経営する酒場にやってくるお客さん達の中に、私目当てで来る人も少なく無い。
私自身を売りにしているわけでは無いけど、
お酒を飲みに来てくれるのは嬉しかった。
…活動にはどうしてもお金が必要だから。
そのお客さんの中に、スラムでは富豪と呼ばれている男がいた。
なんでも「上の世界」でかなり稼いでいるらしい。
1ヶ月ほど前からほぼ毎日やって来てお酒を飲んでご飯を食べて帰っていく。
常連になったし、よく話しかけてくる人で、
内容は他愛もないものだったけど、
私はこの男がどうも苦手だった。
目つきや笑い方が人を馬鹿にしているように感じられた。
私が他のお客さんの相手をしていると、
その男からの視線を感じる。
ジロジロと、私の身体を値踏みするような視線だった。
見られている側はそういう視線をすぐに感じ取ってしまうことを知らないのかしら?
いえ、どちらかと言うと知られてもいいという、開き直っているように見えた。
けれど、一週間程前から変化があった。
男「ねえ、ティファちゃん、ちょっと相談があるんだけどさぁ、僕がオナニーするところ見ててくれないかなぁ、へへ」
そう言ってテーブルの下で自分で自分の股を触り、見せつけて来た。
私をジロジロ見るだけではなく、こんな行為まで…。
周りに気づかれないようにしているようだったけど、他にもお客さんがいる中での行いに少し怒りが湧いた。
今までも酔って下品な事を言ったりする人は居たけど、冗談っぽく言って周りを笑わせていた。
でも、この常連の男は冗談では言って無いように見えた。
ティファ「残念ですけど、ここはそういうお店じゃないですよ〜」
冷静に、軽くあしらって終わりだと思っていたけど、その男は毎日お店に来ては、同じような事を言った。
バレットに相談すると手荒な事をしそうだし、
今のところ特に実害もないからと、追い出す事はしなかった。
でもある日を境に事情が変わった。
裏で行っている活動の資金が足りなくなっていった。
それは幼馴染である「彼」を雇った事。
彼は作戦に必要不可欠だし、
報酬を支払わなければならない…。
何より彼にはそばにいてもらいたい。
仕事をしていても報酬や活動資金の事を考えてしまって、ため息が出る事が多くなった。
彼が参加してから作戦も高度になって、それに伴って資金も膨れていった。
お客さん達にも心配をかけているみたいだった。
常連客「ティファちゃん、最近元気無いね、なんか悩んでんの?」
常連客「俺達で良ければ悩み聞くよ、ティファちゃんが暗い顔してると俺達もなんだか暗い気持ちになっちゃうよ」
常連客「そうそう、困った時は何でも言ってよ」
常連のお客さん達の優しい言葉が嬉しかった。
でもお金がないなんて、言えない。
店は繁盛してるのになぜ?そう言われると何も言えなくなる。
そんな中、あの男が来店して話しかけてくる。
男「やぁティファちゃん、今日も来たよ、いつものちょうだい」
ティファ「はーい、今日もお疲れ様、ちょっと待ってくださいね」
男「…あれ?ティファちゃん、なんか表情が暗いね、何かあったの?」
ティファ「ん?別に、何も無いわよ」
この人にも見抜かれている。
思ったより顔に出てるかしら…。
男「へへ、お金、だね?」
ティファ「っ!」
男「ひひ、やっぱり、いやぁ、僕ねそんな顔してる人たくさん見て来たからわかるんだよぉ」
よりにもよってこの男に知られるなんて、
ついてない…。
ティファ「そんな事ないわ、ほぉら、今日もこんなにお客さんが来てくれてるし、お店は順調よ」
男「ん〜、嘘が下手だねぇ、ティファちゃんは、ひひひ」
下品な笑い方…。寒気がする。
男「この前の相談、オッケーしてくれたらお金あげるよぉ、1万ギルでどうかな?」
っ!…1万ギル…それだけあれば報酬は十分に支払える…けど
ティファ「何の相談ですか?はい、お酒、ごゆっくり」
男「お、ありがとう…んー、うまい。
で、どうかな?」
ティファ「はいはい、話は聞きますけど何もしませんよ」
男「2日後の夜、廃材置き場まで来てよ、そこで待ってるから、ひひひ」
彼への報酬支払いは3日後…資金も必要…
でもダメ…そんな事でお金を得ても虚しいだけ。彼もそんな事望んで無いはず。
次の日もその男はやって来た。
…私を変な目で見ている。
上から下へと注がれる視線。
そういう目で見られる事はよくあるけど、
