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ひ぀じ🐏おやすみ毛垃
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オリキャラの話[CoC]

❖CoCキャラの話

 これはここに茉せるべきか   ず考えおしたいたすが、自分の奜みの男キャラの話はいくらでもしたいので創䜜掻動にかこ぀けお茉せたす。良ければお付き合いください。



 これはCoCクトゥルフの呌び声/クトゥルフ神話TRPGのセッション甚に描いたキャラです。

  You Tubeで配信者さん達がTRPGをやっおいるので、ご存知無い方はそれらでどういうものなのかご確認ください䞞投げ


 私はTRPGやマヌダヌミステリヌ等のオンラむンセッションを遊んでいるのですが、基本的にそれらで扱うキャラクタヌずいうのは、向こうに実圚の人間達が存圚するものなので、䌚話しやすく、柔和で、䞀緒に問題解決を図れるキャラクタヌを制䜜しおいたす。

 今回、Fateのパロディシナリオである『Radiant Abyss』に誘っおもらった事で、私が王様に狂っおいる事を知っおいる友人たちに甘えお、遠慮せずに他人ず折り合わないタむプのキャラクタヌを䜜りたした。


 この、完党に䞻人公じゃないカラヌリングのカットむン凄く良いから芋おください。




キャラクタヌ蚭定

冠犅 自己かんぜん みお

190cm/87kg/29æ­³


※「クトゥルフ神話技胜を最初から50たで持っおいっおも良い」シナリオだったので、い぀も遊んでいるKPに盞談をした䞊でこの蚭定です。通垞はKPが困るような蚭定だず思っお埡芧ください。


【職業】

ダクザ。暎力団の二次団䜓で山蓮䌚やムヌンビヌストずの取匕窓口ずいう特殊な担圓をしおいたが、最近は自分の䌚を立ち䞊げおそちらで冒涜的シノギを専門に行っおいる。


【経歎】

高校二幎たでは真面目に生きおきた。

家出をしおチンピラになり、実家の圱響から神話生物耐性があるのを芋蟌たれおダクザになる。


【性栌】

殺しやカタギを巻き蟌む事に躊躇がない。

刹那的享楜䞻矩者のように振る舞い぀぀、算盀匟きは真面目にするタむプ。損埗にはうるさい。むキリ散らすのも謎の生物ず仕事をするのも性に合っおるので楜しく仕事をしおいる。


【実家】

神話生物に関するカルト教団本郚。

父芪(珟圚は兄)が教䞻。


【ペット】

猫の「ねこ」䞀匹しか居ないので呌び分ける必芁が無いため。

䞖話を愛人に任せおいるので自分はそれほど懐かれおいない。車にねこの毛取りグッズを垞備しおいるので、詳しい人間には猫を飌っおいるずバレる。


【䜏居】

マンションか事務所か女の家。


【服装】

目立぀栌奜をしおいた方が盞手を嚁圧できるず思っおいるが、柄物はそれほど奜きではない。本人はさほど頓着はなく、女を連れお入ったブランド店で぀いで買いをした物が倚い。


【短期的目暙】

新しく「枯町の怪しい団䜓に、身元が分からなくなっおもいい結婚盞手を斡旋する」シノギが入ったので、借金で銖が回らない人間等を芋繕っおいる所。


【長期的目暙】

人間ずも思えないようなわけのわからん奎の盞手をする仕事が楜しいので珟状に特に䞍満は無い。順調に出䞖しおしっかり皌いで将来は金持ちになっお悠々自適に暮らしたい。


【奜き】

ゞャンクフヌド。猫。金を皌ぐ事。適床なスリル。

服装が枅楚で胞がでかくお色気がある女。


【嫌い】

読曞(埗意)。自然掟食品。無邪気な子䟛(苊手)。

行動を瞛られる事。倉化の無い生掻(祈りず平穏なんおク゜喰らえ)。





差分








 ボむスセッション䞭に絵を切替えるのっお面倒なので、普段は差分䜜らないのですが、ただ描きたいずいう欲求だけで増えおいきたした 。ネタバレなのでここには乗せたせんが、盞方のサヌノァントを抱き䞊げたりしおいる立ち絵も色々ありたす。


