからない試合終了の合図を待ち望みます。
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「お~い。許可が出たぞ。」
魔物が声をかけるとお姫様は呂律の回らない口を動かします。
「ほっ…ほんとにっ!?…はっ…はやくっはやくっ…はやくおしっこっ…!おしっこぉっ…!」
臨界点に達した尿意によって、お姫様は恥ずかしくてとても言えなかったはずの単語を連呼しながら全身で限界を訴えます。
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「魔法解いたら逃げるかもしんないからなあ。こうしろって言われたんだ。」
魔物は牢の鉄格子をすり抜けたかと思うと、お姫様のじっとりと濡れた下着を下ろして牢の中の壺をあてがいました。
「ひゃうっ!?」
お姫様は壺と外気のひんやりとした感覚に素っ頓狂な声を上げます。
そしてそれは下着も取れて、入れ物もあることの証明でもありました。
お姫様にはまるで「おしっこしていいよ。よくがんばったね。」と優しく囁かれたように感じられて、一気に我慢は解放へと弾けていったのでした。
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ぶしゅういいいいいいっ!
お姫様の可憐な容姿とは対なすような豪快な水音が壺の中に響き渡ります。
「あっ…ああ…あっ…あっ…はああぁ……」
限界まで押さえ込んだ尿意を解放した瞬間。
お姫様の体を感じたことのないほどの快感が貫いて、おなかの不快感、おもらしの恐怖、羞恥心などあらゆるものを吹き飛ばしていきます。
「はあっ…はあっ……はふううぅぅ……ま…まにあったぁ……」
一生懸命我慢したご褒美と言わんばかりの幸福感と曲がりなりにも「トイレ」に間に合ったことへの安堵がお姫様の表情を、心を蕩けさせていきます。
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「……はあああ…おしっこ…いっぱいでた…きもちかったぁ………」
ティーポッドの中身をすべて壺の中に移し替えた後もお姫様は余韻に浸ってしばらく動けないでいるほどでした。
魔物はそんなお姫様の様子を呆然と見つめることしかできませんでした。
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後日。
「おーい!みんなまた人間の面白い水芸が見られるぞー!」
見張りの魔物がそう声をかけるとぞろぞろとスライム状の魔物たちが集まってきます。
「人間って震えながら水出すんだって~」
「何それ~うける~」
あれからお姫様の限界放尿の話が魔物たちの間で広がって、その面白い生態を一目見たいと局所的なブームになってしまったのです。
お姫様の恥ずかしい水芸お披露目ショーは彼女が救出されるまで続いたそうです。
おしまい。