こんばんは、Thalysです!
先日UPした試合絵にマリオさんがSSをつけていただいたので、リニューアル絵2枚とともにブーストプランの皆様に公開したいと思います^^
(イラスト4枚のうち後半2枚をアニメ塗Verにしました)
それではどうぞ♪
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穿つ拳のその先へ
『50.79…クリア!』
WBA・WBOフライ級王座統一戦の計量日。
WBAフライ級チャンピオンの名護遥、WBOフライ級チャンピオンの結城唯の2人はそれぞれ計量を1発クリアすると記者会見へと望んでいく。
「まずは今回、王座統一を争う結城唯さんに感謝を。私は今回の統一戦を皮切りに更なる強者を求める闘いに身を投じるつもりです」
まずはWBAの王者である名護遥が記者会見にでそう言葉を放っていく。
「まずは今回の試合の対戦相手である名護遥さんに敬意を持って全力を尽くして闘うことを誓います……その上でこの試合は私が最後にリングの上に立って試合を終わらせます。リングの上に王者は2人もいらない」
対してWBOフライ級王者の結城唯は遥への敬意と全力の勝負をすることへの誓い、そして勝利宣言を交えて記者たちに、そして遥に声をかけていく。
『すみませーん、では、最後にお互いにチャンピオンベルトを持って、向かい合いファイティングポーズでお願いしまーす』
記者会見が終わりに差し掛かったところで2人の王者に記者がリクエストをしていく。
「………」
「………」
遥と唯はチャンピオンベルトを抱えるとお互いに向かい合ってファイティングポーズを決めていく。
カシャカシャと鳴り響くカメラのシャッター音とフラッシュの瞬きを尻目に遥と唯は睨み合っていく。
「負けるつもりはない」
「アタシも同じよ」
そんなカメラの喧騒を気にすることもなく唯と遥はお互いに闘志をむき出しにして言葉を掛け合っていくのであった。
そして記者会見から1週間後、遂に統一王者を決める決戦が始まる
「………」
「………」
リングの上で対峙する王者が2人、互いに凄まじい鍛え上げを乗り越え、その強靭な肉体を晒しながら睨み合っていく。
『グローブタッチを…』
レフェリーが説明を終えるとグローブタッチを求めていく。
「……良い試合をしよう」
「……負けるつもりはないがな」
遥と唯は最後に短く言葉を交わすとグローブタッチを交わした。
「「………」」
2人は最後に自陣に戻るとマウスピースを咥えて試合開始を待つ。
…………カーンッ!
遂に試合開始のゴングが鳴り響いた。
「………」
遥は軽いフットワークで唯に近づきつつ、自身の射程圏内に入れようとしていく。
「シィッ!」
スパァンッ!
「っ!?」
が、しかし、遥が射程圏内に入った瞬間にフリッカージャブで遥の動きを牽制していく。
「ふっ…!」
フリッカーでガードを叩かれた遥だが、気後れすることなく軽いフットワークで唯の射程圏内ギリギリのところで攻める隙を狙っていく。
「フッ!」
「っ!?」
が、直後に唯の鋭いステップとともに遥の懐に飛び込むと鋭い右ボディを打ち込んでいく
ドッ!!
「ぐっ…!」
「っ!」
唯の右ボディは遥の腹筋を叩き、遥が僅かに顔を顰め、返す拳を繰り出そうとすると遥の射程圏外にまで軽いフットワークで後退していく。
「っ!」
「フッ!」
パァンッ!
「っ⁉︎」
追跡をしようとした遥に対してフリッカーで近づくことを阻んでいく。
「っ!」
唯はフリッカーによる牽制とインファイトのコンビネーションで攻め立て、遥の動きを封じ込めようとしていく。
ドンッ!
パァンッ!
唯の見事なコンビネーションに遥の攻撃を牽制しつつ、攻撃を打ち込み続けていた。
(良いぞ。このコンビネーション…彼女の動きを少なからず抑え込めている…!)
唯はさらに連打を重ねつつ、自身の動きが有効であることの実感を覚えていた。
(このまま攻め立て……!)
パァンッ!
「ぶっ⁉︎」
が、しかし、唯の動きに適応した遥が打ち終わりの瞬間を狙って顔面に鋭い一撃を打ち込んでいく。
「っ!」
唯は焦ることなく再びフリッカーで牽制をしつつ、距離を保っていく。
カーンッ!
そのタイミングで第1ラウンド終了のゴングが鳴った。
「「……」」
2人はそれぞれグローブタッチを交わすと自陣に戻っていく。
(……やはり強い)
戻る最中、唯は改めて遥の強さを実感しつつ、自陣に戻って治療を受け始めていく。
(だからと言って負けるわけにはいかない…)
治療を受けながらも唯は強い眼差しを遥に向けていく。
「……っ!……」
対する遥も唯の視線に気づくと不敵に笑みを浮かべて唯に視線を向けていく
カーンッ!