この男の視線は今までで一番と言うくらい、不愉快だった。
でも客として来ている以上、接客はしないと。
ティファ「いらっしゃい、今日もいつもの?」
男「ねぇティファちゃん、考えてくれたかなぁ?明日の夜だよぉ、ひひひ」
ティファ「はぁ…で、す、か、ら、そんな事しませんっ」
男「そんな怖がらなくてもいいんだよ、
僕はティファちゃんに指一本触れないからさぁ、3分で済むんだよ?必要なんでしょ?お金」
ティファ「…いいえ、そんな事言ってませんけど」
男「ふ〜ん、…あ、そうそう言い忘れてた、実は他の娘にも声かけてるんだった。
早い者勝ちだから、他の人が来たらこの話は無かったことにしてね、ひひひ」
ティファ「…っ!」
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閉店後
早い者勝ち…私を誘い出す為の嘘に聞こえたけど、もし本当だったら、報酬が支払えない。
足りない分は次回の報酬で、と言っても彼は納得してくれると思う。
でもそれもいつまでも続かない。
…
ピピピ…ピピピ…
ティファ「電話…バレット?…はい、
…うん…ええっ?だってそれじゃ…わかったわ、なんとかする、ええ、大丈夫…」
仲間が負傷して予想外の出費があったみたいで、次の活動資金が足りないらしい…。
1万ギルでは足りない…
次の日の夜、あの男は店に来なかった。
廃材置き場にいるのかしら…。
すぐに済むし、見てるだけなら…。
もし襲われても私より強いって事もなさそうだし、複数で襲われても、これまで相手をして来た兵士等と比べると恐らく大した事無いと思う。
…悩んでてもダメ…解決方法がもうこれしか無いなら…一度だけなら…。
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閉店後、廃材置き場
男「ひひ、やっぱり来てくれたねぇ、ティファちゃん」
ティファ「…」
廃材置き場…時々魔物が出るし、人が来るような場所じゃない
もしこの男に仲間がいたら、廃材の遮蔽物に潜む事はできる…
男「安心してよぉ、そんな警戒しなくても僕一人だし、約束通りティファちゃんには指一本触れないよ」
ティファ「約束、破ったらタダじゃおかないわよ」
男「ひひひ、大丈夫大丈夫、じゃもう少しこっちに来て、早速始めるよぉ」
男は躊躇う事なく下半身を露出させた。
暗いけどわずかに届く上の世界からのライトと、スラムの鈍いライトで男の性器が照らせていた。
反射的に目を逸らしてしまった。
血管が浮き出て勃起して、思っていたよりもグロテスクだったから。
男「目を逸らしちゃダメだよぉ、ティファちゃん、約束でしょ?ちゃんと僕のオナニー見てくれなきゃね、ひひひ」
ティファ「わ、わかってるわ…ふぅ…あなたも約束は守ってもらうわよ」
男「もちろんだよ、さぁもっとこっちに来て、じっくり見てよぉ」
近くまで寄ると、男の洗い息づかいが聞こえた。男とは1メートル程の距離をとった。
男「さぁ、しっかり見てね、ひひ」
視点を落とすと性器がこちらを向くように勃っていた。目を逸らしたくなる衝動を堪えて拳を握って耐えた。
男は自分で握り、しごくように動かした。
見せつけるようにゆっくりと動かし、
私の顔を見て薄っすらと笑った。
周囲の暗さも相まって不気味だった。
男「ねぇ、ティファちゃんは最近セックスしてる?」
一瞬何を聞かれたかわからなかった。
それほど唐突だった。
ティファ「な、何言ってるの!?」
男「セックスだよ、してるの?
僕のおチンポ見る目が初々しかったから、してないのかなぁと思ってねぇ、ひひ」
ティファ「そ、そんな事言う必要ある?約束は守ってるんだから、早く終わらせてよ」
一気に心臓が早くなった。
こんな事聞いてる人をお客として扱っていたなんて…。
男「ティファちゃんまたあの顔になってるよ、お金の事だねぇ、1万ギルじゃ足りないのかなぁ?」
ティファ「あ、あなたには関係ない事よ、早く終わらせてっ」
男「まぁた強がっちゃって、ティファちゃんは自分が思ってる以上に顔に出るんだよぉ、はぁはぁ」
ティファ「…っ」
男「ほぉら、見てよ、こんなにガチガチになってる、はぁはぁ、ティファちゃんみたいに美人に見られて僕興奮しちゃうよぉ」
薄気味悪い笑顔…、早くこの場から離れたい
ティファ「まだなの!?」
男「ひひ、こういうのはどうかな?