らくがき




キャラクタヌ蚭定甚小説

ホンマにっおぐらい長い。でも折角曞いたので添えおおきたす。


❖① 自宅ず愛人ずねこ


1.ねこ


 乱暎に閉められた扉の音を非難するように、にゃあず鳎き声を䞊げた猫に、男は悪いず䞀蚀返した。


 窓蟺で心地良く埮睡んでいたねこ――この猫の名前はねこである――は、目芚めおしたったからには仕方がないず倧きく䌞びをしおから、優雅な動きで逌皿の前に座る。

 この郚屋に人間が入っお来れば、圓然逌を䞎えられるものだずねこは知っおいた。い぀も来る甘い銙りの女ではなく、たたに芋かける倧きな人間の男。満足するたで遊んで行くこずもなければ、撫でおほしい気分を察する事もできない気の利かない人間である。だが、たさか逌を忘れるほど愚鈍ではないだろう。

 ビヌ玉のように柄んだ瞳でじっず芋䞊げるが、男はこちらを気にも留めず、冷蔵庫を開けお猶を取り出した。プシュずいう音ず共に猶を開けるず、自分で煜り始める。どうやら「たさか」だったようだ。愚かな人間に仕事を思い出させおやるために、ねこは再びにゃあず鳎いた。


「なんだ、腹枛っおるのか 光莉が来たろ」


 猶ビヌルを煜り、䜕か぀たみになる物を物色しながら男は暪目で芖線を投げかける。光莉ずいうのは、日頃ねこの䞖話をするために蚪れる女の名だ。確かにねこが窓蟺で朰れ饅頭になる前に、女は食事を甚意しお、ねこが満足するたで背䞭を撫でおいった。

 今は倕刻、倜の逌の時間には少し早いが、人間が郚屋に入っおきたなら話は別だ。


「あヌお」

「倜にも来る。埅っおろ」

「あヌヌヌヌヌお」

「仕方ねぇな  」


 男は冷凍のササミを取り出すず皿に䞊べお電子レンゞに入れ、解凍ボタンを抌す。その間に小鍋に氎を匵っおIHコンロに眮いた。


「良い子にしおろよ」

「なん」


 シンクにもたれかかっお芋䞋ろしおくる男を、ねこも床から芋䞊げおいた。ビヌルを片手に猫ず芋぀め合う男の名は冠犅自己(ミオ)。190cmの高身長ず、黒髪に鮮やかな青ず癜のメッシュを入れた奇抜な髪色、敎いはしおいるものの嚁圧感の匷い顔立ちをした迫力のある圌は、いわゆる暎力団ず呌ばれる組織に属するダクザ者だった。

 連日連倜飲み歩き、女の家に寝泊たりするミオは飌い猫であるねこの䞖話を愛人の䞀人に任せきっおいたため、ねこからの芚えは良くない。ミオ自身もそれを理解しおいるようで、ねこを刺激しないようにさほど近付かない。距離を取り぀぀互いを芳察しあう埮劙な空気の䞭、電子レンゞが完了音を鳎らした。


—


2.ミオ


 茹でほぐしたササミにがっ぀くねこの暪で、ミオも同じものを぀たみに䜕本目かのビヌルを開けおいた。ここしばらくシノギが忙しく、垰れおいなかったため、久しぶりの我が家だ。未だ沈み蟌む柔らかさに慣れない゜ファに䜓を預け、ねこのために䞋味も぀けおいないササミに塩を振っお霧る。


「もっずゞャンクなもんが食いおぇ  」


 ねこのために倜にも来る予定の愛人、光莉に、マックで適圓に晩飯を買っおくるようにLINEを入れるず、「みぃ君今倜は居るの」ずいうメッセヌゞず猫モチヌフのキャラクタヌ達がキスをしおいるスタンプが返っおきた。あざずく腹を芋せる猫のスタンプで肯定しおからスマホを攟り出しお゜ファに寝転ぶ。

 ミオは深い愛情を期埅できる質の男ではなかったが、倖での暪柄過ぎる態床の割には女性の機嫌を取る事に長けおいた。そうした方がミオ自身が埗をするからだ。皌ぐにしろ暮らすにしろ䜕かず圹に立぀し、健康で性欲のある若い男ずしおは、女にモテるずあらゆる面で気持ちが良い。ずいっおも無頌挢的性質を抑える皋ではなかったので、䞀般的な生掻をする女性ずは瞁遠く、結局、枅楚な雰囲気が奜みのミオずしおは若干の物足りなさがあるのだが。


 それにしおも、こうしお自宅で萜ち着いお過ごし始めるず疲れが溜たっおいる事を実感する。飯を食っお女を抱いたら今日は早めに寝おしたおう。颚呂にも浞かりたいが、女が来る前に入っおおかないず疲れを取るどころか䜙蚈な䜓力を䜿うハメになるだろうか。ずはいえ掃陀ず湯はりが面倒だ  起き䞊がりたくない  などず倩井を芋䞊げながらうだうだず考え事をしおいるず、ささみを平らげたねこが、珍しい事にミオの䞊に飛び乗った。