インターバルが終わり、第2ラウンドが始まる
スパァンッ!
「んぶっ!」
開始と同時に遥の右ストレートが唯に突き刺さっていく。
「っ!」
唯は素早く後退しつつ、自身の体勢を整えようとしていく。
スパァンッ!パァンッ!バチィッ!
「はぶっ…ぶっ…!ぶふっ…!」
が、しかし、遥の追跡は鋭く、離れようとも射程圏内から逃れることができず、鋭い連打を貰う唯。
(このままでは…前の試合の二の舞だ…!)
唯は前回、圧倒的なパワーに一方的に蹂躙されたことを思い出し、反転、攻勢に出ようとする
ゴキャッ!
「ぶふぅっ⁉︎」
『名護の強烈な右ぃ!』
しかし、攻勢に切り替えようとした瞬間に強烈な右ストレートを顔面に打ち込まれ、鮮血と唾液を飛び散らせた。
『凄まじい闘志と共に放たれた一撃は結城の頰を捉えて、鮮血と唾液を飛び散らせます!』
ワー!ワー!と響く歓声に負けないほどの実況の声が試合会場をさらに沸かせる。
バキッ!ゴスッ!ガッ!グシャッ!
そんな会場をさらに熱狂させる肉を打つ音がリングの上でひっきりなしに続いていた
カーンッ!
そして、ようやく第2ラウンドが終わった…
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
唯は荒く息を吐きながら自陣に戻っていく。
(強い…!前よりも…遥かに…!)
唯は治療を受けながらも以前よりも遥かに強くなっている遥に驚きを隠せない。
「流石だ…ここまで強く…!」
そして、強くなった遥に獰猛に笑い、心躍らせる唯。
(折れていないどころか…いい顔してる…!)
遥も唯の獰猛な笑みを見るとその笑みに応えるように獰猛な笑みを浮かべていく。
カーンッ!
第3ラウンド開始のゴングが鳴り響く。
「フッ!シィッ!」
遥は変わらず鋭い連打で唯を攻め立てようとする。
「フッ!!」
パァンッ!
「っ!」
しかし、唯も遥の接近戦に適応し、パリングやフットワークで遥の連打を捌き、いなしながらも拳を放っていく。
(凄い…!楽しい…!)
紙一重で放たれる殺人級の拳の連打の中、ギリギリのところで捌き、いなす唯は強者との打ち合いに楽しみと快楽を感じる唯
「っ!」
どうやら遥もそれは同じようで獰猛な笑みを浮かべながらも唯との乱打戦を楽しんでいる。
ゴッ!!ガスッ!
「ぐっ…⁉︎」
しかし、打ち合いの中で徐々に直撃する拳に顔面を、そしてボディを赤く腫らしていく唯。
「シィッ!」
そして、わずかながらに動きが遅くなった唯にさらに攻め立てようとしていく遥
(ここだ…!)
「シァッ!!」
バキィッ!!
「んぶぅっ⁉︎」
唯渾身の右フックのカウンターが遥の頰を抉り穿つと遥の口から唾液と血塗れになったマウスピースが吹き飛んだ。
ドターンッ!
そして尻餅をつくようにダウンをする遥。
『ここで強烈なカウンターの一撃!結城のフックが名護に尻餅をつかせたぁ!』
実況が遥のダウンに大興奮を隠せない
「っ!」
唯もまた興奮しているのか腕を高らかに掲げていく。
「……っ!」
遥は掲げられた腕を見て嬉しそうに笑いつつ、ゆっくりと立ち上がり、ファイティングポーズを構えていく。
『大丈夫?問題ない?行けるね…ファイ!』
遥のファイティングポーズを見たレフェリーが試合再開を告げる。
「っ!」
唯は試合再開と同時にさらに遥を攻め立てようとする。
カーンッ!
しかし、そこで第3ラウンド終了のゴングが響く。
「…っ!」
唯は追撃が出来なかったことに歯噛みする。
「……」
対して遥は唯にグローブタッチを求めていく
「……」
唯もグローブタッチを交わすと自陣に戻っていく。
「よし……」
唯は自陣に戻り、ダウンを奪ったことに手応えを感じていく。
(前回は何も手を出せず完敗したが今回は違う…だが、彼女も成長もまたすごい…!)
唯は自身の成長を実感していくと同時に遥の成長具合に驚きの感情を抱く
カーンッ!
第4ラウンド開始のゴングが鳴り響く。
「フッ…!」
唯は開始と同時にフリッカーを織り交ぜつつ、遥との距離を詰めていく。
「っ!」
バチィッ!