僕の精液、顔で受け止めてよぉ」
ティファ「はぁ!?ふざけないで!約束が違うわ」
そんな悍ましい事出来るわけない
男「大丈夫、顔で受け止めてくれたら3万ギル払うよ?どうかなぁ?ひひ」
ティファ「無理よ!そんな気持ち悪いこと、何考えてるの…」
3万ギル…それだけあればおそらく足りる…
瞬時にお金の事を考えてしまう自分が少し嫌になった
男「ティファちゃんはフェラチオしたことあるかな?精液の味知ってるの?ひひひ」
ティファ「…あなたには何も言わない」
恥ずかしさで身体が熱くなる
そんなことを堂々と聞いてくるなんて、
一体何を考えているのかしら…
理解できないわ
男「ひひ、いい反応だねぇ、はぁはぁ、で、どうかな?ティファちゃんの綺麗な顔にかけたいなぁ」
ティファ「だから、そんな事しないって言ってるでしょっ、早く終わらせて」
男「いいのかなぁ、3万ギルだよ?はぁはぁ、あぁ、もう出そうだよぉ」
男「はぁはぁ、あぁ、出ちゃうよぉ、
出ちゃったら1万ギルだけになっちゃうよぉ」
ティファ「…早くして」
男「顔にかかっても洗えばそれで終わりだよ?
それだけで3万ギルなのになぁ、本当にいいの?ひひひ」
…洗ったら終わり、でも…耐え難い屈辱感がある
かといって報酬や活動資金がなければ、そもそも彼がいなくなってしまう…
屈辱感か、彼か…
男「ああ!出そうだよっ!
どうするの?はぁはぁ、もう時間がないよぉ、ひひ、ひひひ」
ティファ「…約束して、今日この場で3万ギル頂くわ」
男「ひひ、覚悟決まったみたいだねぇ、いいよぉ約束だからね、後で渡すよ、はぁはぁ、ほら早くここに来て、膝をついて顔あげてぇ」
今だけでも考え方を変えなきゃ…
彼の為だし、今までも危険な作戦はこなして来た
それに比べるとこんな事…危険でもなんでもない
うっ…でも、近くで見るとより気持ち悪い
こんなに血管が…それに微かに…生臭い…?
男「あぁ、いい景色だぁ、はぁはぁ、ティファちゃんが僕のおチンポ見上げてるよぉ、ひひ」
ティファ「い、いいから早く終わらせて」
男「かけちゃうよぉ、はぁはぁ、出るぅ!
うぅっ!僕の精液で汚しちゃうよぉおお」
ティファ「っんんっ!」
男「はぁはぁ、あぁ、気持ち良かったぁ、
どう?僕の5日間溜めた濃厚精液は?ひひ」
ティファ「うっ…臭い」
生温かくて…臭い…こんなに臭いものなの…?
気持ち悪い、早く洗い流さなきゃ
男「ふぅ、じゃここに3万ギル置いとくね、
はい、あとティッシュ、そのままじゃ帰れないでしょ、ひひ」
ティファ「…済んだでしょ、さっさと行って…」
男「冷たいなぁ、そんなに僕の精液嫌だった?
ひひ、初々しいティファちゃんだから精液にびっくりしちゃたのかな?ひひひ」
ティファ「…もう店には来ないで」
この男の顔を見るたびに今日の事を思い出してしまう、
この顔は二度と見たくない
男「ひひ、じゃあね、ティファちゃん、ひひひ」
3万ギルを握りしめ急いで家に帰った
すぐにシャワーを浴びて汚れを落とした
顔も髪も身体も、何度も洗った
恐怖なのか、嫌悪感なのかわからなかったけど、体の震えが止まらなかった
これでもう少し彼と一緒にいられる
それだけが救いに思えた
その夜、私は静かに泣いていた
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二週間ほど経った。
活動資金、報酬、どちらも賄えたけど、
また次の活動の話が出ている。
さらに資金が必要みたい。
次はお金、足りるかしら…
そんな事を考えていた時、
あの男は何食わぬ顔で来店した
薄気味悪い笑みを浮かべて…。
続く?
単純に顔射描きたかっただけなんですけど、変にストーリー膨らませてしまいました。息抜きのつもりだったんですが…
七蔵
2024-07-31 03:48:10 +0000 UTCdebOgrid
2024-07-15 07:12:08 +0000 UTC