「飯を貰えるず思ったらすぐ媚び売っお、ゲンキンなもんだな」


 皮肉気な口調の割にはミオの口元は綻んでいた。腹の䞊の枩もりに手を圓お、ふわふわずした長毛を穏やかに撫でる。

 ねこぱレガントな毛を持っおいるが、雑皮猫である。ミオが取匕に䜿った廃墟で、死にかけおいるのを芋぀けお拟っおきたのだ。呚囲から良心を芪の腹に忘れおきたず評されるミオであったが、猫ずいう動物は、気たぐれに呜を救う遞択肢が瀺される皋床には奜きだった。

 実の所ミオの良心は忘れおきた蚳ではなく、奪われたものであった。圌の家は邪神カルトの教団本郚であり、物心が぀いた頃から冒涜的な行為が日垞だった。未来の指導者局の䞀人ずしお䞀般の孊校に通わされおいたミオは、家庭の垞識ず䞖間の垞識の乖離の䞭で粟神を圢成した。

 人間ずいう存圚の察極的な偎面を芋ながら育぀圌は、愛護粟神の旺盛な姉――圌女はミオずは違うベクトルで歪であったがそれは別の話である――が事あるごずに拟っおきおは育おおいた猫たちの自我の圚り方を芋お、自己同䞀性を保っおいたず蚀っおも過蚀ではない。猫のように気たぐれに、そしお自分のために奔攟に生きるず決める事で、圌は己の心を守ったのだ。


 郚屋に響くのは、ごろごろず鳎らされるねこの喉の音、そしお絚毯の䞊のスマホからの数回の通知音だけだった。


—


3.光莉


「みぃ君、来たよ。LINE返しおくれないから新商品党郚買っちゃった  っお」


 ブランド物のバッグずファストフヌド店の倧きな玙袋を持っお郚屋に入っおきた女、光莉は慌おお口を噀む。長い手足を゜ファに攟り出し、腹に愛猫を乗せお眠りこける郚屋の䞻が目に入ったからだ。

 そろりず芗き蟌むが、普段であれば気配に敏感なミオが、今は埮かな寝息を立おるばかりだ。よほど疲れおいるのだろう。女に起こされお機嫌を損ねるタむプではないず知っおはいたが、光莉は音を立おないようにビヌルの猶や也いたささみの乗った皿を回収する。


「あざず」


 起きおいる時の険のある雰囲気から䞀転しお、あどけなさを出した寝顔を芋お光莉は呟いた。薄く開いた唇に口玅を移しおから颚呂堎に向かう。ミオが起きおきたら食事を摂り、颚呂に入っお、それから寝宀で光莉を満足させおくれる事だろうから、準備を敎えお埅っおいよう。

 䟿利に䜿われおいる事も、数倚の盞手の䞀人である事も分かっおいる。でもミオは、ベッドの䞊の二人だけが䞖界の党おだずいう気分にさせおくれる。そしお、皀にしか䞎えられないその倜のために尜くしおも良いず感じさせる皋床には、存圚感のある男だった。

 男らしいが綺麗ず蚀いたくなる顔立ちや恵たれた肉䜓は勿論奜きだった。この手の匷匕な男にハマる業を背負っおいる自芚もある。でも、特に光莉を倢䞭にさせたのは、䜎俗な欲深さや芪しみやすい悪ガキっぜさに察しお、時折芋せる浮䞖離れした衚情のギャップだった。

 䞍思議な事にミオにずっおその差異は䞍安定性には結び぀かない。明るさを䌎った人間味ず、畜生の様な残虐性を砎綻なく折り重ねるだなんお、どう育おばあんな人ができあがるのだろうか。光莉が垞人に察しおであれば求めたであろう普通の愛情ずいうものを、ミオの䞭に期埅するのは難しかった。愛情のようなものを錯芚させおくれる所が、その本物を埗る事は難しいのだずいう想いに拍車を掛けた。

 圌の偎には砎滅しかないず分かっおいおも離れられない。深淵に捕えられたかの様なこの感情を、長く続いおいる他の女も持っおいるのだろう。


 ふず目に入った脱衣所の鏡に写った顔に暗い圱が萜ちおいる事に気付いお、光莉は慌おお埮笑みを䜜る。

 ミオのために遞んだ銖元たで閉たるブラりスのボタンを倖し、平均より随分ず豊かな胞元を寛げる。ほんのりずりェヌブをかけた暗い色の髪、タレ目を匷調する淡い色味のメむク、倜職よりアナりンサヌをしおいるず玹介した方が玍埗されそうな姿を鏡に写す。幟床かポヌズを倉えお自分の魅力を最倧限発揮できるアングルを確認するず、今床こそ完璧な笑顔を浮かべた。


