(前回の続き)
霊夢の視線がずれることはなかったが、もうどうだってよかった。
細くて長い髪が吐息に揺れる。
ヘアカフスが鼻をくすぐるけれど、それも気にならない。
耳が少し覗いている。
そっと舌を出して舐めてみた。くすぐったいかな。
顔も首も紅潮してきた霊夢にささやく。「さっきより熱いぜ」
あんたの体温じゃない?
なんてへらず口を叩く気分でもないらしい。
いいよ。これだけ近ければ、微かな呼吸の変化にだって気付けるんだから。
不自然なくらいに静かで、規則正しく慎重な呼吸が可愛い。
息を潜めなくたって、怖いことも嫌なこともしないんだけどな。
私にとっては大切な存在だ。
霊夢、霊夢
もう少し近づいても良いかな。邪魔はしないからさ・・・
ごめん、確かに私もすごく熱くてどうにかなりそうなんだ。
つづーく