「っ⁉︎」
が、唯のフリッカーに対して遥は右フックで合わせるように拳をぶつけて、唯のフリッカーを弾いて、体勢を崩していく。
「フゥゥ!!」
ドボォッ!
そして、その一瞬の隙をついて放たれた渾身の左ボディが唯の脇腹にめり込んだ
「ごっ……ほぉっ…⁉︎」
その威力たるや先程までのラウンドの威力を遥かに凌駕していた。
「っぁっ!!」
が、唯も負けじと強烈な拳を放っていく。
「っ!」
返される強烈な拳に遥はさらに笑みを深めていく。
「っ!」
地面に足を着け、真っ向からぶん殴り合うインファイト。
ゴッ!ガッ!バキッ!グシャッ!ドムッ!ズドッ!
肉を打つ音はリングに、会場に響いて観客を沸かせる。
「シィァッ!!」
ゴッ!!
「があっ…⁉︎」
が、インファイトの最中、凄まじい連打が飛び交う中での遥の一閃が唯の顎を打ち抜いた。
「っ…⁉︎くっ…」
「シィッ!」
バキャッ!!!
「ぶほぉっ…」
後退し、なんとか体勢を立て直そうとする唯に強烈な右ストレートを炸裂させる遥。
ゴッ!バキッ!ドゴォッ!
その拳を皮切りにさらに連打を打ち込んでいく遥。
徐々に試合の形勢が傾いていく。遥の連打を受けてロープ際に追い込まれていく唯はなんとか抵抗しようとガードを上げるも顎にもらった一撃のせいで視界がぶれてまともにガードができずに次々と拳を貰っていた。
カーンッ!
しかし、ここで第4ラウンドが終わりを告げた。
「はぁっ…はぁっ…」
かなり打ち込まれた唯は満身創痍で自陣に戻る。
「……」
遥も仕留めきれなかったことを悔やみながらも自陣に戻っていく。
「はぁっ…はぁっ…タオルは…絶対に投げないで…」
治療を受け、息を荒く吐きながらもセコンドにそう頼んでいく唯。
「はぁっ…は…ふぅ…」
遥も少なくないダメージの治療を受けながらも顔の腫れは少なく、未だ闘志は健在のようだ。
カーンッ!
そして、運命の第5ラウンドのゴングが鳴り響く。
「フッ!!」
ゴッ!!
「ぶふっ…⁉︎」
5ラウンド開始早々、遥の強烈な右フックで唯の頰を穿つ。
「っ!」
「シィッ!」
バギィッ!
なんとか立て直そうとした唯にさらなる追撃を仕掛ける遥。
ゴッ!ガッ!バキッ!グシャッ!ドムッ!ズドッ!
凄まじい連打が唯を襲い、徐々にコーナー隅へと追いやっていく。
バキッ!ビシィッ!グギョッ!
そして、コーナー隅でガードが落ちた唯を滅多打ちにする遥。凄まじい剛腕にマウスピースを吐き出し、飛ばし、鮮やかな鮮血が汗と共に飛び散り、唯の顔を真っ赤に染め、返り血を遥の頬に飛ばす。
(あ…ヤバ…意識が…)
凄まじいラッシュに晒されて既に意識が飛びかける唯…不意にラッシュが止まると、そのまま前のめりに倒れようとする
ゴキャッ!!
「んぶぅっ⁉︎」
しかし、遥の顔面にめり込む左アッパーが倒れることさえ許さない。
(やっぱり…強すぎるな…)
顔面を打ち上げられた唯は迫る次弾の右フックを見つめながらどことなくそんなことを考えていた。
ドゴンッ!!
ドサァッ…
凄まじい轟音が炸裂し、必殺の右フックを喰らった唯は錐揉みしながらリングに倒れ落ちた。
カンカンカーンッ!
壮絶なる王座統一戦の幕を引くゴングが試合会場に響くのであった。
「……あ…」
リングで倒れていた唯が意識を覚ました
『もう目が覚めて…⁉︎大丈夫ですか⁉︎おかしいところはないですか⁉︎』
リングドクターがひっきりなしに唯に声をかけていく
「大丈夫」
唯ははっきりそう伝えるとふらつく足で立ち上がり、統一王者の元まで歩いていく
「唯さん!」
勝者アピールを終えた遥は歩いて来た唯を出迎えるように駆け出して唯を抱きしめる
「…っ」
唯もその行為に応えていく。
「最高でした……また試合をお願いします!」
遥は唯を抱きしめながら感謝の意を伝える。
「願ったり叶ったりだ…また挑む…今度こそその首をもらう…!」
唯もそんな遥の言葉に獰猛に笑いながら応えるのであった
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マリオさん、SS掲載の快諾戴きましてありがとうございましたm(_
今回は以上になります☆
今月は月末あたりにもう一度更新を予定しております^^
引き続きお願いしますm(_
Thalys