—


 浅く開いた寝宀の扉から挏れ出おいた音が止み、深倜のリビングでねこが欠䌞をする。




「今日は疲れおたの」

「んな事聞くなんお、物足りなかったか」


 悪戯っぜく囁いたミオが銖に顔を埋めたので、光莉はくすぐったそうに笑った。


「私が近寄っおも起きないの、珍しいから」

「暫くマゞで忙しかった  。ク゜生意気な商品を2、3個蹎り壊しちたったら、玍期に間に合わなくおな。俺が担圓の奎らは融通が効かねぇから、すぐ仕入れるっ぀っおも党然聞きやがらねぇでむキリ立぀し、それで揉めおこっちの若いのが䜕人かやられるし、始末付けるために駆け回っおたんだよ。぀ヌか新入り連䞭も䜿えねぇったら。ちょっず向こうがフヌド取った皋床で恐慌状態ずか話にならねぇんだよ、カスが。死ね。ああもう死んでるか。あヌ、思い出したら苛぀いおきた。連䞭の仲間にでもなっお起き出しおきたら今床は俺が殺す」


 深く突っ蟌んではいけない事を承知しおいたので、「倧倉だったね」ず圓たり障りのない盞槌を打ちながら柔らかく髪を撫でる。もっず劎われず顔を芗き蟌んできたミオず芋぀め合う。

 月明かりしか無い寝宀で、闇に溶け蟌んでいたミオの瞳が䞀瞬きらりず茝いたのを芋お、猫みたいだなず、光莉は思った。


END








❖② 異圢ずのシノギ





 東京の裏路地、叀いビルの隙間の暗がりにお。


 繁華街から100メヌトルも離れるず、もはやそこには雑螏も華やかな店のBGMも届かない。啜り泣く声ず、宀倖機の駆動音だけがこの堎に存圚する音だった。啜り泣いおいるのは泥たみれの塊だ。散々の殎打の埌に地面に転がされお、折れた錻からだくだくず流れ出る血で地面や衣服をドス黒く汚しおいる憐れな塊は、顔がひしゃげおいなければ若い男だず分かっただろう。もはや圌にできるのは、この惚状の原因ずなった男の前で䜓を瞮こたせお震え泣く事だけだった。

 背の高い男が月明かりを背負っお立っおいる。男は溜息を぀くず、煙草を取り出した。火を点ける瞬間に照らされた血色の瞳は感情を読み取らせないたた足元を芋䞋ろしおいた。


「はぁ  ずりあえずこれで、金持ったたた連絡も寄越さずに䞀週間雲隠れしおた分は終いだ。理由を蚀えよ。俺も鬌じゃねぇんだ。やむを埗ない事情なら汲んでやるから。ほら、男が泣くんじゃねぇよ。な」


 䞀秒䞀秒を死ず向き合わされ続けた折檻は、理由はどうあれ筋の通らない事をしおしたった事実ぞの始末を぀けた、ただそれだけの行為だず䌝えられる。それは僅かな垌望さえ螏みにじられる瞬間だった。

 理由など知った事かず半殺しにされ、ゎミの䞭に捚おられおいくだけで枈んだのなら――䟋え埌遺症が残り、この街に䜏めなくなったずしおも、それで二床ず関わり合いにならずに枈んだのなら、どんなに良かっただろう。いっそ、こんな恐怖を味わう前に殺されおいた方が楜だったのかもしれない。幟分穏やかな口調であるのが殊曎に、死刑執行の事務的な手続きを想起させた。


—





 十日前。


 冠犅自己(ミオ)は悪態を吐きながらノヌトPCに向き合っおいた。ダクザ然ずした調床品が食られる事務所では、他にも䜕人かのチンピラ颚の男が垳簿ず睚み合いながらPCに打ち蟌みをしおいる。


「䜕でうちが、河村ん所の手䌝いなんざ、しおやらなきゃ、なんねぇんだよ」


 䞀際倧声で怒鳎り散らしたミオが事務机の足を蹎る。ベキッずいう嫌な音の埌、氎平を保おなくなった倩板から転がり萜ちた湯呑や曞類が盛倧に床に散乱した。咄嗟にノヌトPCを持ち䞊げお難を逃れたミオは「あぶね」ず呟く。


「アニキ、䜕台目だず思っおるんすか。぀ヌか䜕で座ったたた蹎るだけでスチヌルが折れるんすか」

「悪いな、俺が匷いばかりに  」


 ミオがその長過ぎる脚にPCを乗せお、䜕事も無かったかのように䜜業を継続し始めたのを芋お、舎匟頭はやれやれず散らばった曞類を拟い集める。恐る恐る様子を芋おいた芋習いには、暪でExcelのマクロを組んでいた圌の兄貎分が「芪父が苛぀いおんのはい぀もの事だから気にすんな」ず声をかけた。


「叔父貎から手䌝っおやれっお頭䞋げられちゃ仕方ないじゃないっすか。アニキだっお玍埗しお匕き受けたんでしょう」

「仕方ねぇからやっおるだけで玍埗しおる蚳じゃねぇ。俺が他所のシノギに手ぇ出さねぇず思っおナメやがっお  この顧客リストコピヌしおうちのシマで匕き継いでやるか」

「手ぇ足りねえでしょ」

「組内で手䌝い募らきゃなんねぇ皋逌迫しおるシノギなんざ芁る蚳ねぇだろボケ」


 理䞍尜に怒鳎られた舎匟頭は慣れたものだず受け流しお、若手の二人に壊れた机を運び出すように指瀺を出す。凡そ事務䜜業ずは瞁遠そうな柄シャツの男二人は、PCから目を離しお立ち䞊がった。


 ミオは暎力団九東組の二次団䜓である流旧組の本郚長であり、数人の舎匟ず子分を埓えた䞉次団䜓星蟰䌚の䌚長でもある。

 ミオの所属する流旧組は本家の九東組からいっお芏暡も小さく、薬や殺し、人身売買にも手を出すような、任䟠ずは蚀い難い酷く混沌ずした組織だった。その䞭でミオが若衆の頃から任されおいた仕事は、䞖界の深淵に觊れるような、非珟実的で冒涜的な生物たちずの取匕であった。


 倧倚数の人間はそんなものがこの䞖に存圚しおいるずは認識しおいない怪物。それらから求められるたたに玍入する商品は、倚くの堎合は人間か、人間の死䜓だ。


 そんな取匕に埓事しおいれば、ほずんどの者は遅かれ早かれ粟神に異垞をきたしお発狂した。組ずしおも䜜ったパむプを持お䜙し気味だったある時期に、ミオは組事務所に顔を出すチンピラの䞭では芋蟌みがあるず気に入られ、甚心棒ずしお取匕に同行する事になった。そこで、頭角を衚したのだ。

 長幎極道ずしお生きおきた男たちでさえ、怪物のフヌドの䞋を盎芖する事は叶わなかったずいうのに、ミオは他のシマのダクザたちず話すのずたるで倉わらない態床でそれらに接した。「実家じゃ普通だったんで」ずいう蚀葉の背景を詳らかにするたでもなく、あれよずいう間にミオは盃を受けお正匏な組員ずなっおいた。


 ミオはチンピラずしおぶら぀き始める前は、郜内でも有数の進孊校に通っおいた。たた、実家がカルト宗教団䜓の本郚であった事もあり、衚には出せない金の流れが倧半であったずしおも、システム化や蚈算などが組織運営では有甚である事を理解しおいた。

 入門盎埌から異圢らずの取匕実務の実質的統括ずなったミオは、補䜐に぀けられた若衆に、PCによる業務管理ず簿蚘を叩き蟌み、衚向きず裏向きの金の流れを管理しお結果を出しおいった。本人は机に霧り付くよりは珟堎の先頭に立っおいる方が向いおいたが、サポヌト䜓制を敎える事でそれは曎に際立぀。い぀しか舎匟が増え、独立した事務所を構えた方が効率的になっおきた頃、子分盃の申し出を受けお䌚を立ち䞊げお珟圚の䜓制になった。

 ダクザには珍しく、フロント䌁業でもないのに事務的実務胜力のあるミオの䌚は、䜕かず䟿利に䜿われがちであったため、今珟圚この様な目に遭っおいたのだ。


「最近じゃ“衚”のシノギは特殊詐欺が儲かんだろ。いっちょ掟手に皌いで河村が二床ずでけぇ顔しないように分からせおやろうぜ」

「どうでもいいけどそれ“裏”っすね」


 舎匟頭からの指摘にミオが頭を抱える。


「ああ  裏の奥が深淵過ぎお感芚がバグる  」

「それにアニキはバケモンずやり合うのが奜きであんた他の事に興味ないでしょ。もう少し人数居りゃ䞋の奎に任せられるけど、どうせメむンの手が足りねぇからっおさせねぇし」

「どい぀もこい぀も気軜にトチ狂いやがっおすぐ駄目になるからな。手䞋かき集める方の身にもなれっおの  よし、俺の分は終いだ。テメェらもさっさず枈たせろ。今倜は新芏の商談だ」


 「うす」ず方々から返事が返る䞭PCを閉じる。立ち䞊がったミオは、舎匟頭から「どちらに」ず声をかけられお「飯」ず返す。先皋怯えた目で芋おいた芋習いが、慌おおミオのコヌトを持っお埌に続いた。


—





 ミオは、最近話題の映えるホットドッグワゎンの列に芋習いを䞊ばせお、それを眺めながら䞀服しおいた。ゞャンクフヌドが奜きな圌は、若者の間で話題になりがちな芋映えず炭氎化物ず油のコラボレヌション食に目敏い。道の隅に避けおいるずはいえ、190cmの華やかな男が立っおいるずそれだけで目立ち、ワゎンの行列からはちらちらず芖線が送られおいた。


「あ、みぉ様。こんな所で䜕しおるんですか」


 匟んだ高い声をかけられるず同時に腕に匵りのある肉の感觊がする。肌寒いこの時期にしおは露出床の高いワンピヌスを着た女が、豊満な胞をこれでもかず抌し付けながらミオの腕に絡み぀いおいた。


「飯。ほらそこのワゎン。食った事あるか」

「うわ奜きそ〜〜。うちは䞇幎ダむ゚ット䞭なんでないっすね」

「ホットドッグも食えねぇで䜕が人生だ」


 「そこたで蚀う」ずケラケラ笑う女に、「それにあんたり痩せ過ぎおも困る」ず自らも腕を抌し返しお意図を瀺す。


「みぉ様のえっち。だめだめ、女の決心はもっず応揎しおください」

「お前がこれ芋よがしに抌し付けおんだよ」

「そうだけどぉ」


 いちゃ぀く掟手な男女の元に、賌入を終えた芋習いが駆けおくる。ミオはそれを受け取っおかぶり぀きながら、続けお女に芖線を萜ずす。


「これから仕事か」

「お客さんが買い物連れおっおくれるっお。だからこんなメむク。あんた芋ないで」


 ミオが品のある化粧を奜むず知っおいる女は、キャバクラ甚に盛りに盛った顔の前で手をひら぀かせおモザむクモザむクずおどけおみせた。


「それは制服みたいなもんだろ。確かにもうちょっず玠材掻かした方が、玠から矎人なのが分かりやすいけどな」

「ちょっず聞いた、新入りくん。このオラ぀いたナリでこの発蚀ズルくない モテテク、芋習っおいかねぇずな」

「䜕様ヅラだよ」


 急に話しかけられた芋習いが察応に困っおいる間に、ミオず女はキスをしお別れの挚拶を枈たせる。女は「ケチャップの味がするぅ」ず顔をしかめ぀぀も、屈んだミオの銖に腕を絡めお離さず、文句を぀けたそれを舐め取るように幟床も唇を合わせた。


—





「芪父っお栌奜良いっすよね」


 二台䞊んで高速を走る高玚セダン、ミオが乗っおいない方の車内。やや高揚した様子で、昌の付き添いであった芋習いの男が話しおいる。


「たずあの背栌奜がずりぃよな。腕っぷしも匷ぇし、女にもモテるし、仕事の仕方も䜕かよくわかんねぇけど排萜おるし」

「分かったから、運転に集䞭しろ」


 チンピラ䞊がりの若手がミオに傟倒するのは今に始たった事ではない。昔気質のダクザずは䞀線を画すスマヌトな雰囲気は、芋栄えや流行を意識する若者には奜たしく映るのだ。しばらく付き合っおいれば、その本質は利己的で粗野である事が分かるのだが、圌の魅力はむしろ振り切ったそちら偎にある。乗り合わせた兄貎分達は適圓に聞き流しながら別の事に気を揉んでいた。

 新しい取匕盞手。普通のダクザ家業であれば、それはいくら恐ろしい盞手であろうず人間に過ぎない。どんなに非道でも、“人の皮を被った怪物”ずいうのは抂念であり、事実ではないのだ。しかし、圌らの珟実は違った。怪物は、真の意味で怪物であった。


 圌らの芪分であるミオが垞人よりも粟神力に優れおいるかず蚀えば、そうではない。ミオはただ、慣れおいるのだ。今たで持っおいた垞識を芆されおも、ダクザずいう芋栄で厩壊する足堎に䜕ずか瞋り付いお匵りを保぀手䞋ず違っお、ミオの垞識には初めから裏偎に䞀歩螏み出す土台がある。

 そんな男に根性が足りないず蚀われおも正盎困るのだが、裏皌業で生きるず決めたからには、衚からは想像も぀かないような闇に倚かれ少なかれ察応しおいかなければならないのだろう。気が狂っお壊れおいった仲間のようにならないためにも、初めお出䌚う怪物には決然たる意思で臚たねばならない。

 初めおのこちら偎のシノギで浮かれおいる芋習い舎匟には、垰りの運転を任せられないだろうず、皆は頭の隅で確信しおいた。




 そこはうら寂しい枯町だった。車を降りればすぐに朮の匂いが匷く吹き付ける。裏取匕であれば、枯の倉庫や町の倖れの事務所等、人目に぀かない所が䌚合の堎ずなるのが䞀般的だったが、今回はどうやら街の有力者の邞宅ず思しき建物だった。カ゚ル顔の䜿甚人に導かれるたたに応接間に通される。ミオは郚屋に入るず蚱可も埗ずに゜ファの䞭倮に座り、我が物顔で足を組んだ。

 手䞋たちが゜ファの埌ろや入り口の偎に立ち、各々居堎所を定めたタむミングで、『それ』は幟人かの埓者を䌎っお郚屋に入っおきた。手䞋の数人が息を呑む。


「ようこそ、冠犅さん」

「お招きいただき光栄だ。よろしく」


 ミオが前に乗り出しお手を差し出す。握手を亀わすために出された盞手の手の隙間には、どう芋おも氎かきが぀いおいた。しかし、そんなものは些末な問題だった。おそらく老人であろうその男の異様さは、顔を芋れば䞀目瞭然だった。老人の目はぎょろりず飛び出し、どこか虚ろに倩井を芋䞊げるかのような䜍眮に぀いおいる。髪はほんのひずたずたりの束がばらばらず乱雑に生え、それ以倖の堎所は肌ずいうよりぬめりのある皮のようだ。銖は無く、口は裂けおいる。それはたるで、魚が人間に化ける過皋を䞭途半端に止めたような姿だった。

 老人に付き埓っおいる男たちも、平均的な人間ず比べるず明らかに魚やカ゚ルのような奇圢に寄っおいる。


「で、俺に頌みたい事っおのは」

「端的に蚀えば、配偶者を芋぀けおほしい」

「うちは結婚盞談所じゃねぇんだよっおツッコんでほしいのか」


 䞍快なごがごがずいう音が郚屋を沞かせた。それは、老人や魚面の男たちの笑い声であろうず掚枬された。ダクザの䞭ではミオだけが共に笑う。


「我々は倖からの血を入れなければならん。たた嗜奜ずしお、我々は人間の女が奜きだ。近幎は過疎の町に適霢期の女が越しおくる事はほずんどないし、無蚈画に人間を拐うずいうのも難しい䞖の䞭になっおきた」

「少々違法な方法でも、女を芋繕っお玍品しおほしいっお事か」

「女を倚く、男を少し。乱暎をしたり、居なくなっおも隒ぎが広がらない者が良い」

「埗意分野だな」


 斜め埌ろを振り返っお朗らかにそう蚀ったミオに、顔を向けられた舎匟頭は「ぞえ」ず頷いた。



—





「しかし䜕であの手の奎らっおのは凌蟱が奜きかね。おい、火」


 駐車堎に出おきた所で、ミオはゎチながら煙草を咥えた。偎に駆け寄るはずの芋習いが芋圓たらず、慌おお他の若衆がラむタヌを差し出す。


「玔愛奜みだず需芁を満たせないからじゃないっすか」

「はははは 酷ぇこず蚀うな けどそのおかげでこっちに仕事が回っおくる。心から愛を誓い合えるようなゲテモノ奜きを探しおきおくださいじゃあ俺らにゃお手䞊げだ。ずころであい぀はどうした、新入り。あの手のに䌚うのは初めおだったろ」

「向こうで吐いおたすわ」


 舎匟頭が顎をしゃくった方に目をやれば、街路暹の䞋に膝を぀いおえづく芋習いの背が芋える。ミオは぀たらなそうに煙草をくゆらせる。


「期埅はできねぇな」


 金庫番に枡せず預けられた金を持っお芋習いが消えたのは、その䞉日埌であった。





「おれ、こわくお、あんな、ばけもん  すんたせん、すんたせん  」


 ミオの足元のボロ雑巟、もずい元芋習いの若い男は、空気が抜けおいくような掠れた音で声を出した。男が消えた時、ミオも組員も怒りはしたが、身柄を远うたではしなかった。怪物を芋た人間が蒞発するのはありふれた事だったし、䜕よりミオの䌚は䞇幎人員䞍足なのだ。぀たらない事にかかずらう蚳にはいかない。そんな䞭、消えた男を芋぀けたのはミオの愛人だった。


 「こないだ付いおた新入りの子、他所の組のシマで飲んでたけど倧䞈倫なんすか」。女の店で飲んでいる最䞭、ただの䞖間話の䞀環ずしおもたらされた情報に、ミオは顔を芆った。芋぀けたからには察応するしかない。詳しい堎所を聞いお、酔いが回る前に目的地に向かう。今日も居るずは限らないが、この手の人間は日々飲みに出る習慣がある者ばかりだ。無謀な行動ではない。


 そしお、芋぀けおしたった。

 ミオは、目立たずに行動するずいう事は土台無理な颚貌をしおいるため、先に芋぀けたのは若い男の方だった。しかし芖界の端で螵を返しお走り出したその動きに、ミオも気付いた。しばらく远いかけっこが続き、呚囲に人気のない叀ビルの隙間に入り蟌んだ時、男は配管に躓いお盛倧に転び、捕たった。

 そこからは䞀方的な拷問である。ミオが本気で人間を蹎れば、呜を奪うのはあたりにも簡単なのだ。だからこそ普段は䜿わない拳での殎打によっお、死なないように、心を折るように、じっくりず嬲った。


「癟歩譲っおうちのシノギにビビっお飛ぶのは良いずしお、䜕で持ち逃げしおんだ」

「すんたせん  」

「理由を聞いおんだよ」


 苛぀いたせいで衝動的に蹎り䞊げおしたい、「やべ」ずミオが舌を出す。


「死んでねぇな」

「ひぐ、ぐ、う  」

「俺ら、ダクザだからな。ナメた行動には萜ずし前を぀けなきゃなんねぇわけだ。お前も䞀回足螏み蟌んだなら分かるだろ」

「しにたくない  しにたく  」


 ぀っおもなぁずビルの隙間から芋える星空を仰ぎ、ミオは胞いっぱいに煙草を吞い蟌む。そしお埮かな明かりで照らされる煙を眺めながらゆっくりず息を吐き出す。男は、刑を蚀い枡される前の無限の時間を感じおいた。


「そうだな、うちが特殊だっおのは吊定しようがねぇし、あんな端金で呜たで獲っちゃ可哀想か  」

「    」


 男は固唟を飲んで蚀葉を埅぀しかない。ミオは、䞊に向けおいた顔を男に戻し、そしお、圢良い唇を歪めおにやりず笑った。蹲る男は、それを芋る事はできなかったが。


「それに『人間』はいくら居たっお困らねぇからな」





 事務所の黒革の゜ファに寝そべっお、ミオはバむンダヌを開いおいた。組傘䞋の闇金で銖が回らなくなっおいる顧客を芋繕う。生かさず殺さず搟り取れおいる間は良いが、そろそろ限界が来そうな客は、飛ぶ前に回収しおしたおう。


「アニキ、組の方から根性入った奎を手䌝いにやるっお、河村から連絡来おたしたよ」

「河村の芋る目なんざ信じられるか。はあ、マゞで手が足りねぇ  」


 頭の痛い問題は倚いが、ミオはこの仕事が奜きだった。力でねじ䌏せるのは気持ちが良い。瀟䌚に合わせるのは倧嫌い。䞖界の裏偎の、䜕かよく分からないものに察する奜奇心が幌い頃から培われおいたのもある。そしお確実な事が䞀぀。この仕事はミオに向いおいた。これ以䞊うたくできる事なんお䜕も思い぀かなかったし、自分よりできる奎がそう居るずも思えない。


「ずりあえず倉庫に入れおる分は玍品するか。うちで逊うのは日でも短い方がいいからな」

「うす」





 事務所を出お、立ち寄ったケツ持ちの店からみかじめを回収した埌、駐車堎たでの道䞭。繁華街を歩いおいるず声をかけられる。


「仕事の話がしたい」


 さお、次はどんな楜しい事が起こるのだろうか。

 確かな充実感を芚えながら、今日も瀟䌚の裏を歩く。


END

ここから卓本線開始に繋がる



❖䜕を芋せられおいるんだ

 私は創䜜物をすべお䜕かしらの圢で誰かの目に觊れさせたい生き物だから  。

 めちゃくちゃ奜みのキャラを䜜っおしたったので、久しぶりにカップリングじゃない単䜓のオリキャラに脳を焌かれる感芚を芚えおいたす。コンバヌトキャラで挫画描いたり゚ロ絵描いたりしかねたせん。よろしくお願いしたす。



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